北海道 市町村ガイド
新篠津村、2026年8月

石狩振興局

新篠津村 Shinshinotsu

しんしのつむら

石狩振興局で唯一の村である。1 石狩川右岸に広がる平坦な米どころで2、どの方向を向いても地平線が見える。3 村は「空のまち」を掲げ、口径50cmの天文台、グライダーの飛行、冬の天灯(ランタン)祭りを打ち出している。34 道の駅は温泉「たっぷの湯」の建物内にあり、同施設は2026年10月から2027年末頃まで改修のため休館する。5

人口(2020年国勢調査)
3,044
面積
78.04 km²
石狩郡
公式サイト
www.vill.shinshinotsu.hokkaido.jp

主な特色

  • 米: 道内有数の米どころ(米の村)である。3 JA新しのつが「新しのつ米」として、ゆめぴりか・ななつぼし・おぼろづきを販売している。12
  • クリーン農業: 生産者は有機栽培、EM農法、北海道独自の認証制度「YES!clean」に取り組んでいる。13 2020年12月、JAのクリーン米生産者(農家12戸とJAの米乾燥施設)が、米でGLOBALG.A.P.の団体認証を取得した。JAは、米での団体認証として道内初としている。14
  • しんしのつ温泉たっぷの湯: 含よう素の強塩温泉。源泉温度は50.8℃で、1kgあたり29.39gの溶存物質を含む。15 建物内には村の道の駅もある。16
  • 「空のまち」: しんしのつ天文台は2023年11月に開設された。口径50cmの反射望遠鏡は道内で6番目の大きさとされる。17 石狩川河川敷の滑空場からはグライダーが飛び立つ。318 2025年10月には、環境省の第37回「星空の街・あおぞらの街」全国大会で、最高賞に次ぐ協議会会長賞を受賞した。村によれば、市町村単独での受賞は初めてである。19
  • 冬のワカサギ釣り: 1月上旬から3月上旬まで、しのつ湖の氷上で釣りができる。20 しのつ湖でのワカサギ漁は1964年に始まった。9
  • 新篠津天灯(ランタン)祭り: 2月、雪の平原の上空にランタンを放つ。21
  • 地元の食と酒: 無添加キムチ「炎の華」、純米酒「大法螺」、地元産大豆を使った味噌がある。1622 2009年にどぶろく特区に認定され、どぶろくが特産品として販売されている。916

観光・アクティビティ

自然・景観

  • しのつ公園: 第46線南3番地。湖畔の公園で、ランタン祭りの会場となる。41 園内の展望台はマスコットの帽子のモチーフになった。3 7月には村の花ハナショウブが咲く。16
  • しのつ湖: 石狩川の三日月湖で、夏は釣り、冬は氷上の釣りに利用される。116
  • たっぷ大橋: 石狩川を渡って岩見沢市へ通じる、全長825mの斜張橋。道道81号・139号・1121号が通る。24
  • サイクリング: 村は平坦で静かな道を走る4つのコースを公開している。しのつ湖を一周する「しのつ湖1周ファミリーコース」、田園を走る「田園風景エンジョイコース」、中距離の「新篠津満喫ミドルコース」、そして「地平線チャレンジコース」である。28

温泉

  • 天然温泉たっぷの湯: 第45線北2番地。泉質は含よう素‐ナトリウム‐塩化物強塩温泉で、源泉温度は50.8℃、溶存物質量は29.39g/kg。露天風呂、大浴場、サウナ、貸切の家族風呂(1時間1,650円)がある。日帰り入浴は大人(中学生以上)700円、小学生300円で、営業時間は6:00〜22:00(最終受付21:30)。15 温泉の分析書ではpH7.33で、液性は中性に分類される。一方、村の観光ページはアルカリ性と紹介している。ここでは温泉自身の分析に従った。1543 改修のため、2026年10月から2027年12月まで休館する。27

