市 釧路総合振興局
釧路市 Kushiro
くしろし
北海道東部の中心都市であり、2023年と2024年に水揚げ量日本一となった太平洋岸の漁港都市である。市域は二つの国立公園にまたがり、タンチョウがすむ釧路湿原と、マリモと日本最大のアイヌコタン(集落)がある阿寒湖を擁する1234。
- 人口(2020年国勢調査)
- 165,077
- 面積
- 1,363.26 km²
主な特色
- 釧路湿原: 面積約26,000 haの日本最大の湿原18。1980年からラムサール条約登録湿地、1987年から国立公園である1920。
- タンチョウ: タンチョウと阿寒湖のマリモは、ともに1952年3月29日に特別天然記念物に指定された15。市は丹頂鶴自然公園と阿寒国際ツルセンターを運営しており、ツルセンターでは冬に給餌が行われる21。
- 阿寒湖とマリモ: 市の阿寒地区にある面積13.25 km²のカルデラ湖11。球状のマリモは直径約30 cmまで育つことがある4。
- 阿寒湖アイヌコタン: 約120人が暮らすアイヌの集落で、民芸品店や阿寒湖アイヌシアターイコㇿがある22。
- 日本一の漁港: 釧路港は2023年(189,416 t)と2024年(173,659 t)に水揚げ量日本一となった2。2025年は2位であった23。
- 釧路発祥の食: 釧路は炉端焼き(魚介を炭火で焼く料理)発祥の地を名乗る。和商市場で自分で具をのせる丼「勝手丼」も釧路生まれである24。
- 幣舞橋の夕日: 世界を巡った船乗りたちが、バリ、マニラと並ぶ「世界三大夕日」に数えたといわれる25。
- 日本最後の坑内掘り炭鉱: 釧路コールマインは、国内で唯一、坑内掘りで石炭を採掘している企業である。市は「全国唯一の石炭鉱業所」としている126。
観光・アクティビティ
自然・景観
- 釧路市湿原展望台(北斗6-11)。開館時間は4月~9月が8:30~18:00、10月~3月が9:00~17:00。入館料は480円。一周2.5 kmの木道がサテライト展望台へ続く62。
- 阿寒湖: 湖の遊覧船、阿寒湖温泉街、毎年6月に山開きを迎える雄阿寒岳の登山56。
- 幣舞橋: この地に架かる五代目の橋として1976年に完成した。1977年には彫刻「道東の四季」が設置された19。駅から最も近い夕日の名所で、釧路埼灯台までは徒歩約20分25。
- 春採湖: ヒブナの生息地として天然記念物に指定されている市街地の湖。8月下旬には湖上花火のある水まつりが開かれる3156。
タンチョウ
- 釧路市丹頂鶴自然公園: 1958年に五羽のタンチョウで開園した15。一年中タンチョウを見ることができ、5月~6月にはひなも見られる21。
- 阿寒国際ツルセンター【グルス】: 上阿寒23線40、1996年開館6333。別館での冬の給餌には野生のタンチョウが集まる64。阿寒での給餌は、地元の農家の故・山崎定次郎が、雪の朝に畑でタンチョウを見つけ、トウモロコシをまき始めたことに始まる63。
- 釧路市動物園: 阿寒町下仁々志別。4月10日~10月14日は9:30~16:30に開園。冬は開園時間が短くなり、12月~2月は水曜休園。入園料は580円で、中学生以下は無料6566。
温泉
- 阿寒湖温泉: 湖畔の温泉街で、アイヌコタンに隣接する22。
- 赤いベレー: 道の駅にあるナトリウム塩化物泉。営業時間は10:00~22:00、料金は560円67。
- 山花温泉リフレ: 駅から車で約40分。動物園とのセット券を販売している5666。
博物館・史跡
- 北斗遺跡ふるさと歴史の広場: 復元された擦文時代の竪穴住居がある。展示館は4月~11月の10:00~16:00に開館し、月曜休館30。
- 釧路市立博物館: 郷土の歴史と自然史を扱う59。
- 釧路湿原美術館: 「湿原の画家」佐々木栄松の作品を展示する64。
- 炭砿と鉄道館: 道の駅にあり、蒸気機関車を展示する。5月~9月開館、入館無料68。
- しつげん55パス: 1,030円で、湿原展望台、動物園、丹頂鶴自然公園、ツルセンター、博物館に五日間入館できる。個別に払うと2,500円かかる59。
アウトドア・季節の体験
- くしろ湿原ノロッコ号: 釧網本線の釧路–塘路間を走るゆったりとした観光列車で、片道約一時間。4月下旬から10月上旬まで、決まった日に運行する5657。
