北海道 市町村ガイド
稚内市、2024年10月

宗谷総合振興局

稚内市 Wakkanai

わっかないし

稚内市は日本最北端の市で、日本海とオホーツク海の両方に面している。北海道の北端である宗谷岬からは、43km先のサハリンを望むことができる。1 日本が南樺太(樺太、1905〜1945年)を領有していた時代には樺太への玄関口として発展し、1923年からは定期連絡船が運航された。2 現在は宗谷地方の行政・経済の中心地であり、漁業・酪農・観光によって成り立っている。12

人口(2020年国勢調査)
33,563
面積
761.42 km²
公式サイト
www.city.wakkanai.hokkaido.jp

主な特色

  • 北海道の北端・宗谷岬
    • 北緯45度31分22秒に位置する。三角形の「日本最北端の地の碑」は、北極星の一稜をかたどっている。1314
    • サハリンまでは43kmである。1
    • 日本が実際に管轄する最北の地点は、岬のすぐ沖にある小島・弁天島(北緯45度31分35秒)である。3
  • かつての樺太(南樺太)への玄関口
    • 日本は1905年から1945年まで南樺太を統治した。1923年からは稚内と大泊を結ぶ稚泊連絡船が運航された。215
    • 北防波堤ドーム、氷雪の門、九人の乙女の碑は、いずれもこの時代に造られたか、この時代を記憶するものである。161718
  • タコとホタテ
    • 漁獲量はホタテが群を抜いて多く、2024年は32,258tであった。19
    • 地元の資料によれば、宗谷地方のミズダコの水揚げ量は日本一である。2012 最もよく知られた食べ方は「たこしゃぶ」である。12
  • 宗谷丘陵と白い道
    • 宗谷岬の背後に広がる宗谷丘陵は、なだらかな周氷河地形で、北海道遺産に選ばれている。21
    • 丘陵の中を、砕いたホタテの貝殻を敷き詰めた3kmの道が通っている。22
    • 丘陵には57基の風車も立ち並ぶ。23
  • 風力・太陽光発電 57基の風車を擁する宗谷岬ウィンドファームは2005年に稼働を始め、当時は国内最大規模であった。2 日本語版Wikipediaによれば、現在は再生可能エネルギーで市内の電力消費量の約90%を賄うことができる。3
  • タロ・ジロと南極
    • 日本の第一次南極観測隊の犬ぞり用の犬はここで訓練され、最初の観測船「宗谷」の名は地元の地名に由来する。2425
    • 毎年冬には全国規模の犬ぞり大会が、8月には「南極まつり」が開かれる。2625
  • チャーメン 市のソウルフードで、茹でた中華麺をパリッと焼き、魚介と野菜のあんをかけたものである。27
  • 線路の終着点 稚内駅はJR宗谷本線の北の終点で、日本最北端の駅である。港からは利尻島・礼文島へのフェリーが出ている。288

観光・アクティビティ

自然・景観

  • 宗谷岬と宗谷岬公園
    • 公園には、日本最北端の地の碑(1988年建立の3代目)、海を見つめる間宮林蔵の立像(1980年)、1902年建造の旧海軍望楼がある。382
    • 撃墜された大韓航空007便の犠牲者のための「祈りの塔」や、81か国の硬貨やメダルから鋳造された「世界平和の鐘」(1988年)もある。38
    • 1943年に岬の沖で失われた米潜水艦ワフー号の乗組員と日本の商船の船員を慰霊するため、1995年に日米共同で建てられた「平和の碑」がある。38
    • 宗谷岬灯台は先端から南へ120mの位置に立つ。38
    • 駐車場は72台分で無料。稚内駅からバスで約50分。13
  • 宗谷丘陵と白い道
    • 白い道はホタテの貝殻を敷き詰めた約3kmの道である。宗谷岬から車で約10分の位置にあり、11月中旬から4月下旬までは閉鎖される。22
    • 宗谷丘陵のフットパスコースが、岬の公園と白い道を結んでいる。38
  • ノシャップ岬
    • 夕日の名所として知られ、水平線上に利尻山と礼文島が浮かぶ。31
    • 紅白の稚内灯台(42.7m)は、日本で2番目の高さとされる。31
    • 駅から車で約10分。無料駐車場は20台分。31
  • 稚内公園
    • 市街を見下ろす丘の上にある45.2haの公園。その眺めは日本夜景遺産に認定されている。24
    • 彫刻家・本郷新による高さ8mの「氷雪の門」(1963年)があり、晴れた日にはその向こうにサハリンが見える。17
    • 近くには、1945年8月20日に自ら命を絶った真岡郵便局の電話交換手9人を慰霊する「九人の乙女の碑」がある。18
    • 南極観測樺太犬訓練記念碑も園内にある。24
    • これらのモニュメントには、11月中旬から4月中旬まで立ち入ることができない。17
  • 大沼と大沼バードハウス
    • 秋には南へ渡る途中の、春にはシベリアへ戻る途中の白鳥が湖で羽を休める。65
    • バードハウスでは双眼鏡を無料で貸し出している。6月中旬から9月下旬まではカナディアンカヌーのクルーズが行われる。65
    • 開館時間は9:00〜17:00、開館期間は1月29日〜2月末と3月25日〜11月25日。入館無料。65

温泉

  • 稚内温泉「童夢」(富士見4-1487)
    • 西海岸にある日帰り温泉。船の形をした浴場棟に10種類の風呂があり、露天風呂からは夕暮れの利尻・礼文を望む。66
    • 営業時間は9:45〜22:00(最終入館21:30)。大人600円。66
    • 2019年に入館者500万人を達成した。2
  • ヤムワッカナイ温泉 港のゆ
    • 稚内副港市場の2階にあり、港を見渡す露天風呂がある。30
    • 営業時間は10:00〜22:00。大人680円。Wi-Fiあり。30