博物館・文化財

  • しんしのつ天文台: 第48線北17番地、ふれあい公園内。口径50cmの反射望遠鏡、口径15cmの屈折望遠鏡、太陽望遠鏡を備える。17 村の観光サイトは「全道初のフルオープン式天文台」と紹介している。44 開館は4月から11月までで、12月から3月は冬季休館となる。昼間の観望は土日祝の13:00〜15:30で、無料。夜間の観望は水・金・土・日・祝で、4〜8月は20:00〜22:30、9月は19:00〜21:30、10・11月は18:00〜20:30。木曜の夜(祝日を除く)は1時間1組の予約利用となり、事前にWebで予約する。45 休館日は月曜・火曜(祝日を除く)と毎月第2・第3水曜(8月と祝日を除く)。1746 2026年度から、夜間観望は大人(高校生以上)300円、小中学生200円となった。村民、未就学児、障がい者は無料。46 無料駐車場は約130台。17 施設案内のページや振興局の概要では「たっぷ天文台」とも呼ばれている。346
  • ふれあい公園星座観測場: 2021年8月に完成した屋外の観測場。ベンチと、日付と時刻を合わせて使う星座早見盤型の大きな看板がある。シーズン中は毎晩無料で開放されており、村のお知らせでは開放開始日を4月22日としている。47
  • 壁画アート: 見どころの一つに挙げられている。3 メインストリート沿いの4作品が、2023年から2026年にかけて完成した。21

アウトドア・季節の体験

  • グライダー: 札幌航空協会が、石狩川河川敷の新篠津滑空場で飛行している。同協会は村の支援を受け、1984年からここを拠点としている。見学のほか、体験搭乗を予約することもできる。1848 飛行は春から秋の週末に行われる。3
  • ゴルフ: ニューしのつゴルフ場。18ホールで、4月中旬から11月上旬まで営業する。34
  • キャンプ: 湖畔のしのつ公園でできる。フリーサイトは4月29日から10月31日まで開設(1泊大人1,500円、子ども1,000円)。道具一式付きの「手ぶらキャンプ」プランは6月6日から9月26日まで。フリーサイトの予約はなっぷからのオンライン予約のみで、電話予約は受け付けていない。49
  • ワカサギ釣り: たっぷの湯の小屋釣り体験コースは入浴券付きで、大人3,000円、小学生1,000円、未就学児300円。竿、仕掛け、えさ、ストーブ、椅子、バケツが用意される。しのつ湖にはガスの吹き出し口があって凍っていない箇所が残るため、運営者は氷上での釣りは自己責任としている。50
  • その他: 蕎麦打ち体験、パークゴルフ、貸し農園「ふれあい農園」、雪上サイクリング。44 パークゴルフ場は日本パークゴルフ協会の公認コースである。50

食の体験

  • 大地のテラス 縁: たっぷの湯の湖畔にあるレストラン。地元産大豆の豆腐など、和洋70種類以上が並ぶ朝食ビュッフェで知られる(下の「道の駅」を参照)。宴会コースは4,400〜5,500円。51 改修期間中は、たっぷの湯のほかの施設とともに休業する。27
  • しんしのつ産直市場: JA新しのつが、たっぷの湯の隣で運営している。JAによれば、2026年の営業期間は4月29日から11月3日まで、営業時間は9:00〜17:00。野菜、アスパラガス、山菜、メロン、米、地酒、キムチを、生産者が自ら値段を付けて販売する。40 道の駅の休館のお知らせでは、市場は2026年11月1日から冬期休業するとしている。52 2011年8月に開設され、9 テイクアウトカフェではソフトクリームや、地元産野菜を使ったスムージーを販売している。16
  • その他の飲食店: 観光サイトには、味処 ろばた、フラミンゴカフェ、焼き肉 太門、しんしのつごはんこめっさく、焼菓子ガブリなど、十数軒の飲食店が掲載されている。53

