市 石狩振興局
江別市 Ebetsu
えべつし
江別市は千歳川が石狩川に合流する地にあり、札幌から列車で約20分のまちである。明治期のれんが窯から発展した産業が北海道遺産に選ばれた北海道の「れんがのまち」で、7月には約260店が並ぶやきもの市が開かれる。4つの大学、「幻の小麦」ハルユタカ、広大な平地林もあり、日本最北の古墳群も残る。
- 人口(2020年国勢調査)
- 121,056
- 面積
- 187.38 km²
主な特色
- れんが(江別のれんが): 1891年(明治24年)に生産が始まった。「江別のれんが」は2004年(平成16年)10月22日に北海道遺産に選定された2。現在も操業するれんが工場には、日本遺産「炭鉄港」の構成文化財である米澤煉瓦や、昭和窯業がある1112。
- やきもの: 毎年7月の「えべつやきもの市」では、市役所前広場に約260店が並ぶ3。江別市セラミックアートセンターには、やきものとれんがそれぞれの展示室がある13。
- ハルユタカ: 地元農家が初冬まきで栽培する希少な「幻の小麦」。江別産の小麦はパン、麺、菓子、ビールにも使われている114。
- 野幌森林公園: 札幌市・北広島市とともに江別市にまたがる2,053 haの平地林で、大都市にこれほど近い場所に残るのは珍しい15。江別市域の約10%を占める8。
- 考古学: 江別古墳群は、東北北部に見られる群集墳の北海道で唯一の現存例であり、その分布の北限にあたる16。「江別式土器」は縄文(縄目の文様)をもつ最後の土器とされる17。
- 大学のまち: 4つの大学と1つの短期大学があり、学生数は合わせて約1万人1718。
- 酪農: 100年以上の歴史をもつ町村農場があり19、市の農業産出額115.8億円のうち単一品目で最大なのは乳用牛である20。
- 札幌に隣接する通勤圏のまち: 市内に住む就業者の46.7%が市外の職場へ通勤している8。
観光・アクティビティ
自然・景観
- 野幌森林公園 大沢口: 西野幌685-1に野幌森林公園自然ふれあい交流館がある。約500種を収めたデジタル自然図鑑、17の散策コースの地図、自然体験プログラムを備える55。入館無料で、開館時間は9:30〜16:30(5〜9月は9:00〜17:00)、月曜日と大半の祝日は休館15。森は散策や森林浴に、冬はクロスカントリースキーに利用されている31。
- しのつ河畔林: 散策はいつでも可能。国道275号から入った篠津266にあり、約10台分の駐車場がある32。
- 美原大橋: 国道337号が石狩川を渡る全長972 mの斜張橋。高さ80 mの主塔から、鳥が翼を広げたような形にケーブルが張られている56。
- 千古園: 東野幌375にある関矢孫左衛門の旧居跡で、現在は桜の名所となっている57。
温泉
- 江別天然温泉 湯の花 江別殿: 野幌美幸町33の日帰り天然温泉で、駐車場内にある自家源泉から湯を引いている。泉質はナトリウム−塩化物強塩温泉58。営業時間は8:00〜24:0059。
- たっぷの湯: 隣村の道の駅しんしのつにあり、しのつ湖を望む露天風呂がある。2026年10月1日から改修のため休館する60。
博物館・文化財
- 江別市郷土資料館: 緑町西1-38、JR江別駅から徒歩15分。開館9:30〜17:00、月曜休館。入館料200円(屯田資料館との共通券は240円)。江別太遺跡と元江別遺跡の重要文化財の出土品を収蔵する6123。
- 江別市屯田資料館: 1884年(明治17年)ごろに建てられた野幌屯田兵第二中隊本部。現存する最古の屯田兵本部の建物で、アメリカ式のバルーンフレーム構造をもつ。1958年(昭和33年)に北海道指定。修復を経て1995年(平成7年)4月29日に資料館として開館した。4月29日〜11月3日の土日祝日に開館、9:30〜17:00、入館料100円6224。
- 江別市セラミックアートセンター: 西野幌114-5にある、れんがとやきものをテーマにした施設。開館9:30〜17:00、月曜日と祝日の翌日は休館。陶芸体験は800円(2週間前までに予約)13。
- 江別市ガラス工芸館: 野幌代々木町53にある、1945年(昭和20年)ごろ建てられたれんが造りの住宅・旧石田邸。5〜10月の土日祝日に開館、10:00〜17:00。吹きガラス体験は予約制で5,000円63。
- 江別市旧町村農場: 泉野25-1、入館無料。昭和初期の「キング式牛舎」と旧町村邸があり、カフェやキッズルームも備える。近代化産業遺産に認定されている64。