博物館・歴史遺産

  • 稚内港北防波堤ドーム
    • 高さ13.6mの柱70本が並ぶ全長427mのアーケードで、1931〜36年に建設された。設計したのは当時26歳の北海道庁技師・土谷実である。1978年から1980年にかけて全面的に改修された。21
    • 駅から徒歩約5分。16
    • 近くには、のちの横綱大鵬が樺太から引き揚げた少年時代に上陸した地であることを示す記念碑がある。2020年に建てられた。67
  • 北方記念館・開基百年記念塔
    • ガラス張りの展望室は地上70mにある。24
    • 開館期間は4月29日〜10月31日、開館時間は9:00〜17:00(6月1日〜9月30日は21:00まで)。月曜休館(6〜9月を除く)。大人400円。61
  • 稚内副港市場(港1-6-28)
    • 飲食店、鮮魚市場、温泉、無料の樺太記念館が一つの建物に入っている。「海の駅」(道の駅の港版)に登録されている。482
    • 無料駐車場は99台分。48
    • 樺太記念館の開館時間は10:00〜17:00。11月から3月は月曜休館。15
  • ノシャップ寒流水族館
    • 日本最北の水族館で、約100種1,500点の生き物を展示している。水量90tの回遊水槽ではホッケ、ソイ、希少なイトウが泳ぐ。屋外ではゴマフアザラシのショーが行われる。62
    • 開館時間は9:00〜17:00(11月〜3月は10:00〜16:00)。4月1〜28日と12月・1月は休館。62
    • 大人500円(青少年科学館を含む)。62
  • 恵北地区の赤れんが通信所 見学には約2週間前までに市への予約が必要。冬期は見学を受け付けていない。63

アウトドア・季節のアクティビティ

  • Base-Soya(宗谷岬展望台) 宗谷岬の展望台で、レンタサイクルと観光案内所がある。夏期は10:00〜16:00に開館し、10月から5月下旬までは休館する。68
  • 日本本土四極の証明書 稚内市・根室市・佐世保市・南大隅町は、それぞれ無料の「到達証明書」を発行している。四か所分をそろえると「日本本土四極踏破証明書」になる。稚内市の証明書は、市役所、宗谷支所、キタカラ内の観光案内所、または(夏期は)Base-Soyaで受け取れる。69
  • 市はこまどりスキー場と上勇知スキー場を運営している。70 冬のイベントは犬ぞり大会と道立公園のスノーランドである。2655
  • 利尻・礼文への日帰り旅行 ハートランドフェリーを利用する。「アクセス・交通」を参照。8

食の体験

  • たこしゃぶを味わったり、「特産品・名物」で紹介した店でチャーメンを食べ比べたりできる。1227
  • 副港市場では、港の漁船を眺めながら海鮮丼を食べられる。48
  • 直売所で稚内牛乳を飲める。日持ちはわずか五日である。51

道の駅

  • 所在地
    • JR稚内駅を中心とする複合施設「キタカラ(KITAcolor)」の一部で、国道40号沿いの中央3-6-1にある。2871
    • 北海道の道の駅の公式一覧では、所在地は開運2丁目とされている。電話0162-29-0277(株式会社まちづくり稚内)。7273
    • 北防波堤ドームへは徒歩3分、稚内公園へは車で5分、ノシャップ岬へは車で10分。71
    • 空港からの連絡バスで駅まで約30分。28
  • 営業時間(2026年9月現在。訪問前に要確認)
    • 展示・情報端末:24時間。インフォメーション:9:00〜18:00。71
    • 売店:8:30〜18:00(7〜9月)、9:00〜18:00(10〜6月)。カフェ:8:00〜16:00。軽食・菓子の店:10:00〜17:00。71
    • 菓子店は水曜定休。売店・飲食店は12月30日〜1月1日が休業。71
    • 各テナントが示す営業時間は多少異なる。例えばワッカナイセレクトは9:00〜18:00(夏期は変更あり)、観光案内所は10:00〜18:00(12月31日〜1月5日休業)としている。7475
  • 売店・商品
    • ワッカナイセレクト:菓子、和菓子、海産珍味、飲料、土産品を販売している。稚内ブランドの認定品や道内各地から厳選した特産品のほか、キーホルダーなどの道の駅グッズも扱う。カード利用可。7476
    • 道の駅の公式ページは、稚内牛乳アイスクリーム、四大かに弁当、宗谷岬牧場のハンバーグパティを薦めている。71
  • 飲食
    • セレクトカフェ モカマタリ:宗谷黒牛のハヤシライス(850円、セット1,000円)、稚内産いかのフライ、サンドイッチ、コーヒー、稚内牛乳。77
    • オレンジエッグ(orange egg):ソフトクリーム(320円)、シフォンケーキ、シカの角の形をした「シカパン」、勇知いもの「ポテラーナ」。乳製品は隣の豊富町産。5453
    • お食事処 ふじ田:ほっけのつみれ入りのすりみラーメン(980円)、ほたてラーメン、かにチャーハン(1,160円)、ほたてとたこ(1,130円)またはズワイガニとほたて(1,200円)の「稚内丼」。立ち食いカウンターでは手早くそば・うどんが食べられる。47
    • 価格はキタカラのウェブサイトに掲載されたもので、変更されている可能性がある。
  • 設備
    • 駐車場は普通車88台・大型車11台。24時間利用できるトイレ(多目的トイレ、オストメイト対応トイレを含む)。7128
    • 授乳室とおむつ替えコーナー。2階にはボールプールとクライミングウォールのあるキッズルームがある。7178
    • 無料Wi-Fi(SSID「KITAcolor」)。アトリウムは5:00〜24:00に開放。情報コーナーは9:00〜21:00に利用でき、係員は10:00〜18:00に常駐する。78
    • 建物内にはJRの駅、バスターミナル、コンビニエンスストア、3スクリーンの映画館「T・ジョイ稚内」も入っている。28
    • 公式ページにはEV充電器、RVパーク、温泉の記載はない。71
  • 備考
    • 2012年3月26日に北海道で114番目の道の駅として登録された。日本最北の道の駅である。712
    • 道の駅・鉄道の終着駅・バスターミナルが一つの建物にそろうのは、全国でも非常に珍しいとされる。28
    • スタンプは休業日も含め24時間押すことができる。71
    • 駅前には、2012年に再整備された「日本最北端の線路」の碑が立つ。その隣には、彫刻家・流政之による「サハリンの鐘」と一体となったモニュメント「KANEPOPPO」(2021年)がある。28
    • オホーツク海側で最も近い別の道の駅は、猿払村道の駅さるふつ公園である。72

