北海道 市町村ガイド

十勝総合振興局

大樹町 Taiki

たいきちょう

大樹町は十勝南部の太平洋岸にある酪農と漁業の町で、西には日高山脈が連なる。1985年から「宇宙のまち」を掲げている。2019年には町から打ち上げられたロケットが、国内の民間企業が単独で開発したロケットとして初めて宇宙空間に到達し、現在は町が北海道スペースポートを所有している。123 町の中央を歴舟川が流れる。「日本一の清流」に13回選ばれた川で、今も砂金掘りが行われている。45

人口(2020年国勢調査)
5,420
面積
815.67 km²
広尾郡
公式サイト
www.town.taiki.hokkaido.jp

主な特色

  • 宇宙のまち
    • 1985年、野口武雄町長が、種子島・内之浦に次ぐ国内3番目のロケット射場の候補地として大樹町を名乗り出た。1
    • 2019年5月4日、インターステラテクノロジズ社の「MOMO」3号機が高度100 kmを超えた。国内の民間企業が単独で開発したロケットとして、初めて宇宙空間に到達した。211
    • 北海道スペースポート(HOSPO)は2021年4月から本格稼働している。所有者は町である。3
  • 歴舟川 全長64.7 kmの川である。国の水質調査で、1987年から2016年までの間に13回「日本一の清流」に選ばれた。45
  • 砂金掘り 1635年にアイボシマ付近で砂金採取が始まったとされ、町は「十勝発祥の地」を名乗っている。1900年ごろにはゴールドラッシュが起こり、数百人の砂金掘りが集まった。214 今も道具を借りて砂金掘りを体験できる。15
  • 酪農とチーズ
    • 乳牛の数は人口の4.7倍にのぼる。16
    • 2025年度の町内の生乳生産量は142,247 tだった。5
    • 雪印乳業(現・雪印メグミルク)大樹工場は1957年からチーズを製造している。2 同工場のカマンベール「大樹物語」は道の駅でしか買えない。17
  • 晩成温泉 珍しいヨード泉である。運営会社によれば、十勝で唯一、太平洋を眺めながら入浴できる温泉である。18
  • ミニバレー発祥の地 1972年に大樹町で考案されたスポーツで、柔らかいビニール製のボールを使い、6.1 × 9 mの小さなコートで行う。19
  • 開拓の歴史 1886年、依田勉三の晩成社が晩成の海岸に牧場を開いた。バター製造など近代的な酪農にいち早く取り組んだ。214
  • 川の祭り 毎年春には歴舟川に鯉のぼりが渡される。8月のペルプネ火祭りでは、高さ20 mを超える柱たいまつが燃やされる。202116

観光・アクティビティ

  • 自然・景観
    • 歴舟川と大樹橋 橋には「日本一の清流」の看板が掲げられている。4 市街地の河川敷公園は、鯉のぼりと夏まつりの会場となる。2021
    • カムイコタン 歴舟川上流の、奇岩が並ぶ景勝地。市街地から約9 km(10分)。48
    • 坂下仙境 上流域の字拓進249付近にある静かな景勝地。夏の緑と秋の紅葉の時期が特に美しい。16
    • 晩成原生花園 太平洋岸に約300種の植物が生育する。夏にはハマナス、エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメ、チシマフウロが一斉に咲く。16
    • 生花苗沼
      • 砂州で海と隔てられた汽水湖。41
      • 水鳥が集まり、初冬には湖面が凍る。16
      • 町のガイドでは、海岸の湖沼でのカヌーが紹介されている。16
    • もいわ山森林公園(字萠和453) 山頂の展望デッキ(2025年11月完成)から日高山脈を見渡せる。麓の公園では、春には桜が、初夏にはハナショウブやスイレンが咲く。412
    • 柏林公園(東本通51)
      • 樹齢100〜200年といわれるかしわの木々。12
      • エゾリス。16
      • 初夏に花を咲かせる藤棚。16
    • ふれあいの森 初夏には、シマエナガやオオバナノエンレイソウの群生が見られる。16
    • 渓石橋 ヌビナイ川に架かる、町内唯一の鋼製アーチ橋。隣の旧橋から眺めると、紅葉を背景に映える。4116
    • 野生動物 特別天然記念物のタンチョウが、今では町内に多く生息している。16
  • 温泉
    • 晩成温泉(字晩成2) 営業時間と料金は「旅のヒント」を参照。
      • 泉質は、茶褐色でヨードを多く含むナトリウム-塩化物冷鉱泉である。18
      • セルフロウリュができる95 °Cのサウナと、海を望むテラスがある。18
      • 宿泊施設:晩成の宿(定員44人)と、最大8人まで泊まれる自炊式のコテージ。4916
      • 食堂「大衆食堂MAMO」は、昔から続く「MAMOのラーメン」で知られる。4916
  • 博物館・史跡
    • 大樹町宇宙交流センターSORA(字美成169)50
      • 大樹町で打ち上げたロケット3機、MOMOの実物大模型、JAXAの大気球や微小重力実験の展示がある。
      • 4月1日から11月30日まで毎日開館し、10:00〜16:00(11月は15:00まで)。
      • 入場無料で、ガイドが常駐している。
      • ガイド付きの「北海道スペースポートツアー」では、実験場や民間ロケット会社の施設も見学する。
    • 晩成社史跡(字生花149-1) 依田勉三の住居の復元とサイロ跡がある。見学は春から秋。16
    • 十勝ホロカヤントー竪穴群(晩成) 古代の大規模集落の竪穴と、復元された住居がある。1627
    • 旭浜のトーチカ 1945年に造られたコンクリート製のトーチカが、侵食の進む海岸に今も残る。見学は春から秋。16 町のウェブサイトの「デジタルミュージアム」では、そのうち1基の内部と外観を見ることができる。5152
    • 大樹町郷土資料館(「文化・祭り」参照)。47
  • アウトドア・季節の体験
    • 砂金掘り 場所はカムイコタン。2026年はおおむね6月20日〜9月27日。15
      • ゆり板とカッチャは、コスモールで各500円で借りられる(予約不要)。7・8月はキャンプ場でも借りられる。
      • コスモールでは、採れた砂金を300円でラミネートしてしおりにしてくれる。
      • 2025年の大雨の影響で、砂金はごくわずかしか残っていない。インストラクターガイド付きの体験は休止中である。
    • キャンプ
      • カムイコタン公園キャンプ場:2026年4月24日〜9月27日。48
        • 3つのサイト(A:セミオートサイト20区画、B:オートサイト12区画、C:セミオートサイト25区画)とバーベキューハウスがあり、川ではニジマス、ヤマメ、イワナが釣れる。
        • 1人600円。予約はモンベルのサイトからオンラインで行う。用具の貸し出しはない。ペットはAサイトのみ可。
      • 晩成温泉キャンプ場:2026年4月25日から。海のそばにある。53 町のページでは、期間を4月29日〜9月30日としている。49
        • 予約は受け付けていない。
        • 大人は平日1,200円、土日1,500円で、温泉の入浴1回分を含む。
    • 川のカヌー 早春の歴舟川には多くのカヌー愛好者が訪れる。54
    • ラフティングとサウナ Moving Inn Tokachi 北の森(字光地園44-5)が、ラフティングと川辺のサウナを通年で提供している。16
    • 氷上釣り 12月下旬〜2月下旬、凍結したホロカヤントウでワカサギ釣りができる。用具の貸し出しはない。16
    • パークゴルフ 歴舟川パークゴルフ場は無料で、5月〜10月ごろ利用できる。16
    • スペースポートでの体験
      • 滑走路でのスーパーカーフル加速体験(5月〜9月)。16
      • 打ち上げの予定はHOSPOのサイトで確認できる。55
  • 食の体験
    • 牧場レストラン 夢がいっぱい牧場(和牛)と源ファーム(豚肉)。16
    • 地元の乳製品を使う飲食店
      • 和風イタリアン ちょっとでは、半田ファームのチーズを使ったマルゲリータを出している。16
      • Dining Bar HARUでは、宇宙へ向かうISTのロケットに載った乳lifeのチーズを使ったピザを出している。16
      • レストラン「サンジュリアン」は、カツをのせたスパゲッティをナポリタンとミートソースの半分ずつで味わう「カツハーフ」で知られる。16
    • 宇宙ファンの集う店 居酒屋「四季の味 たんぽぽ」は当初からISTを応援しており、宇宙関係者のたまり場になっている。41