- 北海道立埋蔵文化財センター: 西野幌685-1。展示は無料、9:30〜16:30、月曜休館1565。無料の体験コーナー「縄文工房」は期間を限って開かれ、夏の開設は2026年8月16日に終了した。次回は冬休み期間に予定されている66。
- 北海道林木育種場旧庁舎(1927年): ハーフティンバー様式の建物で、国の登録有形文化財。2022年(令和4年)5月からカフェが入っている6727。
- 江別古墳群: 元江別858-4(国指定史跡)16。
- 旧江別河港地区: 旧岡田倉庫(1897年、札幌軟石)、旧北陸銀行江別支店(1919年)、そして萩ヶ岡の第三大隊本部の唯一の名残であるれんが造りの火薬庫がある2227。
- れんがのランドマーク: 野幌れんがでつくられたバス待合所や電話ボックスが12か所あり、市役所前にはサイロ形の電話ボックスもある68。
アウトドア・季節のアクティビティ
- レンタサイクル「EBE-CLE(えべくる)」: 4月中旬から10月下旬まで、JR野幌駅そばの江別市民活動センター・あいで利用できる。貸出時間は9:00〜17:00。料金は4時間で標準自転車400円、電動アシスト自転車600円で、ヘルメットも借りられる69。
- 森林キャンプ場: 西野幌928、5月1日〜10月31日開設。大人はデイキャンプ200円、宿泊400円70。
- 江別河川防災ステーション: 大川通6、入館無料、月曜休館。石狩川の蒸気船「上川丸」のレプリカ、特産品の売店、食堂がある71。
食の体験
道の駅
アクセス・交通
- 鉄道: 市内にはJR函館本線の大麻、野幌、高砂、江別、豊幌の5駅がある61。
- バス: 新札幌駅(札幌市厚別区の交通拠点)と江別市内の駅・団地・大学を3社が結んでいる。ジェイアール北海道バス(江別線・大麻団地線)、北海道中央バス(江別新札幌線)、夕鉄バス(札幌線・文京台線)である78。
- 道路: 道央自動車道に江別西ICと江別東ICがあり、札幌ICからそれぞれ約5分、約14分。札幌から国道12号経由で車で約40分78。市内を国道12号・275号・337号が通り637、国道337号は美原大橋で石狩川を渡る56。
- 空港から車で: 新千歳空港から一般道で約50分1。
- 市内の移動: 拠点には野幌駅が便利で、近くにEBRIやレンタサイクルがある。セラミックアートセンターへはJR北海道バスの路線が通じており13、野幌森林公園の自然ふれあい交流館へは新札幌駅からバスで約20分55。そのほか郊外の見どころへは車が便利である。
旅のヒント
- おすすめの時期: 5〜10月。やきもの市(7月)、鳴子まつり、農業まつりがこの時期に開かれ、ガラス工芸館、屯田資料館、キャンプ場もすべて開いている352636270。千古園は春の桜の名所である57。
- 開館日を確認する: 屯田資料館とガラス工芸館は、シーズン中の土日祝日のみ開館する6263。セラミックアートセンターと郷土資料館は月曜休館1361、町村農場 Milk Gardenは火曜定休42。旧町村農場は月曜休館で、第一牛舎(キッズルーム)と製酪室は11月24日から4月28日まで休館する64。
- 観光案内: 一般社団法人えべつ観光協会は4条7丁目1の江別経済センター内にあり、電話は011-807-865079。2026年度版の市のイラストマップ(印刷版)は、EBRI内のGET'S、江別市民活動センター・あい、市内の3公民館で配布している。デジタル版には約200件のスポットが掲載されている80。
- 冬: 1月の平均気温は−6.4 °C、観測史上の最低気温は−26.6 °Cである3334。雪の日は道路や鉄道での移動に余裕をもつこと。
- 野生動物: 野幌森林公園は広大な一続きの森である。大沢口の自然ふれあい交流館では、掲示板に散策路の地図や最新の自然情報を掲示している31。散策の前に確認し、標示された散策路を外れないこと。北海道の森にはヒグマが生息していることも忘れてはならない。
- 道の駅スタンプを集める人へ: 隣村の道の駅しんしのつは、2026年10月から改修のため休館する60。
江別市についてもっと詳しく
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種別 | 市 |
| 振興局 | 石狩振興局 |
| 郡 | なし(市) |
| 人口 | 2020年(令和2年)国勢調査で121,056人。国勢調査上のピークだった2005年(平成17年)の125,601人から減少している4。住民基本台帳人口は2026年(令和8年)9月1日現在117,625人(男55,875人、女61,750人)、60,405世帯5。石狩振興局管内では札幌市に次いで人口が多い6 |