アクセス・交通

  • 空路
    • 稚内空港からは、ANAが東京・羽田(約1時間55分)と新千歳(約55分)に就航している。793
    • 2,200mの滑走路は2009年に供用を開始した。2
    • 宗谷バスの空港連絡バスで、駅のバスターミナルまで約30分。79
  • 鉄道
    • 市内にはJR宗谷本線の勇知駅、南稚内駅、そして日本最北端の駅である稚内駅の3駅がある。328
    • 札幌から特急「宗谷」で直通約5時間10分。または特急「カムイ」か「ライラック」で旭川まで行き(約1時間25分)、特急「サロベツ」に乗り換える(約3時間50分)。80 英語版Wikipediaによれば、「宗谷」は毎日上下各一本、「サロベツ」は上下各二本運行されている。11 2026年3月14日のダイヤ改正で両列車とも全車指定席となったため、乗車前に座席を予約する必要がある。81
  • バス
    • 都市間バス「わっかない号」「はまなす号」(宗谷バス・北都交通)が、札幌大通バスセンターから稚内駅前バスターミナルまで約5時間50分で結ぶ。80
    • 市内では、宗谷バス天北宗谷岬線で宗谷岬まで約50分。6813
    • 郊外の天北・恵北・増幌地区では、予約制の乗合タクシーが運行されている。3
  • 道路
    • 国道40号(国道232号と重複)と国道238号が市内を通る。3
    • 道道106号稚内天塩線は「日本海オロロンライン」と呼ばれている。3
    • 札幌から一般道で約5時間40分(国道231号・232号経由)。80 道路距離は札幌から328km、旭川から244kmである。7
  • フェリー
    • ハートランドフェリーが、稚内港フェリーターミナルから利尻島の鴛泊(約1時間40分)と礼文島の香深(約1時間55分)へ運航している。8
    • サハリンのコルサコフへの国際航路は、2019年から休止している。2

旅のヒント

  • 訪れる時期
    • 6月から9月が最も訪れやすい。8月が最も暖かい月である(平均19.5℃)。41
    • 屋外の見どころの多くは冬期に閉鎖される。白い道は11月中旬〜4月下旬、稚内公園のモニュメントは11月中旬〜4月中旬に閉鎖される。2217 Base-Soyaは5月下旬〜9月のみ、開基百年記念塔は4月29日〜10月31日のみ開いている。6861
    • 水族館は4月1〜28日と12月・1月に休館する。62
    • 冬の旅行者は、2月の犬ぞり大会や雪のイベントを目当てに訪れる。2656
  • 風と雪 稚内は一年中風が強く、最大瞬間風速は44.9m/sに達したことがある。39 年降雪量は平均477cmである。41 2021年1月には暴風雪のため、稚内会場の大学入学共通テストが延期されたこともある。2 どの季節も防風性のある重ね着を用意したい。
  • ヒグマ
    • 市では2026年度、9月21日までに35件のヒグマ目撃が記録されている。82
    • その中には、2026年9月21日の白い道と宗谷丘陵方面の道路での目撃、メグマ沼付近や空港付近での目撃が含まれる。82
    • 丘陵を歩いたり自転車で走ったりする前に、市の目撃情報マップを確認すること。82
  • シカ 宗谷地方ではエゾシカが道路に飛び出すことが多いため、警察や道路管理者が運転者に減速を呼びかけている。83
  • 観光案内 稚内市観光案内所はキタカラ1階にあり、10:00〜18:00に開いている。75 夏期は岬のBase-Soyaにも案内窓口がある。68
  • 宿泊税
    • 2027年3月1日から、稚内市は北海道の宿泊税に上乗せして、1人1泊200円を課税する。40
    • 合計額は、宿泊料金20,000円未満で300円、20,000〜49,999円で400円、50,000円以上で700円となる。40
  • ロシア語の標識 英語版Wikipediaによれば、稚内の道路標識の一部にはロシア語も併記されている。11

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稚内市についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別 市。1949年(昭和24年)に北海道で14番目の市となった。2
総合振興局 宗谷(宗谷総合振興局)。総合振興局の庁舎は稚内市にある。3
なし(市は郡に属さない)
人口 2020年国勢調査で33,563人(男16,651人、女16,912人)、16,060世帯。2015年の36,380人から7.74%減少した。4 2025年国勢調査の速報値(2026年5月29日公表)は30,068人(男14,942人、女15,126人)、15,180世帯で、2020年から10.41%減少した。5 住民基本台帳人口は2026年8月末現在で28,992人、16,651世帯である。6 国勢調査人口のピークは1975年の55,464人である。4
面積 761.42km²(国土地理院による2025年10月1日時点の値で、市の2025年度統計書が採用)。7 2020年国勢調査では、それ以前の国土地理院の値である761.47km²が用いられた。4 市域は東西37.9km、南北39.7kmである。7
人口密度 約38人/km²(2026年8月の住民基本台帳人口÷761.42km²)。2020年国勢調査では44.1人/km²4、2025年の速報値では39.5人/km²である。5
沿革 1684〜87年:松前藩が宗谷場所を開設。2 1879年:宗谷村に郡役所と戸長役場が置かれ、市はこれを開基としている。2 1900年:稚内村が宗谷村から分村し、抜海村・声問村を併せる。1901年:稚内町となる。3 1949年:市制施行。同年4月に市章を制定。21 1950年:豊富村から天興の一部を編入。1955年:宗谷村を編入。2 近隣町との合併協議は2003年に始まったが、2004年に合意に至らないまま終了した。2
隣接自治体 陸続き:豊富町猿払村3 海を隔ててフェリーで結ばれる:利尻町利尻富士町礼文町8
シンボル 市の木:サクラ、ナナカマド。市の花:ハマナス。いずれも1978年7月に制定。1 市章(1949年4月制定):外形はアイヌ語で水を意味する「ワッカ」を表し、組み合わさった三つのWは意志(will)・英知(wisdom)・勤労(work)を表す。1 シンボルマーク:ひらがなの「わ」を図案化したもので、青(オホーツク海)、緑(大地)、赤(開拓精神)で彩られている。市制施行50周年を記念して783点の応募作から選ばれ、誰でも自由に使用できる。9 市の鳥は確認できなかった。
マスコット りんぞうくん:探検家・間宮林蔵をモチーフにした市のキャラクター。林蔵による間宮海峡(タタール海峡)発見200周年を記念して作られた。10 英語版Wikipediaは、りんぞうくんの助手で、昆布の形のヒレを持つ緑色のアザラシ「出汁之介」も挙げている。11
公式サイト https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/ (日本語)。観光サイト:https://www.north-hokkaido.com/ (きた・北海道DMO)612