道の駅

  • 所在地
    • 広尾郡大樹町西本通98番地。市街地の国道236号沿いにある。17
    • 歴舟川から徒歩約5分。SORAへは車で約20分、晩成温泉へは約30分。17
    • コープさっぽろのスーパーなどが入るショッピングセンター「コスモール」と同じ建物にある。17
  • 営業時間(2026年9月現在。訪問前に要確認)17
    • 特産品コーナーと十勝バス大樹案内所:9:00〜17:30。12月31日〜1月3日は休み。
    • コープさっぽろ たいき店:9:00〜20:00。1月1〜2日は休み。
    • 各テナントは臨時休業することがある。
  • ショップ・商品
    • 地元の特産品:17
      • カマンベール「大樹物語」(ここでしか買えない)
      • 半田ファームのチーズと飲むヨーグルト
      • 源ファームのベーコンとソーセージ
      • 乳life 坂根牧場の牛乳
      • じゃがいもやかぼちゃなどの味があるカウベルアイス
      • 晩成温泉の湯を使った土壌・植物用の製品
    • 宇宙グッズ:IST「ホリエモンロケット」のグッズ、宇宙食、JAXAグッズ、JAXAのガチャ2台。17 ISTのロケットの部品も展示されている。16
    • 宇宙をテーマにした土産:ロケットラングドシャ、スペースポートまんじゅう、ロケットコーヒーMOMO、ロケットもなかアイス。16
    • 大樹町の姉妹都市・友好都市の特産品。17
    • 7月中旬には巨大しじみ。42
    • コミュニティバスの乗車券。56
  • 食事
    • ソフトクリームはゴールデンウィークから9月末まで販売している。17
      • 乳life 坂根牧場の放牧牛乳ソフトか、濃厚な「北海道」ソフトを選べる。
      • 好みで、町のひまわりグループが作る大樹産ハスカップのソースを加えられる。
      • 機械の清掃は週1回のため、その週の分が売り切れることがある。
    • ショッピングセンター内:17
      • 家系ラーメン本家堀江家大樹店: 家系ラーメンの店。おすすめはアイヌネギ(行者にんにく)ラーメンで、サイドメニューに焦がしチャーシュー丼がある。営業日は月ごとに変わるため、Instagramで確認する必要がある。
      • ネパール料理店「ガネーシャin大樹」。チーズナンとカレーが紹介されている。
  • 設備
    • 駐車場:普通車160台、大型車4台。17
    • 温水洗浄便座付きトイレ、多目的トイレ、オストメイト対応トイレ。17 トイレが24時間利用できるかどうかは記載がない。
    • 家族連れ向け・案内:授乳室(多目的ホール)、おむつ交換台、キッズスペース、観光案内、公園。17
    • 無料Wi-Fi。17
    • トヨタG-Stationの普通充電器3基(有料、NCSのカードで充電、営業時間内に利用可)。道内の道の駅で2番目、十勝管内では初めてのEV充電設備である。17
    • クレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応。17
    • 砂金掘り道具の貸し出し。15
    • 十勝バスの案内所。17
  • 備考
    • 2002年8月13日、北海道の道の駅として登録された(登録番号75)。17
    • スタンプは特産品コーナーにあり、押印できるのは9:00〜17:30。休館日やコープでは押印できない。17
    • 2025年度のレジ通過客数は38,482人だった。5
    • 2025年3月、町の検討委員会が、民間による指定管理への移行と、道の駅の移転の検討を提言した。57