道の駅

  • 所在地: 〒068-1134 石狩郡新篠津村第45線北2番地。道道139号江別奈井江線沿い。温泉施設「たっぷの湯」の中にあり、しのつ公園としのつ湖に隣接する。この道道は岩見沢、江別、札幌を結んでいる。電話0126-58-3166。16
  • 営業時間: 改修工事のため、2026年10月1日から2027年12月末頃まで休館する予定。52752(温泉のキャンプページでは、2026年9月30日から2027年12月31日までとしている。)49 休館前の営業時間は、道の駅6:00〜22:00、売店7:00〜21:00、レストラン11:00〜21:00(ラストオーダー20:30)、温泉6:00〜22:00(最終受付21:30)だった。休館日は4月6〜8日と5月11日。16 2026年9月時点の情報のため、訪れる前に確認すること。
  • 売店・商品: 売店では、地酒「大法螺」、どぶろく、米、こめサイダーなど、地元の素材を使った商品を扱う。いちばんのおすすめは無添加キムチである。16 JA新しのつは、新しのつ米(ななつぼし・おぼろづき・ゆめぴりかの5kg袋)と田舎風味噌を納めている。37 休館中も、隣の産直市場は2026年10月末まで営業する。休館のお知らせによると、市場はその後11月1日から冬期休業に入る52が、JAは営業期間を11月3日までとしている。40
  • 食事: レストランは「大地のテラス 縁」。食べ放題の朝食ビュッフェは70品以上で、毎朝焼き上げるローストビーフや、釧路の「勝手丼」のように自分で具を選んで作る刺身丼などが並ぶ。16 ビュッフェの料金は大人2,200円、小学生1,100円、未就学児550円。51 ほかに徳川味噌ラーメン(1,320円)やローストビーフ御膳などがある。16 産直市場のテイクアウトカフェではソフトクリームを販売しているが、確認した資料には味の種類の記載がない。16
  • 設備: 駐車場は普通車159台、大型車7台。温水洗浄便座付きトイレ、多目的トイレ、EV充電器、Wi-Fi、おむつ交換台、売店、レストラン、温泉、キャンプ場、展望台、公園がある。1654 トイレは屋外にある。16 2025年11月のお知らせではEV急速充電器が整備のため利用停止とされており、確認時点で再開の告知はなかった。1655 ホテルも併設しており、客室は8畳の和室から46m²のメゾネット(2層式)洋室まである。56 トイレが24時間利用できるかどうかは明記されていない。
  • 備考: 2010年8月9日に北海道の道の駅第110号として登録され、57 2010年11月3日にオープンした。1997年開業の温泉施設を転用したものである。916 2026年10月1日から31日までは、隣の産直市場で9:00〜17:00にスタンプを押せる。11月1日からは産直市場も冬期休業となるため、スタンプは押せなくなる。552 近隣の道の駅には、当別町の北欧の風 道の駅とうべつ、月形町の道の駅275つきがた、三笠市の道の駅三笠がある。57

アクセス・交通

  • 鉄道: 村内に鉄道はない。1 最寄り駅は、岩見沢市にあるJR函館本線の上幌向駅と、当別町の北海道医療大学駅である。15859
  • バス: 新篠津交通が、岩見沢バスターミナルからたっぷの湯まで「北新線」を運行している。同社は、2003年にジェイ・アール北海道バスが撤退した後の路線を引き継いだ。59 岩見沢駅から約30分。上幌向駅からは、国道12号を渡った札幌方面側のセイコーマート付近にある停留所から乗り、たっぷの湯まで約17分。60 村も「ニューしのつバス」を運行し、江別駅と月形の間を結んでいる。これは1992年に北海道中央バスの路線に代わって運行を始めたものである。61
  • 車: 札幌から約50分、新千歳空港から約1時間40分。58 札幌からは道央自動車道の江別東ICで降り、国道337号と国道12号を経て道道81号に入り(新篠津村への青看板に従う)、約6km進む。旭川からは岩見沢ICで降り、国道234号と国道12号を経て同じ分岐に向かう。60 村内には道道81号・139号・751号・887号・1121号が通る。国道は村内を通っていない。1
  • 最寄り空港: 新千歳空港。58
  • 村内の移動: バスの本数が少ないため、天文台、滑空場、湖へは車か自転車で行くのが現実的である。平坦な道はサイクリングに向いている。28

旅のヒント

  • 改修工事を踏まえた計画を: 2026年10月から2027年12月頃まで、たっぷの湯(温泉、レストラン、ホテル、道の駅)は休館する。527 ワカサギ釣りのプランなど、通常この施設を使う催しが実施されるかどうか確認すること。
  • おすすめの季節: ゴルフ、キャンプ、グライダー、青空まつり(8月下旬)には夏から初秋がよい。2026年のたこあげデーは10月3日。1月から3月はワカサギ釣りのシーズンで、ランタン祭りは2月に開かれる。2021 天文台が開くのは4月から11月までに限られる。46
  • 観光案内: 新篠津村観光協会は、第47線北13番地の村役場内にある。電話0126-57-2111(平日8:45〜17:15)、メール kankou@vill.shinshinotsu.hokkaido.jp。4
  • 生活サービス: 村内にはコンビニが2軒と小規模なスーパーがある。大きな買い物には、住民は岩見沢市へ出かける。162
  • 星空観察: 天文台は12月から3月までと、月曜・火曜、第2・第3水曜が休館となる。木曜の夜は事前のWeb予約のみ。45 出かける前にカレンダーを確認すること。1746
  • 冬の注意: 年間降雪量が約8mに達する特別豪雪地帯である。1 見通しのよい平坦な農地の道路は、ホワイトアウトや地吹雪が起きやすい。しのつ湖の氷上に出る前に、ワカサギ釣りの実施状況を確認すること。湖にはガスの吹き出し口による未結氷の箇所がある。50
  • 野生動物: 確認した資料には、村独自のヒグマに関する注意情報は見当たらなかった。温泉のキャンプページによれば、キャンプ場では開設以来クマの目撃はない。49 石狩川沿いの河畔林の近くでは、北海道での一般的な注意を払うこと。