| 面積 | 187.38 km²7。道内179市町村のうち広さは139位。可住地面積の割合は約89.8%である(札幌市は39.1%)8 |
| 人口密度 | 約628人/km²(2026年9月の住民基本台帳)、2020年国勢調査では約646人/km²。人口集中地区の人口密度は4,496人/km²で、札幌市は7,994人/km²である8 |
| 沿革 | 1871年(明治4年)に宮城から農民が入植し、1878年(明治11年)に最初の屯田兵が入地して江別村が置かれた1。1901年(明治34年)に幌向村の一部を編入し、1906年(明治39年)に江別村・対雁村・篠津村が合併して新たな江別村となった9。1916年(大正5年)に町制、1954年(昭和29年)に市制を施行。1991年(平成3年)に人口10万人を突破し、2024年(令和6年)に市制施行70周年を迎えた1 |
| 隣接自治体 | 石狩振興局:札幌市(東区・白石区・厚別区)、北広島市、当別町、新篠津村。空知総合振興局:岩見沢市、南幌町6 |
| シンボル | 市の木:ナナカマド。市の花:キク4。市のデータのページには市の鳥の記載はない |
| マスコット | えべチュン。えべつ観光協会が「ゆる認定」した鳥のキャラクターで、同協会の観光特使にも任命されている1。英語版Wikipediaでは、若い雄鶏のような黄色い飛べない鳥と説明されている10 |
| 公式サイト | https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/ |
地名の由来
地名はアイヌ語に由来するが、語源について定説はない。
- ユベオッ(「チョウザメのいる川」)、またはイプッ(「大事なところへの入口」):北海道開発局が挙げる2つの説である9。
- 日本語版Wikipediaはさらに次の説を挙げている6。
- イエ・ペッ(「膿のように濁った川」)
- イペ・オッ(「魚がたくさんいる」)
- イ・プッ(千歳への入口と解するもの)
- エ・ペッケ(「顔が裂けている」。ウサギの顔のように土地が3つに分かれていることから)
- ユ・ペッ(「温泉の川」)
- 英語版Wikipediaは出典を示さずに、この名は市内で石狩川に合流する千歳川のアイヌ語名で、川の濁った色を表していたとしている10。
- 対雁(ついしかり)は石狩川沿いのかつての地区・村の名で、これもアイヌ語に由来する。「曲がりくねった川」を意味する「トイシカリ」や、「元の石狩川」を意味する「トゥエシカリ」などの説がある。1700年(元禄13年)の松前藩の記録には「ついし狩」と記されている21。
歴史
- 縄文・続縄文時代(約1万年前から): 郷土資料館には、江別に豊富な粘土でつくられた土器や土偶が展示されている17。続縄文時代中頃(1〜6世紀)、江別周辺の石狩低地で道内の北と南の土器の伝統が融合し、「江別式土器」と「江別文化」が生まれた。これらは全道に広がり、東北地方北部や新潟県西部にまで及んだ22。
- 8〜9世紀: 江別古墳群は1931年(昭和6年)に後藤寿一が発見し、1980年(昭和55年)の調査で21基が確認された。円形または楕円形で、直径3〜10 m、高さ0.3〜1 m、周囲に溝がめぐる。出土品には本州から運ばれた須恵器、鉄鏃、刀子などがある。北海道と律令国家下の本州各地との交流を示す遺跡で、1998年(平成10年)9月11日に国の史跡に指定された16。
- 江戸時代: 1800年代初め、石狩の交易地域には「石狩十三場所」があった。上ツイシカリと下ツイシカリの場所があり、下ツイシカリはツイシカリ川と石狩川の合流点にあった。1806年(文化3年)の記録には、そこにアイヌの家が3軒あったと記されている21。
- 1871年(明治4年): 現在の宮城県にあった涌谷領から農民21戸76人が最初の入植者として移り住んだ1。
- 1876年(明治9年): 1875年(明治8年)の樺太・千島交換条約(サンクトペテルブルク条約)を受け、開拓使が樺太のアイヌを対雁に移住させた(「アイヌ文化」の節を参照)2221。
- 屯田兵(1878〜1886年):
- 北越殖民社: 新潟県中越地方からの移住者が東野幌・西野幌を開いた。社長の関矢孫左衛門は、1891年(明治24年)から1917年(大正6年)に亡くなるまで、現在の千古園の地に住んだ22。
- 交通の要衝と産業:
