北海道 市町村ガイド
むかわ町、2026年4月

胆振総合振興局

むかわ町 Mukawa

むかわちょう

むかわ町は、胆振東部の太平洋岸から森林に覆われた日高山脈の外縁部まで、鵡川に沿って細長く伸びる町である。沿岸の鵡川地区は本物のシシャモ(柳葉魚)の産地として名高い。内陸の穂別地区からはカムイサウルス・ジャポニクス(「むかわ竜」)が産出しており、町はこれを国内で見つかった最大の恐竜全身骨格としている。この化石は2026年4月、博物館の新館で公開された。1234

人口(2020年国勢調査)
7,651
面積
711.36 km²
勇払郡
公式サイト
www.town.mukawa.lg.jp

主な特色

  • カムイサウルス・ジャポニクス(むかわ竜): 全長約8 m、約7,200万年前のハドロサウルス類。2003年、地元の化石愛好家・堀田良幸が穂別で最初の骨を発見した。町はこれを国内で見つかった最大の恐竜全身骨格としている。2019年9月、『Scientific Reports』誌で新属新種として命名された。31415
  • むかわ町穂別恐竜博物館: 2026年4月25日に新しい恐竜館とともにリニューアル開館し、2026年7月26日に来館者50,000人を突破した。4 胆振総合振興局は「むかわ竜」を「いぶり五大遺産」の一つに数えている。16
  • 鵡川ししゃも: 本物のシシャモ(Spirinchus lanceolatus)は北海道の太平洋沿岸の一部にしか生息しない。12 「鵡川ししゃも」は2006年に地域団体商標となった。資源は激減しており、通常操業は2022年の漁期が最後で、2026年は小規模な試験操業のみが認められた。1718
  • ほべつメロン: 内陸の穂別地区で夏に採れるメロンで、2007年に商標登録された。町はこれをふるさと納税の二大返礼品の一つとしてきた。111920
  • 海の化石: 穂別の後期白亜紀の海成層からは、首長竜ホベツアラキリュウ(「ホッピー」)、モササウルス類、ウミガメ類の化石も産出している。町立博物館は、この首長竜を地元に残すため1982年に設立された。2122
  • むかわ温泉四季の館: 国道235号沿いの道の駅で、温泉・ホテル・プール・トレーニングジムを備える。23
  • アイヌ文化: 鵡川アイヌ文化伝承保存会は、国の重要無形民俗文化財「アイヌ古式舞踊」の保護団体の一つである。豊漁を祈るシシャモカムイノミも執り行っている。2224
  • 2018年の地震からの復興: 北海道胆振東部地震では、むかわ町で震度6強を観測した。町はその後、恐竜をシンボルの一つとして「創造的復興」を進めている。2526

観光・アクティビティ

博物館・文化財

  • むかわ町穂別恐竜博物館(穂別80-6): 2026年4月25日に2館体制でリニューアル開館した。恐竜館は2026年に新築された。海洋化石館は1982年からの旧博物館の建物である。421
    • 恐竜館: カムイサウルスの全身復元骨格(レプリカ)が、床下に展示された実物の全身骨格化石の上に立つ。世界最大のティラノサウルス・レックス「スコッティ」(全長13 m)のレプリカや、大型ワニ類デイノスクスの生体模型もある。76
    • 海洋化石館: 首長竜ホベツアラキリュウ(8 m)、モササウルス類のフォスフォロサウルス・ポンペテレガンス、ウミガメのメソダーモケリス、アンモナイト、大型のイノセラムス科二枚貝、新生代のクジラ類の化石を展示する。7715
    • 開館時間・料金: 9:30〜17:00(最終入館16:30)。月曜、祝日の翌日、年末年始は休館。観覧料は一般600円、小・中学生300円で、1枚で両館を見学できる。年間券は1,500円と800円。78
  • 穂別市街化石スポットめぐり: 穂別の目抜き通りは、化石や恐竜をモチーフにした構造物で彩られている。メタセコイア並木が約900 m続く「進化の道」、旧穂別駅跡の公園のレリーフ壁、ホッピー公園の鉄製の恐竜、アンモナイトの巨大オブジェなどがある。79
  • 中村記念館: 穂別の開拓者・中村平八郎の大正期(1921〜24年)の住宅で、和風の主屋と、下見板張りの2階建て洋館からなる。2001年に登録有形文化財となり、2004年に博物館の隣へ移築された。入館は無料で、4月第3土曜日から8月31日までの博物館開館日に公開される。38 ニサナイチャシ跡のある中村記念公園とは別の場所である。28
  • 旧富内駅(穂別富内81-1): 旧国鉄富内線の1923年築の駅舎。駅舎、石積みのプラットフォーム、ベルギー製のレールを含む380 mの構内線路が登録有形文化財となっている。22 駅の備品は映画『鉄道員(ぽっぽや)』に使われた。11
  • 鵡川盛土墳墓群(汐見189-17): 鵡川を望む段丘上にある北海道指定史跡。22
  • 鵡川大漁地蔵尊(宮戸74): 地蔵堂と八王子千人同心の追悼碑がある。2236
  • 開拓使三角測量鵡川基点記念碑: 田浦野球場の駐車場入口にある。2018年11月18日に除幕され、1873年に設けられた鵡川基点を記念している。37

自然・景観

  • ほべつ道民の森(穂別108-2): 約12 haの森林公園で、約12,000本のツツジ、サクラ並木、3 kmを超える散策路がある。森の中の「野外博物館」には首長竜やアンモナイトのオブジェが並ぶ。70 ツツジ園にはホッピーをかたどった巨大な遊具があり、展望台を兼ねている。79
  • 穂別ダム: 国道274号沿い、穂別キャンプ場と福山の間にある。全長506 mの穂別大橋が貯水池をまたぎ、夕張岳を望むことができる。50
  • たんぽぽ公園(大原): 4月下旬から5月にかけて、ランニングコース沿いにタンポポが咲く。博物館から車で約40分。69
  • 鵡川河口と汐見の海岸: シシャモが遡上する河口で、干潟は渡り鳥が利用する。2730 秋には町内でししゃものすだれ干しが見られる。58