写真

新篠津村についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別 村。石狩振興局で唯一の村であり、管内で人口が最も少ない。1
振興局 石狩振興局
石狩郡
人口 2020年国勢調査で3,044人。26 住民基本台帳では2026年9月1日現在で2,659人(男1,291人、女1,368人)、1,348世帯。7 振興局の2026年版管内概要では、2026年1月1日現在で2,686人。3
面積 78.04km²。18 『日本歴史地名大系』の旧い記述では78.24km²。2
人口密度 2026年9月の住民基本台帳人口から算出すると約34人/km²。2020年国勢調査時は約39人/km²。
沿革 1896年(明治29年)2月に篠津村(現・江別市)から分村。23 1915年4月に二級町村制を施行。2 1930年10月に北村から字袋達布を編入。2 以後、合併はしていない。2008年度を目標とした江別市との合併協議は、農業政策をめぐる相違から2008年7月10日に打ち切られた。1 村長は石塚隆(2017年7月就任)。1
隣接自治体 石狩管内の江別市当別町、空知管内の岩見沢市月形町1
シンボル 村の木:ナナカマド。村の花:ハナショウブ。3 いずれも1980年5月2日に制定された。9 村の鳥の記載はない。
マスコット 「しんしのつのおこめちゃん」は、2015年に開村120年を記念して作られた「お米の妖精」である。デザインは米・雪・どぶろくをもとにしており、帽子はしのつ公園の展望台をモチーフにしている。310 妹の「しんしのつのそらみちゃん」は2026年2月に登場した。上半身は昼の空、下半身は北斗七星の輝く星空を表す。名前は天文台の望遠鏡にちなむ。311
公式サイト https://www.vill.shinshinotsu.hokkaido.jp/

地名の由来

  • 「新しい篠津」: この地は1896年まで篠津村の一部だった。独立の際、「新しい篠津」を意味する「新篠津」を名乗った。3 日本語版Wikipediaによれば、最初に提案された名は「東篠津村」だったが、北海道庁の求めで現在の名に改められた。1
  • 「篠津」のアイヌ語起源: 多くの資料はアイヌ語に由来するとしており、主に二つの説がある。23
    • 「シンノツ」(山の崎)。この「山」は、当別川と篠津の間にある丘「イワウサニ」(俗称・当別山または阿蘇山)を指すとされる。23
    • 「シノット」(河の集まる豊かなところ)。123
  • 初期の記録: 探検家の松浦武四郎は、1846年に「スノツ」、1856年に「シノツ」と記している。したがって、安政年間(1854〜1860年)にはこの名が使われていた。23
  • 「たっぷ」: しのつ湖の正式名称は「袋達布沼」である。1 村の年表によれば、袋達布は1909年に洪水で河道が変わってできた。9 1930年に北村から編入した土地も「袋達布」と呼ばれていた。2 「たっぷ」は橋、温泉、天文台の名にも使われている。たっぷ大橋の名は、新篠津村と北村が行った公募で決まった。24 これらの名と旧地名が直接結びついている可能性は高いが、確認はされていない。

