北海道 市町村ガイド

十勝総合振興局

中札内村 Nakasatsunai

なかさつないむら

中札内村は十勝平野の南西端にある農業の村である。西に日高山脈がそびえ、日本有数の清流としてたびたび選ばれる札内川が村内を流れる。北海道で最も人口の多い村である。瞬間冷凍の枝豆、菓子メーカー六花亭の2つのアートパーク、地元の食を中心とした人気の道の駅で知られる。

人口(2020年国勢調査)
3,884
面積
292.58 km²
河西郡
公式サイト
www.vill.nakasatsunai.hokkaido.jp

主な特色

  • 枝豆。 JA中札内村は収穫後3時間以内に枝豆を−196℃の液体窒素で冷凍し、「そのままえだ豆」として販売している。加工施設は食品安全の国際規格FSSC 22000の認証を取得している。この商品は2016年(平成28年)に日本農業賞の大賞を受賞し、2018年(平成30年)には「中札内村えだ豆」が地域団体商標に登録された1415。全国の学校給食で使われ、海外にも輸出されている159
  • 六花亭のアートパーク。 北海道の菓子メーカー六花亭が、村内で二つの施設を運営している。六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村は、柏林の中に小さな美術館が点在する施設である。六花の森は、六花亭の花柄包装紙を描いた画家・坂本直行にささげられた山野草の庭園である1617
  • 道の駅なかさつない。 村の観光の中心で、2024年度(令和6年度)の来場者は約653,000人であった。たまごの自動販売機を目当てに遠方からも人が訪れる。北海道開発局の道の駅ランキング2024では、食の部門(「いちおしの“おいしいもの”」)で8位となった1819
  • 札内川と日高山脈。 札内川は1991年、1993年、1995〜97年、1999年、2002年、2005年、2024年、2025年に「清流日本一」に選ばれている。上流域は、2024年に指定された国内最大の国立公園、日高山脈襟裳十勝国立公園に含まれる20。ピョウタンの滝は、村の河畔公園のシンボルである21
  • 花畑牧場。 タレントで酪農家の田中義剛が経営する、全国的に知られた観光牧場である。看板商品は生キャラメル2223
  • 農村景観。 防風林が、馬鈴薯・甜菜・豆類・小麦のパッチワーク状の畑を区切っている。村は2016年に「日本で最も美しい村」連合に加盟し、同連合はこの景観を村の登録地域資源の一つとしている2418
  • 北海道で最も人口の多い村。 2025年国勢調査で村の人口は3,804人で、更別村(3,001人)、新篠津村(2,734人)を上回った2。2019年以降、毎年、転入者数が転出者数を上回っている8

観光・アクティビティ

自然・景観

  • 札内川園地(南札内713)。 国道236号から道道111号を約20 km、札内川の谷をさかのぼった国立公園内にある18。中心となるのは、札内川が10 mの落差で流れ落ちるピョウタンの滝である21。中札内ICから約25分(23 km)、とかち帯広空港から約35分62
  • 札内川ダムと十勝リュウタン湖。 ダムは道道111号沿い、札内川ヒュッテへ向かう途中にある29。ダム下流のひょうたん沢公園では、ダムの守り神「サツナイ竜」がダムを見上げている。一帯はヒグマの生息地なので、鈴やラジオを携帯し、単独で歩かないこと37
  • 一本山展望タワー。 西札内の丘の上に立ち28、日高山脈と十勝平野を見渡せる。春には周辺にカタクリの群落が広がる。11月1日から4月下旬までは閉鎖される。アクセス道路は見通しの悪い狭い砂利道で、周辺はヒグマの生息地である63
  • 桜六花公園(南札内西1線53)。 エゾヤマザクラが植えられた5.2 haの丘の上の公園で、2015年に展望台が設けられた6434。桜の本数は、村によると約800本、観光協会によると約1,000本である6435
  • 防風林のある農地。 シラカバやカシワの並木が畑を区切っている。1990年代に設けられた景観ポイントには、第1砂防ダム、新札内の丘陵農地、南常盤のシラカバ防風林などがある8

温泉

  • 十勝エアポートスパ そら(南常盤東5線286)。 リゾート施設フェーリエンドルフの敷地内にある入浴施設。帯広駅前のふく井ホテルから運んだ、茶褐色でとろみのあるモール温泉を使っている。内風呂と露天風呂のほか、道東初をうたうフィンランド式サウナ「HARVIA」がある。営業は毎日7:00〜22:00(最終受付21:30)。入浴料は大人1,000円、子ども500円、未就学児は無料65
  • 村内に温泉の源泉は確認できなかった(未確認)。

美術館・文化財

  • 六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村(栄東5線)。 柏林の中にある145,000 m²の敷地で、古い鉄道の枕木を敷いた遊歩道沿いに、小さな美術館やレストランが点在する16。次の美術館がある。

    • 風景画家・相原求一朗(1918〜99)の美術館
    • 日本画家・小泉淳作(1924〜2012)の美術館。村内の廃校で制作した天井画や襖絵の下図を展示している
    • 村在住の真野正美の作品館
    • 安西水丸、百瀬智宏、小川游の各館
    • 20歳を対象とした自画像公募展「二十歳の輪郭」の作品を展示する北の大地美術館

    2026年の開館期間は4月29日〜10月31日。開館時間は10:00〜16:00(6〜7月は9:00〜16:00、10月は10:00〜15:00)。中札内美術村庭園・真野正美作品館の入場券は1,000円で、ほかの美術館は無料(任意の寄付を受け付けている)。レストラン ポロシリは土・日・月曜と祝日に営業する(11:00〜15:00)。駐車場は130台16。庭園には村の花スズランが生えている8

  • 六花の森(常盤西3線249-6)。 2007年に開園した100,000 m²の庭園で、六花亭の包装紙に描かれた山野草が咲きそろう1735

    • 移築したクロアチアの古民家を使ったギャラリーがあり、坂本直行記念館や、包装紙のコラージュ原画を展示する館などがある。別の館では、未完の絶筆『原野の柏林と日高山脈』を公開している。
    • 北海道ガーデン街道の南端に位置する。
    • 2026年の開館期間は4月24日〜10月12日。入館料は大人1,200円で、駐車場は80台17
  • 日高山脈山岳センター(札内川園地内)。日高の自然や過去の山岳遭難に関する展示があり、遭難現場から回収された遺品も展示している。2025年度からは日高山脈専門員が配置され、ヒグマや安全登山に関する情報を提供している(電話0155-69-4378)21