温泉

  • むかわ温泉「四季の湯」: 道の駅内にある、サウナと露天風呂を備えた強食塩泉。詳しくは下記の道の駅の項を参照。2380
  • 樹海温泉ほべつ(穂別79-5): 博物館の向かいに新しくできた「温浴カフェ」で、館内は化石や恐竜をテーマにしている。泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物冷鉱泉。大浴場、ドライサウナ、水風呂がある。
    • 入浴: 13:00〜21:00(最終受付20:30)。
    • レストラン: 11:00〜14:00、17:00〜21:00(ラストオーダー20:00)。
    • 定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)。
    • 料金: 大人520円、小学生300円。81
    • 2026年3月31日に閉館した樹海温泉はくあに代わる施設である。48

アウトドア・季節の体験

  • 穂別キャンプ場(穂別稲里553):
    • 開設期間: 2026年は5月1日〜10月25日。チェックインは13:00〜17:00、チェックアウトは11:00まで。
    • 宿泊施設: 4〜16人用のバンガロー(3,000〜9,000円)と、ツリーハウス2棟(4,500円)。
    • サイト: オートサイト(2,500円)、試験運用中のドッグサイトとウッドデッキサイト(3,500円)、ライダーサイト(600円)、予約不要のテントサイト(1張600〜1,200円)。利用者は全員、別に衛生費200円を支払う。
    • 予約: 予約制のサイトは予約サイト「なっぷ」で申し込む。
    • 税: 2026年4月から、バンガローとツリーハウスの利用者には北海道宿泊税(宿泊料金20,000円未満は1人1泊100円)もかかる。82
  • パークゴルフ: 穂別ふれあいパークゴルフ場は、ハスカップ・ツツジ・モミジの名を冠した3コース27ホールからなり、夕張岳を望む。4月29日から11月中旬まで、8:30〜18:00に営業する。町外の利用者は1日500円。83 町は運動公園パークゴルフ場、穂別パークゴルフ場豊進コース、穂別スキー場も観光施設に挙げている。84

食の体験

  • ししゃもの季節(10〜11月): 加工業者の店先のすだれ干しを見たり、季節のししゃも寿司やししゃも御膳を味わったりできる(「特産品・名物」を参照)。5864
  • ぽぽんた市場: 朝採り野菜や地元の加工品が並ぶ農水産物直売所。2358
  • ONSEN・ガストロノミーウォーキング: 鵡川駅から道の駅までの8 kmを歩き、途中でグルメを味わい、最後に温泉につかるイベント。2025年10月25日に開催された(参加費4,000円)。85

道の駅

  • 所在地: むかわ町美幸3丁目3-1、国道235号沿い。電話0145-42-4171。23 2003年8月8日に道の駅に登録され、その2日後の8月10日に日高自動車道の鵡川ICが開通した。2342 札幌発の高速バスが「四季の館前」に停車する。49 マップコードは455 261 556。23
  • 営業時間(2026年9月時点。訪問前に確認を):
    • 道の駅: 8:00〜22:00。
    • 売店: 8:00〜21:00(2025年7月14日からこの時間)。86
    • レストラン: 11:00〜14:30、17:00〜19:50(ラストオーダー)。
    • 温泉: 10:00〜22:00。
    • 喫茶: 11:00〜16:30(ラストオーダー)。
    • 休館日: 定休日はないが、メンテナンスのため年2回休館する。23
    • 情報の食い違い: 観光協会と運営会社のサイトはレストランの営業時間を11:00〜21:00(ラストオーダー20:00)としており、観光協会はレストランと喫茶を月曜定休としている。喫茶の営業時間は、運営会社のサイトでは11:00〜17:30、観光協会では11:00〜17:00(ラストオーダー16:30)となっている。645887
  • 売店・商品:
    • 物産館「セゾンdeむかわ」: むかわ産の野菜、農畜産物、加工食品、菓子を販売している。2367 オリジナル商品にはししゃも醤油やししゃも昆布巻がある。67 運営会社によると、むかわのお土産はほぼすべてここで買える。88
    • 街ガチャ: お土産のカプセルトイ「街ガチャ」の機械も設置されている。61
  • 飲食:
    • お食事処たんぽぽ: 新鮮な魚介や軽食を提供し、季節にはししゃも料理もある。看板メニューはホッキフライ定食。2364
    • コーヒーショップ四季: オリジナルビーフカレー、ソフトクリーム、ソフトクリームサンデー。58
    • ホテル四季の風: 併設のホテルでは、むかわ産ななつぼしのご飯とともにししゃも朝食を提供している。65
  • 設備:
    • 駐車場: 普通車200台、大型車3台。23 日本語版ウィキペディアでは大型車4台、身障者用2台としている。41
    • トイレ: 一部は24時間利用でき、男性用個室3室のうち1室、小便器4基のうち2基、女性用個室5室のうち2室と、多目的トイレが含まれる。87 温水洗浄便座、オストメイト対応設備、おむつ交換台がある。23
    • 休憩所: 自動販売機のある無料休憩所が24時間開いており、夜間は警備員が常駐する。87
    • EV充電: 駐車場に充電器が1基ある。故障ののち、2025年12月15日に使用を再開した。8789
    • 温泉: むかわ温泉「四季の湯」にはサウナと露天風呂がある。23 日帰り入浴は大人520円、小学生210円で、未就学児は無料。温水プールとトレーニングジムも利用でき、タオルセットは300円。80 泉質は強食塩泉で、泉温は28.8 °C。加温しており、一部は循環・塩素消毒を行っている。4180
    • 図書室: まなびランド図書室は13:00〜20:00開室で、月曜休室。蔵書は31,400冊。75
    • ホール・会議室: 300〜500人を収容できるたんぽぽホールと、会議室がある。75
    • その他: Wi-Fi、クレジットカードなどのキャッシュレス決済、道路・観光・医療の情報端末。2387
  • 備考:
    • 沿革: 1993年に温泉を掘り当て、1997年4月27日に四季の館が開業した。ホテルは2005年4月1日に開業した。41
    • 登録: 2003年8月8日に道の駅として登録された(北海道の登録番号80)。スタンプは営業時間内に押せる。23
    • 周辺: 農産物直売所のぽぽんた市場(松風3-1、10:00〜17:00)。23