歴史

  • アイヌの時代: 「シノツ」の名は、松浦武四郎による1846年と1856年の調査記録に残る。23 確認した資料には、現在の村域内の遺跡やアイヌの集落の記録はない。
  • 1881年: 名越源五郎曹長の率いる屯田兵19戸が、篠津屯田兵村(現在の江別市内)に入った。これにより、この地域は正式に篠津村と呼ばれるようになった。1885年と1886年にも屯田兵が入植した。23
  • 1887年頃: 石狩川右岸と篠津川沿いの土地が「上当別原野」(約4,837万坪)として殖民地に選定された。2
  • 1893年: 篠津原野で殖民区画が測設され、入植が始まった。2 1894年に北海道庁が初めて移民を募集すると、多数の入植者がやって来た。23 しのつ湖の北にある宍粟地区の名は、1894年にこの地に入植した兵庫県旧宍粟郡出身の団体に由来する。1
  • 1896年: 篠津村から分かれて新篠津村となった。新村の設置は1896年2月16日に告示された。2323 英語版Wikipediaは1895年としている。25 村は1995年、2015年、2025年にそれぞれ開村100年、120年、130年を祝った。926
  • 1897年: 人口は581戸・2,249人。2
  • 1900〜1929年: 1900年、市街地に17軒の家並みができ、新篠津農会が設立された。その後は苦難が続いた。1902年の冷害による凶作、1913年8月の暴風雨水害(農作物が全滅し、輸入の「南京米」を取り寄せなければならなかった)、1921年4月の石狩川の融雪洪水である。その間の1909年には、洪水で河道が変わり、現在のしのつ湖である袋達布ができた。1915年4月1日、二級町村制の施行により初代村長の吉田文次郎が就任した。9(日本語版Wikipediaでは「吉田文治郎」と表記している。1)1922年には石狩川の築堤が完成した。1929年4月16日には江別への定期バスが運行を始めた。9
  • 1930年: 10月、北村から袋達布を編入した。2
  • 1945年: 8月16日、東京から拓北農兵隊の12戸が到着した。10月20日には、静岡県から帰農隊の23戸(110人)が到着した。9
  • 戦後の泥炭地開発: 村の大部分は泥炭地や湿地で、その歴史は治水、排水、土地改良との闘いだった。2 篠津泥炭地開発事業によってこれらの土地が水田となり、この地域は石狩平野有数の米作地帯になった。2 篠津運河は1965年に完成した。9 2004年3月には、新高倉・西高倉・拓新の各地区が入植50年を迎えた。9
  • 1960年: 10月8日、石狩川に架かる岩見沢大橋が開通した。9 河川の拡幅に伴い、1964年と1968年に延長された。24
  • 1997年: 6月1日、温泉・宿泊研修施設「たっぷの湯」が開業した。9
  • 2003年: 9月29日、上湧別町(現・湧別町)と友好都市提携を結んだ。9
  • 2004年: 9月29日、全長825mの斜張橋「たっぷ大橋」が旧岩見沢大橋に代わって開通した。924
  • 2005年: 厚田村と浜益村が石狩市と合併し、新篠津村は振興局管内で唯一の村となった。1
  • 2008年: 7月10日、江別市との合併協議が打ち切られた。1
  • 2009年: 3月27日、どぶろく特区に認定された。9 同年、しのつ公園キャンプ場が開設された。1
  • 2010年: たっぷの湯が8月9日に道の駅「しんしのつ」として登録され、11月3日に道の駅としてオープンした。9
  • 2011年: 8月4日、道の駅に「しんしのつ産直市場」が開設された。9
  • 2021年: 2月27日、初のランタンイベント「新篠津点灯(ランタン)フェスタ」が開かれた。8月12日には、ふれあい公園星座観測場が開設された。9
  • 2023年: 11月2日、天文台の落成式が行われた。9
  • 2024年: 6月9日、初の「新しのつたこあげデー」が開かれた。9
  • 2025〜2026年: 開村130年の記念誌を刊行した。記念誌の村長あいさつは、AIの「デジタルクローン」が日本語・英語・中国語で行っている。26 2025年10月25日、「星空の街・あおぞらの街」全国大会で協議会会長賞を受賞した。19 2026年2月には、そらみちゃんが登場した。3
  • 2026年10月〜2027年末頃: たっぷの湯と道の駅が大規模改修のため休館する。527

地理・気候

  • 位置: 石狩振興局の北東部、1 石狩平野の中央、石狩川の右岸に位置する。2 東は石狩川を境に岩見沢市と接する。篠津川と篠津運河が、村内をほぼ南西方向に流れている。12
  • しのつ湖: 正式名称は袋達布沼。石狩川の蛇行部が切り離されてできた三日月湖である。1 村の年表では、1909年の洪水で河道が変わった際にできたとしている。9 湖の周囲には、しのつ公園、キャンプ場、ゴルフ場、たっぷの湯が集まっている。16
  • 地形: ほぼ完全な平地である。村は360度の地平線を売りにしており、3 サイクリングマップでは、道路に起伏がなく交通量も少ないと紹介している。28 『日本歴史地名大系』によれば、水田は約50km²、畑は2km²で、合わせて村の面積の約67%を占める。2
  • 自然公園: 村内に国立公園、国定公園、道立自然公園は見当たらなかった。
  • 気候: 亜寒帯湿潤気候(ケッペンの気候区分でDfb)。年平均気温は7.3℃、年平均降雪量は820cmで、特別豪雪地帯に指定されている。観測史上の最高気温は35.5℃(2023年8月25日)、最低気温は−27.0℃(1998年2月7日)である。1