- 鉄道: 1882年(明治15年)の鉄道開通とともに江別駅が開業した6。
- 河港: まちは鉄道と石狩川の舟運が結びつく地として発展した。1897年(明治30年)の旧岡田倉庫や、1919年(大正8年)の十二銀行の支店(のちの北陸銀行)がその名残である2227。
- れんが: 市によれば、れんが製造は1891年に始まった。明治30年代(1897〜1906年ごろ)には北海道炭礦鉄道会社が野幌にれんが工場を設け、江別は北海道のれんが生産の中心地へと成長した28。日本語版Wikipediaは、江別太での最初の工場を1890年、野幌の工場を1898年としている12。
- 製紙: 富士製紙第五工場(現・王子エフテックス江別工場)が1908年(明治41年)に操業を開始した29。
- 1901〜1954年: 1901年に幌向村の一部を編入し、1906年に江別・対雁・篠津の3村が合併した9。1916年に町制、1954年に市制を施行した1。
- 1941〜1998年: 愛知県常滑から移住した肥田房二が、1941年(昭和16年)に東野幌で土管工場を開いた。現存するれんが造の工場棟は、1951年(昭和26年)の火災後に再建され、1953年(昭和28年)にかけて増築されたものである。同社は1998年(平成10年)に廃業した28。
- 戦後の発展: 1960年代前半から1970年代前半にかけて、札幌の急速な発展が江別にも波及した。文京台地区に大学や研究機関が進出し、最初の工業団地が造成された。人口は1991年に10万人に達し1、2005年の国勢調査で125,601人のピークを迎えた4。
- 遺産と再生: 江別のれんがは2004年に北海道遺産となった2。市は2000年(平成12年)に旧ヒダ工場を取得し、2016年(平成28年)3月に商業施設EBRIとして再オープンした28。2019年(平成31年)3月29日に国の登録有形文化財となり27、2020年(令和2年)7月に第17回公共建築賞の地域特別賞を受賞した28。日本語版Wikipediaは、さらに2024年のグッドデザイン賞受賞を挙げている30。市は2024年に市制施行70周年を迎えた1。
地理・気候
江別市は石狩平野の中央に位置し、野幌丘陵とその周辺の低地からなる31。
- 河川: 市内には石狩川、千歳川、夕張川、豊平川、篠津川などが流れる6。千歳川は市内で石狩川に合流し10、篠津川はしのつ河畔林のそばで石狩川に合流する31。丘陵周辺の低地には農地と防風林がモザイク状に広がる31。
- 野幌森林公園: 市の南西部の丘陵を占める。1968年(昭和43年)5月15日から道立自然公園に指定されており、札幌市・江別市・北広島市にまたがる面積は2,053 haである。森は天然の広葉樹林と針葉樹林が混じり合い、幹の太さが1 mを超える木もある15。園内には約40 kmの散策路と5つの池がある1。エゾフクロウ、クマゲラ、エゾリス、シマエナガなどが生息する31。
- しのつ河畔林: 石狩川と篠津川に挟まれた、ハルニレやオニグルミからなる大規模な天然の河畔林。北海道の環境緑地保護地区に指定されている32。
- 公園: 市内の公園・緑地は232か所で、市民1人あたりの公園面積は約16.9 m²である1。
- 気候: 寒冷で雪の多い冬をもつ湿潤大陸性気候である6。気象庁の江別観測所の平年値(2000〜2020年)では、年平均気温7.3 °C、1月は−6.4 °C(日最低気温の平均−12.2 °C)、8月は21.0 °C(日最高気温の平均25.8 °C)である。年降水量は965.0 mm、年間日照時間は1,676.5時間33。同観測所では積雪深を観測していない。
- 気温などの記録(2000年10月からの観測記録): 最高気温は2021年(令和3年)7月31日の35.6 °C、最低気温は2023年(令和5年)1月30日の−26.6 °C。日降水量の最大は2001年(平成13年)9月11日の112 mmである34。
経済・産業
- 札幌の通勤圏: 1970年代半ばから宅地開発が進んだ。市は、平坦な土地と交通の便の良さから、札幌への通勤圏で最も急速に成長したまちになったとしている1。現在、市内に住む就業者の46.7%が市外で働いている8。
- 人口:
- 農業: 農林水産省の推計による2024年(令和6年)の農業産出額は115.8億円20。
- 畜産: 60.6億円。うち乳用牛40.4億円、肉用牛17.3億円。
- 耕種: 55.2億円。うち野菜28.9億円、米15.3億円、麦類4.1億円。