アクセス・交通

  • 鉄道: 鵡川駅(末広2-1)はJR日高本線の終着駅である。39 苫小牧から列車で約30分、運賃は750円。4978 札幌からは特急(北斗またはすずらん)で苫小牧まで約45分、そこで乗り換える。全体の所要時間は約1時間30分。49 穂別地区に駅はない。JR石勝線が町の北部を通るが、町内にあるのは信号場だけで、旅客駅はない。11
  • バス:
    • 札幌から: 高速ペガサス号(浦河行き)と高速ひだか号が、約1時間30分で四季の館前に着く。49
    • 新千歳空港から: 特急うらかわ号で鵡川農協前まで約1時間40分。49
    • 苫小牧駅から: 特急バスで約45分。49
    • 穂別へ: 千歳駅・南千歳駅から穂別中央まで予約制のバスが運行している。所要約80分、運賃1,500円。前々日(平日)の17:00までに予約が必要(電話0145-47-7180)。78
    • 鵡川〜穂別: 道南バスが両地区を結ぶ(200円)。鉄道へは鵡川駅前で乗り換える。78
  • 車:
    • 沿岸部: 日高自動車道の鵡川ICが鵡川地区への玄関口となる。42
    • 穂別: 道東自動車道のむかわ穂別ICから博物館まで約20分。4378
    • 苫小牧東ICから鵡川まで: 約40分。49
    • 新千歳空港から鵡川まで: 約45分。49
    • 札幌から穂別まで: 千歳経由、または道東自動車道で夕張ICまで行き国道274号を通るルートで、いずれも約2時間。49
    • 千歳から博物館まで: 約1時間。78
    • 苫小牧から博物館まで: 約1時間30分。78
    • 帯広から博物館まで: 国道274号経由で約2時間30分。78
  • 主要道路: 沿岸部を通る国道235号と、北部を横断する国道274号(石勝樹海ロード)。116
  • 最寄りの空港: 新千歳空港。町は、東京の羽田空港から鵡川地区まで約2時間30分、穂別地区まで約2時間を目安としている。49

旅のヒント

  • おすすめの時期:
    • 4月下旬〜5月: 恐竜博物館の春のシーズンで、たんぽぽ公園のタンポポ、ほべつ道民の森のツツジが見られる。博物館と公園は車で約40分離れている。6970
    • 7月中旬: ほべつメロンの収穫期。20
    • 9〜11月: 行事の多くが集中し、ししゃもの季節でもある。71735963
  • ししゃもの供給: 2022年の漁期以降は通常操業がなく、2026年の試験操業分も限られている。各店は太平洋沿岸のほかの港で水揚げされたししゃもを干し続けている。1820 鵡川で獲れたものにこだわるなら、出かける前に店に確認するとよい。
  • 遠く離れた二つの地区: 鵡川と穂別の中心部は約38 km離れている。両地区を結ぶバスは本数が少なく、空港から穂別へのバスは事前予約が必要である。4978
  • 博物館の見学: 博物館は月曜と祝日の翌日が休館。混雑する日は駐車場が満車になり、臨時駐車場が使われる。784
  • 観光案内: むかわ町観光協会は、町役場に近い美幸2丁目37にある。90 同協会のサイトには、飲食店や商店が営業時間とともに掲載されている。64
  • 冬: 沿岸部は雪が少ないが、内陸の穂別では−30.3 °Cを記録したことがあり、年間降雪量は平均約451 cmに達する。5554 国道274号や山道では慎重に運転したい。
  • 野生動物: 森にはヒグマが生息している。町はヒグマ情報を掲載し、出没マップ「ひぐまっぷ」へのリンクを設けている。91 道路では、特に夕暮れ時のエゾシカに注意が必要である。
  • 最近の障害: 2026年8月、穂別地区の一部で、水道本管の漏水と大雨による濁水のため断水が起きた。悪天候の後は地元のお知らせを確認したい。46

写真

むかわ町についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別
総合振興局 胆振(胆振総合振興局)。むかわ町はその東端に位置する。56
勇払郡
人口 2020年国勢調査: 7,651人で、2015年の8,596人から11.0%減少した。7 最新: 町の住民基本台帳では、2026年8月末時点で7,176人(男性3,657人、女性3,519人)、4,198世帯。8 北海道の住基ネットによる2026年8月31日現在の人口は7,186人で、このうち外国人住民は459人(2026年1月は236人)である。9 ピーク: 1960年国勢調査の19,859人。2
面積 711.36 km²(国土地理院、2026年4月1日)。10 旧鵡川町は164.88 km²、旧穂別町は546.48 km²だった。1 町域の約79%が森林である。2
人口密度 約10.1人/km²(2026年8月の数値から算出)。2020年国勢調査時は10.8人/km²だった。7
沿革 鵡川: 1895年に鵡川ほか7か村の戸長役場(鵡川外七ヶ村戸長役場)が開設され、町はこれを開町としている。1953年に町制を施行した。穂別: 1912年に独自の戸長役場が置かれ、1929年に穂別村と改称し、1962年に町制を施行した。2 合併: 両町は2006年3月27日に合併し、むかわ町となった。1
隣接自治体 西は厚真町、北西は夕張市、北東は占冠村、東は日高町平取町。南は太平洋に面する。2
シンボル 町の木: イチイとアカエゾマツ。町の花: ツツジ。町魚: ししゃも。いずれも2006年3月27日に制定された。111 旧鵡川町は1995年7月にすでにししゃもを町魚に定めていた。12 町の紹介ページに町の鳥の記載はない。1
マスコット むかろん: 合併10周年を記念し、町内の小学生の応募作品から選ばれた。顔はほべつメロンで、頭には首長竜がかじりついている。生干しししゃもの入ったレタスのバッグを持ち、たんぽぽ柄のシャツを着ている。13 博物館のキャラクター: 首長竜の「ホッピー」と、恐竜PRキャラクター「恐竜ホリたん」。4
公式サイト https://www.town.mukawa.lg.jp/

