北海道 市町村ガイド

十勝総合振興局

新得町 Shintoku

しんとくちょう

新得町は十勝平野の北西の角に位置する、人口約5,200人の山あいの町である。面積1,063.83km²の町域は、十勝への玄関口である狩勝峠から、大雪山国立公園のトムラウシ山(2,141m)にまで及ぶ123。「そばロード」で育つそば、受賞歴のある農場製チーズ、日本初のクラブメッドのバカンス村が開かれたサホロリゾート、かつて日本屈指の車窓風景で名高かった旧狩勝線などで知られる4567

人口(2020年国勢調査)
5,817
面積
1,063.83 km²
上川郡
公式サイト
www.shintoku-town.jp

主な特色

  • そば: 狩勝峠から市街地までの国道38号沿いにはそば畑が広がり、この区間は「そばロード」と呼ばれる。7月中旬から8月中旬にかけて、畑は白い花で覆われる4。2025年のそばの作付面積は336haであった6。町が掲げる「日本一のそば」は全国表彰の実績に基づく。1989年度の第1回全国そば生産優良経営表彰で新得町の生産農家が最高賞の農林水産大臣賞を受賞し、1999年度には新得町の団体が同じ賞を受賞した12。9月最終日曜日の「しんとく新そば祭り」は町最大の行事である14
  • トムラウシ山と温泉: トムラウシ山(2,141m)は日本百名山の一つで、百名山の中で唯一山名がカタカナで書かれる15。山麓には、源泉かけ流しの宿「東大雪荘」がある16
  • 共働学舎のチーズ: 共働学舎新得農場は、社会の中で居場所を見つけにくい人々が共に暮らし、働く農場共同体である17。桜の花をのせたチーズ「さくら」は、2004年にスイスで開かれた山のチーズオリンピックで金賞を受賞した5
  • サホロリゾートとクラブメッド: サホロスキー場は1980年に開業した。1987年12月4日には、日本初のクラブメッドのバカンス村がここに開かれた6。サホロリゾート ベア・マウンテンは「日本初のヒグマのサファリパーク」をうたっている18
  • 狩勝峠と鉄道遺産: 狩勝峠を越える旧線の車窓は「日本三大車窓」の一つに数えられ、峠は1927年に「日本新八景」に選ばれた7。旧線の遺構は町の指定文化財となっている19
  • ダムと水力発電: 町内には6基のダムと7か所の水力発電所がある20。2か所の畜産バイオマス発電所と合わせた町内の再生可能エネルギーの出力は約139MWに達し、町は現在データセンターの誘致を進めている21
  • 畜産の町: 2025年の農業産出額212.5億円のうち約92%を畜産が占め、肉用牛の飼養頭数は30,053頭であった6。新得地鶏はそば殻を敷いた床の上で育てられる22

観光・アクティビティ

自然・景観

  • 狩勝峠(644m): 南富良野町との境、国道38号にある。展望台からは十勝平野を一望できる47。峠は北海道ガーデン街道のルート上にある7
  • そばロード: 7月中旬から8月中旬、国道38号沿いの畑が白いそばの花で覆われる4
  • 桜:4
    • 新得山には約2,300本の桜があり、5月上旬にライトアップされる。
    • 狩勝高原園地には約400本の古木の桜並木があり、5月中旬に花を咲かせる。
    • 北新得墓地の桜は樹齢約100年、樹高13.8mで、「十勝の名木百選」に選ばれている。
  • 湖: サホロ湖、ガンケの断崖がある屈足湖、トムラウシ温泉へ向かう途中で東大雪橋が架かる東大雪湖4
  • 展望地と滝:4
    • 望岳台は正面にトムラウシ山を望む。
    • 増田山は、眼下の鉄道のカーブを走る列車を撮影できる丘である。
    • 霞の滝は冬も凍らず、スノーシューで訪れることができる。
    • 秘奥の滝は十勝岳登山口の近くにある。

温泉

  • トムラウシ温泉 東大雪荘: 市街地から約60km離れた一軒宿で、客室は29室16
    • 泉質は弱アルカリ性で、源泉かけ流し。観光協会は源泉温度93℃・湧出量毎分100L、町は約80℃としている。ユウトムラウシ川を望む露天風呂と、源泉を使ったミストサウナがある5416
    • 日帰り入浴:13:00〜19:30(最終入館)、大人1,000円、小学生300円。
    • 宿泊客向けに、JR新得駅から14:00発の無料送迎がある(所要は夏約60分、冬約75分)。3日前までに電話で予約する55
  • 湯宿くったり温泉 レイク・イン(屈足808): 湖畔のホテルで、利用者が自らサウナストーンに水をかけるフィンランド式サウナがある54。1月中旬から3月中旬には、湖畔のサウナ「アヴァント」で、凍った湖に入って体を冷やすことができる54
  • ALL SEASON RESORT 十勝新得温泉「和火」: 日高山脈を望むヒノキ風呂がある。日帰り入浴は行っていない54
  • 新得町営浴場: 駅のすぐ南にあり、トムラウシ温泉の湯を輸送車で運んで使っている39
    • 営業は14:00〜21:30(最終入館21:00)、大人500円、1月1〜2日は休業。
    • 新しい駅前の温浴宿泊施設が開業する予定の2027年3月末まで営業を続ける39

博物館・遺産

  • 旧狩勝線: 「狩勝ポッポの道」は、旧線の線路跡を利用した散策・サイクリング・乗馬の道である4。途中には、土木学会選奨土木遺産に認定された高さ7mのれんが造りのアーチ橋・小笹川橋梁がある4。2005年には、新得山スキー場脇のSL広場から旧狩勝トンネルまでの17kmの遊歩道が整備された7
  • 狩勝電鉄(新内637-1): 信号機や踏切を備えた800mの線路がある34。足こぎ車両は9:30〜16:30に運行(大人700円、子ども400円、現金のみ)。ミニ電車の運転体験は予約制56
  • 地域交流センター「とくとく」: 鉄道遺産展示室とジオラマがある38。2020年4月14日には、駅前広場にポケモンのマンホール蓋「ポケふた」が設置された57