アウトドア・季節のアクティビティ

  • キャンプ。 札内川園地キャンプ場の2026年の開設期間は4月23日〜11月3日66
    • バンガロー3棟、スノーピークのトレーラーハウス「住箱」3棟、道具を持たない利用者向けのテントレンタルセット、川沿いの場所を自由に選べるテントサイトがある。ほかにテニスコート、シャワー(20分100円)、無料の自転車もある67
    • 管理料は大人1人1泊800円66
    • 登山者は熊スプレーや遭難者捜索サービス「ココヘリ」の発信機を借りることができ、センターで登山計画書を提出できる66。2026年7月からは、クマ対策のフードコンテナ(ベアキャニスター)も貸し出している62
  • 登山。 カムイエクウチカウシ山(「カムエク」)とコイカクシュサツナイ岳の登山口は、札内川上流にある。いずれも難度の高いルートで、村はガイドの同行を勧めている21
    • カムエクには整備された登山道がなく、日本二百名山で最も難しい山と言われることもある。夏の一般的なルートは、札内川ヒュッテから八ノ沢を遡行するものである29
    • ヒュッテはピョウタンの滝から8 km上流にある。トイレ、流し台、薪ストーブがあるが、水はない68
    • これらの山では、よく知られた遭難事故が二つ起きている。1965年3月、十ノ沢で雪崩により北海道大学の登山者6人が死亡した。1970年7月には、福岡大学の学生5人のパーティーが九ノ沢カールでヒグマに遭遇し、その後襲われて3人が死亡した29
  • 釣り。 札内川は釣りの名所として知られ、オショロコマ、ニジマス、ヤマベがすむ8
  • サイクリング。 道の駅でレンタサイクル「ピーチャリ」を借りられる。期間は4月下旬から10月末まで、時間は9:00〜17:00。料金は普通自転車が4時間200円、電動自転車が2時間200円。予約は受け付けていない60
  • グランピング。 グランピングリゾート フェーリエンドルフは、木組みのコテージが並ぶドイツ風の休暇村である。空港から15分の、約10万坪(約33 ha)の森の中にあり、レストラン「Cafe Dinkels」がある6970

食の体験

  • 花畑牧場(元札内東4線311-6)。 2026年は、ショップとカフェが4月18日にシーズンの営業を始めた。営業時間は10:00〜16:00で5071、11月上旬から冬季休業となる23
    • カフェでは牧場のチーズ、ラクレット、放牧ジャージー牛のミルクを提供している。クレジットカードは使えない71
    • 駐車場は約200台。JR帯広駅から車で約50分、空港から約20分50
  • レストラン チュプは、2.2 mmの極太スパゲッティを使ったナポリタンで知られる72
  • ファームレストラン野島さんちは、自家農園の野菜を使って料理している72
  • エゾリス君の宿 カンタベリーはゲストハウスで、併設のカフェでは十勝野ポークを使った豚丼を出している73

道の駅

  • 所在地: 河西郡中札内村大通南7丁目14。国道236号から道道55号清水大樹線が分かれる地点、市街地の中心にあり、南十勝の玄関口となっている32。敷地全体は「アグリパーク」と呼ばれ、芝生や池がある74。正面の駐車場が満車の場合は、南側にもう一つ駐車場がある(国道236号から曲がり、さらに曲がって約100 m)19。電話0155-67-2811(インフォメーション)75
  • 営業時間: カントリープラザ、インフォメーション、売店は9:00〜18:00(4〜10月)、9:00〜17:00(11〜3月)。4月から11月は無休。12月から3月は月曜休館で、年末年始(12月29日〜1月3日)も休館する7632。テナントはそれぞれ独自の営業時間を設けている。
    • ウェザーコックカフェ:夏季11:00〜18:00、冬季11:00〜15:00。月曜と第1・第3木曜定休76
    • 千サルバトーレ12:夏季10:00〜17:00、冬季10:30〜14:00(ラストオーダー)。木曜定休で、12月22日から2月5日までは冬季休業7677
    • 十勝野フロマージュ(道の駅店):平日11:00〜15:00、土日10:00〜17:00。11〜3月は休業76
    • 畑のキッチン あんてぃ〜(9:00〜17:00)と物産販売所 あんてぃ〜(9:00〜18:00)は、シーズン中に営業する。いずれも12月17日から冬季休業となる。キッチンは3月上旬に再開する(3月中は10:00〜15:00)が、物産販売所は3月中も休業する76
    • 蕎麦工房 そばじろう:11:00〜17:00。月曜・火曜定休76
    • から揚げ屋:1月1〜4日を除き毎日営業。夏季9:00〜18:00、冬季10:30〜17:3076
    • 2026年9月時点の情報。訪問前に確認のこと。
  • ショップ・商品:
    • カントリーショップ てんとうむしでは、村の特産品や北海道土産を販売している。売れ筋は枝まめ大福と黒まめ大福5147
    • 物産販売所 あんてぃ〜は、花水山の建物内にある農産物直売所である。地元の農家が毎朝新鮮な野菜を届けるほか、花苗、加工品、工芸品も販売している3247
    • ジー・ピー・ファームが納めるたまご自動販売機が、花水山の前にある4719
    • tomboyでは、店主自らデザインしたファブリックを使った布雑貨のほか、ベビーグッズ、文具、アクセサリーを販売している47
    • 旬の時期にはイベントスペースでスイートコーンが販売され、キッチンカーも出店する74
  • 食事:
    • ウェザーコックカフェは、カントリープラザ内にある村産の食材を使った洋食レストラン。日替わりランチ、若鶏のハーブロースト、ポークソテーが人気である。平日はケーキやクッキーの持ち帰り販売も行う49
    • 千サルバトーレ12は花水山内にあり、中札内田舎どり、道産の豚肉、枝豆を使った料理を提供する。カレー、「ピータン丼」、小肉串揚げが人気7745
    • 十勝野フロマージュのジェラート店では、カマンベールやミルクなど8種類のアイスクリームを販売している。シングルは500円、ダブルは600円78
    • 畑のキッチン あんてぃ〜は、手頃な価格のテイクアウトを提供する。豚丼、とり天丼、チキンカツ丼、いも団子・かぼちゃ団子、カレーパン、ソフトクリームがある48
    • 蕎麦工房 そばじろうは、2026年4月17日に開拓記念館内に開店した。レトロな雰囲気の中でそばや豚丼を提供し、午後はそば粉のロールケーキなどを出すカフェとして営業する45
    • から揚げ屋は鶏肉会社が運営する。田舎どりのから揚げを提供し、電話予約も受け付けている(080-1873-8755)1945
    • 北海道の道の駅公式サイトは、チキンカツバーガーを名物料理として挙げている32
  • 設備:
    • 駐車場:普通車155台、大型車5台32
    • 24時間利用できる屋外トイレ、身障者用トイレ、オストメイト対応設備7432
    • 24時間利用できる授乳室(mamaro)と、おむつ交換スペース7574
    • 開拓記念館の隣に50 kWのEV急速充電器7419
    • 無料Wi-Fi74
    • 2022年4月に開設された、大型遊具のある屋内キッズスペース(小学2年生まで)3260
    • 中札内村観光協会が運営する観光案内所60
    • レンタサイクル、バス停、AED75
    • 一部のテナントでクレジットカードやキャッシュレス決済が利用できる32
    • RVパークや温泉はない。
  • 資料館(無料):
    • 豆資料館 ビーンズ邸は、豆を愛する架空の人物「豆畑拓男」の自宅兼研究所という設定の資料館である。十勝や世界各地の豆を、レシピとともに展示している。9:00〜17:00、12〜3月は月曜休館3260
    • 開拓記念館は、大正末期の農家住宅を移築・復元したもの。古い家具や雑誌、教科書を展示している。9:00〜17:00、月曜休館で、12〜3月は冬季休業3260
  • 備考:
    • 1996年8月5日に、北海道の登録番号36として登録された32。2005年にリニューアルされ10、2021年度にも一部が改修された。その際、観光協会がカントリープラザに移り(2022年4月)、キッズスペース、授乳室、EV充電器が新設された18
    • 観光協会が2016年から指定管理者として道の駅を運営している9
    • 2024年度の来場者は約653,000人18
    • 北海道開発局の道の駅ランキング2024で、「いちおしの“おいしいもの”」部門の8位となった18
    • スタンプ: カントリープラザで、開館時間内に限り押せる。休館日は押せない32
    • イベント: 10月の第一日曜日に道の駅フェアが開かれる。当日は、隣接するマックスバリュ、サツドラ、DCMの店舗に駐車しないこと57
    • 周辺: 六花の森と六花亭アートヴィレッジは、車ですぐの距離にある32