地名の由来

  • 川の名: 「むかわ」は、町を縦断する鵡川をひらがなで表記したものである。11
  • 町名の決定: 2005年2月の合併協議会で、委員25名が新町名を投票で決めた。「むかわ」は1回目の投票で16票、決選投票で19票を得た。ほかの最終候補は「東いぶり」「穂別」と、漢字表記の「鵡川」だった。11
  • アイヌ語の由来: 川の名はアイヌ語に由来するが、原義には諸説ある。2711 主な説は次のとおり。
    • ムッカ・ペッ/ムカペッ(Mukka-pet / Muka-pet)、「塞がる川」: 潮に押し寄せられた砂で河口がしばしば塞がることによる。国土交通省は、山田秀三『北海道の地名』からこの説を引いている。272829
    • ムカップ(Mukap / muk-ap)、「ツルニンジンの生えているところ」: ツルニンジン(Codonopsis)はキキョウ科のつる植物で、浜辺近くの草原に生えていた。2829
    • ムカ(Muka)、「水の湧くところ」: 江戸時代の調査記録『地名考并里程記』による説。3027
    • ブリタニカ国際大百科事典の説: 「河口が絶えず移動するところ」を意味する「ムカッペツ」と、「ツルニンジンの多いところ」を意味する「ムツクアツ」。31
  • 古い表記: 明治以前は「武川」「武加和」「六川」「牟川」「ム川」「ムカワ」などと書かれた。「鵡川」の表記が定着したのは1868年以降である。28
  • その他の地名:
    • 穂別: アイヌ語の「ポンペッ(子どもの川)」に由来する。28 小惑星「(4774) Hobetsu」は旧穂別町にちなんで命名された。32
    • 占冠とトマム(苫鵡): 町は上流の占冠を「大いなるムカワ」と解しており、トマムは湿地を意味する。28

歴史

  • 縄文時代: 町内で最も古い人の痕跡は、二宮遺跡から出土した縄文時代早期の土器(約9,000〜8,000年前)で、ホタテ貝を押しつけた文様がある。汐見の柏山遺跡は三内丸山遺跡と同様の盛土遺構をもち、これまでに町内で見つかった最大の縄文遺跡である。汐見・宮戸・米原の高台の発掘調査では、縄文時代の落とし穴が100基以上見つかっている。33
  • 続縄文時代の墳墓: 鵡川盛土墳墓群は、鵡川駅の南東約2.5 kmの河岸段丘上にある。1963年の発掘調査で、直径7〜10 mの円形の盛土墳墓2基が見つかり、その下の墓穴からは土器・石器・装身具が出土した。1966年に北海道指定史跡となった。22 町の文化財ページの旧版には、古い墓の上に8世紀の「北海道式古墳」が築かれた可能性もあると付記されていた。34
  • 中世の伝説とアイヌのチャシ:
    • 17世紀の松前藩の史書『新羅之記録』は、太平洋側における和人居住地の東端としてむかわを挙げている。28
    • この地には13世紀頃からアイヌのチャシ(山上の聖域・砦)が築かれた。鵡川流域では17か所(鵡川1か所、穂別16か所)のチャシ跡が知られている。中村記念公園のニサナイチャシ跡は、道内のチャシの中でも比較的古いものの一つである。28
  • 松前藩の交易場所: 松前藩のもとで、この地域には二つの場所(交易場所)が置かれた。
    • 上ムカワ: 穂別周辺で、松前藩家臣の麓家が代々知行した。35
    • 下ムカワ: 鵡川下流域と海岸部。35
    • 鷹と砂金: 1700年頃、藩はここに鷹を捕らえる鳥屋を2か所開き、砂金を掘る金掘も入り込んだ。いずれもアイヌの狩猟や漁労の妨げとなった。35
    • シャクシャインの戦い: 1669年、戦いは鵡川河口にも及んだ。35
    • 交易: 1786年頃、ムカワの二つの場所の運上金(30両と35両)は、シコツ場所16か所の中で最も高かった。主な産物は干鮭・鹿皮・昆布だった。35
  • 幕府直轄期と八王子千人同心: 幕府は1799年に東蝦夷地を直轄地とした。1800年、江戸近郊の半農半士の集団である八王子千人同心の一隊が、沿岸の警備と開拓のためにやって来た。原新介は鵡川河口に畑作場を開き、汐見には約13軒の家屋が建てられた。寒さと壊血病で多くの犠牲を出し、事業は1804年に終わった。蝦夷地に送られた130人のうち、43人が鵡川に残った。36
  • 明治の行政: 1869年、この地域は胆振国勇払郡に属した。一時は土佐(高知)藩の支配地となり、1871年に開拓使の管轄となった。1873年までに鵡川村・井目戸村・萌別村・生鼈村・似湾村・累標村・穂別村・辺富内村が成立していた。56 1873年、開拓使はここに全長約14.86 kmの勇払基線の三角測量基点を設けた。町はこれを正確な北海道地図作りの始まりとしている。37
  • 入植:
    • 最初の入植者: 鵡川下流域の組織的な入植は、1882年に山口県からの移民によって始まった。1893年には農業が軌道に乗り、1895年には鵡川流域の8か村を管轄する戸長役場が鵡川に置かれた。302
    • 穂別の石油: 現在の新潟県上越市高田の商人・中村平八郎は、1891年に石油調査のため来道した。穂別で良質の石油を掘り当て、1893年に穂別へ移住した。38
    • 富山からの流送作業員: 大正末から昭和初期にかけて、木材を川に流して運ぶ流送のため、富山県の庄川町から多くの作業員がやって来た。その一部が定住したことが、現在の姉妹都市関係の源となっている。1
  • 鉄道と鉱山:
    • 沿岸の路線: 苫小牧軽便鉄道が1913年10月1日に鵡川まで開通し、1927年に国有化されて日高線となった。39
    • 鉱業鉄道: 1922〜23年、北海道鉱業鉄道がクロム鉄鉱・石炭・木材を運ぶため、沼ノ端から穂別を経て辺富内(のちの富内)に至る路線を建設した。40 この路線は国鉄富内線となり、1986年11月1日に廃止された。40
  • 戦後:
    • 穂別の電源開発計画: 1954年、穂別初の民選村長・横山正明は、詩人宮沢賢治の面影を写した観音像の制作を依頼した。穂別の「TVA計画」に基づく村営発電所の危険な工事の安全を祈るためだった。22
    • 町制と人口: 鵡川は1953年、穂別は1962年に町制を施行した。両町を合わせた人口は1960年の19,859人がピークだった。2
    • ホッピーと博物館: 1975年、荒木新太郎が穂別で首長竜の骨を発見し、1982年にはそれを地元で保管するため穂別町立博物館が開館した。21
    • 温泉: むかわ温泉四季の館は1997年4月27日に開業した。41
  • 2000年代:
    • 2003年: 4月9日にカムイサウルスの骨が発見された。14 8月10日には日高自動車道の鵡川ICが開通した。42
    • 2006年: 3月27日に鵡川町と穂別町が合併した。1 11月17日には「鵡川ししゃも」が地域団体商標に登録された。11
    • 2007年: 11月16日に「ほべつメロン」が商標登録された。11
    • 2011年: 10月29日に道東自動車道のむかわ穂別ICが開通した。43
  • 鉄道の廃止: 2015年1月、高波被害により鵡川以南で列車の運行が止まった。2021年4月1日に鵡川〜様似間が廃止されてバスに転換され、鵡川が日高本線の終点となった。3944 汐見駅はこの区間とともに廃止され、浜田浦駅は2023年3月18日に廃止された。1144
  • 2018年の地震: 北海道胆振東部地震は2018年9月6日午前3時7分に発生した。むかわ町松風(鵡川)と穂別で震度6強を観測した。2545 町内では1人が亡くなり、多くの住宅・道路・公共施設が被害を受けた。4620 ピーク時には人口の1割を超える1,000人以上が避難した。20 町は道内でいち早く「事前復興計画」を策定した自治体の一つである。2
  • 恐竜の時代: 2019年にカムイサウルスが命名された。3 2022年には鵡川に新しいししゃものふ化施設が完成した。24 ししゃも漁は2023年度から休漁となっている。町・漁協・道内の研究機関は、2023年9月25日に資源回復のための調査研究会を設立した。2025年3月、町は11月1日を「ししゃもの日」と定めた。17
  • 2026年:
    • 3月: 合併20周年(3月27日)を目前にした3月23日、町職員を33年間務めた栃丸直士が町長に就任した。47 樹海温泉はくあは3月31日に閉館し、穂別市街地の樹海温泉ほべつに引き継がれた。48
    • 4月: 4月25日、恐竜博物館がリニューアル開館した。4
    • 夏: 7月14日、町長は数年ぶりに少量のししゃもを水揚げ・販売する試験操業の実施を発表した。18 8月には穂別地区の一部で、水道本管の漏水と、その後の大雨による濁水のため給水が止まった。46