地名の由来

  • 市名はアイヌ語の「ヤㇺワッカナイ」(yam-wakka-nay、冷たい・(飲み)水の・沢)に由来する。
    • 市はこれを「冷たい水の出る沢」と説明している。1
    • 北海道庁のアイヌ語地名リストは、アイヌ語地名研究者の山田秀三の説に従っている。山田によれば、この地は良い水が得にくかったため、良い水の流れる沢が際立ち、それが地名になった。古地図には「フシコヤムワッカナイ」と記された地点に小さな沢が描かれており、おそらく現在の港1丁目付近である。同リストはこの読みの確定レベルをBとしている。29
  • 意味についての別の訳 英語版Wikipediaは市名を「冷たい水の川」、より直訳的には「冷たい川の谷」と訳している。11 大きく異なる説は見つからなかった。アイヌ語の「ワッカ」(水)は市章の外形にも取り入れられている。1
  • この名は今も使われている
    • 稚内公園の正式な所在地は「稚内村ヤムワッカナイ」である。17
    • 港にある温泉は「ヤムワッカナイ温泉」と名付けられている。30
  • 市内のその他のアイヌ語地名
    • ノシャップ(野寒布):「あごのように突き出た岬」または「波の砕けるところ」。31
    • 抜海:「パッカイ・ペ」(子を背負うもの)に由来する。大きな岩が小さな岩を背負っているように見える、高さ30mの砂岩の岩を表している。32
    • ピリカタイ:「美しい森」。33

歴史

  • 先史時代とオホーツク文化
    • 清浜のオンコロマナイ2遺跡では、1959年と1966〜68年の発掘で八体の人骨が見つかり、「オンコロマナイ人」として知られている。うち五体は続縄文時代の層から出土した。遺跡からは縄文時代晩期から続縄文・擦文・オホーツク・アイヌ期にわたる遺物も出土している。出土品は北方記念館で展示されている。34
    • 1963年に発掘された抜海岩陰遺跡からは、主にオホーツク文化の前期の土器が出土した。32
  • 江戸時代:場所と北方警備
    • 貞享年間(1684〜87年)、松前藩は藩主直領の宗谷場所を開いた。アイヌとの交易の場であると同時に、北方警備の拠点でもあった。2
    • 宗谷厳島神社は1781年(天明元年)に建立され、現存している。2
    • 1807年に幕府が蝦夷地を直轄とすると、津軽藩の藩士が宗谷の警備にあたったが、厳しい冬に多くが命を落とした。353
    • 1808年、会津藩が交代要員として587名を派遣した。宗谷公園にある藩士の墓は今も守られ、毎年慰霊祭が行われている。35
    • 同じく1808年、松田伝十郎と間宮林蔵が宗谷から樺太探検に出帆した。2
    • 1856年には、松浦武四郎がここから独自の樺太調査に出発した。2
    • 1859年、幕府の管轄下にある浄土宗寺院・宗谷護国寺が建立された。僧は利尻・礼文・増毛・網走まで出向いて法要を営んだ。寺跡は北海道指定史跡である。3637
  • 明治の開拓
    • 1875年、日本とロシアは樺太・千島交換条約を結び、樺太と千島列島を交換した。同年、樺太の先住民841名が稚内に移された。2
    • 1879年に宗谷に郡役所と戸長役場が置かれ、市はこの年を開基としている。1888年には官公庁が宗谷から稚内に移転した。2
    • 1911年には山火事が市街に燃え広がり、稚内で724戸、宗谷で71戸が焼失した。2
  • 樺太への玄関口(1905〜1945年)
    • 日露戦争後の1905年、南樺太は日本領となった。1920年には築港工事が始まった。2
    • 1922年に天北線が開通し、1923年には大泊(現コルサコフ)への稚泊連絡船が就航した。現在の宗谷線は1926年に全通した。2
    • 北防波堤ドームは、樺太航路の桟橋へ通じる道路と鉄道を波しぶきから守るため、1931年から1936年にかけて建設された。21
    • 地元では石炭も採掘され、1939年に曲淵炭鉱が開鉱した。2
  • 終戦と戦後
    • 1945年、樺太からの引揚者を乗せた船が稚内に着き、米軍も進駐した。2
    • 1948年に港が国際開港場に指定された。1949年に市制を施行し、1955年に宗谷村を編入、1957年には港が重要港湾に指定された。2
    • 1959年、樺太犬タロとジロが南極で生き延びていたことが伝えられた。同年、稚内空港が開港した。2
    • 200海里漁業水域の設定(1976〜77年)により、市の北洋漁業は大きな打撃を受けた。3 水揚量は1976年の539,957tから2024年には48,114tに減少した。19
  • 20世紀後半
    • 1983年9月1日、大韓航空007便がサハリン沖で撃墜された。市は対策本部を設置し、1985年には宗谷岬に「祈りの塔」が建てられた。238
    • 1984年に第1回全国犬ぞり稚内大会が開かれた。1987年には東京便にジェット機が就航した。2
    • 天北線は1989年に廃止された。2
    • 1995年にコルサコフとの定期航路が開設された。2
  • 21世紀
    • 2002年に過疎地域に指定された。3
    • 2004年に宗谷丘陵の周氷河地形が北海道遺産に選ばれ、2005年には宗谷岬ウィンドファーム(57基)が稼働を始めた。2
    • 2011年に新しい稚内駅が開業し、2012年には駅の複合施設キタカラ、あわせて道の駅わっかないがオープンした。2
    • サハリン航路の運航会社は2015年度をもって撤退した。2016年に運航が再開されたが、2019年から休止している。2
    • 2019年には、ニシンの産卵で海水が白く濁る「群来(くき)」が66年ぶりに確認された。2
    • 2021年7月29日、観測史上最高の32.7℃を記録した。39
    • 2022年、稚内北星学園大学が育英館大学に改称した。2
    • 宗谷本線の抜海駅は2025年3月15日に廃止された。3
    • 2027年3月1日から市の宿泊税が導入される。40