- 農地と経営体: 2024年の耕地面積は6,980 ha(田4,340 ha、畑2,640 ha)、2020年農林業センサスの農業経営体数は335である20。市勢要覧では7,020 haとしており、市域の約37%にあたり、東京都大田区の面積より広い。両者は調査年が異なる17。
- 農業従事者: 2024年3月31日現在、882人が農業に従事している37。
- 野菜: 札幌の市場に近いことが、新鮮さが求められる葉物野菜の生産に有利に働いている。ブロッコリーとレタスの作付面積は道内有数である17。
- 製造業:
- 工業団地: 市の北部、国道275号沿いに江別第1・第2工業団地がある。西野幌のRTNパークと合わせ、2023年8月時点で228社が立地し、その多くが製造業と流通業である37。
- 王子エフテックス江別工場(王子1):1908年から操業している29。化粧板原紙、撥水紙、トイレに流せる水解性不織布「テクセルフラッシュ」などの特殊紙を製造する38。
- 江別製粉: 1948年(昭和23年)に江別で創業した製粉会社。ハルユタカでブランドを築き、2004年には小ロットの受託製粉に対応する製粉プラント「F-ship」を開設した39。
- れんが: 米澤煉瓦11と昭和窯業が現在もれんがを製造している。業界は1950年(昭和25年)に15社でピークを迎えた。日本語版Wikipediaは、江別のれんが生産量の全国シェアを20%以上としている12。
- その他: 市勢要覧は地元の製麺会社・菊水を紹介している35。また、「宇宙遊覧」用の高高度気球を開発し、江別に気球の拠点をつくりたいとする岩谷技研も取り上げている37。
- 教育・研究: 4大学は酪農学園大学、札幌学院大学、北翔大学、北海道情報大学である18。短期大学は北翔大学短期大学部6。学生と江別市および近隣8市町村をつなぎ、地域への定着を促す市の事業「ジモ×ガク」には約600人の学生が登録している35。
- 観光: 参照した資料では、江別市の年間観光入込客数は確認できなかった。
特産品・名物
| 特産品 | 分類 | 内容・入手先 |
|---|---|---|
| ハルユタカ | 農産物 | 地元の生産者が初冬まきで育てる希少な「幻の小麦」114。地元の製粉会社・江別製粉はハルユタカでブランドを築いた39 |
| 江別小麦めん | 麺 | ハルユタカを使い、全国的に高い評価を得ている麺6 |
| えべチュンら〜めん | 麺 | ハルユタカを配合した江別産小麦100%のラーメン37。2026年度の江別産品リストには、しお・しょうゆ・みそが掲載されている40 |
| 開拓うどん | 料理 | 江別産小麦「北もみじ」を使ったコシの強いうどん。大麻元町154、ランチ11:00〜14:30、火曜定休41 |
| ブロッコリー、レタス、アスパラガス、にんじん、スイートコーン | 野菜 | ブロッコリーとレタスの作付面積は道内有数17。えべつ観光協会の特産品ページには、キャベツ、アスパラガス、にんじんも写真で紹介されている14。2026年度の産品リストにはイエローとホワイトのスイートコーンが載っている40。シーズンには直売所が開く1 |
| 町村農場の乳製品 | 乳製品 | 100年以上の歴史をもつ農場のバター、チーズ、ヨーグルト、牛乳1940。篠津183の「町村農場 Milk Garden」では、自家産牛乳を100%使ったソフトクリームが味わえる(火曜定休)42 |
| 小林牧場のソフトクリーム | 乳製品 | 牧場の搾りたての牛乳でつくるミルクとヨーグルトのソフトクリーム。西野幌423-1843 |
| えぞ但馬牛 | 肉 | きめ細かな霜降りとやわらかさで知られる黒毛和牛14。えべつ農業まつりでは串焼きが販売される44 |
| 江別みそホルモン | 肉 | 味噌に漬け込んだホルモン。2026年度の市の産品リストに掲載されている40 |
| 瑞穂のしずく | 日本酒 | 地元産の酒米「彗星」を100%使用した特別純米酒14。1.8 L、720 ml、300 mlの瓶で販売されている40 |
| ノースアイランドビール | クラフトビール | ヴァイツェン、ホワイトI.P.A.、コリアンダーホワイト、文旦ホワイトのほか、飲み比べセットもある40。2026年8月には醸造所の17周年パーティーが開かれた45 |
| 煉化餅 | 菓子 | 山サ煉化餅本舗の伝統菓子で、添加物を使わずにつくられる。地元では江別みやげの定番とされている。野幌町8-4、月・火曜定休46 |
| 米(ななつぼし、ゆめぴりか) | 穀物 | 巴農場の5 kg袋が2026年度の産品リストに掲載されている40 |