地理・気候

  • 形と位置: むかわ町は道央の南方に位置し、札幌・千歳・苫小牧に近い。太平洋から北へ細長く伸び、東・西・北の三方を日高山脈の外縁部の山々に囲まれている。21 旧両町の中心部は約38 km離れている。49
  • 鵡川: 延長135 km、流域面積1,270 km²の一級河川。占冠村の狩振岳(1,323 m)に源を発し、穂別で穂別川と合流したのち、むかわ町で太平洋に注ぐ。流域の80%以上が森林で、シシャモが産卵のため遡上する川である。27 町は全国屈指の清流としている。1 河口の干潟は渡り鳥の中継地になっている。30 ほかに入鹿別川・似湾川・珍川などが流れる。11
  • 山と湖: 最高峰は北部のハッタオマナイ岳(1,021 m)と主府久(1,018 m)。11 穂別ダムは穂別川の農業用水ダムで、1966年から約10年かけて建設された。満水時の貯水池の面積は109 ha。50 穂別福山付近の鵡川にある福山渓谷は紅葉で知られる。2911
  • 森林: 2023年の森林面積は56,241 haで、町域の約79%を占める。このうち国有林は20,028 ha。2
  • 地質: 穂別には白亜紀の海成層である蝦夷層群が分布する。海生爬虫類やアンモナイト、カムイサウルス(函淵層から産出)が数多く見つかっているのはこのためである。2251
  • 気候: 沿岸部は春夏に南東の風が吹き、冬は比較的温暖で雪が少ない。内陸の穂別は寒暖差の大きい内陸性気候で、降水量が少なく晴天の日が多い。2 気象庁の平年値(1991〜2020年)は次のとおり。
    • 鵡川(沿岸): 年平均気温7.1 °C。1月の平均気温は−6.0 °C、8月は20.3 °C。年降水量は1,018 mm、年間日照時間は1,800時間。52 最高気温の記録は33.5 °C(1994年8月10日)、最低気温の記録は−26.7 °C(1996年2月2日)。53
    • 穂別(内陸): 年平均気温6.5 °C。1月の平均気温は−8.1 °C、日最低気温の平均は−15.8 °C。年間降雪量は約451 cm、最深積雪の平年値は57 cm。54 最高気温の記録は34.8 °C(2023年8月24日・25日)、最低気温の記録は−30.3 °C(1978年2月17日)。最深積雪の記録は78 cm(1987年2月14日)。55

経済・産業

  • 就業構造: 2020年国勢調査の就業者数は4,198人。このうち第1次産業が32.3%、第2次産業が16.9%、第3次産業が50.7%を占める。第1次産業の割合は1960年には61.8%だった。2 胆振総合振興局の2026年版の概況はやや異なる数値を示しており、就業者4,146人、内訳は31.9%、16.8%、50.3%である。56
  • 農業:
    • 作物: 伝統的に稲作が基盤で、胆振の主要な米どころの一つである。30 現在は多くの農家が稲作に施設野菜・花き・畑作・肉用牛を組み合わせた複合経営を行い、農業産出額の約半分を野菜が占める。2 沿岸部ではトマト・ブロッコリー・レタス・花きの栽培と肉用牛の飼育が行われる。内陸の穂別はほべつメロン、かぼちゃ、ながいもで知られる。57 競走馬の生産も行われている。31
    • 農家: 農家戸数は1995年の810戸から2020年には359戸に減った。1戸あたりの平均経営面積は15.2 haに拡大し、2020年の経営耕地面積は5,474 haだった。2
    • 畜産と花き: むかわ和牛の子牛の多くは道外へ出荷され、近江・松阪・岩手などの有名ブランド牛として育てられる。花きの栽培は1988年にカスミソウとスターチスから始まり、現在はアルストロメリア、フリージア、ユリなども手がける。19
  • 水産業:
    • 漁獲: 主な魚種はししゃも・サケ・ほっき貝・ホタテ。漁業生産額は2023年に4億9,900万円で、1995年は5億4,600万円だった。2
    • ししゃも: 不漁が何年も続いている。通常操業は2022年の漁期が最後となった。2026年は漁協に限定的な試験操業が認められ、数年ぶりにししゃもが販売された。1817
  • 商工業:
    • 商店: 2021年は65店で、1994年の167店から減少した。年間販売額の合計は88億円。2
    • 製造業: 2024年の製造品出荷額は50.8億円。2
    • 主な企業:
      • カネダイ大野商店: 1923年創業で、町内に現存する最古のししゃも加工業者。5811
      • いすゞ北海道試験場: 米原にあり、車両の試験を行うほか、イベント会場にもなっている。1159
      • 三和化学研究所: 2022年3月31日に北海道工場を閉鎖した。11
  • 観光: 観光入込客数は2004年の431,800人をピークに、2021年には89,200人まで減少した。2024年は291,900人だった。2 北海道の集計では、2025年度は約280,000人で、2023年度は約120,000人だった。16
  • 人口と高齢化: 1980年から2020年にかけて人口は47.6%減少し、65歳以上の割合は9.5%から40.8%に上昇した。町の人口ビジョンは、2040年に4,725人、2060年に2,628人になると見込んでいる。町全域が過疎地域に指定されている。2 外国人住民は急増しており、2026年8月末時点で459人が登録されていた。9
  • 地域振興:
    • 主な戦略: 「むかわ町恐竜ワールド」構想と、農水産物のブランド化が計画の柱である。2
    • 恐竜研究: 2018年、北海道大学総合博物館は初の古生物学研究の分館を穂別の博物館内に開設した。20
    • 最近の取り組み: 「未来につなぐ 鵡川ししゃもプロジェクト」と「ししゃもの日」。17 観光協会は鵡川高校の生徒と協力し、レトルトカレーや、カプセルトイのお土産「街ガチャ」を開発した。6061
    • ふるさと納税: 2025年度の寄附は4,123件、9,030万円に達した。62