地理・気候

  • 位置
    • 西は日本海、北は宗谷湾と宗谷海峡、東はオホーツク海に面している。3
    • 北端は北緯45度31分35秒、南端は北緯45度10分09秒である。7
    • サハリン南端のクリリオン岬は、宗谷岬から約43kmの距離にある。13
  • 地形
    • 南北に走る二列の低い丘陵と、その間や両側に広がる低地からなる。最高地点はエタンパック山(313m)である。3
    • 岬は抜海岬・ノシャップ岬・声問岬・宗谷岬。主な河川は声問川・勇知川・増幌川、湖沼は大沼とメグマ沼である。3
    • 地目別では、山林139.3km²、原野130.0km²、畑111.6km²、牧場68.0km²である(2025年の課税台帳による)。7
  • 宗谷丘陵
    • 標高は20〜200mにすぎず、なだらかな尾根と谷が続く。約10,000年前、最終氷期(ウルム氷期)の末期に、地面の凍結と融解が繰り返されて形成された。21
    • 明治中期までは森林に厚く覆われていたが、度重なる山火事の後、現在はササに覆われている。21
  • 公園
    • 市域の一部は、1974年に国立公園となった利尻礼文サロベツ国立公園に含まれる。13
    • 道立宗谷ふれあい公園は1998年に開園した。2
  • 気候
    • 稚内の平年値(1991〜2020年):年平均気温7.0℃、1月と2月は−4.3℃、8月は19.5℃。41
    • 年降水量は1,109.2mm、年間日照時間は1,446.9時間。年降雪量は477cm、年最深積雪の平均は72cmである。41
    • 極値:最高気温32.7℃(2021年7月29日)、最低気温−19.4℃(1944年1月30日)、最深積雪199cm(1970年2月9日)、最大瞬間風速44.9m/s(1995年11月8日)。39
    • 日本語版Wikipediaによれば、日最大風速が10m/sに達する日は年平均83.8日ある。市は特別豪雪地帯にも指定されている。3
    • 冬には、宗谷岬の沿岸に流氷が接岸することがある。1

経済・産業

  • 三つの柱 市は水産業・酪農・観光を基幹産業に掲げている。1

  • 水産業 2024年の稚内の水揚げは48,114t、124億円であった。19 主な魚種は次のとおりである。19

    魚種(2024年) 数量 金額
    ホタテ 32,258t 49.8億円
    ホッケ 6,270t 11.1億円
    タコ 1,315t 11.1億円
    カニ 247t 15.7億円
    ナマコ 352t 13.5億円
    • 200海里規制前の1976年の総水揚量は539,957tで、そのほぼ半分(262,436t)をスケトウダラが占めていた。19
    • 漁業センサスによる漁業就業者数は、2008年の914人から2023年には570人に減少した。19
    • 稚内ブランド推進協議会によれば、宗谷地方のミズダコの水揚げは平年で約2,000tに上り、日本一である。20 市の2024年の数値(1,315t)はこれより少ない。19
  • 酪農

    • 2020年農林業センサスでは、126戸の農家が乳用牛14,168頭を飼養していた。19
    • 2024年度の市の生乳生産量は68,385tで、宗谷地方全体の290,739tの約四分の一を占める。19
    • 市内の農協販売額は103.3億円で、うち生乳が77.6億円であった。19
    • 1971年に宗谷岬に建てられた「あけぼの像」は、「天北酪農の夜明け」を象徴している。38
  • エネルギー

    • 宗谷岬ウィンドファーム(57基)は2005年から稼働している。2 2026年から建て替えに向けた既設風車の撤去が始まり、「白い道」周辺や宗谷丘陵のフットパスの一部で一時的な交通規制が行われる場合がある。42
    • 2011年に大規模太陽光発電の実証研究施設が市に譲渡され、「稚内メガソーラー発電所」となった。2
    • 市は2011年に「環境都市」を宣言し、2021年にはゼロカーボンの目標を掲げた。12
  • 港湾・交通

    • 稚内港は1957年に重要港湾に指定された。2 2011年には日本海側拠点港に選定された。2
    • ハートランドフェリーが稚内港と利尻・礼文を結んでいる。8
  • 観光

    • 2024年度の観光入込客数は516,400人で、前年度比5.1%増であった。うち道外からの客は349,900人。宿泊延べ数は356,800人泊であった。43
    • 入込客数は7月が最も多い(2024年度は97,700人)。43
    • 2020年度の入込客数はわずか265,100人であった。43
  • 人口動態

    • 人口は1975年の国勢調査のピーク55,464人から減少している。4
    • 2024年の出生数は113人、死亡数は471人で、転出者が転入者を259人上回った。1
    • 2025年9月30日現在、65歳以上の住民の割合は35.4%である。44
  • 地域振興