アウトドア・季節のアクティビティ

  • 登山:34
    • トムラウシ山(本格的な山岳登山。「旅のヒント」を参照)
    • 佐幌岳(夏道は登りやすく、平野を見渡せる)
    • オダッシュ山(初めての本格的な登山に向き、秋には山ブドウが実る)
    • 新得町側からの十勝岳(2026年9月12日から閉鎖中)31
    • 十勝川最上流の野湯ヌプントムラウシ温泉は、林道の崩壊により現在は行くことができない34
  • サホロリゾート ベア・マウンテン: 15haの森の囲いの中でヒグマが暮らす。鉄格子で守られたバス、高架の遊歩道、ガラス張りの小屋「ベアポイント」から観察できる18。営業は4月下旬〜10月下旬、9:00〜16:00(最終入場15:20)34
  • スキー:
    • サホロリゾートスキー場は2025年12月1日から2026年4月5日まで営業し(9:00〜16:00、一部の週末は18:00まで)、2026年12月に再開する予定58
    • 新得山スキー場は、JR新得駅から徒歩7分のファミリーゲレンデ34
  • 水辺:34
    • TACとかちアドベンチャークラブとTOM十勝アウトドアメイツによるラフティングとリバーカヤック。
    • オーガニックサーフによるサホロ湖でのスタンドアップパドルボード(SUP)。
    • サホロリゾートの新内池でのカヌー。
  • 乗馬: Village 432とウエスタンビレッジサホロでのホーストレッキング。共働学舎の農場の馬にも予約制で乗れる34
  • ゴルフ・パークゴルフ:34
    • サホロカントリークラブ(4月下旬〜11月上旬)。
    • 36ホールの公認コース、サホロリバーサイドパークゴルフ場は2026年度から無料になった。2026年10月5日からはコースの一部が閉鎖される1
    • 屈足レイクサイドパークゴルフ場は2026年のシーズンを最後に閉鎖される1
  • ワカサギ釣り: サホロ湖の氷に穴を開けて釣る。例年1月中旬から2月末まで。遊漁料はかからない59
  • キャンプ場:60
    • サホロ湖キャンプ場と狩勝高原キャンプ場:無料、5月1日〜10月31日。
    • トムラウシ野営場:7月1日〜9月30日、大人500円。
    • 予約不可、ペット不可。
    • 2026年はサホロ湖キャンプ場のオープンが遅れて8月1日となり、トムラウシ野営場は7月4日にオープンした。
    • 十勝ダムキャンプ場は、ヒグマのため2026年は閉鎖されている。

食の体験

  • 農場体験:34
    • 友夢牧場(上佐幌基線108-4)での子牛の哺乳、搾乳、バター・アイスクリーム作り。
    • 金田ベリー園でのベリー摘み(6月下旬〜8月中旬)。
    • 拓鐵キノコタンでのしいたけ狩り。
    • ヨークシャーファームでの草木染め、糸紡ぎ、フェルト細工。同ファームはペンションとレストランを備えた10haの羊牧場である54
  • 食事処:41
    • 駅周辺のそば店。
    • S/unoの、地元の地鶏・しいたけ・チーズを使ったピザ。
    • 国道38号沿いにあるログハウスのカフェ、BE WILDの新得産そば粉のガレット。
    • トムラウシにある山の交流館とむらの鹿肉料理。
    • 共働学舎のカフェ「ミンタル」のソフトクリームとチーズ料理(火〜木曜と、12月から4月中旬までは休業)。
    • 大正時代の建物を改装したカフェ兼ホステル「ドミトリー吉野屋 & KITANO COFFEE」は、2026年7月25日にオープンした。

道の駅

新得町内に道の駅はない。北海道の道の駅公式一覧にも町内の駅は載っていない(2026年9月確認)61

計画中の道の駅

  • 場所: 道東自動車道のトマムICと十勝清水ICの間に計画されている新得スマートインターチェンジ・パーキングエリアと一体で、道の駅が計画されている6263。予定地は字新得西9線にある約62,000m²の町有の畑である36
  • スケジュールと運営者:
    • 2023年3月に基本計画を策定した63
    • 2025年3月、設計者に株式会社創建社が選ばれた64
    • 2025年11月、古川ホールディングスを代表とするグループが運営者に選ばれた65
    • 運営者の募集要項は、開業予定を2030年3月としている36
  • 計画中の施設:66
    • 着席して食事ができる「新得食堂」とテイクアウトコーナー(鹿肉や地鶏の炭火焼きが例に挙げられている)
    • 十勝一円の地場産品マーケット、十勝のチーズマーケット、アウトドア用品店
    • 観光案内コーナー「十勝ミュージアム」
    • キッズスペース
    • 24時間利用できるトイレと駐車場(屋根付きのEV充電・車椅子用スペースを備え、キャンピングカーの優先スペースも検討中)
    • オートキャンプ場
    • 防災拠点としての役割
  • 町によれば、予定地は札幌、新千歳空港、釧路のいずれからも約2時間である66

近くの既存の道の駅

  • 道の駅しかおい: 鹿追町市街の国道274号沿い。神田日勝記念美術館に隣接し、売店ではそば、野菜、チーズを販売している。営業は9:00〜17:00(4〜10月)、10:00〜16:00(11〜3月、月曜休み)。2003年登録67
  • 道の駅うりまく: 鹿追町瓜幕地区で、同じく国道274号沿い。2005年登録68
  • 道の駅南ふらの: 南富良野町幾寅、狩勝峠を越えた先の国道38号沿い。北海道で3番目の道の駅(1993年)。改修を経て2025年4月26日にリニューアルオープンし、敷地内にモンベルのアウトドアショップとフードコートがある69
  • 道の駅自然体感しむかっぷ: 占冠村、国道237号沿い。2000年登録70
  • 当面の代わり: 駅前の地域交流センター「とくとく」が、道の駅に近い立ち寄り拠点になっている。観光案内、特産品、カフェ、遊び場があり、毎日9:00〜20:00に開館している38