特産品・名物

特産品 分類 詳細・購入場所
鵡川ししゃも 水産物(地域団体商標、2006年) 時期: 10月下旬から11月下旬にかけて、産卵のため鵡川を遡上する。12 漁協は通常、10月上旬から40日間、船で袋状の網を引いて漁を行う。63 購入場所: 秋には加工業者が店先で「すだれ干し」を行う。カネダイ大野商店(9:00〜17:00、10〜12月は無休)、マルダイ大野商店(8:00〜18:00、年中無休)、マルイチ佐藤商店(10〜12月のみ営業)などがある。58 事前に確認を: 地元産の供給量は、休漁と2026年の小規模な試験操業に左右される。18
ししゃも料理 郷土料理 大豊寿司: 10月10日頃から11月10日頃まではししゃもの握り寿司。ししゃもの柳川、天ぷら、ししゃも酒は通年提供している。潮騒: 通年でシシャモラーメン。割烹むさし: 10〜11月にししゃもの押し寿司(要予約)。灯泉房: 同じ時期にししゃも御膳。64 刺身: オスのシシャモの刺身は地元でしか、しかも漁期中しか味わえない。12 朝食: 道の駅のホテルではししゃも朝食を提供している。65
ほっき貝 水産物 通年水揚げされる。漁協は小さな貝を海に残すため、1個約300 gの大きさがある。66 道の駅のレストランではホッキフライ定食が人気。64
ほべつメロン 果物(商標、2007年) 栽培条件: 内陸の穂別で栽培される。日中は暑く夜は涼しく、水はけのよい土壌がメロンに適している。旬は夏。19 歴史: 2021年時点で約50年前、夕張から移住した小林勇さんが、より甘く果肉の厚いメロンを生み出したのが始まり。北海道の減農薬栽培の認証制度「YES!clean」の認証を受けており、1996年に農林水産大臣賞を受賞した。発送: ふるさと納税の返礼品は7月中旬から発送される。20
米・米加工品 穀物 むかわ産のななつぼしが道の駅のホテルで提供されている。65 小坂農園はななつぼしから塩麹と醤油麹を作っている。58 フラワーヒルズは発芽玄米を製造している。11
むかわ和牛 牛肉 脂肪が多すぎず柔らかい牛肉で、ロース芯が大きい。子牛の多くは他産地の有名ブランド牛として育てられる。19
野菜 農産物 減農薬のほうれん草、かぼちゃ、メークイン、レタス、キャベツ、ながいも。19 ぽぽんた市場(松風3-1)で販売しており、営業時間は10:00〜17:00、12月27日〜1月6日は休業。23
COLOMBO豚しゃぶカリー レトルトカレー 誕生: むかわ産の豚肉を使い、2025年3月に発売された。観光協会、鵡川高校、札幌のカリーハウスコロンボが共同で開発した。受賞: 北海道お土産グランプリ2025-2026で一般食品部門のグランプリ。購入場所: ぽぽんた市場、鵡川郵便局、穂別キャンプ場、町内のチャレンジショップ。60
柳葉魚最中 菓子 ケーキショップおのでらの、ししゃもをかたどった最中。鵡川みやげの定番である。64
恐竜・ししゃもたい焼き 菓子 いっぷく堂のたい焼き。同店は月曜定休。58
アスパラ羊かん・「ホッピーの卵」 菓子 穂別の正栄堂は、穂別産アスパラガスを使った羊かん、最中、恐竜をテーマにした「ホッピーの卵」を作っている。58
チーズ・鹿肉・燻製 地場産品 チーズ: ASUKAのチーズ工房がストリングチーズやモッツァレラを作っている。鹿肉: 「むかわのジビエ」がエゾシカの肉やソーセージをぽぽんた市場で販売している。燻製: 吉村燻製工房が、地元の漁師が獲ったタコ、ツブ、鮭とば、カレイを燻製にしている。58
道の駅オリジナル 土産品 ししゃも醤油と、むかわのししゃもを使ったししゃも昆布巻。道の駅の売店で販売している。67
ふるさと納税返礼品 返礼品 ふるさとチョイスで人気1位は、カネダイ大野商店の生干ししゃもメス20尾・オス20尾のセット(寄附額34,000円)。ほかに恐竜のぬいぐるみ、鵡川漁協の冷凍タコ足、廃止された汐見駅のレールを厚さ1 cmに切ったものなどがある。20 最高額の返礼品は受注生産のカムイサウルス実物大(1:1)全身骨格レプリカで、寄附額は8,000万円。68