    • 「稚内ブランド」の認証制度は2012年に始まった。2 2026年3月には第15回認定式が開かれた。45
    • ふるさと納税の寄附金は「日本のてっぺん応援基金」に充てられる。46
    • 2027年3月から導入される宿泊税は観光振興に充てられる。40
  • 教育 育英館大学は、旧稚内北星学園大学である。2

特産品・名物

名物 分類 詳細・入手先
たこしゃぶ 代表的な料理 宗谷のミズダコを薄切りにし、熱いだしにくぐらせて食べる。火を通しても柔らかい。市内の多くの飲食店で提供されている。12
チャーメン 代表的な料理 蒸し麺ではなく茹でた中華麺をパリッと焼き、魚介・豚肉・野菜のとろみのあるあんをかけたもの。好みで酢をかける。塩味と醤油味は、閉店した2軒の店「香蘭」と「味の角さん」にさかのぼる。人気店は、ラーメン大王本店(中央3-16-26、駅から徒歩4分)、稚内副港市場内の「てっぺん食堂」(熱々の鉄板で提供)、塩・醤油・味噌から選べる「わっかないラーメンはま」など。27
宗谷のほたて貝 海産物 漁獲量は群を抜いて多い(2024年は32,258t)。19 稚内ブランドの認定原材料である。45 宗谷海峡の速い潮流によって貝柱が締まり、甘みが強くなる。23
稚内のほっけ 海産物 稚内ブランドの原材料。45 一夜干しやブランド加工品として販売されている。道の駅の「お食事処 ふじ田」では、ほっけのつみれ入りのすりみラーメンを出している。47
毛ガニなどのカニ 海産物 稚内の毛ガニ漁は1月末に解禁され、道内で最も早い。23 タラバガニやズワイガニもふるさと納税の返礼品になっている。23 副港市場の魚常明田鮮魚店では活ガニが並ぶ。48
稚内銀杏草 海藻 1〜3月に地元の磯で手摘みされる天然の海藻。味噌汁ではとろりと、サラダではシャキシャキとした食感になる。49
宗谷黒牛 牛肉 日本最北のブランド牛で、宗谷岬牧場(宗谷岬328)で子牛から出荷まで一貫して育てられ、主に牧場内で育てた牧草を食べる。50 ステーキハウスVinは、ミシュランガイド北海道2012特別版と2017特別版で1つ星を獲得した。12
稚内牛乳 乳製品 地元の牧場の生乳を使った、ノンホモジナイズ・低温殺菌の牛乳。消費期限が5日と短いため、主に稚内で飲まれている。製造はJA北宗谷(北宗谷農業協同組合)。直売所はララプラザ内(潮見1-10-15)にある。キタカラのワッカナイセレクトでも販売している。51 稚内牛乳アイスクリームと稚内牛乳のむヨーグルトも稚内ブランドの認定品である。45
勇知いも 農産物 勇知地区で減農薬栽培され、北海道のYES!clean表示制度に登録されている。雪を利用した冷温貯蔵で冬を越すと、春には果物のように甘くなる。52
ポテラーナ・シカパン 菓子 オレンジエッグ(orange egg)は、勇知いもを使ったカタラーナ「ポテラーナ」を販売している。「北のハイグレード食品2016」と「フードアクションニッポンアワード2016」に選ばれた。53 「シカパン」はシカの角の形をしたパンである。いずれもキタカラ店で販売されている。5354
その他の稚内ブランド品 ブランド品 2022年に認定された「小林さん家のつぶ煮」と「蛸と昆布のアヒージョ」2、宗谷岬牧場のハンバーグ、鮭とば、ご当地食パン「あけぼの」などがある。45
ふるさと納税の返礼品 返礼品 市の特設サイトでは、毛ガニ・タラバガニ・ズワイガニ、ホタテ、タコ、ホッケ、宗谷黒牛、稚内牛乳の乳製品などを紹介している。23

文化・祭り

行事 時期 見どころ
初日の出inてっぺん 1月1日 宗谷岬で初日の出を見る。55
わっかない氷雪の広場 2月上旬(2026年は2月7〜8日) 稚内公園で撮影された映画『南極物語』(1983年)にちなむ冬のイベント「南極大陸」として始まった。現在は中央公園で開かれ、チュービング、滑り台、ミニ雪像などがある。56
宗谷ふれあい公園スノーランド 2月(2027年は2月1〜28日の予定) 道立公園に開設される家族向けの冬の遊び場。55
JAPAN CUP 全国犬ぞり稚内大会 2月下旬(2026年は第40回、2月21〜22日) 大沼の特設コースで開かれ、国内最大級の犬ぞり大会とされる。映画のタロ・ジロ役の犬が市に贈られたことをきっかけに始まり、1984年に第1回が開かれた。冬の物産展も同時に開かれる。262
日本最北端わっかない白夜祭 6月中旬、夏至の頃(2026年は6月19〜20日) 駅前広場のビアガーデン、友好都市・枕崎市の特産品販売、稚内牛乳の無料配布、T・ジョイ稚内での映画祭など。12回目となった2026年の映画祭では、日本の南極観測70周年を記念して『南極物語』が上映された。57
北門神社例大祭 毎年7月4〜6日 中央の商店街に約250の露店が並ぶ。4日には神社で南中ソーランなどの踊りが披露される。5日には神輿が市内を練り歩く。6日には神輿を載せた船が、大漁旗を掲げた漁船を率いてノシャップの恵山泊漁港へ向かう。58
稚内みなと南極まつり 8月第1土・日曜日(2026年は第63回、8月1〜2日) 2つの踊りのパレード(北海てっぺんおどり、南極おどり)、2,500発の花火、物産展、ボートレースが行われる。古くからの港まつりと、1961年に始まった「南極まつり」を合わせた祭りである。25
氷雪の門での慰霊祭 8月 樺太で亡くなった人々を慰霊し、平和を祈る毎年の式典。17
日本最北端わっかない平和マラソン大会 9月上旬(2026年は第9回、9月6日) 1983年の大韓航空機撃墜事件の犠牲者を追悼し、平和を訴える。55
Wakkanai Night & Light 9月1日〜10月25日(2026年) 北防波堤ドームと稚内公園を色とりどりの光で照らす。55
  • 南中ソーラン
    • 1986年に稚内南中学校の教師と生徒が考案した。ソーラン節をロック調にアレンジしたもので、振り付けはニシン漁の漁師が網を引き上げる動きを模している。現在の形は1992年に完成した。59
    • 1993年に日本民謡民舞全国大会で大賞を受賞し、2003年にはNHK紅白歌合戦で披露された。59
    • 現在は全国の学校の団体が踊っている。稚内では2009年から3年ごとに全国規模の南中ソーランの祭典(南中ソーラン全国交流祭inわっかない)が開かれている。59
  • 神社・寺院
    • 北門神社(中央1-1-21)は、神職が常駐する神社として日本最北を称している。1785年に創建され、1896年に現在地に移った。60
    • 宗谷厳島神社(1781年)と宗谷護国寺跡は宗谷地区にある。3736
  • 博物館・資料館
    • 稚内公園内の北方記念館・開基百年記念塔。61
    • 稚内市樺太記念館。2018年に開館し、全国樺太連盟から寄贈された約2,000点の資料を展示している。入館無料。152
    • ノシャップ寒流水族館と青少年科学館。両館は合わせて「わっかりうむ」の愛称で呼ばれる。622
    • 2018年の映画『北の桜守』の資料を展示する北の桜守パーク。2
  • 文化財
    • 市内には国登録有形文化財が1件、北海道指定文化財が1件、市指定文化財が19件ある。37
    • その中には、旧瀬戸邸(国登録)や、「赤れんが通信所」と呼ばれる幕別の旧海軍送信所がある。太平洋戦争中は前線との通信がここを経由し、開戦時に中継された暗号電文「ニイタカヤマノボレ」もその一つである。3763