アクセス・交通

  • 鉄道: JR新得駅(K23)は、札幌からの石勝線と、帯広・釧路へ向かう根室本線が接続する駅である29
    • 特急はすべて停車し、「おおぞら」「とかち」が1日22本停まる7129
    • 最速の列車で札幌から1時間54分、帯広まで約30分29
    • 新千歳空港からはJRで約1時間45分36
    • 富良野方面の根室本線は2024年4月1日に廃止された29
    • みどりの窓口は2026年8月31日に営業を終え、遠隔のオペレーターと話せる「話せる券売機」が残っている29
  • バス:
    • 北海道拓殖バス:鹿追経由で帯広へ向かう53系統、屈足へ向かう71系統、夏季にトムラウシ温泉へ向かう72系統29。2026年のトムラウシ線の運行は、7月18〜20日と7月25日〜8月16日のみであった72
    • 旭川行きの「ノースライナー」があり、狩勝峠経由の便は新得駅、富良野、美瑛、旭川空港に停車する32973
    • 町のコミュニティバス「そばくる」は2013年10月から運行している6
    • サホロリゾートは、JR新得駅から無料シャトルバスを、新千歳空港ととかち帯広空港から直行バスを運行している58
  • 車:
    • 国道38号が富良野から狩勝峠を越え、町内を通って清水・帯広へ続く7
    • 道東自動車道は町の西部を通るが、町内にはまだ出入口がない。最寄りは約15分の十勝清水ICである3671
    • 道東道の狩勝第一トンネルは、標高626mで北海道の高速道路の最高地点である7
  • 町内の移動:20
    • 「とくとく」の観光協会によるレンタカーとレンタサイクル「しんクル」(4〜10月)。
    • タクシーの新得ハイヤー。
    • 町内に3か所のガソリンスタンド。

旅のヒント

  • 訪れる時期:
    • 桜:4月下旬〜5月中旬4
    • そばロードのそばの花:7月中旬〜8月中旬4
    • しんとく新そば祭り:9月最終日曜日14
    • トムラウシ山上部の紅葉:9月中旬74
    • スキー:12月〜4月上旬58
    • サホロ湖のワカサギ釣り:1月中旬〜2月末59
  • 観光案内所: 新得町観光協会は地域交流センター「とくとく」の2階にある(9:00〜17:00、年末年始休み)。「とくとく」自体は毎日9:00〜20:00に開館している38
  • トムラウシ山は本格的な山:
    • 2,000m級の大雪山系の山々は、本州の3,000m級の山に匹敵する厳しい気象条件にある。7月まで雪渓が残り、夏でも氷点下になることがある。入念に計画を立て、装備と食料を十分に用意し、登山届を提出すること15
    • 7月に8人の登山者が低体温症で亡くなった2009年の遭難事故が、その危険を物語っている30
    • 車は東大雪荘から8km(約30分)先の短縮登山口まで入れる。携帯トイレを持参すること。携帯トイレは登山口、東大雪荘、一部の商店で販売している74
  • 火山: 十勝岳は2026年9月12日に噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げられ、新得町側の登山道は火口からおおむね3km以内が閉鎖されている。出かける前に最新の警戒レベルを確認すること31
  • ヒグマ:
    • 町はヒグマ目撃情報の位置図を公開しており、最新版は2026年9月7日付である75
    • 2026年7月には、大雪山の山岳域全体を対象としたヒグマ情報サイトが開設された(https://www.daisetsu-brownbear.com)76
    • トムラウシではヒグマの目撃が多い。単独行動を避け、鈴とクマよけスプレーを携帯すること74
    • 十勝ダムキャンプ場は、ヒグマのため2026年は閉鎖されたままだった60
  • 冬:
    • 新得町は十勝で唯一の「特別豪雪地帯」である24。平年の冬には約5mの雪が降る32
    • 車で狩勝峠を越える前に道路状況を確認すること。
  • 氷上の安全: 町がゲートを閉鎖した後はサホロ湖の氷上に立ち入らないこと(2026年は3月16日に閉鎖)。暖房を使うテントは、一酸化炭素中毒を防ぐため換気すること59
  • 現金と営業時間: 狩勝電鉄など一部の小規模な施設は現金のみ56。週に1〜2日休む飲食店が多いので、事前に確認すること41

新得町についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別
振興局 十勝総合振興局
旧十勝国の上川郡。美瑛町上川町が属する上川郡(石狩国)とは別の郡である3
人口 2020年国勢調査で5,817人(男2,900人、女2,917人、2,883世帯)で、2015年から7.5%減少した8。2025年国勢調査の速報値は5,224人で、さらに10.2%減少した9。町の住民基本台帳人口は2026年9月1日現在で5,226人・3,125世帯である1。道が集計した住民基本台帳人口は2026年8月31日現在で5,229人、うち外国人住民は149人。外国人住民の数は季節によって大きく変動し、2026年1月末には総人口5,460人のうち328人であった10
面積 1,063.83km²(国土地理院、2026年4月1日)2。東西30.76km、南北62.29km。森林面積は93,964haで、そのうち83,686haが国有林である6
人口密度 約4.9人/km²(2026年9月、上記の数値から算出)。2020年国勢調査時は5.5人/km²8
沿革 1915年4月1日、人舞村(現・清水町)ほか1村から分村して屈足村が誕生した。1923年4月1日に新得村と改称し、1933年5月1日に町制を施行した6。2003年7月に鹿追町との任意合併協議会が設置されたが、2004年9月に解散しており、一度も合併していない6
隣接自治体 清水町(南)、鹿追町上士幌町(東)、南富良野町上富良野町(西)、美瑛町上川町(北)3
シンボル 町の木はエゾヤマザクラ、町の花はエゾムラサキツツジ、町の鳥はエゾライチョウで、いずれも1972年7月20日に制定された。町章は1948年3月7日制定6。PR用の「いらっしゃいしんとく」ロゴマークは2007年に111点の応募から選ばれたもので、そば・桜・温泉・山々を組み合わせたデザインである116
マスコット スーパーヒーローチーム「観光宣隊しんとくレンジャー」。そばレッド、山グリーン、温泉ピンクからなる1213。英語版ウィキペディアによれば、2014年にさらに4人のメンバーが加わった13。現在の町と観光協会のウェブサイトには登場していない(2026年9月時点)。
公式サイト https://www.shintoku-town.jp/(町)、https://www.shintoku-town.net/(新得町観光協会)