- カムイルミナ: 阿寒湖畔の森を歩く夜の散策で、アイヌの物語をもとにしたデジタル演出が楽しめる。2026年5月26日~11月3日56。
- 湖の冬: 凍った阿寒湖でのワカサギの氷上釣りやスノーモービル(あいすランド阿寒)56。
食の体験
道の駅
- 所在地: 釧路市阿寒町上阿寒23線36番地1、国道240号「マリモ国道」沿い。北に阿寒摩周国立公園、東に釧路湿原がある。近くに阿寒国際ツルセンターがある64。
- 営業時間: 5月~9月は9:00~18:00、10月~4月は9:00~17:00。通年営業だが、告知のうえ保守点検のため休業することがある。レストランは11:00~14:30と17:00~20:3064。10月からは、レストランの夜の営業は宿泊客とテイクアウトのみとなる43。2026年9月時点の情報。訪問前に確認のこと。
- ショップ・商品: 特産品販売所「阿寒マルシェ」で、釧路地域の肉、魚介、野菜、菓子を販売している6964。
- 食事: ホテル「赤いベレー」内の「レストラン鶴」では、地元産の阿寒もみじ(シカ肉)、阿寒ポーク、阿寒モルト牛を味わえる。テイクアウトコーナーではエゾシカバーガーやソフトクリームを販売している4364。
- 施設:
- 備考: 1996年4月16日に北海道の道の駅第30号として登録された。スタンプは営業時間内に押せる。マップコードは556 212 05864。毎年9月には、収穫市や阿寒ポークの炭火焼きがある「阿寒丹頂の里まつり」が開かれる56。地域のほかの道の駅には、白糠町の「しらぬか恋問」(恋問館)、厚岸町の「厚岸グルメパーク」、弟子屈町の「摩周温泉」がある70。
アクセス・交通
- 空路: たんちょう釧路空港は中心部の北西約22 kmにある。東京・羽田(JAL、ANA、AIRDO)、新千歳(ANA)、札幌・丘珠(JAL)への便がある34。2006年に「たんちょう」の名が付き、1995年から霧に備えたCAT-IIIの着陸システムを備えている34。所要時間は羽田から約1時間40分、新千歳から45分1。空港から阿寒湖まではバスで約60分56。
- 鉄道: 根室本線のJR釧路駅から札幌までは約4時間。釧網本線経由で網走まで3時間30分、根室までは約2時間30分1。音別地区には音別駅がある56。
- 道路: 道東自動車道で札幌まで約4時間7分1。同自動車道は現在、釧路西ICまで開通している36。国道240号が阿寒を経て北の阿寒湖へ通じる64。
- バス: 都市間バスで札幌から約5時間、北見・根室から3時間1。釧路駅からのバスは、阿寒湖まで約120分、ツルセンターまで70分、動物園まで50分56。
- 海路: 釧路港にはクルーズ船が寄港する。たとえばウェステルダムは2026年9月24日(7:00~17:00)に寄港する予定であった71。
旅のヒント
写真
釧路市についてもっと詳しく
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種別 | 市。釧路総合振興局の所在地で、振興局は市内の浦見2丁目にある5 |
| 総合振興局 | 釧路総合振興局 |
| 郡 | なし(市はいずれの郡にも属さない)。中心市街は釧路国釧路郡から発展した。阿寒地区は阿寒郡、音別地区は白糠郡の一部であった67 |
| 人口 | 2020年国勢調査で165,077人(男性77,506人、女性87,571人)、80,349世帯。地区別では釧路159,011人、阿寒4,390人、音別1,676人8。2025年国勢調査の速報値は151,326人で、8.3%減、道内6位9。住民基本台帳では2026年8月31日現在149,777人(うち外国人1,776人)、90,376世帯で、一年間で2,563人減少した10 |
| 面積 | 1,363.26 km²(国土地理院、2026年4月1日)11。2020年国勢調査のページは国土地理院の2020年の値1,363.29 km²を用いており、内訳を釧路地区221.61 km²、阿寒地区739.37 km²、音別地区401.4 km²(2000年の値)としている8。音別地区は飛び地で、残りの市域との間に白糠町がある12 |
| 人口密度 | 約110人/km²(2026年8月の住民基本台帳)。2020年国勢調査時は121.1人/km²8 |