アクセス・交通

  • 鉄道
    • 1987年2月2日に国鉄広尾線が廃止されて以来、町内に鉄道はない。町内には同線の十勝東和駅、大樹駅、石坂駅の3駅があった。11
    • 最寄りの鉄道の拠点はJR帯広駅である。札幌からは最速の列車で2時間26分。58
  • バス
    • 帯広から十勝バスで約1時間45分。58
    • 鉄道に代わって、南の広尾へも運行している。11
    • 十勝バスの案内所はコスモール大樹の中にある。17
    • 帯広広尾自動車道を利用し、2015年3月に開通した忠類大樹ICで降りる。2 大樹ICは建設中である。11
    • 町内を国道236号と336号が通る。11 国道236号経由で帯広まで約60 km(1時間)、広尾まで約25 km(30分)。48
    • 大樹町までの車での所要時間の目安:58
      • 札幌から:3.5時間
      • 千歳から:3時間
      • 釧路から:2.5時間
      • 旭川から:4時間
  • 飛行機
    • とかち帯広空港から車で約30分。16
    • 東京・羽田空港から約1.5時間。58
  • 町内の移動
    • コミュニティバス「コスモ」:56
      • 月・水・金曜に市街地を2つのルートで循環
      • 運賃は1回100円
      • 座席は8席のみ
    • 晩成温泉の無料送迎バス(月・木曜)。10:00に市街地を出発し、道の駅と役場に停車する。帰りは13:30に温泉を出発する。49
    • タクシー:雅交通。帯広空港や帯広駅からの送迎も行っている。54
    • 市街地はコンパクトで、市街地のホテルから飲食店やコンビニまでは徒歩数分である。1641 ただし、海岸、カムイコタン、スペースポートは離れた場所にある。

旅のヒント

  • 訪れる時期
    • 4月下旬〜5月上旬:鯉のぼり。20
    • 夏:晩成の原生花園、砂金掘り、キャンプ、8月上旬の清流まつり。161521
    • 9月:柏林公園まつり。43
    • 冬:雪をかぶった日高山脈の晴天と、氷上釣り。16
  • 季節による休業
    • SORAは12月から3月まで休館する。50
    • カムイコタン公園キャンプ場は9月下旬で閉鎖される。48
    • 郷土資料館の開館は月に1回、日曜日のみである。47
  • 晩成温泉49
    • 営業時間は9:00〜21:00(最終入館20:00)。
    • 4月〜9月は毎日営業。10月〜3月は火曜日が休み。
    • 大人500円、中学生300円、小学生200円。タオルは無料。
  • ロケットの打ち上げ 今後の打ち上げ予定は、HOSPOのミッションページとISTのニュースで確認できる。5559
    • 冬は日中も氷点下のことが多く、夜は−20 °Cを下回ることもある。観測史上の最低気温は−29.8 °Cである。1636
    • 平均すると降雪量は多い(年間627 cm)。35
    • 路面の凍結に注意して運転すること。
  • ヒグマ
    • 町は、町内でヒグマが目撃されていると注意を呼びかけている。カムイコタンの砂金掘り体験地も、出没のおそれがある場所の一つである。6015
    • 複数人で行動し、鈴やラジオを携帯し、ふんや足跡を見つけたら引き返すこと。60
    • 目撃した場合は町役場(01558-6-2115)に通報する。60
  • 情報
    • 町の観光サイトは「Visit!「タイキ」」である。54
    • 英語版の旅行ガイドがPDFで公開されている。16

大樹町についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別
総合振興局 十勝(十勝総合振興局)
広尾郡6
人口 2020年国勢調査で5,420人(男性2,714人、女性2,706人)、2,593世帯。2015年の5,738人から318人(−5.5%)減少した。7 2025年国勢調査の速報値は5,127人で、さらに5.4%減少した。8 住民基本台帳人口は2026年8月31日現在5,143人で、うち外国人は245人(北海道の参考値)。9 町の集計では、2026年8月末現在5,137人、2,837世帯である。10 人口のピークは1947年の11,670人である。5
面積 815.67 km²(国土地理院、2026年4月1日)。6 町によれば、十勝管内で3番目、道内で17番目、全国で62番目に広い市町村である。東西56.9 km、南北33.5 km。7
人口密度 約6.3人/km²(2026年8月の住民基本台帳人口÷国土地理院の面積)。2020年国勢調査時点では約6.6人/km²。
沿革 1928年10月1日:広尾村(現・広尾町)から分村し、大樹村となる。1949年8月20日:忠類村を分村。1951年4月1日:町制施行。1955年4月1日:旧大津村の西部(生花・晩成)を編入。112 2003年12月に南十勝二町任意合併協議会が設置されたが、2006年1月に解散し、大樹町は単独の町として存続している。2
隣接自治体 十勝:北に中札内村更別村幕別町(忠類地域)、豊頃町、南に広尾町。日高:西の日高山脈を挟んで新ひだか町浦河町5
シンボル 町の木:かしわ。町の花:コスモス(「コスモス」に「宇宙」の意味もあることが選定理由の一つ)。町の鳥:ひばり。12 いずれも1989年12月に選定された。2 町章は1950年2月23日に制定されたもので、「大」の字を円形に図案化し、その中に「樹」を配している。7
マスコット コスピー:大樹町から打ち上げられるロケットに乗って宇宙へ行くことを夢見る、コスモスの妖精。12 銀河連邦(後述)における大樹町のヒーローはカムイリオンで、ハイブリッドロケット「CAMUI」にちなんで名付けられ、コスモスの花と秋サケのピンクを身にまとう。13 2024年7月には、キャラクター「宇宙なんちゃらこてつくん」が町の「宇宙応援アンバサダー」に就任した。2
公式サイト https://www.town.taiki.hokkaido.jp/ (日本語、機械翻訳あり)7