アクセス・交通

  • 車:
    • 帯広広尾自動車道には、2008年に開通した中札内ICがある。国道236号が市街地の中心を通る10
    • 道道111号静内中札内線は札内川の谷をさかのぼり、札内川園地とダムへ通じる。かつては日高山脈を越える道路として計画されたが、未開通区間の事業は2003年に中止された10。園地より先へ行く前に、帯広建設管理部で通行状況を確認すること68
    • 道の駅までの所要時間は、JR帯広駅から約40分、札幌から約3時間、釧路から2時間30分、旭川から3時間30分75。「日本で最も美しい村」連合のサイトは、札幌から道東自動車道経由で約4時間、帯広から自動車道経由で約30分としている24。村は、新千歳空港から約2時間30分としている79
  • 飛行機:
    • とかち帯広空港までは車で10〜15分。羽田からの所要時間は約90分2475
    • 2025年に、帯広と韓国を結ぶ国際定期便が就航した18
    • 空港と村を結ぶ公共交通はない18。「日本で最も美しい村」連合のサイトは、空港からタクシーで約3,500円としているが24、村内に拠点を置くタクシー事業者はない18
  • 鉄道: 1987年2月に国鉄広尾線が廃止されて以来、列車は走っていない。最寄り駅はJR根室本線の帯広駅である10。札幌から列車で約2時間30分、新千歳空港から約2時間75
  • バス:
    • 十勝バスの広尾線が帯広から道の駅まで約1時間で結ぶが75、便数は減らされている18
    • 帯広への長距離バスは、札幌からのポテトライナーと帯広特急ニュースター号(約3時間30分)、新千歳空港からのとかちミルキーライナー(約2時間30分)75
  • 村内の移動:
    • 「くるくる号」は、誰でも乗れる無料のコミュニティバスである。市街地方面は月・木・土曜と月の第一日曜日に運行する。農村部とエアポートスパへは火・金曜に運行する80
    • 見どころの多くは互いに離れている。村自身も、自家用車やレンタカーがないと周遊しにくいとしている18

旅のヒント

  • 季節に合わせて計画する。
    • 主なシーズンは4月下旬から10月まで。2026年は、六花の森が4月24日〜10月12日、中札内美術村が4月29日〜10月31日に開館する1716。花畑牧場は4月中旬または下旬から11月上旬まで5023、キャンプ場は4月23日〜11月3日66
    • 冬は道の駅のテナントのいくつかが休業し、道の駅自体も月曜休館となる。来場者数は夏の十分の一程度に落ち込む7618
  • 予定に組み込みたい時期: 5月上旬の桜34、7月の第一日曜日のやまべ放流祭54、10月の第一日曜日の道の駅フェア56、美術村のヤマモミジのトンネルの紅葉16、2月のスノーアートヴィレッジ58
  • ヒグマ。
    • 村は、札内川ダムや一本山周辺でのヒグマに注意を呼びかけている。鈴やラジオを携帯し、単独行動は避けること3763
    • 熊スプレーとフードコンテナは山岳センターで借りられる6662
  • 山の安全。
    • 村の上にそびえる日高の山々には、容易なルートがない。ガイドの同行が推奨され21、登山計画書は山岳センターに提出できる66
    • 谷を車で上る前に、道道111号が通行可能か確認すること68
  • 天候。 朝と午後の寒暖差が大きく、春は強い西風、8〜10月は大雨に注意が必要8。夏の最高気温は35℃に達することがあり、11月から3月は帽子、手袋、ダウンジャケットを用意したい27。−25℃を下回る最低気温も記録されている39
  • 道路上の野生動物。 エゾシカが多く、毎年農作物に被害を与えている。夕暮れ時は運転に注意すること8
  • 観光案内。 中札内村観光協会の窓口は、道の駅のカントリープラザ内にある(0155-67-2811)60。観光協会の事務所の電話番号は0155-68-3390で、受付は8:30〜17:1527
  • 宿泊。
    • フェーリエンドルフ(グランピング用コテージ)69
    • 札内川園地キャンプ場67
    • 市街地にある低料金の旅館二軒:きくや旅館(40室、素泊まり1泊5,000円・税別)とかつら旅館(1泊2食付き6,900円)73