| 沿革 | 1900年7月1日、北海道一級町村制により釧路町が発足13。釧路村を分離したうえで、1920年7月1日に釧路区となった14。1922年8月1日に市制を施行14。1949年10月10日に鳥取町と白糠村の一部を編入15。2005年10月11日、阿寒町(1957年町制施行)・音別町(1959年町制施行)と合併し、現在の釧路市となった1 |
| 隣接自治体 | 釧路総合振興局:白糠町、鶴居村、釧路町、弟子屈町。十勝:足寄町、浦幌町。オホーツク:津別町12 |
| シンボル | 市の花は三種(キンレンカ、スズラン、エゾリンドウ)、市の木は三種(ハシドイ、エゾヤマザクラ、ナナカマド)。市の鳥の記載はない1。花と木は合併一周年にあたる2006年10月11日に制定された16。市章の外側の星は北極星、内側の円は腕輪(釧=くしろ)を表す1 |
| マスコット | 市の資料では公式マスコットは確認できなかった。民間のマリモキャラクター「まりもっこり」は広く売られている土産物で、2008年には公式ソングが全国発売された17 |
| 公式サイト | https://www.city.kushiro.lg.jp/ |
地名の由来
地名はアイヌ語の地名「クスリ」に由来する。1643年に厚岸に停泊したオランダ船カストリカム号の記録が、この地名の最初の文献記録とされる。1644年の幕府の地図にも記されている27。明治政府は明治2年8月15日(1869年、旧暦)に釧路国・釧路郡の名称を定めた6。漢字の「釧」は「腕輪」を意味し、市章の図柄にもなっている1。
北海道のアイヌ語地名リストは語義を確定しがたい(確定レベルC)とし、次の説を記録している28。
- kus-ru(クシル、「越える道」)。ここから標津方面の海岸や斜里へ越えて行ったため。松浦武四郎も、アイヌがここから斜里や根室へたびたび往来していたと記している。
- kusuri(クスリ、「薬」)。上流に温泉があり、薬水が川を流れ下っていたため。
- ci-kus-ru(チクシル、「我らが通る道」)。網走へ向かう道の名であった。
- kutcaro(クッチャロ、「のど口」=湖水の流れ出す口)。釧路川の水源である屈斜路湖の湖口に大きなアイヌの集落があった。この説では、松前藩が1635年にその人々を現在の釧路に移し、場所を「久寿里」と名付けたとされ、これはクッチャロがなまったものだという。
- kus-pet(クシペッ、「通り抜けることのできる川」)。リストは市自身の説明を引用しており、かつては川が厚岸、根室、十勝、網走への主要な交通路であったという。リストにある別の説に kus-sir(クシシリ、「川向こうの山」)がある。
合併した地区にもそれぞれの地名の由来がある。阿寒はアイヌ語の「アカン」に由来し、雄阿寒岳・雌阿寒岳のように「動かない」を意味するといわれる29。音別は「オ・ム・ペツ」(河口がふさがる川)に由来する7。
歴史
- 先史時代: 湿原の西縁にある北斗遺跡では、紀元前13,000年頃から13世紀まで人々が継続して暮らしていた。縄文・続縄文時代の竪穴住居跡のくぼみが102か所、擦文時代のものが232か所ある30。市内に四か所ある国指定史跡の一つで、ほかは春採台地竪穴群(1935年)、東釧路貝塚(1970年)、モシリヤチャシ跡とハルトルチャランケチャシ跡(チャシはアイヌの砦、2015年)である31。
- 江戸時代: 久寿里場所がアイヌとの交易を担った。1669年のシャクシャインの戦いはここにも及び、松前藩の船が襲撃された27。昆布漁は1786年に始まり、1791年には年間約8,000駄(駄は馬一頭に積む荷)の昆布を産出していた27。1805年には商人の米屋孫兵衛が場所請負人となり、厳島神社を建立した27。1800年に伊能忠敬がこの地を測量した。松浦武四郎は三度訪れ、1858年の三度目の旅で阿寒を探査して『久摺日誌』を著した27。
- 明治の開拓: 1880年7月15日、米町に釧路戸長役場が開庁した6。鳥取県の士族が阿寒川西岸に鳥取村を開いた。第一次の41戸207人が1884年6月9日に移住し、1885年5月には第二次の64戸306人が続いた6。1887年2月、安田善之助が春鳥炭山とアトサヌプリ硫黄鉱山を譲り受けた。同年11月には標茶から硫黄山までの鉄道が開通した6。1899年8月4日、釧路港が外国貿易港として開港した13。1901年7月20日、釧路–白糠間の鉄道開通とともに初代の釧路駅が開業した13。歌人の石川啄木は1908年1月21日に新聞記者として釧路に来て、76日間滞在した13。