地名の由来

  • タイキウシイ(Tayki-us-i)「ノミが多い所」
    • 北海道の「アイヌ語地名リスト」に掲載された解釈で、永田方正と山田秀三の説によるものである。22
    • 同リストでは確定レベルCとされている。3段階のうち最も低いレベルである。22
    • 山田は、この地が古くから帯広―広尾間の街道の休み場・宿泊場であったことを指摘し、泊まった旅人がノミに悩まされたのではないかと述べている。22
    • 国鉄が1973年に刊行した『北海道 駅名の起源』も同様の説明をしている。人々はよく日方川(歴舟川の別名)の河原で野宿したが、なぜか砂の中にノミが多かったという。11
  • 伝説 アイヌのエカシ(長老)である葛野辰次郎は、次のような話を伝えている。22
    • 昔、十勝アイヌの村に盗賊団がやって来た。ある老婆がノミの神に助けを祈った。
    • するとノミが盗賊たちにたかり、盗賊は皆逃げ去った。
    • それ以来、村はノミにちなんだ名で呼ばれるようになった。
  • 町の説「大きな木」
    • 町の公式プロフィールは、町名の由来を「大木が群生するところ」を意味する「タイキウシ」としている。漢字の「大樹」はこの解釈を反映したものである。7
    • 日本語版ウィキペディアは、この解釈を文法上誤りで疑わしいとしている。11
  • 町内のそのほかのアイヌ語地名
    • 歴舟川: ペルㇷ゚ネイ(Perpnei)、「水の多い川」。23 町によれば、南西の風にちなんで日方川(ひかたがわ)とも呼ばれる。依田勉三は、南西の風が吹くと川が氾濫すると述べている。14
    • 神威古潭: カムイコタン(Kamuy-kotan)、「神の村」。23
    • 当縁川: 同リストは複数の解釈を挙げており、いずれも確定レベルCである。24
      • to-puy「沼の口」または「沼の穴」
      • 松浦武四郎が記録した「沼のエゾノリュウキンカ(puy)」
      • 山田による to-puci「沼の口」
    • 生花・生花苗川: oika-oma-i「(波が)越えて入るもの」。河口が砂でふさがれ、しけの波が砂州を越えて入り込む海岸の沼を表している。同リストはこの解釈を確定レベルBとしている。25
    • ヌビナイ川: nupi-nay「野原の川」。確定レベルC。26

歴史

  • 古代
    • 縄文時代から人が住んでいた。町内出土の「大樹式土器」は、1968年度に北海道指定有形文化財となった。115
    • 十勝ホロカヤントー竪穴群は、晩成海岸を見下ろす段丘上にある、130を超える竪穴からなる大規模な集落跡である。出土土器の大半は擦文土器だが、オホーツク式土器や鉄片も見つかっている。1966年度に北海道指定史跡となった。275
  • アイヌの時代 歴舟川をはじめ、十勝の川沿いには多くのコタン(集落)があった。28
  • 江戸時代
    • 1635年にアイボシマ付近で砂金採取が始まったとされる。2
    • 寛文年間(1661〜1673年)、十勝は松前藩の家老・蠣崎蔵人の知行地で、広尾に拠点が置かれていた。28
    • 1800年、伊能忠敬が歴舟川河口、アイボシマ、晩成、生花を測量した。2
    • 1858年、松浦武四郎が歴舟川沿いを探検した。2
  • 明治初期
    • 1869年、新たに置かれた十勝国の当縁郡の区域となった。2
    • 1874年、アメリカの地質学者ベンジャミン・ライマンが歴舟川を調査した。2
    • 町の年表は、1876年9月にアイボシマで砂金採取が始まったと記している。2
    • 1878年、歴舟に駅逓が置かれた。2
    • 1880年、バッタの大発生により大凶作となった。2
  • 開拓
    • 十勝には屯田兵が置かれず、同郷の人々による民間の団体が集団で入植した。1
    • 晩成社は静岡県松崎出身者による開拓結社で、1883年に帯広へ入植していた。29
    • 帯広でバッタの害や冷夏に見舞われた後、指導者の依田勉三はオイカマナイ(現在の晩成)に移った。1 1886年6月、弟の文三郎とともに晩成社当縁牧場を開設した。2
    • 牧場では半地下式のサイロを造り、バターを製造し、チーズの試作も行った。14
    • 1894年、北守小左衛門ら富山県人が小紋別に、兵庫県の団体がエンダタラに入植した。2
    • 1880年代後半からは、福島県相馬の人々が石坂に入植した。30
  • ゴールドラッシュ
    • 1898年に広尾街道が開通し、大樹市街区が設定された。2
    • 1900年ごろには尾田に約200人の砂金掘りが押し寄せた。最盛期には1,000人を超えたといわれる。14
    • 1つで15〜20匁(約56〜75 g)もある金塊も採れた。14
  • 村の時代
    • 1919年に乳牛の飼育が始まった。2
    • 1928年に大樹村が誕生した。2
    • 1930年10月、帯広からの鉄道が大樹まで開通した。この路線は後に国鉄広尾線と呼ばれた。211
    • 1945年7月、空襲で石坂、旭浜、市街地が被災し、2人が死亡した。2
    • 終戦間際に造られたコンクリート製のトーチカが、今も旭浜の海岸に残っている。16
  • 町の時代
    • 1957年12月、雪印乳業大樹工場がチーズの生産を始めた。2
    • 1972年にミニバレーが考案された。19
    • 1980年に晩成温泉が開業した。2
    • 1985年に宇宙のまちづくりが始まった。1
    • 1987年2月2日に広尾線が廃止された。11
    • 1995年10月、現在はHOSPOの一部となっている多目的航空公園が開設された。2
  • 2000年の雪印食中毒事件
    • 2000年3月31日、つららの落下が原因で大樹工場が3時間停電した。31
    • 脱脂乳がタンク内で温かいまま置かれて細菌が増殖し、4月1日に製造された脱脂粉乳に毒素が生じた。31
    • この脱脂粉乳が、同年の雪印集団食中毒事件の原因であることが後に確認された。工場は2000年8月から10月まで操業停止を命じられた。31
  • 災害
    • 2003年9月のマグニチュード8.0の十勝沖地震で、役場庁舎の展望台が倒壊した。2
    • 2016年8月、台風10号によりヌビナイ橋付近の道路が流失した。1人が川に転落して死亡し、8月31日から9月7日まで全町で断水した。2
  • スペースポートの時代
    • インターステラテクノロジズ(IST)は2017年7月にMOMOを初めて打ち上げた。MOMO3号機が2019年5月に、7号機と6号機が2021年7月に宇宙空間に到達した。2
    • 2021年4月、スペースポートを運営するSPACE COTANが設立された。2
    • 2022年9月、軌道投入用ロケットの射場LC1の建設が始まった。2
    • 2024年6月、滑走路が1,000 mから1,300 mに延長された。2
    • 2025年7月、台湾企業の日本法人jtSPACEがHOSPOからサブオービタルロケットを打ち上げた。外資系企業による国内初のサブオービタルロケットの打ち上げであった。32 ロケット「VP01」は推定高度4 kmに到達した後、海上に落下した。2
  • 近年のできごと
    • 2024年6月25日、日高山脈襟裳十勝国立公園が指定された。33
    • 2025年3月、晩成温泉が改修を経てリニューアルオープンした。2
    • 2025年11月、もいわ山に展望デッキが完成した。2
    • 2025年12月、青森県東方沖地震で大樹町は震度5弱を観測し、沿岸部に避難指示が出された。2
    • 2026年2月、町出身のスピードスケート選手・堀川桃香が、ミラノ・コルティナオリンピックの女子団体パシュートで銅メダルを獲得した。2