中札内村についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別
総合振興局 十勝(十勝総合振興局)
河西郡
人口 2020年(令和2年)国勢調査で3,884人・1,684世帯12。2025年(令和7年)国勢調査の速報値は3,804人で、80人(−2.1%)減少し、世帯数は1,745世帯であった2。住民基本台帳では2026年(令和8年)8月31日現在3,775人で、内訳は日本人3,684人、外国人91人13。2026年1月1日現在の住民基本台帳人口(公表値)は3,822人・1,929世帯4
面積 292.58 km²(国土地理院、2026年4月1日時点)5。村やJAの以前の資料では292.69 km²としている67
人口密度 約12.9人/km²(2026年8月)。2020年国勢調査時の13.3人/km²から低下した。
沿革 1902年(明治35年)に設置された幸震村(さつないむら)の一部であった。同村は1915年(大正4年)4月に売買村・上帯広村と合併し、大正村となった8。1947年(昭和22年)9月、大正村は大正・中札内・更別の三村に分かれた9。村の三分割は北海道で初めての例であった8。中札内村は9月1日を開村記念日としている10。1950年代には合併を見送り、2004年(平成16年)には帯広市との合併を住民投票で否決した1110
隣接自治体 帯広市更別村大樹町、日高山脈を挟んで新ひだか町新冠町108
村の象徴 村の木はカシワ、村の花はスズラン、村の鳥はヒバリで、いずれも1977年(昭和52年)に制定された10。村章は1959年(昭和34年)3月28日に制定された。「中」と「札内」の字を11本の畝がある豆畑として図案化したもので、畝の数は大正村から分村してからの年数を表す。また当時は、畝11本で畑一反歩になった12
マスコット ピータン。1991年(平成3年)3月に誕生した。村の特産品でできたひよこで、顔はたまご、目は豆、靴はいもである。スズランを手に持ち、シルクハットをかぶっている。名前は、ひよこの鳴き声「ピー」とピョウタンの滝の「タン」を組み合わせたもの13。地元の高校生が考案した。キャッチフレーズ「ゆうきトピアなかさつない」、イメージカラー「ブライトグリーン」とともに選ばれた8
公式サイト https://www.vill.nakasatsunai.hokkaido.jp/

地名の由来

  • 中札内、「札内の中ほど」。 1929年(昭和4年)に鉄道が開通した際、新しい駅は札内川の中流域にあることから中札内駅と名付けられた。1947年に大正村から分村した際、村はこの駅名を村名とした2510。村の80周年記念村史の原稿は、少し異なる由来を挙げている。幸震市街(のちの大正、現在は帯広市の一部)と、「上の札内」を意味する上札内との中間に位置したためだという8
  • 札内、「乾いた川」。 川の名はアイヌ語のサッナイ(sat-nay、「乾いた川」)に由来する。地名研究家の山田秀三は、渇水期には川が乾いた砂利の河原を広く残すと説明した。雨の後は川筋が水で満ちるが、晴天が続くと細い流れにまで縮んでしまう26。村は、川の水の多くが砂利の下を伏流水として流れているため、水量が少なく見えると付け加えている20。観光協会はこのアイヌ語を「サチナイ」と表記している27。明治期には、1902年の村名のように「幸震」の字をあて、これも「さつない」と読んだ8
  • 山の名。 十勝幌尻岳の名は、ポロシㇼ(poro-sir、「大きい山」)に由来する28。カムイエクウチカウシ山は、一般に「熊(カムイ)の転げ落ちる山」と訳される。アイヌの人々はこの峰をその名で呼んでおらず、かつては札内岳と呼ばれていた。1929年、北海道大学のパーティーに同行した案内人が戸蔦別川沿いの地名を誤ってこの山に当てはめ、その名が定着した29

歴史

  • アイヌの時代と江戸時代。 明治以前の十勝地方はアイヌの人々の土地で、各地にコタン(kotan、集落)があった。松前藩は沿岸部を「トカチ場所」とした8
  • 1858年(安政5年)。 探検家の松浦武四郎が、現在の大樹町にある歴舟川の河口から内陸へ歩いた。現在の西札内にあたる場所で、アイヌの住居に一泊した8
  • 1902年(明治35年)。 北海道二級町村として幸震村が設置された。現在の帯広市大正地区も村域に含んでいた8
  • 1905年(明治38年)。 上丸弥次郎が、現在の元大正にあたる札内川のほとりに入地した。富山県中新川郡の出身で、福井県の越前団体とともに十勝へ来ていた。入地した当時は、まだアイヌの住居の跡や、無断で開墾された土地の跡が残っていた8。観光協会は、この年を入植の始まりとしている27
  • 1906年(明治39年)。 前多興三とほかの5戸が狩勝峠を越え、元札内〜上札内地区に入植した。水崎儀市らは、大井上農場を中心に西札内の開拓を始めた8
  • 1912〜1916年。 1912年(明治45年)に帯広から上札内までの道路が開通し、1916年(大正5年)には大樹まで延長された10。1914年(大正3年)には上札内に公設の駅逓が開設された。同じ年に木工場とマッチ工場が進出し、上札内は商店や飲食店、医院が並ぶにぎやかな市街に発展した8
  • 1915年(大正4年)4月。 幸震村・売買村・上帯広村が合併し、大正村となった。1924年に村の一部が川西村として分離し、1926年には幕別村の一部が編入された8
  • 入植者の出身地。 多くは石川・福井・富山・島根・徳島の出身で、寒さのために離農する者も多かった8。1917年(大正6年)には、島根県邑智郡日和村から25戸が元更別に入植した。彼らは石見神楽を持ち込んだ(「文化・祭り」を参照)30
  • 1929年(昭和4年)。 国鉄広尾線が帯広〜中札内間で開通した。中札内駅の周囲に市街地が形成された108
  • 1943〜1947年。 1943年(昭和18年)、中札内地域の住民557人が大正村からの分村を求める陳情を行った。戦争によって計画は保留となった。1947年(昭和22年)9月、大正村は三つの村に分かれた89。分村時の新しい村は693戸・4,185人で、その60%以上が農業に従事していた8。観光協会は約4,400人・740戸(1947年国勢調査)としている27。最初の村議会は井上旅館(現在のきくや旅館)で開かれた8
  • 1953年〜1960年代。 村は「昭和の大合併」の際に合併しない道を選んだ11。1960年(昭和35年)の国勢調査では5,105人を数え、村が公表している国勢調査人口の中で最多となっている1
  • 1954〜1955年。 農協が札内川に独自の水力発電用ダムを建設し、1954年(昭和29年)に送電を始めた。翌年、台風によって全壊した。その跡は滝となり、ピョウタンの滝と名付けられた8
  • 1971〜1985年。 村は、家畜ふん尿を畑に還元する「循環型農業」を推進した。1985年(昭和60年)には「有機農業の村」を宣言した9
  • 1983年(昭和58年)。 北海道中札内高等養護学校が開校した。同校の開校と札内川ダムの建設事業により、1980年代には人口がわずかに増加した108
  • 1987年(昭和62年)2月。 広尾線が廃止された10
  • 1992〜1996年。 1992年(平成4年)に坂本直行記念館と開拓記念館が開館した10。1996年(平成8年)8月8日には相原求一朗美術館が開館した31。1996年8月5日、「アグリパーク」が道の駅なかさつないとして登録された32
  • 1998年(平成10年)。 札内川ダムが完成した33
  • 1999年(平成11年)。 六花亭が村にエゾヤマザクラ2,000本を寄贈した。1999年10月23日に約150人が植樹した34
  • 2004年(平成16年)。 住民投票で帯広市との合併が否決され、合併協議会は解散した1011
  • 2005〜2008年。 2005年に道の駅がリニューアルされ、豆資料館が開館した10。2007年には六花の森が開園した35。2008年には帯広広尾自動車道の中札内ICが開通した10
  • 2011〜2016年。 2011年、六花の森のプロジェクトが日本建築学会賞を受賞した10。2012年には十勝幌尻岳が国の名勝「ピㇼカノカ」に追加指定された28。2016年、村は「日本で最も美しい村」連合に加盟した10
  • 2021〜2024年。 2021年(令和3年)5月6日に新しい村役場庁舎が開庁した10。2024年(令和6年)6月25日に日高山脈襟裳十勝国立公園が指定された20。2024年には旧役場庁舎の跡地に、公共のキッチン兼交流スペース「まちなかキッチンスタジオ」が開設された9
  • 2027年(令和9年)。 開村80周年を迎える。前回の村史(1997年)以降の約30年間を扱う新しい村史が、2028年度(令和10年度)の刊行に向けて編さん中である36