経済・産業

  • 農業: 稲作を中心とする農業が基幹産業で、新篠津村農業協同組合(JA新しのつ)を通じて営まれている。1 JAは乾燥・籾すりを行う「ライスファクトリー」、23万俵を保管できる低温倉庫、種子消毒施設、自前の精米施設を持つ。これにより、種子から販売までを村内で完結できる。12 2023年度の農家戸数は228戸。作付面積は米2,486ha、小麦1,429ha、大豆617haで、村の主要作物の表の中でほかの作物を大きく上回る。6
  • 米の商品: JA新しのつは通常の米のほかにGABA米を販売している。2018年産のゆめぴりかでは、GABA含有量が100gあたり32mgに達した(一般的な白米は約2mg)。29 また、化学合成農薬と化学肥料を北海道の慣行基準の半分に抑えて栽培したEM米30や、もち麦「きらりもち」も販売している。31
  • 野菜: 主な野菜は、いちご、ブロッコリー、ピーマン、メロン、白菜、アスパラガス、軟白長ねぎ、スイートコーン、玉ねぎである。大豆(トヨムスメ)も栽培されている。32
  • 花き: 花の栽培は1973年に始まった。周年栽培のアルストロメリアが主力で、トルコギキョウ(25品種)、スターチス、ユリが続く。「北の花だより」のブランドで出荷されている。33
  • 商業: 行政上は石狩に属するが、買い物は岩見沢市に頼っている。岩見沢市の1次商圏に含まれ、小売購買の56%以上が同市で行われる。1
  • 観光: たっぷの湯(温泉、ホテル、レストラン)、18ホールのニューしのつゴルフ場、34 キャンプ場、天文台、滑空場が主な観光資源である。年間観光客数は見当たらなかった。
  • 人口: 人口は1970年の4,818人から、1990年に3,811人、2010年に3,519人、2020年に3,044人へと減少した。1 2026年9月には2,659人だった。7
  • 地域振興: 天文台、ランタン祭り、グライダーを軸に「空」のブランドづくりを進めている。2025年の星空に関する全国表彰では、この取り組みが評価された。19 米のPR誌「PRO JP01 新篠津村の米の全貌」も発行している。35 2023年からは毎年1作ずつ、メインストリート沿いの建物や構造物に壁画を描いており、21 ふるさと納税は8つのポータルサイトで受け付けている。36

特産品・名物

特産品 分類 内容・購入場所
新しのつ米 ゆめぴりか・ななつぼし・おぼろづき。農薬と化学肥料をできる限り抑えて栽培している。12 道の駅で5kg袋を販売。37
GABA米 GABAの含有量を高めた米。JAは白米に10%混ぜることを勧めている。29
もち麦 きらりもち 穀物 村内で栽培される二条裸性のもち麦。31 確認時点のふるさとチョイスの村の人気ランキングで2位(1位は玉ねぎ)。750g×2袋で寄付額6,000円。38
純米酒「大法螺」 日本酒 村の地酒で、1.8L・720mL・300mLの瓶で販売されている。22 村産の酒米「彗星」で醸造され、道の駅で扱っている。16
どぶろく にごり酒 村は2009年にどぶろく特区に認定された。9 道の駅で販売。16
こめサイダー 清涼飲料 地元産ゆめぴりかを使った微炭酸のサイダー。16 特産品の一つに挙げられている。3 観光サイトは温泉上がりの一杯として勧めている。4
キムチ「炎の華」 漬物 造り家が製造。地元の白菜農家・佐藤さん夫妻が韓国で学んだ伝統的な製法で作る。無添加。村によれば、遠く沖縄の石垣にもファンがいる。22 道の駅はいちばんのおすすめとしている。16
田舎風味噌 味噌 地元産大豆を100%使い、長期熟成させた味噌。450g 430円、850g 720円。22 無添加の天然醸造で、JA自家製の麹を使った手作り。39 4kg樽がふるさと納税の返礼品になっている。38
米こうじ「こうじくん」、こだわり豆腐 発酵食品 地元産の米を48時間発酵させた米こうじと、地元産大豆トヨムスメで作った豆腐。39
有機ほし甘いも、ジンジャードレッシング 加工品 村の特産品に挙げられている。3
玉ねぎ、紅はるか(さつまいも)、菊芋茶(しんしのつフーズ) ふるさと納税返礼品 ふるさとチョイスで人気上位の返礼品。確認時点では玉ねぎが1位だった。38
ミニトマト、軟白長ねぎ、花き 農産物 特産品に挙げられている。3 旬の農産物はしんしのつ産直市場で販売されている。40