地理・気候

大樹町は、西の日高山脈の稜線から十勝平野の南部を経て、東の太平洋岸まで広がる。土地の高さは海面から1,794 mまでにわたる。7 町のガイドによれば、面積は東京23区の約1.3倍である。16

  • 山地
    • 西部の山地は日高山脈襟裳十勝国立公園に含まれる。11
    • 同公園は2024年6月25日に指定された。国内35番目の国立公園で、面積は国内最大である。33
    • 主な高峰はヤオロマップ岳(1,794 m)、ペテガリ岳(1,736 m)、ピリカヌプリ(1,631 m)、ソエマツ岳(1,625 m)、神威岳(1,600 m)である。4
  • 河川
    • 歴舟川(64.7 km)はコイカクシュサツナイ岳に源を発し、町の中心部を流れて海に注ぐ。4
    • 源流から河口まで、全て大樹町内を流れる。11
    • 主な支流は中の川(34.5 km)とヌビナイ川(27.7 km)である。当縁川(36.6 km)と紋別川(30.9 km)も町内を流れる。4
    • 歴舟川は1987年から2016年までの間に、13の年で「日本一の清流」とされた。2017年から2024年までは毎年、BODまたはCODが低い水域に選ばれている。5
    • 1996年には「水の郷百選」に選ばれた。5
  • 海岸の湖沼
    • 面積は生花苗沼が1.54 km²、ホロカヤントウが0.62 km²、キモントウが0.42 km²である。4 キモントウはジュンサイで知られる。4
    • 3つの沼はいずれも十勝海岸湖沼群に属し、環境省はこの湖沼群を「重要湿地」に選定している。34
  • 気候 以下は気象庁のアメダス大樹観測所のデータである。3536
    • 平年値(1991〜2020年):
      • 年平均気温 5.6 °C
      • 1月の平均気温 −8.8 °C、日最低気温の平均 −16.8 °C
      • 8月の平均気温 18.8 °C、日最高気温の平均 23.3 °C
      • 年降水量 1,146 mm
      • 年間の降雪量合計 627 cm
    • 観測史上の記録:最高気温36.3 °C(2025年7月7日)、最低気温−29.8 °C(2019年2月9日)。36
    • 日高山脈が雪雲を遮るため、冬は晴れて冷え込む日が多い。16
    • 歴舟川ではダイヤモンドダストがよく見られる。11

経済・産業

  • 就業 2020年国勢調査の就業者数は3,060人である。5
    • 第1次産業:951人(農業832人、漁業82人、林業37人)。
    • 製造業:379人。
    • サービス業などの第3次産業:1,522人。
  • 酪農
    • 2020年には、86戸が乳用牛24,045頭を、49戸が肉用牛5,058頭を飼養していた。5
    • 2025年農林業センサスでは農家は143戸に減り、うち87戸が50 ha以上を経営していた。耕地面積は合計約13,389 haである。5
    • 2025年度の生乳生産量は142,247 tだった。JA大樹町が124,213 tを扱い、残りは生花・晩成地区の分をJA忠類が扱った。5
    • 町内では雪印メグミルク大樹工場がチーズを製造している。217
  • 漁業
    • 浜大樹と旭浜の2つの漁業地区に、漁家49戸、組合員77人、動力漁船49隻がある(2025年の港勢調査)。5
    • 2025年度の漁協の水揚げは818 t、6億4,850万円だった。5
    • 定置網のサケ:343 t(2億3,900万円)。2008年度の2,696 tから減少した。5
    • ホッキ:361 t(2億6,870万円)。5
    • 少量の水揚げ:つぶ45 t、シシャモ11 t、毛ガニ7 t。5
    • 漁協は2020年からサクラマスの養殖に挑戦している。町で初めての養殖漁業である。16
  • 林業
    • 森林面積は約58,200 haで、町の面積の約71%を占める(町の数値から算出)。5
    • うち約41,400 haが国有林である。5
  • 宇宙産業
    • インターステラテクノロジズは大樹町に本社を置いている。1 本社(事務所棟)と新工場は2020年12月に完成した。2
    • 北海道スペースポートは町が所有し、SPACE COTAN株式会社が運営している。3
    • HOSPOには1,300 m × 30 mの舗装滑走路がある。37
    • Launch Complex 0(LC0)は、ISTがMOMOの打ち上げと、軌道投入ロケット「ZERO」のエンジン試験に使う射場である。38
    • 射点を2つ備えるLaunch Complex 1(LC1)は、人工衛星打ち上げ用として建設中である。38 LC1の整備と滑走路延長の予算は23億2,000万円で、町はそのうち11億6,000万円を2025年度から2028年度にかけて寄附で賄おうとしている。3
    • 今後の計画:高頻度の軌道投入打ち上げに対応するLaunch Complex 2(LC2)。38 さらに将来には、HOSPOは3,000 mの新しい滑走路を構想している。32
    • 2023年8月に内閣府が公表した2022年の企業版ふるさと納税の寄附額で、大樹町は全国2位となった。2 2026年2月には、町とSPACE COTANが第7回宇宙開発利用大賞で内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞を受賞した。32
  • エネルギー
    • 町は2021年12月に「ゼロカーボンシティ」を宣言した。2
    • 町のガイドは、牛のふん尿から得た液化メタンによるロケット燃料を、エネルギーの地産地消として大樹町の将来の目標の一つに挙げている。16
  • 観光
    • 北海道の調査では、2025年度の観光入込客数は62,400人で、前年度比28%増だった。宿泊客数は12,600人、外国人宿泊者数は365人である。39
    • 2025年度の町の施設の利用者数:5
      • 晩成温泉:58,364人
      • 道の駅のレジ通過客数:38,482人
      • 宇宙交流センターSORA:10,877人
  • 人口
    • 2026年3月までの1年間の出生数は26人、死亡数は103人だった。5
    • 町は、「消滅可能性自治体」として名前が挙げられていることを包み隠さず紹介している。40
    • 町のガイドによれば、転入者は増えており、2022年の人口は前年を上回った。新しいロケット工場の周辺には技術者も集まっているという。16