地名の由来

  • 有力説――「シットク」(肘): 町名はアイヌ語の「シットク」(sittok、肘)に由来する。川の曲がりや山の突き出た部分を指す語で、地名研究者の山田秀三は新得山の突出部を指したものと解した23。町は、新得山が佐幌川に向かって肘のように張り出していると説明している24
  • 第二の説――「シントコ」(漆器): 『十勝地名解』は、アイヌの家庭が宝物を収めた漆器「シントコ」(sintoko)と町名を結びつけ、この地でその漆器が作られたとした。1990年の『新得町史』もこの説を記録しており、現在も根強く支持されている23。共働学舎新得農場は、第三の解釈として「シリ・エトク」(shiri-etok、大地の突き出たところ)も紹介している17
  • 北海道の見解: 北海道のアイヌ語地名リストは、山田の「シットク」説を「妥当と思われる」としている23
  • 古い記録: 1832〜1834年に「シントグ」というコタン(集落)に2戸が住んでいたことが記録されている3
  • そのほかの地名:
    • 屈足:「クッタラウシイ」(kuttar-us-i、イタドリの生える所)に由来する。イタドリは今もこの地に多い25
    • 佐幌:永田方正は「サオロオペッ」(sa-or-o-pet)を「下方の川」と解し、山田は「前にある川」と読んだ。山あいに住む人々から見て、十勝平野が「前」にあたるためである26
    • トムラウシ:おそらく「トンラウシイ」(tonra-us-i、水草トンラが生える所)。山田は町役場から「ミズゴケのある川」あるいは「湯の花のある川」の意味だと聞いたが、どちらにも確信は持てなかった27。町のページは「花の多いところ」を意味するとも言われると記している15
    • 狩勝はアイヌ語ではない。鉄道技師の田辺朔郎が1896年、旧国名の石狩と十勝から一字ずつ取って名付けた7

歴史

  • 先史・アイヌ文化期: 佐幌高台の東側斜面と十勝川沿いに縄文時代の遺跡がある。ピタラウシ川と佐幌川の合流点付近にある新内チャシは、アイヌ文化期のものである3
  • 江戸時代: 名目上は松前藩の領地だったが、藩の直接統治は及んでいなかった。1799年に幕府の直轄地となった。文化年間(1804〜1818年)に「とったらし」(屈足)が初めて文献に現れる。1857年にはクッタラシに8戸、男26人・女17人が住んでいた。1859年に仙台藩の領地となった3
  • 明治初期: 1869年、十勝国上川郡の一部となり、静岡藩、次いで開拓使の支配下に置かれた3
  • 入植(1899〜1911年):
    • 1899年4月:山形県の団体13戸が新得原野に入植した。町の年表は村形三吉を団体の代表としている6。一方、町の開拓120周年記念ページは、現在の東根市出身の村山和十郎の名を挙げている28
    • 1899年:徳橋清助が率いる福井県からの入植者が佐幌原野に入った6
    • 1902年:鹿児島県から7戸が屈足原野に入植した6
    • 1909年:青森県から15戸が入植し、1910〜1911年には幕別と御影からの団体が岩松に続いた3
  • 鉄道の町:
    • 1907年9月8日:狩勝トンネルが完成して落合からの路線が全通し、新得駅が開業した6
    • 1917年:機関区が開設された6。峠越えのための補助機関車(蒸気機関車)を配置し、1985年3月14日に廃止された29
    • 1919年ごろ:王子製紙が、十勝川を流送した木材を陸揚げする屈足から駅まで、10kmの馬車鉄道を敷いた。1921年には16kmに延長された29
    • 1928〜1968年:北海道拓殖鉄道が新得と東の鹿追を結んでいた6
  • 村から町へ:
    • 1915年:屈足村が誕生した6
    • 1918年:トムラウシを視察中の道議会議員が熊に襲われて死亡した6
    • 1919年:佐幌川水力発電所によって初めて電灯がともった6
    • 1923年:村名を新得村に改めた6
    • 1927年:狩勝峠が日本新八景に選ばれた6
    • 1933年:町制を施行した6
    • 1934年:トムラウシ地域が大雪山国立公園に含まれた6
  • 電源開発と研究機関:
    • 1942年:十勝初の大規模水力発電所である岩松発電所が送電を開始した206
    • 1947年:国の農業試験場畜産部の新得移転が決まった。現在の北海道立総合研究機構畜産試験場である6
    • 1955年:人口が最多の15,525人に達した6
  • 戦後:
    • 1951年:上り急行「まりも」が転覆する「まりも号事件」が起きた6
    • 1962年:十勝岳が噴火し、トムラウシの住民が屈足へ避難した6
    • 1964年:トムラウシ温泉に東大雪荘が開業した6
    • 1966年:新狩勝トンネルを経由する勾配の緩やかな新線が旧線に代わり、旧線沿いの新内集落は姿を消した6。旧線区間は1979年まで、脱線や火災の実験線として使われた7
  • リゾートの時代:
    • 1980年:サホロスキー場が開業した6
    • 1981年:石勝線が開業した6
    • 1984年:佐幌ダムと十勝ダムが完成した6
    • 1987年:クラブメッド・サホロが開業した6
    • 1988年:町が出資するそば焼酎工場が操業を始めた6
    • 1994年2月22日:特急「おおぞら10号」が広内で脱線した6
  • 2000年代:
    • 2002年:第1回しんとく新そば祭りが開かれた6
    • 2004〜2007年:WRC(世界ラリー選手権)ラリージャパンが毎年町内で開催された6
    • 2007年:道東自動車道の十勝清水〜トマム間が開通した6
    • 2009年7月16日:トムラウシ山で夏の嵐に遭ったガイド付き登山ツアーの一行のうち、ガイドを含む8人が低体温症で死亡した30
  • 2010年代:
    • 2014年4月1日:町の手話に関する基本条例が施行された6
    • 2016年8月31日:台風による豪雨で住宅2棟が流され、2,636世帯が断水し、鉄道橋が落ちた6。新得を通る列車は2016年12月22日に運行を再開した29
    • 2018年1月:町営リンクで第1回全日本バンディ選手権が開かれた6
    • 2019年:新得高校が閉校し、町内でも撮影されたNHK連続テレビ小説「なつぞら」の放送が始まった6
  • 近年:
    • 2022年:国が高速道路の新得スマートインターチェンジとパーキングエリアの事業化を認めた6
    • 2023年:町がゼロカーボンの目標を宣言し、道の駅基本計画を策定した6
    • 2024年4月1日:根室本線の富良野〜新得間が廃止された29
    • 2025年:1月に役場新庁舎が、6月に駅前の地域交流センター「とくとく」が開業した6
    • 2026年8月31日:新得駅のみどりの窓口(有人の切符売り場)が営業を終えた29
    • 2026年9月12日:十勝岳に噴火警戒レベル3が発表され、新得町側からの登山道が閉鎖された31