文化・祭り

行事 時期 内容
新篠津天灯(ランタン)祭り 2月 第5回は2025年2月22日の14:00〜19:30にしのつ公園で開かれ、紙袋ランタン、アイスキャンドル、屋台、雪遊びが行われた。41 第6回は2026年2月に開催された。4 観光サイトは次回を2027年2月の毎週土日としており、同年は開催方法を大きく変更するとしている。21 初のランタンイベントは2021年2月に開かれた。9
しのつ湖わかさぎ釣り 1月上旬〜3月上旬 湖の氷上での釣り。釣ったワカサギはレストランで天ぷらにしてもらえる。20
商工会夏祭り 7月(2026年は7月17日) 生ビール、余興、子ども向けゲーム、現金のつかみ取り。21
盆踊り 8月14〜15日 伝統的な盆踊り。21
新しのつ青空まつり 8月下旬 村最大のイベント。朝の「あぐりふぇすた」(ジンギスカンとビール)、ステージショー、太鼓演奏、夕暮れ時の景品付き餅まき、メインストリートの山車パレード、花火などがある。21 2023年の第44回は4年ぶりの開催だった。9
神社まつり 9月10日 飲み物や食事を楽しめる家族向けの祭り。21
新しのつたこあげデー 2026年10月3日(初回は2024年6月9日9 第3回は新篠津村運動公園の第1サッカー場で10:00〜15:00に開催。凧作りワークショップは1,000円(4回で計120人、要予約)。スポーツカイトや連凧の操作体験は無料で、高校の吹奏楽団が演奏する。42
壁画公開制作プロジェクト 夏(次回は2027年) 毎年1作ずつ、メインストリートの建物や構造物に壁画を制作する。これまでに電話ボックス(2023年)、農業倉庫(2024年)、自治センター(2025年)、小学校体育館の北壁(2026年8月、ライブペイントアーティストのGravityfreeが制作)に描かれた。21
星空ウォッチング 随時開催 複数の望遠鏡を使った案内付きの観望会。流星群の夜にも開かれる。421
  • 芸能・学校: 北海道新篠津高等養護学校の演劇部は、2016年11月、劇「どんぐりの学校」で全国大会の優勝賞を受賞した。9
  • 神社: 毎年9月10日に神社まつりが開かれる。21 神社の正式名称や由緒は、確認した資料では確かめられなかった。
  • 博物館: 村立の博物館は見当たらなかった。村の歴史は、ウェブ上の年表と、デジタルブックとPDFで公開されている開村130年記念誌で知ることができる。926

アイヌ文化

記録はほとんど残っていない。確認した資料に残るアイヌ文化の痕跡は、「シノツ」という地名そのもの(「シンノツ」または「シノット」)と、19世紀半ばの松浦武四郎によるその記録である。23 村内には、アイヌ文化の施設、遺跡、今に続く伝統は見つからなかった。アイヌ文化に関心のある人は、白老町のウポポイ(国立アイヌ民族博物館)を訪れることが多い。

姉妹都市・友好都市

  • 国内: オホーツク総合振興局の湧別町。2003年9月29日に旧上湧別町と友好都市提携を結び、合併後は湧別町が引き継いだ。2023年8月9日には、提携20周年を記念して植樹を行った。139
  • 海外: 見当たらなかった。

ゆかりの人物

  • 尾形回帰: ロックバンドHEREのボーカル。新篠津村出身。163
  • 武田将幸: HEREのギタリスト。新篠津村出身。163
  • 北川尚弥(1996年生まれ): 舞台俳優。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンや舞台『刀剣乱舞』で知られる。日本語版Wikipediaは、出身地を新篠津村としている。164