地理・気候

地形。

  • 村は十勝平野の南西隅に位置する。日高山脈中央部に源を発する札内川に沿って広がる。札内川は戸蔦別川と合流し、十勝川へと流れる107
  • 農用地は6,937 ha(村の23.7%)、山林原野は18,785 ha(64.2%)を占める7
  • 市街地は海抜約190 mで、帯広市中心部から約28 kmの距離にある27
  • 平野は日高山脈によってつくられた。約70万年前に山脈が再び隆起し、川が砂利を運んで巨大な扇状地を形成した。これが現在の光地園礫層である。やがて川がこれを削り、段丘ができた。土壌の大半は、支笏・樽前・恵庭の各火山から飛来した細かい火山灰である。水はけはよいが養分に乏しく、風で飛ばされやすい。防風林が植えられたのはこのためである8

山と国立公園。

  • 村の西部は、2024年6月25日に指定された日高山脈襟裳十勝国立公園に含まれる。陸域245,668 ha、総面積252,177 haで、国内最大の国立公園である。全国で35番目の国立公園で、北海道では1987年以来の新しい国立公園であった20
  • 村内または村境にある山には、日高山脈で2番目に高いカムイエクウチカウシ山(1,979 m)、札内岳(1,896 m)、ピラミッド峰(1,853 m)、十勝幌尻岳(1,846 m)、コイカクシュサツナイ岳(1,721 m)がある1029
  • カムイエクウチカウシ山には氷河がつくったカールがあり、十勝側には八ノ沢カールがある29

川・森・湖。

  • 札内川上流には、氷河期から生き残ったヤナギの一種、ケショウヤナギ(Chosenia)の国内最大級の群落がある20。1962年(昭和37年)に北海道の天然記念物に指定された。国内では北海道と上高地周辺にしか生育しない8
  • 川にはオショロコマ、ニジマス、ヤマベ(サクラマスの河川残留型)がすむ8
  • 札内川ダムは1998年に完成した重力式コンクリートダムである。洪水調節、水力発電、水道用水、かんがいに利用されている33。ダム湖は十勝リュウタン湖と呼ばれる37
  • 大型の野生動物にはヒグマやエゾシカがいる。エゾシカは毎年農作物に被害を与えている。最近では、畑にタンチョウが姿を見せるようになった8

気候。 データは上札内観測所の1991〜2020年の平年値による38

  • 年平均気温は5.4℃。1月の平均気温は−8.5℃で、日最低気温の平均は−15.5℃。8月の平均気温は18.5℃で、日最高気温の平均は23.2℃。
  • 年降水量は1,216.6 mm。8月(179.0 mm)と9月(194.4 mm)に多い。
  • 年間降雪量は588 cm、年最深積雪の平均は106 cm。年間日照時間は1,834時間。
  • 極値: 最高気温36.7℃(2019年5月26日)、最低気温−29.4℃(2000年1月27日)、最深積雪163 cm(1991年2月28日)、日降水量326 mm(1981年8月5日)39
  • 村は豪雪地帯に指定されている40
  • 春には「日高おろし」と呼ばれる強い西風が山から吹き下ろす。馬糞を巻き上げるほど強かったことから、「馬糞風」とも呼ばれる。8月から10月にかけては、台風の影響を受けた前線によって豪雨となることがある8
  • 冬は晴れの日が多く、「十勝晴れ」と呼ばれる澄んだ青空が広がる27

経済・産業

農業。

  • 農業が経済の基盤である。JA中札内村によると、2025年(令和7年)の村の農業粗生産高は166億円7。2010年(平成22年)の103億円から増加した6
  • 2025年の内訳(単位:百万円)は次のとおり7
    • 生乳 5,789
    • 肉豚 2,378
    • 馬鈴薯 1,480
    • 甜菜 1,404
    • 野菜(枝豆を含む) 1,147
    • 鶏卵 942
    • ブロイラー 796
    • 小麦 715
    • 豆類 532
    • 乳牛 685
    • 肉牛 338
  • 輪作と堆肥。 畑作は豆類・小麦・馬鈴薯・甜菜の4品目の輪作が基本である。甜菜は家畜の飼料にも使われ、ふん尿は畑に戻される。2006年には村の堆肥化処理施設が完成し、「ポロシリ元気堆肥」を製造している9
  • 小麦と甜菜。 小麦の品種は「きたほなみ」で、主にうどんに使われる。甜菜は日本甜菜製糖の製糖工場に出荷される41。甜菜の単収は2024年に85 t/haを超えた。2023年度(令和5年度)には、JAの麦・豆の生産者(麦豆事業部会)が全国麦作共励会で農林水産大臣賞を受賞した7
  • JA。 2026年4月時点で、JA中札内村の正組合員(農業者)は170人、准組合員は602人であった7