地理・気候

  • 「北海道の中心」: 1993年3月、国土地理院は北海道の重心が新得町にあると発表した629。駅前にモニュメントが立つが、実際の地点はそこから北へ約43km離れた山奥にある29
  • 地勢: 町域の約90%が森林で、北部の約70%は大雪山国立公園内の国有林である3。人が住む南部は、十勝川流域(屈足地域)、佐幌川流域(新得地域)、その間の上佐幌台地の3つに分かれる3。2026年3月時点で、住民の78%が新得地域に、22%が屈足地域に住んでいた6
  • 山: トムラウシ山(2,141m)、十勝岳(2,077m)、ニペソツ山(2,013m)、オプタテシケ山(2,012m)。低い山には佐幌岳(1,060m)と新得山(455m)がある3
  • 川と原生自然: 十勝川はこの町に源を発する。その源流部は、環境省所管の国の原生自然環境保全地域に指定されている3
  • 湖: 4つのダム湖がある。サホロ湖(佐幌ダム)、屈足湖(屈足ダム)、岩松湖(岩松ダム)、東大雪湖(十勝ダム)である3。屈足湖の上にはガンケと呼ばれる断崖がそびえる4
  • 気候(気象庁新得観測所、1991〜2020年の平年値):32
    • 年平均気温は6.9℃。1月の平均気温は−6.2℃で、日最低気温の平均は−11.1℃。8月の平均気温は19.8℃。
    • 年降水量は1,162.2mmで、8月が最も多い(206.1mm)。
    • 年降雪量は517cm、年最深積雪の平均は76cm。
  • 極値:33
    • 最高気温:37.3℃(2025年7月24日)。2025年は年平均気温も観測史上最も高かった(8.9℃)。
    • 最低気温:−28.3℃(1978年2月17日)。
    • 最深積雪:119cm(2001年3月4日)。
    • 日降水量の最大:271mm(1981年8月5日)。月降水量の最大は台風に見舞われた2016年8月の613.5mm。
  • 豪雪: 新得町は十勝管内で唯一、「特別豪雪地帯」に指定されている24

経済・産業

  • 就業: 2020年国勢調査の就業者数は3,062人。農林業が20.5%、第2次産業が14.8%、第3次産業が64.4%を占めた6
  • 農業:
    • 2025年度は102戸の農家が、1戸平均50.7haを経営していた6
    • 2025年の農業産出額は212.5億円。耕種部門はわずか8.3%で、残りは畜産部門である6
    • 酪農:2025年には33戸が搾乳牛4,860頭を飼い、生乳50,335tを出荷した。このほか肉用牛30,053頭、乳用牛8,564頭、鶏24,979羽が飼われていた6
    • 2025年の主な作物の作付面積は、牧草(3,278ha)、飼料用とうもろこし(1,194ha)、小麦(549ha)、大豆(379ha)、そば(336ha)であった6
    • 大規模な経営もあり、酪農場の友夢牧場は約900頭の牛を飼っている34。2016年には家畜ふん尿のバイオガスプラントが完成した6
    • 町は、1996年に開校した女性専用の農業研修施設「新得町立レディースファームスクール」を運営している635。1996〜2020年の長期研修生のうち、15人が新得町で、39人が道内のほかの地域で就農した35
  • 林業と研究機関: 製材品の出荷量は十勝管内でも有数である3。町内には北海道立総合研究機構の2つの研究機関、畜産試験場と林業試験場道東支場がある3
  • エネルギー: 7か所の水力発電所と2か所の畜産系バイオマス発電所による再生可能エネルギーの出力は約139MWに上る。町はこれを強みとして、データセンター誘致の相談窓口を設けている21
  • 観光:
    • 2025年度の観光入込客数は658,700人。2020年度の342,600人からは増えたが、2017年度の859,200人には及ばない6
    • 2025年度の宿泊客数は67,200人、延べ宿泊数は143,200泊であった6
    • 観光客の約半数は冬に訪れ、その大半はスキー客である。町は通年での来訪者の増加をめざしている36
  • 人口動態:
    • 2025年の出生数は15人、死亡数は86人であった6
    • 2026年1月1日時点の65歳以上人口の割合は37.6%で、全国平均の29.0%を大きく上回る。町は過疎地域に指定されている37
    • 外国人住民は2022年3月の28人から、2026年3月には294人に増えた6
  • ふるさと納税: 寄附は2018年の9,145件・1億1,680万円が最多で、2025年は2,549件・6,920万円であった37
  • 活性化事業:
    • 地域交流センター「とくとく」(2025年開業)を中心とした駅前地区の再整備386
    • 駅前の温浴宿泊施設。開業が延期され、現在は2027年4月の開業予定39
    • 計画中のスマートインターチェンジ・高速道路パーキングエリアと一体で整備し、2030年3月に開業予定の道の駅36
    • 町の水源の水を詰めたペットボトル水「雫、巡る」40