- 石炭・紙・魚: 1920年4月22日に太平洋炭礦が創立された。同年、富士製紙が鳥取村に工場を開設した14。漁業は昆布採取から北洋漁業の基地へと発展した。1960年代半ばから北洋漁業、続いてマイワシにより、釧路港は1969年~1977年と1979年~1991年に水揚げ量日本一となった。最高は1987年の133万 tである32。1977年の200海里規制と1992年のマイワシの激減により、その時代は終わった32。
- 戦争と地震: 1945年7月14日~15日、米艦載機による空襲で市内の193人が死亡した15。1952年3月4日の十勝沖地震では、千代ノ浦に2.2 mの津波が押し寄せた15。1993年1月15日の釧路沖地震(震度6、市の年表ではM7.8)では、市内で一人が死亡し、439人が負傷した33。
- 阿寒と音別の炭鉱: 1906年、前田正名が阿寒湖周辺の土地の払い下げを受けた。前田家はのちにその森林を保護した29。石炭は二つの町の姿を形づくった。阿寒の雄別炭鉱は最盛期に従業員が3,000人を超え、その地域には一時12,000人以上が暮らした。音別の尺別炭鉱は1918年に開坑した。両炭鉱とも1970年に閉山した297。その後、音別の人口は約8,000人から半減し、町は大塚製薬工場などの工場誘致に乗り出した7。
- 20世紀後半: 1961年7月に釧路空港が開港した34。1989年には釧路フィッシャーマンズワーフMOOが開業した33。2002年1月30日、太平洋炭礦が82年の歴史を閉じ、新会社の釧路コールマインが炭鉱を引き継いだ35。
- 合併と近年: 2005年10月11日に釧路市・阿寒町・音別町が合併した1。2012年4月、阿寒湖に阿寒湖アイヌシアターイコㇿが開館した17。日本製紙釧路工場は1920年に富士製紙の工場として操業を始めた。2021年8月に紙の生産を終え、2021年9月30日に閉場した36。2023年2月、人口が61年ぶりに160,000人を下回った36。2024年12月、道東自動車道の阿寒IC–釧路西IC間が開通した36。
地理・気候
釧路市は北海道東部の太平洋岸に位置する。市は位置を北緯42度58分10秒、東経144度22分24秒としている1。市域は互いに離れた三つの地区からなる。
- 釧路地区:釧路川河口周辺の海岸部で、北の内陸側に釧路湿原が広がる。
- 阿寒地区:内陸の阿寒湖や、雌阿寒岳(1,499 m)・雄阿寒岳(1,371 m)の火山まで広がる29。
- 音別地区:西側の海岸部にある飛び地で、パシクル川と直別川の間に南北31.1 kmにわたって延びる7。
保護地域
- 釧路湿原国立公園: 1987年7月31日に指定され、面積は28,788 ha。釧路市、釧路町、標茶町、鶴居村にまたがる20。湿原は約6,000年前には海であった3。湿原は1967年7月6日に天然記念物に指定された3137。1980年6月17日には5,012 haがラムサール条約に登録された19。
- 阿寒摩周国立公園: 1934年12月4日に指定され、面積は91,413 ha38。阿寒湖は約150,000年前の火山活動でできたカルデラの中にあり、周囲はエゾマツ、トドマツ、ダケカンバの森に囲まれている3。湖の面積は13.25 km²11。最大水深はWikipediaでは45 m、旧阿寒町の概要では38 mとされている。湖は2005年にラムサール条約湿地に登録された3929。
- その他の天然記念物: 市内の春採湖は、ヒブナの生息地として国の天然記念物に指定されている。市指定の天然記念物には砂岩脈や、谷地坊主と呼ばれるスゲの株の盛り上がりなどがある31。
気候 釧路の観測地点における1991~2020年の平年値は、年平均気温6.7 °C、1月の平均気温−4.8 °C、8月の平均気温18.2 °Cで、8月の平均最高気温もわずか21.5 °Cである40。夏は海霧が発生しやすく、霧日数は7月が平均約16日、年間では約97日にのぼる40。冬は乾燥して晴天が多い。年間日照時間は1,957.6時間、降雪量の合計はわずか127 cm、最深積雪の平年値は34 cmである40。最高気温の記録は33.5 °C(2022年7月31日)、最低気温の記録は−28.3 °C(1922年1月28日)41。市によれば、夏に内陸部では30 °Cを超えることがあるが、沿岸部で25 °Cに達することはまれである1。