| れんが・やきもの | 工芸 | 米澤煉瓦は希望に応じて工場見学を受け付けている11。セラミックアートセンターの「やきものショップ」では陶芸家の作品を販売し47、やきもの市では約260店がやきものを販売する3 |
| アンテナショップGET'S | 店舗 | EBRI内、10:00〜19:00。江別の産品と友好都市・土佐市(高知県)の特産品を販売し、姉妹都市グレシャム市(アメリカ)の記念品を展示するほか、観光案内も行う48 |
| ふるさと納税 | 返礼品 | 市はオンラインでの寄附方法を20通り案内している(ポータルサイト19件と、札幌圏の電子ギフト「旅先納税」)49。ふるさとチョイスで最も多いカテゴリーは家具・インテリア(237品)。コーヒー、乳製品、肉、米のほか、酪農学園大学の学生がつくったオリジナルの缶バターもある50 |
文化・祭り
| 行事 | 時期 | 見どころ |
|---|---|---|
| こいのぼりフェスティバル | 4月中旬〜5月中旬(第23回:2026年4月16日〜5月11日) | 市民から寄贈されたこいのぼりが、江別河川防災ステーションとセラミックアートセンターに泳ぐ51 |
| えべつやきもの市 | 7月の週末(第37回:2026年7月11〜12日) | 市役所前広場(高砂町6)に道内外から約260店が並ぶ。2026年はオープニングで2,026個のれんがを倒す「れんがドミノ」が行われ、キッチンカーや実演もあった。入場無料3。初開催は1990年(平成2年)6 |
| えべつ北海鳴子まつり | 7月下旬(第32回:2026年7月25〜26日) | JR野幌駅周辺で、鳴子踊りとYOSAKOIソーランのチームがステージ演舞やパレードを披露する。市最大の夏祭り「えべつ市民まつりin野幌」と同時開催52 |
| えべつ市民まつりin野幌 盆踊り | 2026年8月14〜16日 | 夏の盆踊り45 |
| えべつ農業まつり | 8月下旬(2026年8月22日) | 市役所前で、農畜産物の販売、JA道央のクラフトビール、えぞ但馬牛の串焼き、牛乳の無料配布などがあり、最後はもちまきで締めくくる44 |
| 手仕事びとの春まつり・秋まつり | 4月と9月下旬(2026年9月28日〜9月30日) | 江別陶芸会が開くチャリティーのクラフト市45 |
| 観月祭 | 2026年9月25日 | 秋の月見の行事45 |
| えべつマルシェ | 10月上旬(2026年10月4日) | 屋外マーケット45 |
| 野幌神社の祭り | 春・秋 | 野幌太々神楽が奉納される22 |
野幌太々神楽 1898年(明治31年)8月、神楽師匠の五十嵐金作が野幌神社の例大祭で初めて舞を奉納した。北越殖民社の移住者の故郷である新潟県中越地方の神楽を受け継ぐもので、社長の関矢孫左衛門が奨励した。戦中・戦後には途絶えかけたが、1957年(昭和32年)に地元の青年たちが結成した保存会が20の舞を伝えている。1973年(昭和48年)から市指定無形民俗文化財である22。
屯田兵の慰霊 天徳寺には、日露戦争で戦死した江別・野幌の屯田兵32人の木像が安置されている26。
博物館 江別には郷土資料館、屯田資料館、セラミックアートセンター、ガラス工芸館、北海道立埋蔵文化財センターがある。詳細は後述の「観光・アクティビティ」を参照。セラミックアートセンターには小森忍(1889〜1962年)の記念室がある。小森は戦後の北海道の陶芸を方向づけた釉薬研究の第一人者で、江別で没した53。
アイヌ文化
対雁と樺太アイヌ 江別のアイヌの歴史が最もはっきりと残るのは、石狩川沿いの対雁である。
- 明治以前: 対雁は石狩場所の中のアイヌの居住地域で、1800年代初めには上と下の場所があった21。
- 移住: 1875年(明治8年)の樺太・千島交換条約(サンクトペテルブルク条約)で日本は樺太を放棄し、樺太のアイヌが北海道に移った。開拓使は1876年(明治9年)、彼らを対雁の、現在は石狩川の河川敷となっている土地に移住させた22。日本語版Wikipediaによれば、1876年7月中旬に開拓使長官・黒田清隆の意向で移住させられたのは127戸854人である21。
- 製網所と学校: 開拓使は人びとを定着させ、技術を身につけさせるために製網所を設けた。1877年(明治10年)12月には所内に子どものための教育所を開き、1878年(明治11年)1月に学校となった。1880年(明治13年)6月に新校舎へ移って「對鴈學校」となった。黒田が同校のために揮毫したと伝わる扁額2面が郷土資料館に残り、市指定文化財(1973年)となっている22。