文化・祭り

行事 時期 見どころ
たんぽぽ公園のタンポポ 4月下旬〜5月 大原にある公園のランニングコース沿いにタンポポが咲く。町はこれを地域の名物としている。69
Arimori Cupマラソン大会 5月 胆振総合振興局の2026年版の概況で、むかわ町の5月の行事に挙げられている。16
ほべつ道民の森・つつじとアスパラの春まつり 5月 約12,000本のツツジがある森林公園で開かれる。1670
むかわ町穂別流送まつり 7月 穂別の夏祭り。16 名称は、かつて鵡川で木材を流して運んだ流送にちなむ。1
鵡川大漁地蔵尊祭典 8月23〜24日 1825年に浜に打ち上げられたと伝わる木像「イモッペ地蔵」の年に一度の祭典。境内には花相撲の土俵があり、遠く函館や釧路からも参詣者が訪れる。22
穂別神社例大祭 9月 2026年は9月5日に行われた。46
むかわグルメフェスタ 9月中旬 第12回は2026年9月13日の9:30〜15:00、鵡川駅から徒歩約10分の町役場駐車場で開かれた。71
地引き網体験 9月下旬 むかわの浜で網を引く体験イベントで、町外からも参加できる。2026年の開催日は9月26日で、悪天候の場合は中止となることがある。72
むかわ町恐竜フェスタ 10月 2026年は10月10〜11日に穂別町民センターで開催。国立科学博物館館長の真鍋真と恐竜造形作家の荒木一成による講演のほか、化石クリーニングやVR・ARの恐竜体験がある。73
鵡川ししゃもファミリー駅伝大会 10月中旬 第18回は2026年10月18日、いすゞ北海道試験場のテストコース(米原489)で開催。3 km・5 kmのマラソン、8 km・17.6 kmの駅伝、1.5 kmの親子ペアマラソン、1 kmのドッグペアマラソンがある。59
シシャモカムイノミ 秋、ししゃも漁の前 村の守り神と、海・川・河口の神々に豊漁を祈るアイヌの儀式。1224
むかわ町ししゃもの日 11月1日 2025年3月に制定され、2025年6月10日に日本記念日協会に登録された。11月がししゃもの旬であることに加え、「1」の字がすだれに干したししゃもに似ていることにちなむ。74
  • 芸能: 鵡川アイヌ文化伝承保存会は、1994年12月21日にアイヌ古式舞踊の保護団体に追加指定された。アイヌ古式舞踊は1984年に国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも記載されている。病魔払いの踊り「フッサヘロ」は、この地方を代表する演目である。22
  • 寺社:
    • 永安寺(花園): 1806年に鵡川で亡くなった八王子千人同心の移住隊士、市川彦太夫の墓石を保管している。3622
    • 大漁地蔵尊堂(宮戸74): 1985年、境内に八王子千人同心の追悼碑が建立された。3622
    • 富内聖観音堂(穂別富内91-18): 高村光雲の高弟・佐藤瑞圭が彫った、高さ1.8 mの檜の「賢治観音」(1954年)を安置している。像に関する小さな展示もある。22
  • 博物館など: 穂別恐竜博物館と中村記念館は穂別にある(「観光・アクティビティ」を参照)。道の駅の建物には無料の図書室がある。75

アイヌ文化

  • コタンと交易: 江戸時代、鵡川流域のアイヌの人々は、鹿や熊の毛皮、鷲羽、鮭、昆布を松前へ運んで交易した。『穂別町史』には、この交易で豊かになった若い夫婦の伝承が記されている。35 探検家の松浦武四郎は、川沿いに多くのコタン(集落)があったことを記録している。当時、多くのコタンには老人と子どもしか残っておらず、働き盛りの人々は漁場の労働に送り出されていた。36
  • 戦いと口承:
    • シャクシャインの戦い: 1669年、戦いは鵡川河口にも及んだ。35
    • 1789年: クナシリ・メナシの戦いでは、上ムカワのサノウヲカイが松前藩の側について戦った。35
    • シュマコッネの蛇神: 1789年の戦いのころを舞台とする穂別の伝説では、シュマコッネに現れた大蛇がニワンの人々の舟を阻んだ。先へ進めなかったため、彼らは勇払での殺害を免れたという。35
  • チャシ跡: 鵡川流域では、中村記念公園のニサナイチャシ跡や穂別豊田のチチャップチャシ跡など、17か所のチャシ跡が知られている。28
  • ししゃも伝説: あるアイヌの物語では、川沿いのコタンが飢饉に見舞われ、雷神の妹が天に助けを求めた。フクロウの女神が柳の枝を持って舞い降りた。神々は「穏やかな」川である鵡川を選び、魂を込めた柳の葉を流した。葉は「ススハム(柳の葉の魚)」に変わったという。12 「シシャモ」の語は、一般にアイヌ語の「スス(柳)」と「ハム(葉)」に由来するとされる。24
  • 今に続く伝統: 鵡川アイヌ文化伝承保存会は、今もシシャモカムイノミやアイヌ古式舞踊を伝えている。連絡先はイモッペ生活館(宮戸77-1)。2224
  • 大漁地蔵尊: 木造の地蔵は、1825年にチンのシケアンクルが入鹿別の浜で見つけたものである。シケアンクルは松浦武四郎の記録にも登場する人物である。地元のアイヌの人々は、この像をカムイ(神)として祀った。22
  • カムイサウルス: この恐竜の学名には、アイヌ語の「カムイ(神)」が使われている。町はこれを「日本の竜の神」と説明している。3

姉妹都市・友好都市

  • 富山県砺波市: 旧鵡川町は1995年7月8日に庄川町と姉妹都市提携を結んだ。両町はいずれも川の名が町名になっており、全国川サミットを通じて交流を深めた。第1回は1992年に庄川町で、第2回は1993年に鵡川町で開かれた。庄川町からは多くの人が流送作業のため鵡川に来ていた。庄川町は2004年11月1日に砺波市と合併し、提携は砺波市に引き継がれた。1 むかわ町と砺波市は2007年4月23日、災害時相互支援協定とあわせて提携を改めて調印した。11
  • 台湾・台南市左鎮区: 2025年6月10日に友好交流協定を結んだ。93

ゆかりの人物

  • 鈴木章: 化学者。1930年に旧鵡川町で生まれた。鈴木カップリング反応の業績により、2010年のノーベル化学賞を受賞した。92 町のふるさと納税の基金の一つ(子どもの教育のための基金)は、この受賞を記念したものである。26
  • 田畑真紀: スピードスケート選手。2010年バンクーバーオリンピックの銀メダリスト。11
  • キートン山田: 元声優・ナレーター。穂別地区の出身。1132