特産品・名物

特産品 分類 詳細・購入場所
大樹物語(大樹物語 香りをはさんだカマンベールチーズ) チーズ カマンベールチーズの中にバジルとブラックペッパーをはさんだもの。雪印メグミルク大樹工場が道の駅コスモール大樹のためだけに製造している。17
半田ファームのチーズとヨーグルト 乳製品 飼料にこだわる牧場のナチュラルチーズと飲むヨーグルト。牧場の直売所(字下大樹198、月・火曜定休、夏はソフトクリームも販売)とコスモールで販売している。1617
乳life 坂根牧場の放牧牛乳 乳製品 アニマルウェルフェア認証を受けた牧場で、牧草で育った牛の乳を低温殺菌・ノンホモジナイズで仕上げた牛乳。道の駅のソフトクリームにも使われている。17 牧場にはチーズ工房の上に小さなホテル「on the cheese」があり、搾乳体験もできる。16
夢大樹和牛 牛肉 牧場レストラン「夢がいっぱい牧場」(字萠和182)で味わえる。名物は、凍らせた生の牛肉をご飯にのせ、口の中でとろける「ビフトロ丼」。1641
バナナ牛 牛肉 やまき牧場(字日方94)が、おやつにバナナを与えて育てた牛。ローストビーフやハンバーグにして販売している。41
ケンボロー豚 豚肉 源ファーム(字開進111-1)がチーズのホエーを与えて育てた豚で、ステーキや豚丼を提供している。1641 ベーコンやソーセージはコスモールで販売している。17
幻の巨大しじみ 貝類 資源保護のため、生花苗沼で毎年1日だけ手掘りで採取される。殻が5 cmを超えるものも多い。7月中旬から町内のスーパーや道の駅で販売される。事前に電話で予約するとよい。42
サケ、いくら、つぶ、ホッキ 魚介類 町のガイドはサケを大樹の水揚げ第1位としているが16、2025年度はホッキの水揚げ量がわずかに上回った。5 いくらの醤油漬けや煮つぶが土産として売られている。藤田商店は地元産のサケと自家製の生ラーメンを販売している。41
ハスカップ 果物 6〜7月ごろ、むかいハスカップ園で摘み取り体験ができる。16 ハスカップジャムや、ソフトクリーム用のハスカップのトッピングはコスモールで販売している。1617
ロケットラングドシャ 菓子 Patisserie NAOYA HIROSEが2019年から作っている、ロケット形のココアクッキーにレモンチョコレートを合わせた菓子。17
宇宙とぶティグレ 菓子 フランス菓子店ami poireの焼き菓子。宇宙・牧場・歴舟川・コスモスという4つの「大樹の香り」がある。1個410円。17
大樹銘菓 風月庵 菓子 50年以上にわたり地元で愛されている菓子店。「ホロカヤント」など、地元の地名にちなんだ菓子がある。16
ザックザクカレーパン パン 全国チェーンのパン店「小麦の奴隷」の本店(西本通26)の商品。町のガイドによれば、カレーパングランプリで4回受賞している(2025年3月現在)。16
宇宙土産 土産 北海道スペースポートまんじゅう、ロケットコーヒーMOMO(ISTのロケットに載ったコーヒー)、大樹ロケットもなかアイス、JAXAやISTのグッズ。いずれもコスモールで販売している。1617
浅漬け大樹大根 漬物 地元産の大根の浅漬け。柏林公園まつりで販売される。43
晩成温泉の入浴剤 土産 ヨード泉の湯を家庭で再現できる。16
ふるさと納税の返礼品 ふるさと納税 町は、現在の返礼品についてはポータルサイト「さとふる」を案内している。寄附金の使い道として、射場LC1の整備やISTのロケット開発を指定できる。44 返礼品には、スペースポートの滑走路でのスーパーカーフル加速体験や、地元の漁師が作るつぶ貝のアヒージョなどがある。41