- 疫病と慰霊碑: 1886年(明治19年)ごろのコレラと天然痘の流行で、樺太アイヌ300人以上が亡くなった。1890年(明治23年)、官吏・上野正の発起により慰霊碑が建てられた21。
地名と博物館 「江別」と「対雁」はいずれもアイヌ語地名である(「地名の由来」を参照)。参照した資料では、江別市内のアイヌ文化施設は確認できなかった。野幌森林公園内の北海道博物館は、開拓の歴史とともにアイヌ文化も扱っている15。同館は公園の札幌市側(厚別区)にあり54、札幌市の項で紹介している。
姉妹都市・友好都市
ゆかりの人物
出典
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- Ebetsu, Hokkaido — Wikipedia EN 閲覧日 2026-09-23
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- 江別の屯田兵 4.野幌兵村 — 北海道江別市公式ホームページ JA 閲覧日 2026-09-23
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- 歴史・沿革 — 王子エフテックス JA 閲覧日 2026-09-23
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- 気象庁|過去の気象データ検索(江別 平年値 年・月ごとの値) — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
- 観測史上1~10位の値(年間を通じての値) 江別 — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
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- 市勢要覧 — 北海道江別市公式ホームページ JA 閲覧日 2026-09-23
- 市勢要覧 14-15ページ(産業) — 北海道江別市公式ホームページ JA 閲覧日 2026-09-23
- 工場紹介・拠点・マップ — 王子エフテックス JA 閲覧日 2026-09-23
- 江別製粉 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
- 「江別産品リスト(2026年度版)」掲載のお知らせ — 北海道江別市公式ホームページ JA 閲覧日 2026-09-23
- 開拓うどん/こう福亭 — えべつコレクション|江別市公式観光情報サイト(えべつ観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
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- 第32回 えべつ北海鳴子まつり — えべつコレクション|江別市公式観光情報サイト(えべつ観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
- 小森忍記念室 — 北海道江別市公式ホームページ JA 閲覧日 2026-09-23
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- 江別市旧町村農場 — えべつコレクション|江別市公式観光情報サイト(えべつ観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
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- 縄文工房休止中について — 公益財団法人北海道埋蔵文化財センター JA 閲覧日 2026-09-23
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- ランドマーク — えべつコレクション|江別市公式観光情報サイト(えべつ観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
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- 市勢要覧 8-9ページ(江別市の教育) — 北海道江別市公式ホームページ JA 閲覧日 2026-09-23