アイヌ文化

  • チャシ(砦跡)
    • 弁天1号・2号チャシは、港2〜3丁目の市街地背後の段丘上にある。ここからは宗谷を、晴れた日にはサハリンも望める。1号チャシには空堀と階段状の三つの平坦面がある。64
    • 清浜の舌状台地の先端にあるピリカタイチャシは、宗谷湾をはさんで弁天チャシと向かい合い、互いに見通せる位置にある。市は、湾を囲むチャシが築かれた当時、互いに結び付いていた可能性を指摘している。33
  • 考古学 オンコロマナイ2遺跡では、はるかに古い遺物とともにアイヌ期の遺物も見つかっている。34
  • 交易 宗谷場所(1680年代から)は、アイヌと松前藩の交易の場であった。2
  • 樺太からのアイヌ
    • 1875年の条約の後、樺太の先住民841名が稚内に移された。2
    • 樺太記念館は、日本人やロシア人が移り住む以前から、樺太にはアイヌをはじめとする先住民族が暮らしていたことを伝えている。15
    • 日本語版Wikipediaは、稚内ゆかりの人物としてアイヌ文化伝承者の柏木ベンを挙げている。3
  • 地名 稚内(ヤㇺワッカナイ)、ノシャップ、抜海、ピリカタイはいずれもアイヌ語に由来する。29313233
  • 施設 市内にアイヌ文化の専用施設や定期的なアイヌ文化プログラムは確認できなかった。

姉妹都市・友好都市

  • ネベリスク市(ロシア・サハリン州) 日本統治時代の本斗。1972年9月8日から友好都市。ネベリスクには「わっかない通り」がある。84
  • バギオ市(フィリピン) 1973年3月20日から姉妹都市。84
  • アンカレッジ港(米国アラスカ州) 1982年7月27日から姉妹港湾。84
  • コルサコフ市(ロシア・サハリン州) 旧大泊。1991年7月2日から友好都市、1992年9月8日から友好港湾。84
  • ユジノサハリンスク市(ロシア) 旧豊原。2001年9月9日から友好都市。市は2002年5月8日、同市に稚内市サハリン事務所を開設した。84
  • 恆春鎮(台湾・屏東県) 2023年に友好交流協定を締結した。2
  • 市のふるさと納税特設サイトは、サハリンの三都市との交流は現在困難であるとしている。23
  • 国内
    • 沖縄県石垣市:1987年9月27日から友好都市。85
    • 鹿児島県枕崎市:2012年4月28日から友好都市。85
    • 福島県会津若松市:「ゆかりの地交流都市」。会津藩による北方警備200年を記念し、2008年7月に利尻町・利尻富士町とともに共同宣言(会津藩北方警備ゆかりの地交流都市共同宣言)を結んだ。35
    • 根室市・佐世保市・南大隅町との「本土四極」の連携は、1991年5月3日の盟約(四極交流盟約書)から始まった。69

ゆかりの人物

  • 中井広恵(1969年生まれ):女流棋士。16歳で女流名人のタイトルを獲得し、1986年に稚内市民栄誉賞の最初の受賞者となった。86
  • 藤田征樹(1985年生まれ):パラリンピックの自転車競技選手。2008年北京大会でトラック種目の銀メダル二個を含む三個のメダルを獲得し、2012年ロンドン大会で銅メダル、2016年リオデジャネイロ大会で銀メダルを獲得した。862
  • 表章(1927〜2010年):能楽史研究者。2010年に日本学士院賞・恩賜賞を受賞した。86
  • Galileo Galilei:ロックバンド。日本語版Wikipediaは、同バンド(および後継バンドのBBHF)を稚内出身者に挙げている。3
  • 畠山みどり:演歌歌手。日本語版Wikipediaで稚内出身とされている。3
  • 大鵬幸喜:戦後の横綱。少年時代、樺太からの引き揚げで稚内に上陸した。2020年に建てられた記念碑には、稚内が自らの歩みの「原点」であったという言葉が記されている。67