経済・産業
- 水産業: 2025年の釧路港の水揚げは130,577 t、金額は94億4,000万円で、数量で全国2位、金額で16位であった23。まき網漁業による水揚げは105,486 t。サンマの水揚げは前年の274 tから1,939 tに回復した23。2024年は水揚げの80%以上をマイワシが占めた。マイワシはフィッシュミール(肥料や養殖魚の飼料用)になるほか、鮮魚や缶詰としても出荷される。スケトウダラ(すり身・たらこ用)とマダラも重要である2。市はシシャモ、ハタハタ、ウニの増養殖にも取り組んでいる32。
- 港湾・物流: 釧路港は1899年に開港し、1951年に重要港湾に指定された42。2011年には穀物を対象とする国際バルク戦略港湾に国から選定された。道東では全国の乳牛の約半数が飼養されており、釧路は北米に最も近い穀物輸入港である。大型ばら積み船向けの大水深岸壁は2018年に国内で初めて完成した42。2002年には釜山とのコンテナ航路が開設された42。
- 石炭・製紙・製造業: 市の公式概要は、大規模な食品・医薬品工場、製紙工場、「全国唯一の石炭鉱業所」を工業の中核に挙げている1。1920年から操業していた日本製紙釧路工場は2021年に閉場した36。音別地区は炭鉱閉山後、大塚製薬工場や大塚食品などの工場を誘致した7。
- 農林業: 酪農が農業の中心で、広大な森林もある1。阿寒のブランドには阿寒モルト牛や阿寒ポークがある43。
- 観光: 2025年度の観光入込客数は4,450,090人で、2.4%減少した。宿泊延数は1,295,367人であった44。阿寒地区の入込客数は1,118,857人。道外客は、高速道路の新区間開通や航空便の増加に支えられて3.1%増加した。外国人宿泊延数は4.8%増の約154,000人で、台湾(70,652人)が最も多かった44。総数は2018年度(530万人)をなお16%下回っている44。
- ふるさと納税: 2025年度の寄附は115,854件、24億5,000万円に達した45。
- 人口の推移: 人口は2015年から2020年の国勢調査間で5.5%、2020年から2025年の間で8.3%減少した89。2020年には住民基本台帳人口で帯広市に抜かれ、道内6位となった36。
特産品・名物
| 名物 | 分類 | 詳細・入手場所 |
|---|---|---|
| 炉ばた焼き | 料理 | 釧路は魚介の炉ばた焼き発祥の地とされる。1995年からMOO横の川沿いにある岸壁炉ばた33では、5月~10月の17:00~21:00に屋外で魚介を自分で焼いて味わえる。1975年創業の「ろばた 鱗」は老舗の一つである46 |
| 勝手丼 | 料理 | 釧路駅近くの釧路和商市場で、まずご飯を買い、鮮魚店を回って好きな具をのせる。ツーリング中のライダー向けの安い食事として始まった24。市場の営業は月~土曜の8:00~17:00で、日曜は告知日を除き休み47 |
| 釧路そば | 料理 | 白い更科そばにクロレラを練り込んだ緑色のそば。1874年から製法を受け継ぐ竹老園東家総本店が緑色のそばの元祖とされ、そば寿司(そばを海苔で巻いた寿司風の料理)も出す24 |
| ザンギ | 料理 | 北海道風の鶏の唐揚げ。末広の繁華街にある鳥松が発祥とされ、骨付きの唐揚げをウスターソースに似たつけダレで出す48 |
| スパカツ | 料理 | ミートソーススパゲッティにトンカツをのせ、熱した鉄板で出す料理。1960年創業の洋食店「泉屋」が発祥である49 |
| 釧路ラーメン | 料理 | カツオだしを使ったあっさりした醤油スープと、極細の縮れ麺が特徴。札幌・函館・旭川に次ぐ北海道の「第四のラーメン」と呼ばれることが多い50 |
| さんまんま | 海産物 | 骨を取ったサンマでご飯を包み、醤油だれを塗って炭火で焼いたもの。生と冷凍で販売される24 |
| 釧路の海産物 | 海産物 | 毛ガニ、サンマ、サケ、シシャモ、サバ。加工品には糠さんまやイカの塩辛がある51。市は地元の魚を「くしろプライド釧魚」としてブランド化している2 |