枝豆。

  • 1983年(昭和58年)に試験圃場で枝豆が栽培され、さやは手で摘み取られた。1989年(平成元年)には20戸の農家が本格的な栽培を始めた。主力の加工工場は1992年(平成4年)に建てられ、2015年(平成27年)には第2工場が稼働した9
  • 主力品種は「大袖の舞」である。播種は5月1日から6月10日まで時期をずらして行う。各圃場は、農薬の飛散を防ぐため幅2.4 m以上のエン麦の帯で囲まれ、残留農薬検査は3回行われる。村内で最も遠い圃場のさやでも、収穫から3時間以内に冷凍される15
  • 加工施設は、2011年(平成23年)に北海道のJA施設として初めて北海道HACCPの認証を受け、2019年(令和元年)10月29日にFSSC 22000を取得した15
  • 輸出は2005年(平成17年)に米国向けで始まり、続いて香港、ドバイへと広がった。長崎県の学校給食で枝豆ご飯が人気となり、ほかの地域の学校もこれに続いた9

畜産。

  • 一部の酪農グループは、搾乳ロボットや餌寄せロボットを導入している。中島生産組合は2024年にバイオガスプラントを稼働させた9
  • 村の銘柄鶏は「中札内田舎どり」である。鶏卵はジー・ピー・ファームなどの農場が生産している。豚肉は「十勝野ポーク」などの名で販売されている9
  • 村は大規模な公共の草地育成牧場も運営しており、乳牛の若牛を育てている9

企業。 日本語版ウィキペディアの立地企業一覧には、六花亭、花畑牧場、マツダ、王子コンテナー、十勝野フロマージュ、中札内たまごなどが挙がっている10。花畑牧場は2024年に創業30周年を迎えた22。十勝野フロマージュは2000年に創業した42

その他の産業。

  • 商業:2016年から2021年にかけて民営事業所数と従業者数が増加し、特に食料品製造業とサービス業が伸びた9
  • 林業:村にはカラマツやトドマツの人工林が1,222 haある。2027年から、村有林が吸収する二酸化炭素をJ-クレジットとして販売する予定である9

観光。

  • 道の駅なかさつないの来場者は、2024年度が653,000人、2023年度が668,643人であった。村は、新型コロナウイルス流行前の700,000人を超える水準への回復を目指している18
  • 道の駅では、冬の来場者数が夏の十分の一程度に落ち込む18
  • 札内川園地の利用者は、2024年度に20,913人であった18
  • 村は日本航空、および株式会社そらと連携協定を結んでいる18

人口の推移。

  • 国勢調査人口は1960年の5,105人が最多である。住民基本台帳人口は1964年度にはすでに4,627人となり、1972年度には4,000人を下回った。1975年の国勢調査では3,804人であった1。1980年代半ばから2014年ごろまでは、新たな宅地の分譲や子育て世帯への支援にも支えられ、4,000人前後を維持した81
  • 2026年8月31日現在、村民3,775人のうち65歳以上は1,215人で、約32%を占める1
  • 外国人住民の大半は農業や食品加工分野の技能実習生で、ベトナムやフィリピンの出身者が多い8

計画と景観。

  • 村は2001年に景観条例を制定した24
  • 2027年度に景観計画を策定し、十勝で唯一の「景観行政団体」となる予定である18

特産品・名物

特産品 分類 詳細・購入場所
「そのままえだ豆」 冷凍野菜 JA中札内村の主力商品。大袖の舞大豆を瞬間冷凍したもので、解凍すればそのまま食べられる。北海道の道産食品登録制度に登録され(登録番号100001)、日本農業賞の大賞を受賞した43。JA中札内村直売所(2017年開店18。西1条北8丁目、枝豆工場から国道を挟んだ向かい。9:30〜17:00、11〜3月は月曜休業)と道の駅で販売している44
「そのまま黒えだ豆」 冷凍野菜 黒大豆の「いわいくろ」を使用。名前に反して豆は黒くなく、一般的な枝豆より歯ごたえがあり、風味もしっかりしている。日本農業新聞の「2011一村逸品大賞」で大賞を受賞した43
枝豆の加工品 加工食品 えだ豆餃子、えだ豆あん入りのどら焼き、えだ豆アイスクリーム、黒えだ豆コロッケ、フリーズドライえだ豆、えだ豆せんべい、えだ豆うどん、えだ豆らーめん43
中札内田舎どり 鶏肉 村の銘柄鶏。鶏肉会社が運営する「から揚げ屋」でから揚げとして販売されているほか、道の駅のカレーや丼にも使われている45199。焼き鳥店の鳥せい中札内店(東1条南3丁目)では、炭火焼きやから揚げを味わえる46
中札内のたまご 鶏卵 道の駅にあるたまごの自動販売機では、ジー・ピー・ファームが納める産みたての卵を販売している。村外の遠方からもこれを目当てに人が訪れる4719
豚肉 食肉 地元産の豚肉は、畑のキッチン あんてぃ〜の豚丼や、ウェザーコックカフェのポークソテーに使われている4849
十勝野フロマージュのチーズ 乳製品 2000年創業。中札内産の生乳から、カマンベール、ブリー、ラクレット、クリームチーズ、バター、アイスクリームを製造している。本店(西2条南7丁目2)では試食ができ、夏限定のカマンベールソフトクリームもある。営業時間は10:00〜17:00で、火曜・水曜定休(7〜10月は無休)42
花畑牧場の商品 菓子・乳製品 生キャラメル、手造りチーズ、ホエイ(乳清)を与えて育てた豚の肉。牧場のショップには、ほかでは買えない商品もある2250
六花亭の菓子 菓子 六花の森の売店で販売している。同店は免税販売にも対応している17
枝まめ大福・黒まめ大福 菓子 村産の枝豆と黒豆を使った大福で、道の駅のカントリーショップ てんとうむしで一番の売れ筋である5132
コクワワイン ワイン ヒグマの好物であるコクワ(サルナシ)を使ったフルーティーなワイン。小樽市の北海道ワインが、JA中札内村のために製造している43。「札内川ダムワイン」もある9
チキンカツバーガー 道の駅グルメ 北海道の道の駅公式サイトで、道の駅の名物料理として紹介されている32
ふるさと納税の返礼品 ふるさと納税 村の返礼品サイトには、十勝和牛ロースステーキ、花畑牧場のスイーツ3種セット(生キャラメル、カタラーナ、カッサータ)、豚肉の詰め合わせ4 kg、豚肉と枝豆のセット、じゃがいもの詰め合わせなどがある。村は2025年9月26日、総務大臣からふるさと納税の対象団体として指定を受けた52
ピータングッズ 土産品 村のマスコットをあしらったぬいぐるみホルダー、キーホルダー、ノート、ステッカー、タオルハンカチ。観光協会が販売している27