文化・祭り

行事 時期 見どころ
歴舟川清流鯉のぼり 4月下旬〜5月上旬(2026年は4月17日〜5月6日) 大樹橋のところで、歴舟川の川幅いっぱいに鯉のぼりが渡される。1991年に町民から寄贈された鯉のぼりで始まった。5月5日(こどもの日)には、エアー遊具、はたらく車の展示、JA大樹町による牛乳の無料配布がある。20 道の駅のサイトによれば、鯉のぼりは236匹である。17
歴舟川清流まつり・花火大会 8月上旬(2026年は8月2日、第35回) 「日本一の清流」を祝い、1989年から毎年8月に開かれている。21 ペットボトルロケットコンテスト45、飲食ブース、ペルプネ火祭りなどが行われる。21
• 石川県能登島に伝わる「能登の火祭り」にならったもの。
• 大樹神社でおこした忌火を、棒燈(ほうとう)と呼ばれる御輿で会場へ運び、120本の手たいまつに移して柱たいまつに点火する。
• 柱たいまつが山側に倒れれば豊作、海側に倒れれば豊漁とされる。
• 夜は花火大会で締めくくられる。
柏林公園まつり 9月中旬(2026年は9月20日、第50回) 柏林公園のかしわ林で開かれる、町の秋の産業まつり。16 和牛を購入し、焼肉台を無料で借りられる大樹町和牛まつり(2026年は第55回)や、子ども向けのアキアジつかみ取りがある。43 そのほかの催し:43
• ステージイベントとHBCラジオ公開録音
• 雪印の乳製品販売
• 姉妹都市・相馬市の梨
• 銀河連邦の各共和国の物産
たいき宇宙デー 秋(2025年は11月22日) 2023年9月に初めて開催された。2 町長の案内でスペースポートを巡るバスツアーがあり、LC1の建設現場や滑走路を見学する。ISTのロケット「ZERO」についての講演もあり、抽選で選ばれた5人がスーパーカーのフル加速に同乗できる。46
とかちっこミニバレー大会 12月 1995年から、十勝管内の小学生から高校生までを対象に開かれている。2月の町民スポーツ大会でも、1973年からミニバレーが行われている。19
  • ミニバレー
    • 1972年に大樹町で考案され、公式の「町技」となっている。19
    • 柔らかいビニール製のボール、6.1 × 9 mのコート(バドミントンコートを使うことが多い)、高さ1.55 mのネットを使うため、子どもと高齢者が一緒にプレーできる。19
    • 考案者の小島秀俊は、2023年に生涯スポーツ功労者として文部科学大臣表彰を受けた。2
  • 神社と樹木 大樹神社は、ペルプネ火祭りの忌火をおこす神社である。21 開進神社のカラマツは、1973年に北海道記念保護樹木に指定された。5
  • 芸能 日方川太鼓は2つの大きな祭りで演奏している。柏林公園まつりの幕開けを飾り、清流まつりでは火祭りの後に演奏する。2143
  • 博物館
    • 大樹町郷土資料館は旧石坂小学校の校舎を利用した施設で、2010年に開館した。47
      • 6つの部屋に、数千年前の土器片から昭和の生活用品まで約2,000点を展示している。47
      • 開館日は4月下旬から10月下旬までの毎月第4日曜日のみで、開館時間は10:00〜16:00。47
    • 町の図書館は大樹遺跡の出土品を所蔵している。11
  • 文学 町民文芸誌「樹」は、2018年に発刊50年を迎えた。2

アイヌ文化

  • 地名とコタン
    • かつて歴舟川など十勝の川沿いには、アイヌのコタンが点在していた。28
    • 大樹、ペルㇷ゚ネイ(歴舟川)、カムイコタン、当縁、オイカマナイ、ヌビナイなど、町内の多くの地名がアイヌ語に由来する(「地名の由来」参照)。2322
    • 町名にまつわるノミの神の伝説は、アイヌのエカシ・葛野辰次郎が伝えたものである。22
  • 考古学
    • 晩成海岸のホロカヤントー竪穴群には、復元された竪穴住居がある。16
    • 出土品の大半は擦文時代のもので、町のガイドはこの時代をアイヌ文化期の直前に位置付けている。2716 この頃には、石器よりも金属器や木器が多く使われていた。27
  • 十勝全体の歴史 帯広百年記念館のアイヌ民族文化情報センター「リウカ」は、十勝アイヌの歴史を詳しく紹介している。その年表には、1845年に松浦武四郎が十勝の海岸を通った際、アイヌの居住地を記録したことが記されている。28 帯広市も参照。
  • 見当たらないもの 大樹町内には、アイヌ文化の施設、保存会、定期的なアイヌ関連行事は見当たらなかった。
    • ペルプネ火祭りの名は、歴舟川のアイヌ語名(ペルㇷ゚ネイ)と一致する。23
    • ただし、祭りそのものはアイヌの儀礼ではなく、能登の火祭りにならったものである。21

姉妹都市・友好都市

  • 福島県相馬市:姉妹都市、1983年3月3日30
    • 1880年代後半から、相馬の人々が石坂に入植したことが縁の始まりである。
    • 1968年には、旧相馬藩の33代当主が拓進で牧場を経営した。
    • 1970年には、相馬の有名な騎馬の祭り「相馬野馬追」が大樹町で披露された。
    • 2018年には開町90周年を記念して、相馬の騎馬武者が鯉のぼりのイベントに参加した。2
  • 群馬県吉岡町:友好都市、2011年10月9日に正式締結61 協定は2011年9月の第36回柏林公園まつりのステージ上で最初に署名され、記念にイチョウが植樹された。
  • 台湾・高雄市大樹區:友好交流協定、2015年9月1日62 同じ「大樹」の名が縁である。大樹區はパイナップルとライチで知られる。
  • 銀河連邦13
    • JAXAの施設がある自治体でつくるユーモラスな「連邦」で、1987年11月8日に発足した。
    • 大樹町は2010年4月3日に「タイキ共和国」として加盟した。ほかの加盟自治体は相模原市、能代市、大船渡市、佐久市、肝付町、角田市である。
    • 2013年には、銀河連邦を通じて小惑星(68021)Taikiが命名された。

ゆかりの人物

  • 堀川桃香 — スピードスケート選手。
    • 2022年の北京オリンピックで5,000 mに出場した。
    • 2026年のミラノ・コルティナ大会の女子団体パシュートで銅メダルを獲得した。
    • 2026年4月に町民栄誉賞を受けた。211
  • 杉森輝大 — スピードスケート選手。2006年のトリノ大会に大樹町初のオリンピック選手として出場し、2010年のバンクーバー大会にも出場した。211
  • 依田勉三 — 晩成社を率いた「十勝開拓の祖」。1886年から晩成で晩成社の牧場を経営した。114
  • 野口武雄 — 1971年に町長に就任し、1985年に大樹町の宇宙のまちづくりを始めた。21
  • 小島秀俊 — ミニバレーの考案者。2
  • 堀江貴文 — ISTに関わる実業家。道の駅では「ホリエモンロケット」のグッズが売られている。17 日本語版ウィキペディアによれば、宇宙事業の拠点とするため2015年12月に住民票を大樹町に移し、2020年4月に大樹町民をやめると表明した。11