| 阿寒モルト牛、阿寒ポーク、阿寒もみじ(シカ肉) | 肉 | 地元の食肉ブランドで、道の駅のレストランで味わえる43。長村牧場の阿寒モルト牛サーロインは、市の2025年ふるさと納税大賞で肉部門の賞を受けた52 |
| 阿寒湖の魚 | 淡水魚 | 阿寒湖原産のヒメマスと、甘く煮た佃煮として売られることの多いワカサギ242951 |
| 福司 | 日本酒 | 1919年創業の釧路の地酒の蔵元1751 |
| まりもようかん・福司ケーキ | 菓子 | 北海まりも製菓のまりもようかんとまりもプリン。釧路菓子処なかじまの福司ケーキ。釧路がかつて捕鯨基地だったことにちなんで名付けられた、チョコレートをしみ込ませたラスク「クジラスク」(パティスリー コルネ)53 |
| 音別の蕗 | 農産物・工芸 | ムリ川沿いには高さ2 mを超える巨大な蕗が育つ。その皮は富貴紙(ふきがみ)の原料となり、市は蕗から作る世界で唯一の紙としている。1991年から手漉きで作られてきたが、2006年から2016年までは中断していた54。音別では菊芋も栽培され、アイスクリーム「この町愛す」には蕗味もある55 |
| ふるさと納税の人気返礼品 | 返礼品 | 2025年の受賞品:いくら醤油漬け(マルサ笹谷商店)、冷凍ホタテ貝柱(マルア阿部商店)、甘塩天然紅鮭(大竹卸売センター)、阿寒モルト牛、カフェ・レストラン ポン・ヌフの「釧路港町ドリアセット」52 |
文化・祭り
| 行事 | 時期 | 見どころ |
|---|---|---|
| 釧路チューリップ&花フェア | 5月下旬(2026年5月24日) | 鶴ケ岱公園。ステージイベントやテント市。2025年度の来場者は18,600人56 |
| 阿寒湖原産「ヒメマス祭」~カパチェプノミ~ | 6月下旬(2026年6月27日) | 阿寒アイヌ協会が主催。丸木舟による伝統的なヒメマス漁、ヒメマスとカムイ(神)への祈り、先祖供養、踊り56 |
| 北のビーナス蕗まつり | 6月(2026年6月21日) | 音別。生蕗の即売、郷土芸能、蕗汁の「千人鍋」56 |
| 厳島神社例大祭 -くしろ祭- | 7月10日~12日 | 市内を巡る神輿の渡御と、岸壁に並ぶ約80の露店56 |
| くしろ霧フェスティバル | 7月下旬(2026年7月24日~26日) | 幸町の緑地でのレーザーショーやステージイベント。2025年度の来場者は約24,000人56 |
| くしろ港まつり | 8月上旬(2026年8月7日~9日、第79回) | 市民踊りや音楽のパレード、YOSAKOI、花火大会。2025年度の来場者は約38,000人56 |
| くしろ市民北海盆踊り | 8月中旬(2026年8月19日) | 北大通での仮装・踊りのコンテスト56 |
| 釧路大漁どんぱく | 9月中旬(2026年9月12日~13日) | 食のイベントと、釧路川河口での花火大会。主催者は、直径約600 mに開く3尺玉を北海道最大とうたっている。2025年度の来場者は96,000人5657 |
| 鳥取神社例大祭と女相撲 | 9月中旬 | 旧鳥取地区を神輿が巡る。境内では国際女相撲大会が開かれる56 |
| まりも祭り | 10月上旬(2026年10月8日~10日、第77回) | 阿寒湖とアイヌコタンで開かれる。まりもを迎える儀式、護る儀式、送る儀式、タイマツ行進、まりも踊り56。1950年に始まった15 |
| くじら祭り | 11月上旬 | 飲食店が限定の鯨料理を出す。2026年11月には釧路で全国鯨フォーラムが開かれる56 |
| くしろ冬まつり・ウインターパーク | 1月下旬~2月上旬 | ウインターパークには天然氷のスケート遊歩道がある。冬まつりは2月上旬に続いて開かれる56 |
| ICE・愛す・阿寒とあいすランド阿寒 | 1月~3月 | 凍結した阿寒湖の上で、ワカサギの氷上釣り、スノーモービル、2月は毎晩の花火56 |
伝統と芸能 1940年、鳥取からの入植者の子孫が、鳥取の因幡地方に伝わる獅子舞「釧路鳥取きりん獅子舞」を鳥取神社に初めて奉納した。2020年に北海道指定無形民俗文化財となった3158。市内には紀ノ丘神楽や、北海道指定有形文化財の円空仏も伝わる31。石川啄木の滞在は、毎冬、港文館周辺で開かれるアイスキャンドルの催し「啄木・雪あかりの町・くしろ」でしのばれている5613。
神社 厳島神社の歴史は1805年にさかのぼる27。旧鳥取村の神社である鳥取神社は、1899年に村内に新築された社殿へ移った13。