文化・祭り

行事 時期 見どころ
桜六花公園の桜 4月下旬〜5月上旬(2026年は5月4日に満開) 公園の桜は1999年に六花亭から寄贈されたもの。帯広より一週間ほど遅れて咲く。駐車場は狭く、開花期間中は誘導員が交通整理を行う34。2025年のゴールデンウィークには、公園、道の駅、札内川園地、村内の飲食店をめぐる「ドライブスタンプラリー」が行われた53
美しい村マルシェ 5月 地元の実行委員会が主催する市9
ピョウタンの滝やまべ放流祭 7月の第一日曜日、10:00〜14:00(第53回は2026年7月5日) 札内川園地で開かれる。子どもたちがヤマベの稚魚を放流し、渓流釣りや魚のつかみ取りを体験する。捕まえた魚はそのまま塩焼きにできる。移動動物園、ツリーイング、モルック、ポロシリ太鼓の演奏、お菓子まき・えだ豆まきもある。雨天時は文化センターに会場を移す54。1972年に初めて開催された10
七夕まつり 7月 商工会とともに開催し、屋台やステージショーがある9
こども盆踊り・村民盆踊り、上札内 de 花火 8月 夏の盆踊りと、上札内での花火の夜9
十勝中札内グルメライド 9月上旬(2026年9月6日) 村内をめぐる自転車イベント「グルメライド」55
道の駅フェア 10月の第一日曜日、10:00〜14:00(2026年10月4日) 道の駅で開かれる収穫祭。味覚市、野菜の詰め放題、村内事業者のマルシェ、キッチンカー、抽選会、ピータンとのじゃんけんがある5657
収穫感謝祭 11月 JA中札内村が主催する9
Xmasマーケット、ウィンターナイトガーデン 12月、冬 クリスマスマーケットと、道の駅の冬のイルミネーション。記念撮影用の光のゲートもある935
スノーアートヴィレッジなかさつない 2月(2027年は2月10〜13日、9:00〜15:00) 村在住のスノーアーティスト梶山智大が、雪原に巨大な模様を描く。来場者は文化センター(東4条南6丁目1-3)近くに設けられた高さ約8 mのやぐらから鑑賞する。入場無料58
なかさつ音まちプロジェクト 年間を通じたコンサート 全国規模の絵画公募展「北の大地ビエンナーレ」(2015年の第10回で終了)に代わる音楽事業59。同公募展は、主に住民ボランティアによって運営されていた24

伝統。

  • 石見神楽。 元更別に入植した島根県出身者が、1923年(大正12年)に神楽の組織をつくり、島根から衣装や面を取り寄せた。戦後に衣装が盗まれたが、神楽はのちに復活した。1962年(昭和37年)6月29日に村の無形文化財に指定された30
    • 昭和40年代(1965〜74年)には、入植一世が亡くなり、農家の離農も進んだことで途絶えた。1984年(昭和59年)に保存会が結成され、1987年(昭和62年)からは島根県の日和神楽団(日和は現在の邑南町)が指導に訪れた。
    • 現在は保存会が上札内小学校の児童に神楽を教えており、児童は隔年で、学校行事でヤマタノオロチの大蛇の舞を披露している30
  • 旧杉村農場サイロ(共栄東3線)。 杉村吉之助は村に酪農を導入した人物である。1930年(昭和5年)、自ら特許を取ったL型コンクリートブロックを使い、高さ10.3 mのこのサイロを建てた。1984年に村の有形文化財に指定された30
  • ポロシリ太鼓。 この太鼓グループはやまべ放流祭で演奏する54
  • 花。 昭和50年代(1975〜84年)に住民グループが目抜き通りや公共施設に花を植え始め、「花の村」は村のアイデンティティの一部となった24

資料館・美術館。 豆資料館と開拓記念館は道の駅にある60。六花亭のギャラリーと山岳センターの展示については、「観光・アクティビティ」で紹介する161721

アイヌ文化

現在の村域でのアイヌの暮らしについて、書き残されたものは少ない。残っているのは主に地名と、わずかな記録である。

  • 地名。 札内(サッナイ、sat-nay、「乾いた川」)と十勝幌尻(ポロシㇼ、poro-sir、「大きい山」)はアイヌ語の地名である。山名のカムイエクウチカウシは、1929年になって地名から取られたものである262829
    • 1986年の字名改正までは、ヌプカクシュナイやヌーナイなど、カタカナの字名がいくつかあったが、新しい名称に改められた10。アイヌ語由来とみられるが、意味は確認されていない。
  • 十勝幌尻岳。 帯広のアイヌの人々はこの山を、カムイ(kamuy、神)が遊んだ山として神聖視し、誰も登らなかった。2012年(平成24年)9月19日、国の名勝「ピㇼカノカ」(「美しい形」)の8番目の構成資産となった。ピㇼカノカは、アイヌの物語や祈りの場、地名にゆかりのある景観を保護するため、2009年に指定された2861
    • 西札内にある一本山展望タワーの最上階に、この山についての表示板がある28
  • 1850年代〜1900年代の記録。 1858年、松浦武四郎は現在の西札内にあったアイヌの住居に泊まった。そのとき詠んだ歌を刻んだ石碑が、西札内桜公園に立っている。1905年に入地した最初の和人の入植者は、札内川沿いでアイヌの住居の跡を見ている8
  • 村内にアイヌ文化の施設や、活動中のアイヌ協会は確認できなかった。

姉妹都市・友好都市

  • 埼玉県川越市: 2002年11月30日から友好都市。川越市の名誉市民である画家・相原求一朗の美術館が、1996年8月8日に中札内美術村に開館したことをきっかけに交流が始まった。毎年8月には「川越市少年の翼」として川越市の中学生が来村し、絵画を通じた交流も行っている31
  • 富山県南砺市(旧福野町): 1993年11月3日に福野町と姉妹都市の盟約を結び、現在は「交流都市」とされている10。村史の原稿は、村の交流先の一つに南砺市(福野)を挙げている81。村の現在の友好都市のページには、川越市のみが掲載されている31
  • 海外の姉妹都市は見当たらなかった。

ゆかりの人物

  • 石澤志穂(1986年生まれ): 村出身のスピードスケート長距離選手。2010年バンクーバー五輪と2014年ソチ五輪に出場した8240
  • 押切美沙紀(1992年生まれ): 村出身のスピードスケート選手。中札内中学校在学中に全国中学校大会で優勝し、2014年ソチ五輪と2018年平昌五輪に出場した83
  • 太田一良: 初の公選の村長で、農民出身としても初の村長。1957年から6期計24年務め、歴代村長で最も長い在任期間となった。1984年に名誉村民となった11
  • 田中義剛: タレント、酪農家。村内にある花畑牧場の代表を務める22
  • 真野正美: 村在住の画家。坂本直行の後を継いで児童詩誌『サイロ』の表紙絵を担当しており、美術村に自身の作品館がある16