特産品・名物

特産品 分類 概要・入手先
新得そば めん・農産物 昼夜の寒暖差が大きいため、香りの強いそばが育つ20。新得物産は北海道産のそばを自社で製粉しており、同社のそば工場は1975年に操業を始めた416。食べられる店は、石臼で自家製粉する新得そばの館(基線102)の「レストラン玄穣」、創業100年を超える駅前の「そば処せきぐち」(JR新得駅構内の駅そばでも知られる)、夏の「五色そば」と冬の「天とじそば」で知られる「そば処みなとや」など41
ぼたんそば 在来品種のそば 80年以上続く農場を営むファームインワカハラが、栽培が難しく「幻の蕎麦」と呼ばれるこの品種を育てている41
共働学舎のチーズ 乳製品 農場で飼う牛の乳から作られる41さくらは桜の花をのせたソフトタイプのチーズで、1月中旬から4月下旬に販売される。2004年にスイスで開かれた山のチーズオリンピックと、2015年のモンディアル・デュ・フロマージュで金賞を受けた5ラクレットは1998年の第1回オールジャパン・ナチュラルチーズコンテストで最優秀賞を受賞した5グランデ・シントコは約35kgの大型チーズで、16か月以上熟成させ、11月中旬から12月下旬に販売される5。農場の売店兼カフェ「ミンタル」(字新得9-1)、オンラインショップ、ふるさと納税の返礼品で購入できる4142
新得地鶏 鶏肉 純血の在来種の地鶏で、新得そばのそば殻を敷いた鶏舎で1m²あたり3羽以内の平飼いにし、120日以上かけて育てる22。上田精肉店と、「とくとく」内のCafeコトイセの売店で販売され、居酒屋「壱杯屋」で味わえる41。東京都と神奈川県では居酒屋チェーン「北海道シントク町 塚田農場」で提供されている22
エゾシカ肉 ジビエ 上田精肉店は、冬を前に最も脂がのる秋にシカを仕入れる41。同店の鹿肉は町のふるさと納税で一番人気の返礼品である37。ドリームヒル・トムラウシはトムラウシでシカを処理し、精肉や缶詰に加工している41
TOMCAN(グルメ缶詰) 肉加工品 町内産の肉を使った缶詰料理。トムラウシの山の交流館とむらで販売している41
ジャージー牛 北海道でも珍しいジャージー牛の肉で、ふるさと納税の返礼品になっている20
原木しいたけ きのこ そば祭りでは焼きしいたけとして出される14。北海道拓殖バスが2024年に開いた観光農園「拓鐵キノコタン」ではしいたけ狩りができ、旧北海道拓殖鉄道の史料も展示している346
ホエー干物 水産加工品 みうら商店が作る、塩分控えめで無添加の干物41。町のチーズ製造で出るホエーに漬けた干物は、ふるさと納税の人気返礼品である2043。同店のラーメン店では、黒い醤油ラーメン「シントクブラック」を出している41
ガンケビール(GANKE BEER) クラフトビール つくり手によれば、カムイミンタラ(トムラウシの高原)の水にほれ込んで「新得で生まれた」ビール。屈足湖の断崖ガンケと同じ名を持つ41
そば焼酎 蒸留酒 町が出資する新得酒造公社が1988年にそば焼酎の製造を始めた。1997年に雲海酒造北海道工場に引き継がれ、2011年にはその後継のさほろ酒造が酒造免許を受けた6。現在も製造されているかは確認できなかった。
峠のプリン スイーツ ノーザンコケッコウが新鮮な卵で作るプリンとシフォンケーキ。「とくとく」内のCafeコトイセで販売している41
しんとく焼 陶器 屈足にある町の陶芸センター(1984年開設)で作られ、屈足公園にある4室の登り窯で焼かれる。そばの館、とくとく、東大雪荘、山の交流館とむら、レイク・インで販売している44
「雫、巡る」 ペットボトル水 町の水源の水を詰めたナチュラルミネラルウォーターで、2011年に初めて製品化された6。2025年7月28日から500ml 1本100円で販売されており、とくとくとヨークシャーファームで買える40
フロアカーリング用具 工芸品・スポーツ用具 フロアカーリングは1993年に新得町で考案された競技で、木製の「フロッカー」を使う。福祉施設のわかふじ寮が用具を販売している45
ふるさと納税の返礼品 寄附の返礼品 町は17のポータルサイトで寄附を受け付けている46。返礼品には、そば関連32品、鹿肉17品、チーズ・バター13品などがある37