博物館 釧路市立博物館は春湖台1-7にある。開館時間は9:30~17:00、月曜休館で、一般の入館料は480円59。水産博物館「マリン・トポスくしろ」はくしろ水産センターの3階にあり、同センター5階のデッキからは水揚げ岸壁を見渡せる2。
アイヌ文化
- 地名と歴史: 市名はアイヌ語の「クスリ」に由来する28。1853年、久寿里場所のアイヌ住民は1,298人を数えた27。1885年、釧路の茂尻矢(モシリヤ)のアイヌ137人が、現在の鶴居村にあたる雪裡へ移住させられた29。市の年表では138人としている6。
- チャシ跡: モシリヤチャシ跡とハルトルチャランケチャシ跡は、「釧路川流域チャシ跡群」として一括して国の史跡に指定されている31。
- 阿寒湖アイヌコタン: 前田一歩園の園主であった前田光子が、北海道各地のアイヌが移り住んで生計を立てられるよう私有地を無償で提供したことで、コタンは発展した60。民芸品店、飲食店、博物館、ギャラリーがある60。
- イコㇿ: 阿寒湖アイヌシアターイコㇿ(2012年4月開館)では伝統舞踊を上演している。アイヌ古式舞踊は国の重要無形民俗文化財(1984年指定)である1731。5月~10月は11:00、13:30、20:00に公演があり、冬は20:00のみ。公演時間は30分、料金は大人1,500円で、予約は不要61。演目には『阿寒ユーカラ ロストカムイ』もある22。
- 受け継がれる伝統: 阿寒湖のまりも祭りやカパチェプノミ(ヒメマス祭)に加え56、釧路アイヌ協会は2023年に活動拠点の春採生活館を建て替えた36。
- 音別: 音別には、蕗の葉の下に住む小人コロポックルの伝説が残る。市はその舞台を霧里(ムリ)周辺と考えている54。
姉妹都市・友好都市
- バーナビー市(カナダ・ブリティッシュコロンビア州):姉妹都市、1965年9月9日1
- ホルムスク市(ロシア・サハリン州):姉妹都市、1975年8月27日1
- スワード港(アメリカ・アラスカ州):姉妹港、1982年。ニューオリンズ港(アメリカ):姉妹港、1984年1
- ハンター河口湿地(オーストラリア):姉妹湿地、1994年1
- ペトロパブロフスク・カムチャツキー市(ロシア):港街友好都市、1998年1
- 湯沢市(秋田県)・鳥取市(鳥取県):姉妹都市、1963年10月4日1
- 岡山市(岡山県):観光交流都市、1979年1
- 出水市(鹿児島県)1989年、都留市(山梨県)1992年、那賀町(徳島県)2006年、松茂町(徳島県)2023年:友好都市1
ゆかりの人物
出典
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- 釧路市のあらまし — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 水揚げ日本一 釧路港 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 釧路だけ!異なる生態系を持つ2つの国立公園 — Kushiro Tourism & Convention Association / Akan Tourism Association (釧路・阿寒湖観光公式サイト) JA 閲覧日 2026-09-23
- 釧路市ってこんなところ — Kushiro Tourism & Convention Association / Akan Tourism Association (釧路・阿寒湖観光公式サイト) JA 閲覧日 2026-09-23
- 北海道釧路総合振興局のホームページ — Hokkaido Government, Kushiro General Subprefectural Bureau JA 閲覧日 2026-09-23
- 釧路市統合年表 年表2:明治元年~明治26年 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 旧音別町の概要 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 令和2年国勢調査結果 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 令和7年国勢調査速報 北海道の人口・世帯数 — Hokkaido Government, Statistics Division JA 閲覧日 2026-09-23