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. 人口(人口・世帯数、国勢調査人口) — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  2. 令和7年国勢調査速報 北海道の人口・世帯数 — 北海道総合政策部計画局統計課 JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 住基ネットにおける人口【参考値】令和8年(2026年8月31日現在) — 北海道総合政策部地域行政局市町村課 JA 閲覧日 2026-09-23
  4. 令和8年住民基本台帳人口・世帯数(令和8年1月1日現在) — 北海道 JA 閲覧日 2026-09-23
  5. 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) — 国土地理院 JA 閲覧日 2026-09-23
  6. 中札内村勢要覧(資料編)平成24年3月 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  7. JA中札内村の紹介(村の概要・組織概要・農業粗生産高の推移・沿革) — JA中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  8. 中札内村80周年記念村史 1編 中札内村の要覧(原稿)第3回村史編さん委員会 資料3(2026年7月30日) — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  9. 中札内村80周年記念村史 3編 産業(原稿)第3回村史編さん委員会 資料5 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  10. 中札内村 — Wikipedia 日本語版 JA 閲覧日 2026-09-23
  11. 中札内村80周年記念村史 2編 自治・行政(原稿)第3回村史編さん委員会 資料4 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  12. 村章 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  13. シンボルマーク「ピータン」 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  14. JA中札内村(トップページ) — JA中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  15. 中札内村のえだ豆 — JA中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  16. 六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村 — 六花亭 JA 閲覧日 2026-09-23
  17. 六花の森 — 六花亭 JA 閲覧日 2026-09-23
  18. 中札内村観光振興基本方針(2026年4月) — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  19. ー 道の駅なかさつない — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  20. 日高山脈襟裳十勝国立公園と札内川 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  21. 札内川園地(日高山脈山岳センター) — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  22. 花畑牧場とは — 花畑牧場 JA 閲覧日 2026-09-23
  23. 花畑牧場 — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  24. 中札内村 — 「日本で最も美しい村」連合 JA 閲覧日 2026-09-23
  25. アイヌ語地名リスト P91-100(ナ行、2007年; Internet Archive copy) — 北海道環境生活部アイヌ政策推進室 JA 閲覧日 2026-09-23
  26. アイヌ語地名リスト P51-60(サ行、2007年; Internet Archive copy) — 北海道環境生活部アイヌ政策推進室 JA 閲覧日 2026-09-23
  27. 中札内村について — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  28. 国指定名勝「ピリカノカ」十勝幌尻(ポロシリ)岳 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  29. カムイエクウチカウシ山 — Wikipedia 日本語版 JA 閲覧日 2026-09-23
  30. 中札内村指定文化財 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  31. 友好・交流都市 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  32. なかさつない(道の駅を見る) — 北の道の駅(北海道の道の駅公式総合情報サイト) JA 閲覧日 2026-09-23
  33. ダムリアルタイム情報 札内川ダム — 国土交通省北海道開発局 JA 閲覧日 2026-09-23
  34. 中札内村 桜六花公園 開花状況 — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  35. 観る・遊ぶ(スポット一覧) — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  36. 中札内村80周年記念村史 編さん方針(案)第1回村史編さん委員会 資料3(2025年11月18日) — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  37. 札内川ダム — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  38. 上札内(十勝地方) 平年値(年・月ごとの値) — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
  39. 上札内(十勝地方) 観測史上1~10位の値 — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
  40. Nakasatsunai, Hokkaido — Wikipedia EN 閲覧日 2026-09-23
  41. 中札内村の農畜産物 — JA中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  42. 十勝野フロマージュ — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  43. 中札内村の農産物加工品 — JA中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  44. JA中札内村直売所 — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  45. 食べる — 道の駅なかさつない JA 閲覧日 2026-09-23
  46. 鳥せい中札内店 — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  47. 買う — 道の駅なかさつない JA 閲覧日 2026-09-23
  48. 畑のキッチンあんてぃ~ — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  49. レストラン ウェザーコックカフェ — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  50. 花畑牧場 ショップ — 花畑牧場 JA 閲覧日 2026-09-23
  51. カントリーショップ てんとうむし — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  52. 中札内村ふるさと納税特設サイト【公式】 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  53. なかさつないドライブスタンプラリー — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  54. やまべ放流祭 — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  55. 中札内村観光協会(トップページ・新着情報) — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  56. 道の駅フェア — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  57. 【10/4】道の駅フェア2026開催! — 道の駅なかさつない JA 閲覧日 2026-09-23
  58. スノーアートヴィレッジなかさつない — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  59. なかさつない音まちプロジェクト — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  60. 見る・遊ぶ — 道の駅なかさつない JA 閲覧日 2026-09-23
  61. ピリカノカ — 文化遺産オンライン(文化庁 国指定文化財等データベース) JA 閲覧日 2026-09-23
  62. 日高山脈襟裳十勝国立公園 札内川園地キャンプ場 — 札内川園地キャンプ場 JA 閲覧日 2026-09-23
  63. 一本山展望タワー — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  64. 桜六花公園 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  65. 十勝エアポートスパ そら — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  66. 料金、施設について — 札内川園地キャンプ場 JA 閲覧日 2026-09-23
  67. Satsunaigawa camping site — 札内川園地キャンプ場 EN 閲覧日 2026-09-23
  68. 札内川ヒュッテ — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  69. グランピングリゾート フェーリエンドルフ【公式】北海道・十勝 — フェーリエンドルフ JA 閲覧日 2026-09-23
  70. グランピングリゾート フェーリエンドルフ — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  71. 花畑牧場カフェ — 花畑牧場 JA 閲覧日 2026-09-23
  72. 食べる・買う(スポット一覧 3ページ) — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  73. 宿泊(スポット一覧) — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  74. 道の駅なかさつない — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  75. 道の駅なかさつない(トップページ・設備一覧・アクセス) — 道の駅なかさつない JA 閲覧日 2026-09-23
  76. 営業時間 — 道の駅なかさつない JA 閲覧日 2026-09-23
  77. 千サルバトーレ12 — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  78. 十勝野フロマージュ道の駅店 — 中札内村観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  79. 中札内村 ~花と緑とアートの村~(トップページ・アクセス・人口) — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  80. コミュニティバス くるくる号 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  81. 中札内村80周年記念村史 目次大綱(案)第3回村史編さん委員会 参考資料 — 中札内村 JA 閲覧日 2026-09-23
  82. 石澤志穂 — Wikipedia 日本語版 JA 閲覧日 2026-09-23
  83. 押切美沙紀 — Wikipedia 日本語版 JA 閲覧日 2026-09-23