文化・祭り

行事 時期 内容
いらっしゃいしんとくイルミネーション 12月下旬〜2月末 駅前一帯をライトで彩る。第38回は2025年12月23日から2026年2月28日まで開かれた47
新得うまいもん温かフェア 2月中旬 2011年に始まった冬のイベントで、会場は町民体育館裏。このイベントでしか買えない「4大肉セット」(牛・鹿・羊・鶏)を販売し、子ども向けに雪の滑り台や宝探しもある486
新得神社山 春まつり 4月下旬〜5月上旬 2,000本を超える桜が植えられた神社山の桜の下で開かれ、神社の夜桜はライトアップされる484。2026年は4月26日に開催され、飲食の屋台、新得音頭、お楽しみ抽選会があった49
くったり軽トラ市 5〜10月の毎月1回、9:00〜12:00 屈足総合会館前で、軽トラックの荷台を店にして開かれる市。野菜、苗、しんとく焼の陶器、そば、コーヒーなどが並ぶ。毎年最終回はお祭りとして開かれる48
ワイワイ ビア・パーティー 7月第1金曜日 保健福祉センターなごみ前で開かれる、新得地区の夏のビールパーティー48
くったりさわやかビール・パーティー 7月中旬の土曜日 屈足地区のビールパーティー。両方に参加できるよう別の日に開かれる48
GANKE FES(ガンケフェス) 7月ごろ 地元の若手農業者が2014年に始めた、音楽・アート・食の野外フェスティバル。アイヌの伝説が残る断崖ガンケに面したレイク・インで開かれる48
ふるさとサマーフェスティバル 8月8日 商品券が贈られる仮装盆踊り大会48
くったりふるさと祭り 8月15日 屈足地区の仮装盆踊り48
しんとく秋まつり 9月7〜8日 新得神社の祭り。綱引きがあり、8日には大人みこしと子どもみこしが市街を巡る48
くったり秋まつり 9月10〜11日 屈足神社の祭りで、バナナの叩き売りで知られる48
トムラウシ温泉祭り 2026年9月12日 日帰り入浴が無料になり、100円の野菜詰め放題や屋台があり、新得駅から無料バスが出る50
Shintoku空想の森映画祭 9月中旬 日本語版ウィキペディアに掲載。2026年の日程は確認できなかった3
しんとく新そば祭り 9月最終日曜日(第23回:2026年9月27日、10:00〜14:00) 屋台では「とれたて・ひきたて・うちたて・ゆでたて」の「4たてそば」を出す。地鶏の炭火焼き、焼きしいたけ、そばクレープのほか、2人1組で2分間に挑むわんこそば大会もある14
うまいっしょしんとく大雪まつり 10月第1日曜日ごろ 1974年に始まった秋の食の祭りで、野菜の詰め放題や焼肉がある46。2026年は中止となり、新たな実行委員会が2027年に向けて準備を進めている51
陶芸センターまつり 2026年11月14日 屈足の陶芸センターで、しんとく焼を販売する44
  • 神社と参道: 新得神社は新得山(455.5m)のふもとにある。山へ上る参道には約200体の石仏が並び、1931年に開かれた小さな八十八か所の霊場となっている346
  • 音楽: 1974年に閉校した木造校舎の新内小学校は、作曲家・南聡の助言によって1992年にコンサートホール「新内ホール」に改修され、音響の良さで評価が高い。1992年9月以来、年3回ほどコンサートが開かれている。第143回は2026年9月30日(入場料500円)52
  • 資料館:
    • 郷土資料収蔵庫「ふるさと館」は、鉄道展示を含む8室に約2,000点の郷土資料を収める。5月から10月まで、申し込みに応じて開館する53
    • 駅前の「とくとく」には鉄道遺産展示室があり、1962〜1965年ごろの駅周辺を再現したNゲージの模型がある38
  • 町指定文化財:19
    • 新内バッタ塚
    • 旧狩勝線新内トンネルのヒカリゴケ
    • 十勝丸山石灰華群(所在地非公開)
    • 旧狩勝線鉄道遺構群(れんが造りのアーチ橋・小笹川橋梁を含む)
  • スポーツ: フロアカーリングは1993年にこの町で考案され、1999年からは全国フロアカーリング交流大会が開かれている456
  • 映画・ドラマ: 映画『幸福の黄色いハンカチ』とNHKドラマ「なつぞら」(2019年)の一部が町内で撮影された36

アイヌ文化

  • チャシと古い記録: 佐幌川とピタラウシ川の近くの丘の上にある新内チャシは、アイヌ文化期のものである3。江戸時代の記録には小さなアイヌの集落が見える。1832〜1834年には「シントグ」というコタンに2戸、1857年にはクッタラシ(屈足)に8戸43人が住んでいた3
  • 地名: 新得、屈足、佐幌、トムラウシなど、町内にはアイヌ語の地名が数多く残る(「地名の由来」を参照)23252627
  • ガンケの断崖: 屈足湖の上にそびえる断崖は、かつてアイヌ語で「カムイロキ」(神の座)と呼ばれていた4。町はこれを、アイヌの伝説が残る崖と紹介している48
  • カムイミンタラ: トムラウシ一帯は、古くから「カムイミンタラ」(神々の遊ぶ庭)としてあがめられてきた15
  • 現在も使われるアイヌ語: 共働学舎新得農場は、カフェを「ミンタル」(広場、人が行き交う場所)、工房を「カリンパニ」(エゾヤマザクラ)と名付けている42
  • 今回の調査では、新得町内にアイヌ文化の施設や博物館、定期的なアイヌ文化の行事は見つからなかった。

姉妹都市・友好都市

  • 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町: 1988年6月10日から姉妹町776。1991年には両町の学校が姉妹校の協定を結んだ6
  • 山形県東根市: 1994年11月6日から友好都市776。東根市は、町の開拓120周年記念ページが1899年の開拓団の代表として名を挙げる村山和十郎の出身地でもある28。両市町は2004年に災害援助相互協定を結び、2024年11月に友好提携30周年を迎えた。しんとく新そば祭りでは東根市の果物が販売されることもある614
  • 海外の姉妹都市は見つからなかった。

ゆかりの人物

  • 宮嶋望: チーズで知られる共働学舎新得農場の代表。十勝ラクレットモールウォッシュを製造する十勝のチーズ生産者の協同組合の理事も務める542
  • 菊地敬一: 実業家で、書店チェーン「ヴィレッジヴァンガード」の創業者。新得町ゆかりの人物の一覧に挙げられている3
  • 道下大樹: 衆議院議員。同じ一覧に挙がる3
  • 藤本幸久: 映画監督。同じ一覧に挙がる3
  • 川中美幸: 演歌歌手。2005年に町の観光親善大使に任命された6