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. むかわ町の紹介(町章・町の花/木/町魚・位置・姉妹都市) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  2. むかわ町過疎地域持続的発展計画(令和8年度~令和12年度)全文 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 「むかわ竜」が新属新種の恐竜であると判明&学名が決定しました! — Mukawa Town, Dinosaur World Strategy Office JA 閲覧日 2026-09-23
  4. 穂別博物館リニューアルオープン特設ページ — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  5. 鵡川町(日本歴史地名大系) — Kotobank JA 閲覧日 2026-09-23
  6. 穂別町(日本歴史地名大系) — Kotobank JA 閲覧日 2026-09-23
  7. 令和2年国勢調査結果 統計表(第1表 男女別人口、面積、人口密度及び世帯数) — Hokkaido Government, Statistics Division JA 閲覧日 2026-09-23
  8. 北海道むかわ町公式ウェブサイト(トップページ・人口 2026年8月末現在) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  9. 住基ネットにおける人口【参考値】令和8年(2026年8月31日現在) — Hokkaido Government, Municipal Affairs Division JA 閲覧日 2026-09-23
  10. 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) — Geospatial Information Authority of Japan JA 閲覧日 2026-09-23
  11. むかわ町 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  12. 鵡川ししゃも(柳の葉に命を与えたのは神様/シシャモカムイノミ/町魚の制定)(2019年のアーカイブ) — Mukawa Town via Internet Archive JA 閲覧日 2026-09-23
  13. むかわ町公認キャラクター「むかろん」 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  14. カムイサウルス — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  15. 穂別恐竜博物館からのお知らせ・開館日 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  16. 胆振の概況2026 いぶりの観光(PDF) — Iburi General Subprefectural Bureau, Hokkaido Government JA 閲覧日 2026-09-23
  17. ししゃもについて — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  18. 町長メッセージ「令和8年7月14日記 試験操業実施、ししゃもの一部漁獲・流通へ」 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  19. むかわ町の特産品 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  20. 北海道むかわ町のふるさと納税 お礼の品ランキング — Furusato Choice JA 閲覧日 2026-09-23
  21. 穂別恐竜博物館設立経緯 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  22. むかわ町の指定文化財 — Mukawa Town Board of Education JA 閲覧日 2026-09-23
  23. むかわ四季の館 — 北の道の駅 (Hokkaido Michi-no-Eki official site) JA 閲覧日 2026-09-23
  24. シシャモ — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  25. 北海道胆振東部地震 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  26. むかわ町ふるさと納税について — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
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  35. むかわ町の歴史文化 近世編1(2022年のアーカイブ) — Mukawa Town via Internet Archive JA 閲覧日 2026-09-23
  36. むかわ町の歴史文化 近世編2(2022年のアーカイブ) — Mukawa Town via Internet Archive JA 閲覧日 2026-09-23
  37. 開拓使三角測量鵡川基点記念碑 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
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  42. 鵡川インターチェンジ — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
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  45. 北海道胆振東部地震むかわ町震災記録誌の発刊について — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  46. 令和8年9月6日記 経験を、次の備えへ(町長メッセージ・町長スケジュール) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  47. 町長就任のご挨拶(令和8年3月23日) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  48. 樹海温泉はくあ(閉館のお知らせ) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  49. むかわ町へのアクセス — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
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  59. 第18回鵡川ししゃもファミリー駅伝大会2026 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  60. 「コロンボ豚しゃぶカリー」が北海道お土産グランプリを受賞しました — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  61. 「街ガチャ」第2弾が完成しました! — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  62. 寄附実績(ふるさと納税 平成20年度~令和7年度) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  63. 鵡川ししゃもの旬と漁 — Mukawa Fishery Cooperative JA 閲覧日 2026-09-23
  64. お食事(むかわ町でのお食事) — Mukawa Tourism Association JA 閲覧日 2026-09-23
  65. ホテル四季の風 — Mukawa Onsen Shiki no Yakata JA 閲覧日 2026-09-23
  66. 鵡川のほっき貝 — Mukawa Fishery Cooperative JA 閲覧日 2026-09-23
  67. 物産館「セゾンdeむかわ」 — Mukawa Onsen Shiki no Yakata JA 閲覧日 2026-09-23
  68. むかわ竜等身大全身骨格化石レプリカ(標準仕様)MKWG002 — Furusato Choice JA 閲覧日 2026-09-23
  69. たんぽぽ公園の開花状況について — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  70. ほべつ道民の森 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  71. むかわグルメフェスタ実行委員会からのお知らせ(第12回むかわグルメフェスタ) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  72. 地引き網について — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  73. 【10月10日・11日】むかわ町恐竜フェスタ開催のお知らせ — Mukawa Town, Dinosaur World Strategy Office JA 閲覧日 2026-09-23
  74. ししゃもの日(11月1日) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  75. その他の施設(まなびランド図書室・たんぽぽホール) — Mukawa Onsen Shiki no Yakata JA 閲覧日 2026-09-23
  76. 恐竜館(穂別恐竜博物館展示の紹介) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  77. 海洋化石館(穂別恐竜博物館展示の紹介) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  78. アクセス・利用案内(穂別恐竜博物館) — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  79. 穂別市街化石スポットめぐり — Mukawa Town, Dinosaur World Strategy Office JA 閲覧日 2026-09-23
  80. むかわ温泉四季の湯 — Mukawa Onsen Shiki no Yakata JA 閲覧日 2026-09-23
  81. 樹海温泉ほべつ — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  82. 穂別キャンプ場 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  83. 穂別ふれあいパークゴルフ場 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  84. 観光関連施設案内 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  85. ONSEN・ガストロノミーウォーキングinむかわの開催について — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  86. 【むかわ四季の館】よりお知らせ(売店営業時間の変更、2025年7月5日) — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  87. 道の駅(むかわ温泉四季の館) — Mukawa Onsen Shiki no Yakata JA 閲覧日 2026-09-23
  88. むかわ温泉四季の館 — Mukawa Onsen Shiki no Yakata JA 閲覧日 2026-09-23
  89. 道の駅むかわ四季の館EV充電器の使用再開について — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  90. むかわ町観光協会 — Mukawa Tourism Association JA 閲覧日 2026-09-23
  91. ヒグマ情報 — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  92. むかわ町出身 鈴木章北大名誉教授 ノーベル化学賞受賞! — Mukawa Town JA 閲覧日 2026-09-23
  93. 胆振の概況2026「いぶりの11市町紹介」(P33-37) — 胆振総合振興局地域創生部地域政策課 JA 閲覧日 2026-09-23