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. Story #01 受け継がれるフロンティアスピリッツ — Visit!「タイキ」北海道大樹町観光WEB JA 閲覧日 2026-09-23
  2. まちのあゆみ — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 北海道スペースポート(HOSPO)について — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  4. 自然・気象 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  5. 統計数値で見る大樹町 2026 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  6. 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) — Geospatial Information Authority of Japan (国土地理院) JA 閲覧日 2026-09-23
  7. まちの概要 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  8. 令和7年国勢調査速報 北海道の人口・世帯数 — Hokkaido Government, Statistics Division (北海道総合政策部計画局統計課) JA 閲覧日 2026-09-23
  9. 住基ネットにおける人口【参考値】令和8年(2026年8月31日現在) — Hokkaido Government (北海道) JA 閲覧日 2026-09-23
  10. 大樹町の人口推移 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  11. 大樹町 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  12. まちのシンボル — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  13. 銀河連邦 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  14. 文化 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  15. 砂金掘り体験 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  16. Taiki Town Travel Guide (English version, information as of March 2025) — Taiki Town / Taiki Town Tourism Association EN 閲覧日 2026-09-23
  17. コスモール大樹 — 北の道の駅(北海道の道の駅公式総合情報サイト) JA 閲覧日 2026-09-23
  18. 温泉 — 晩成温泉ポータルサイト(株式会社丸正田中) JA 閲覧日 2026-09-23
  19. 大樹町発祥のニュースポーツ「ミニバレー」 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  20. 歴舟川清流鯉のぼり(5月5日はこどもの日ミニイベント開催!) — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  21. 歴舟川清流まつり — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  22. アイヌ語地名リスト セッ~ツキガ P71-80(アーカイブ) — Hokkaido Government, Ainu Policy Office (北海道環境生活部アイヌ政策推進室) JA 閲覧日 2026-09-23
  23. アイヌ語の地名 — Obihiro Centennial City Museum, Ainu culture information center "Riwka" (帯広百年記念館 アイヌ民族文化情報センター「リウカ」) JA 閲覧日 2026-09-23
  24. アイヌ語地名リスト P81-90(アーカイブ) — Hokkaido Government, Ainu Policy Office (北海道環境生活部アイヌ政策推進室) JA 閲覧日 2026-09-23
  25. アイヌ語地名リスト P21-30(アーカイブ) — Hokkaido Government, Ainu Policy Office (北海道環境生活部アイヌ政策推進室) JA 閲覧日 2026-09-23
  26. アイヌ語地名リスト P91-100(アーカイブ) — Hokkaido Government, Ainu Policy Office (北海道環境生活部アイヌ政策推進室) JA 閲覧日 2026-09-23
  27. 十勝ホロカヤントー竪穴群 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  28. 十勝とアイヌの人たち — Obihiro Centennial City Museum, Ainu culture information center "Riwka" (帯広百年記念館 アイヌ民族文化情報センター「リウカ」) JA 閲覧日 2026-09-23
  29. 振り返る帯広 第1回「開拓前夜」 — Obihiro City (帯広市) JA 閲覧日 2026-09-23
  30. 姉妹都市 相馬市 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  31. 雪印集団食中毒事件 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  32. 78 companies have been confirmed as sponsors (Hokkaido Space Summit 2026) — Hokkaido Spaceport / SPACE COTAN Co., Ltd. EN 閲覧日 2026-09-23
  33. 6月25日 日高山脈襟裳十勝国立公園が誕生! — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  34. 「重要湿地」 No.040 十勝海岸湖沼群 — Ministry of the Environment (環境省) JA 閲覧日 2026-09-23
  35. 大樹 平年値(年・月ごとの値) — Japan Meteorological Agency (気象庁) JA 閲覧日 2026-09-23
  36. 大樹 観測史上1~10位の値(年間を通じての値) — Japan Meteorological Agency (気象庁) JA 閲覧日 2026-09-23
  37. Runway — Hokkaido Spaceport / SPACE COTAN Co., Ltd. EN 閲覧日 2026-09-23
  38. Hokkaido Spaceport (HOSPO) — SPACE COTAN Co., Ltd. EN 閲覧日 2026-09-23
  39. 北海道観光入込調査報告書(R7 資料編):市町村別・月別観光入込客数、訪日外国人宿泊者数 — Hokkaido Government (北海道) JA 閲覧日 2026-09-23
  40. 大樹ってこんなまち — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  41. 大樹町観光ガイドブック(全ページ) — Taiki Town Tourism Association (大樹町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  42. 幻の巨大しじみ — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  43. 第50回柏林公園まつり9月20日開催! — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  44. ふるさと納税 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  45. ペットボトルロケットコンテスト — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  46. たいき宇宙デー — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  47. 大樹町郷土資料館開館日 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  48. カムイコタン公園キャンプ場 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  49. 晩成温泉 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  50. 大樹町宇宙交流センター SORA — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  51. 大樹町の文化財のご紹介 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  52. 大樹町トーチカ — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  53. キャンプ場 — 晩成温泉ポータルサイト(株式会社丸正田中) JA 閲覧日 2026-09-23
  54. Visit!「タイキ」/北海道大樹町観光WEB — Taiki Town Tourism Association (大樹町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  55. Missions — Hokkaido Spaceport / SPACE COTAN Co., Ltd. EN 閲覧日 2026-09-23
  56. コミュニティバス「コスモ」 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  57. 道の駅「コスモール大樹」魅力アップに向けて — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  58. アクセス — Visit!「タイキ」北海道大樹町観光WEB JA 閲覧日 2026-09-23
  59. Interstellar Technologies — Interstellar Technologies Inc. EN 閲覧日 2026-09-23
  60. ヒグマの出没にご注意ください — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  61. 友好都市 吉岡町 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23
  62. 友好都市 台湾高雄市大樹區 — Taiki Town (大樹町) JA 閲覧日 2026-09-23