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. 北海道 新得町(公式ウェブサイト トップページ:人口・世帯数 令和8年9月1日現在、更新情報) — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  2. 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) — Geospatial Information Authority of Japan (国土地理院) JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 新得町 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  4. 見どころ(イベント・ビュースポット) — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  5. チーズ・乳製品ご紹介 — Kyodo Gakusha Shintoku Farm (共働学舎新得農場) JA 閲覧日 2026-09-23
  6. 町勢要覧資料編【令和8年度版】(令和8年5月作成、「新得の歴史」年表を含む) — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  7. 狩勝峠 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  8. 令和2年国勢調査 第1表 男女別人口、面積、人口密度及び世帯数 — Hokkaido Government, Statistics Division (北海道総合政策部計画局統計課) JA 閲覧日 2026-09-23
  9. 令和7年国勢調査速報 北海道の人口・世帯数(要計表に基づく人口・世帯数の集計、令和8年5月29日) — Hokkaido Government, Statistics Division (北海道総合政策部計画局統計課) JA 閲覧日 2026-09-23
  10. 住基ネットにおける人口【参考値】(令和8年1月〜8月末日現在、月別シート) — Hokkaido Government, Municipal Affairs Division (北海道総合政策部地域行政局市町村課) JA 閲覧日 2026-09-23
  11. いらっしゃいしんとくロゴマーク — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  12. 観光宣隊しんとくレンジャー そばレッド — Japan Local Characters Association (日本ご当地キャラクター協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  13. Shintoku, Hokkaido — Wikipedia EN 閲覧日 2026-09-23
  14. しんとく新そば祭り(第23回、令和8年9月27日) — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  15. 日本百名山トムラウシ山 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  16. 秘湯トムラウシ温泉 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  17. 共働学舎新得農場について — Kyodo Gakusha Shintoku Farm (共働学舎新得農場) JA 閲覧日 2026-09-23
  18. サホロリゾート ベア・マウンテン — Kamori Kanko (加森観光株式会社) JA 閲覧日 2026-09-23
  19. 新得町指定文化財 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  20. 新得町紹介(アクセス・ふるさと納税・ダムの町新得) — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  21. データセンター立地相談窓口 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  22. 新得地鶏 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  23. アイヌ語地名リスト P61-70(Internet Archive copy) — Hokkaido Government, Ainu Policy Promotion Office (北海道環境生活部アイヌ政策推進室) JA 閲覧日 2026-09-23
  24. しんとくちょうってどんなまち? — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  25. アイヌ語地名リスト P41-50(Internet Archive copy) — Hokkaido Government, Ainu Policy Promotion Office (北海道環境生活部アイヌ政策推進室) JA 閲覧日 2026-09-23
  26. アイヌ語地名リスト P51-60(Internet Archive copy) — Hokkaido Government, Ainu Policy Promotion Office (北海道環境生活部アイヌ政策推進室) JA 閲覧日 2026-09-23
  27. アイヌ語地名リスト P81-90(Internet Archive copy) — Hokkaido Government, Ainu Policy Promotion Office (北海道環境生活部アイヌ政策推進室) JA 閲覧日 2026-09-23
  28. 新得町開拓120周年記念事業 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  29. 新得駅 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  30. トムラウシ山遭難事故 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  31. 十勝岳に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が発表されました。(2026年9月12日) — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  32. 新得(十勝地方)平年値(年・月ごとの値) — Japan Meteorological Agency (気象庁) JA 閲覧日 2026-09-23
  33. 新得(十勝地方)観測史上1~10位の値 — Japan Meteorological Agency (気象庁) JA 閲覧日 2026-09-23
  34. アクティビティ — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  35. 概要説明|女性専用農業体験実習 新得町立レディースファームスクール — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  36. 新たな道の駅管理運営事業 募集要項 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  37. 北海道新得町(自治体情報・ふるさと納税の報告) — Furusato Choice (ふるさとチョイス) JA 閲覧日 2026-09-23
  38. 新得駅前地域交流センターとくとく — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  39. 町営浴場 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  40. 新得町ペットボトル水「雫、巡る」 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  41. グルメ(飲食店・土産等) — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  42. 共働学舎 新得農場(トップページ) — Kyodo Gakusha Shintoku Farm (共働学舎新得農場) JA 閲覧日 2026-09-23
  43. ふるさとチョイス 検索結果「ホエー 干物」(北海道新得町の返礼品、有限会社みうら) — Furusato Choice (ふるさとチョイス) JA 閲覧日 2026-09-23
  44. 新得町陶芸センター — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  45. 新得生まれのニュースポーツ「フロアカーリング」 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  46. ふるさと納税 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  47. 第38回いらっしゃいしんとくイルミネーション — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  48. 新得町のお祭り情報 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  49. 【2026/4/26】新得神社山【春まつり】開催! — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  50. 【9月12日(土)】トムラウシ温泉祭り! — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  51. 【重要】令和8年度大雪まつり開催中止と来年へ向けてのお知らせ — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  52. 新内ホールコンサート — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  53. 郷土資料収蔵庫「ふるさと館」 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  54. 温泉・宿泊(温泉・宿泊・サウナ) — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  55. トムラウシ温泉 東大雪荘(日帰り入浴・無料送迎のご案内) — Tomuraushi Onsen Higashi-Taisetsu-sō JA 閲覧日 2026-09-23
  56. 狩勝電鉄【公式】 — Karikachi Dentetsu (狩勝電鉄) JA 閲覧日 2026-09-23
  57. ポケモンマンホール「ポケふた」 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  58. サホロリゾートスキー場 — Tokachi Sahoro Resort (十勝サホロリゾート) JA 閲覧日 2026-09-23
  59. サホロ湖わかさぎ釣り — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  60. 町内キャンプ場について(令和8年7月29日時点) — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  61. 住所等一覧 — 北の道の駅 (Hokkaido Michi-no-Eki official site) JA 閲覧日 2026-09-23
  62. 新得スマートインターチェンジの整備に向けて — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  63. 道の駅基本計画の策定 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  64. 新たな道の駅整備設計業務に関する公募型プロポーザル(審査結果) — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  65. 新たな道の駅管理運営事業に関する公募型プロポーザル(審査結果) — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  66. 新得「道の駅」基本計画 概要版 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  67. しかおい — 北の道の駅 (Hokkaido Michi-no-Eki official site) JA 閲覧日 2026-09-23
  68. うりまく — 北の道の駅 (Hokkaido Michi-no-Eki official site) JA 閲覧日 2026-09-23
  69. 南ふらの — 北の道の駅 (Hokkaido Michi-no-Eki official site) JA 閲覧日 2026-09-23
  70. 自然体感 しむかっぷ — 北の道の駅 (Hokkaido Michi-no-Eki official site) JA 閲覧日 2026-09-23
  71. アクセス — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  72. 【トムラウシ温泉線】2026年の運行について — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
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  74. 登山情報《2026年9月15日更新》 — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  75. ヒグマの目撃情報について(2026年9月9日) — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23
  76. 東大雪ヒグマ情報サイト開設 — Shintoku Tourism Association (新得町観光協会) JA 閲覧日 2026-09-23
  77. 姉妹町・友好都市 — Shintoku Town JA 閲覧日 2026-09-23