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. 稚内市のご紹介 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  2. 稚内のあゆみ(歴史) — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 稚内市 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  4. 令和7年度 稚内市統計書 第3章 国勢調査 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  5. 令和7年国勢調査 人口速報集計 第1表(男女別人口、世帯数、人口増減率、面積及び人口密度-全国、都道府県、市区町村) — 総務省統計局 via e-Stat JA 閲覧日 2026-09-23
  6. 北海道稚内市 トップページ(人口と世帯数 2026年8月末現在) — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  7. 令和7年度 稚内市統計書 第1章 土地・気象 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  8. 稚内・利尻・礼文間のアクセス — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  9. 稚内市のシンボルマークについて — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  10. りんぞうくん(稚内市キャラクターデザイン)の使用について — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  11. Wakkanai — Wikipedia EN 閲覧日 2026-09-23
  12. ご当地グルメ大集合!稚内・利尻・礼文に行くなら絶対に食べたいおすすめメニュー — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  13. 宗谷岬 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  14. Cape Soya — HOKKAIDO LOVE! (Hokkaido Tourism Organization) EN 閲覧日 2026-09-23
  15. 稚内市樺太記念館 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  16. 稚内港北防波堤ドーム — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  17. 氷雪の門(樺太島民慰霊碑) — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  18. 九人の乙女の碑 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  19. 令和7年度 稚内市統計書 第4章 農業・水産業 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  20. 宗谷のたこ — 稚内ブランド推進協議会 JA 閲覧日 2026-09-23
  21. 北海道遺産について — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  22. 白い道 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  23. 稚内市日本のてっぺん応援基金|稚内ふるさと納税特設ページ — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  24. 稚内公園 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  25. 第63回稚内みなと南極まつり — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  26. JAPAN CUP 全国犬ぞり稚内大会 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  27. 稚内の"推し麺" ご当地グルメ「チャーメン」を食べに行こう! — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  28. キタカラ(KITAcolor) — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  29. アイヌ語地名リスト ル~ワ P141-145(2007, archived) — 北海道環境生活部アイヌ政策推進室 via Internet Archive JA 閲覧日 2026-09-23
  30. ヤムワッカナイ温泉 港のゆ — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  31. ノシャップ岬 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  32. 抜海岩陰遺跡 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  33. ピリカタイチャシ — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  34. オンコロマナイ2遺跡 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  35. ゆかりの地交流都市 福島県「会津若松市」との交流 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  36. 宗谷護国寺跡 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  37. 稚内市の主な文化財 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  38. 宗谷岬公園(宗谷岬平和公園) — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  39. 稚内 観測史上1~10位の値 — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
  40. 稚内市宿泊税について — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  41. 稚内 平年値(年・月ごとの値) — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
  42. 宗谷丘陵 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  43. 令和7年度 稚内市統計書 第7章 観光 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  44. 令和7年度 稚内市統計書 第2章 人口 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  45. 稚内ブランド公式ウェブサイト — 稚内ブランド推進協議会 JA 閲覧日 2026-09-23
  46. ふるさと納税『稚内市日本のてっぺん応援基金』 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  47. お食事処 ふじ田 — キタカラ KITAcolor(株式会社まちづくり稚内) JA 閲覧日 2026-09-23
  48. 稚内副港市場 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  49. 稚内銀杏草 — 稚内ブランド推進協議会 JA 閲覧日 2026-09-23
  50. 宗谷黒牛 — 稚内ブランド推進協議会 JA 閲覧日 2026-09-23
  51. 稚内牛乳 — 稚内ブランド推進協議会 JA 閲覧日 2026-09-23
  52. 勇知いも — 稚内ブランド推進協議会 JA 閲覧日 2026-09-23
  53. オレンジエッグ キタカラ店 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  54. orange egg[オレンジエッグ] — キタカラ KITAcolor(株式会社まちづくり稚内) JA 閲覧日 2026-09-23
  55. イベント(一覧) — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  56. わっかない氷雪の広場 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  57. 日本最北端わっかない白夜祭 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  58. 北門神社例大祭 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  59. 南中ソーラン — 稚内ブランド推進協議会 JA 閲覧日 2026-09-23
  60. 北門神社 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  61. 稚内市北方記念館(百年記念塔) — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  62. ノシャップ寒流水族館 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  63. 旧海軍大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所(通称:赤れんが通信所) — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  64. 弁天1・2号チャシ — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  65. 稚内市大沼野鳥観察館(大沼バードハウス) — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  66. 稚内温泉「童夢」 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  67. 大鵬幸喜上陸の地記念碑 — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  68. Base-Soya(宗谷岬展望台) — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  69. 本土四極市町連携交流 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  70. 各種施設(教育・文化・スポーツ) — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  71. わっかない — 北海道の道の駅(北海道道の駅連絡会) JA 閲覧日 2026-09-23
  72. 住所等一覧 — 北海道の道の駅(北海道道の駅連絡会) JA 閲覧日 2026-09-23
  73. 施設ガイド — キタカラ KITAcolor(株式会社まちづくり稚内) JA 閲覧日 2026-09-23
  74. ワッカナイセレクト — キタカラ KITAcolor(株式会社まちづくり稚内) JA 閲覧日 2026-09-23
  75. 稚内市観光案内所(キタカラ内) — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  76. ワッカナイセレクト — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  77. セレクトカフェ モカマタリ — キタカラ KITAcolor(株式会社まちづくり稚内) JA 閲覧日 2026-09-23
  78. 地域交流センター — キタカラ KITAcolor(株式会社まちづくり稚内) JA 閲覧日 2026-09-23
  79. 稚内・利尻・礼文へのアクセス — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  80. 稚内・利尻・礼文へのアクセス(札幌から稚内へ) — きた・北海道DMO JA 閲覧日 2026-09-23
  81. 2026年3月ダイヤ改正について — 北海道旅客鉄道(JR北海道) JA 閲覧日 2026-09-23
  82. ヒグマ目撃情報 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  83. エゾシカとの衝突事故にご注意ください! — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  84. 友好都市・姉妹都市 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  85. 国内交流 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  86. 稚内市民栄誉賞 — 稚内市 JA 閲覧日 2026-09-23