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. 新篠津村 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  2. [新篠津村 entries: 日本歴史地名大系, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典] — コトバンク JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 2026石狩管内概要(P33 当別町、新篠津村) — 北海道石狩振興局 JA 閲覧日 2026-09-23
  4. [Tourism site top page] — 新篠津村観光協会/新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  5. [Top page, notice of 2026-09-18 on the しんしのつ renovation closure] — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  6. 村勢要覧(2025年版)資料編 — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  7. [Official website top page, population box] — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  8. 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) — 国土交通省 国土地理院 JA 閲覧日 2026-09-23
  9. しんしのつ村の歴史 — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  10. [PR character page: しんしのつのおこめちゃん] — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  11. [New PR character page: しんしのつのそらみちゃん] — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  12. 新しのつ米 — JA新しのつ(新篠津農業協同組合) JA 閲覧日 2026-09-23
  13. しんしのつ農業の今、未来 — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  14. GLOBALG.A.P. — JA新しのつ(新篠津農業協同組合) JA 閲覧日 2026-09-23
  15. 温泉 — 天然温泉たっぷの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  16. しんしのつ — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  17. しんしのつ天文台 — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  18. グライダー — 新篠津村観光協会/新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  19. 【市町村単独では全国初の受賞!】環境省主催・第37回「星空の街・あおぞらの街」全国大会 — しんしのつ天文台(新篠津村) JA 閲覧日 2026-09-23
  20. ワカサギ釣り — 新篠津村観光協会/新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  21. [Tourism site: festivals & events page] — 新篠津村観光協会/新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  22. 特産品 — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  23. 篠津 (江別市) — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  24. たっぷ大橋 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  25. Shinshinotsu, Hokkaido — Wikipedia EN 閲覧日 2026-09-23
  26. 新篠津村開村130年記念誌 — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  27. たっぷの湯大規模改修工事に伴う休館のお知らせ — 天然温泉たっぷの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  28. しんしのつサイクリングロードマップ — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  29. GABA米 — JA新しのつ(新篠津農業協同組合) JA 閲覧日 2026-09-23
  30. 新篠津EM米 — JA新しのつ(新篠津農業協同組合) JA 閲覧日 2026-09-23
  31. 新篠津産もち麦誕生!(きらりもち) — JA新しのつ(新篠津農業協同組合) JA 閲覧日 2026-09-23
  32. 野菜 — JA新しのつ(新篠津農業協同組合) JA 閲覧日 2026-09-23
  33. 花卉(北の花だより) — JA新しのつ(新篠津農業協同組合) JA 閲覧日 2026-09-23
  34. ニューしのつゴルフ場 — ニューしのつゴルフ場 JA 閲覧日 2026-09-23
  35. 新篠津産米魅力発信情報誌「PRO JP01 新篠津村の米の全貌」 — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  36. 新篠津村へのふるさと納税は、次のサイトからお願いします — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  37. 道の駅しんしのつ — JA新しのつ(新篠津農業協同組合) JA 閲覧日 2026-09-23
  38. [新篠津村 return-gift list] — ふるさとチョイス JA 閲覧日 2026-09-23
  39. 加工品 — JA新しのつ(新篠津農業協同組合) JA 閲覧日 2026-09-23
  40. しんしのつ産直市場 — JA新しのつ(新篠津農業協同組合) JA 閲覧日 2026-09-23
  41. 第5回新篠津天灯(ランタン)祭り開催! — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  42. 第3回新しのつたこあげデー開催! — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  43. [Tourism site: hot spring page] — 新篠津村観光協会/新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  44. [Tourism site: outdoor activities page] — 新篠津村観光協会/新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  45. 予約利用 — しんしのつ天文台(新篠津村) JA 閲覧日 2026-09-23
  46. 施設案内 — しんしのつ天文台(新篠津村) JA 閲覧日 2026-09-23
  47. ふれあい公園星座観測場オープン! — 新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  48. 札幌航空協会 — 札幌航空協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  49. キャンプ — 天然温泉たっぷの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  50. アクティビティ — 天然温泉たっぷの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  51. レストラン(大地のテラス 縁) — 天然温泉たっぷの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  52. 道の駅しんしのつより長期休館のお知らせ(2026年9月18日) — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  53. [Tourism site: dining page] — 新篠津村観光協会/新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  54. 施設 — 天然温泉たっぷの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  55. EV急速充電器利用停止のお知らせ — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  56. 宿泊 — 天然温泉たっぷの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  57. [道の駅 list: addresses and facilities] — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  58. [Tourism site: access page] — 新篠津村観光協会/新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  59. 新篠津交通 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  60. アクセス — 天然温泉たっぷの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  61. 新篠津村営バス — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  62. [Tourism site: shopping page] — 新篠津村観光協会/新篠津村 JA 閲覧日 2026-09-23
  63. HERE (バンド) — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  64. 北川尚弥 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23