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- 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) — Geospatial Information Authority of Japan (国土地理院) JA 閲覧日 2026-09-23
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- 釧路市統合年表 年表3:明治27年~明治44年 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 釧路市統合年表 年表4:大正元年~大正14年 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 釧路市統合年表 年表6:昭和20年~昭和34年 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 釧路市の歌、花・木、市民憲章 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
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- 湿原の神・タンチョウ、ベスト観察スポット — Kushiro Tourism & Convention Association / Akan Tourism Association (釧路・阿寒湖観光公式サイト) JA 閲覧日 2026-09-23
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- たんちょう釧路空港 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 釧路市統合年表 年表10:平成10年~平成17年 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 2020~2024釧路市年表 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
- 釧路市統合年表 年表7:昭和35年~昭和49年 — Kushiro City (釧路市) JA 閲覧日 2026-09-23
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- 令和8年度釧路市イベント一覧 — Kushiro City Tourism Promotion Office (釧路市産業振興部観光振興室), via 釧路・阿寒湖観光公式サイト JA 閲覧日 2026-09-23
- イベント — Kushiro Tourism & Convention Association / Akan Tourism Association (釧路・阿寒湖観光公式サイト) JA 閲覧日 2026-09-23
- 「釧路鳥取きりん獅子舞」(北海道指定無形民俗文化財) — Kushiro City Museum (釧路市立博物館) JA 閲覧日 2026-09-23
- ご利用案内(開館時間・休館日・入館料など) — Kushiro City Museum (釧路市立博物館) JA 閲覧日 2026-09-23
- 阿寒湖アイヌコタンについて — Akan Ainu Kotan (阿寒湖アイヌコタン) JA 閲覧日 2026-09-23
- アイヌ古式舞踊 — Akan Ainu Theater Ikor (阿寒湖アイヌシアターイコㇿ) JA 閲覧日 2026-09-23
- 釧路市湿原展望台 — Kushiro Tourism & Convention Association / Akan Tourism Association (釧路・阿寒湖観光公式サイト) JA 閲覧日 2026-09-23
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