北海道 市町村ガイド
奈井江町、2026年3月

空知総合振興局

奈井江町 Naie

ないえちょう

空知地方の中央部にある小さな農業の町。日本一長い直線道路である国道12号の29.2km区間の中間点に位置し、かつての炭鉱の町は現在、受賞歴のあるゆめぴりかを生産している。「健康と福祉のまち」を掲げ、フィンランドと友好交流を結び、野生動物を追い払うオオカミ型ロボット「モンスターウルフ」の地元でもある。123

人口(2020年国勢調査)
5,120
面積
88.19 km²
空知郡
公式サイト
www.town.naie.hokkaido.jp

主な特色

  • 日本一長い直線道路の中間点。 国道12号は美唄市・奈井江町・砂川市・滝川市を通り、29.2kmにわたって一直線に延びる1。町の道の駅はその中間点にある2
  • ゆめぴりか。 地元の農協であるJA新すながわ(新すながわ農協)は、2015年の第1回ゆめぴりかコンテストで最高金賞を受賞した。2020年には日経トレンディの米ランキング「米のヒット甲子園」で大賞を受賞している11
  • 炭鉱の歴史。 1938年に住友が本格的な採炭を開始した。1972年11月には石狩炭鉱で炭じん爆発が起こって鉱員31名が死亡し、1973年に町内最後の炭鉱が閉山した9
  • モンスターウルフ。 地元企業の太田精器が製造する、LEDの目を持つオオカミ型ロボットで、シカやクマを畑から追い払う12
  • 「健康と福祉のまち」。 1995年に始まった開放型病診連携により、地元の開業医は町立病院で自らの患者を入院させ、治療することができる。また、2002年に子どもの権利に関する条例を制定し、2003年には住民投票を経て単独町政を選んだ39
  • 北海キングメロン。 贈答用に栽培される果肉がオレンジ色のメロンで、糖度の高さで知られる13
  • フィンランドの友好都市。 道の駅の名は、1995年から奈井江町の友好都市であるハウスヤルビ町に由来する14

観光・アクティビティ

自然・景観

  • にわ山森林自然公園。
    • 所在地:字東奈井江59-7。
    • 2か所の展望台から、町並みと樺戸連山を見渡せる。
    • 施設:バーベキューテーブル4基、石炭広場、センターハウス。
    • 開園時間:8:30〜日没。入園無料。
    • 開園期間:町は4月25日〜10月31日、観光協会は5月1日〜10月31日としている4435
  • 不老の滝。 美唄山へ向かう林道の奥、東奈井江と奈井江駅を結ぶ道道(道道東奈井江奈井江停車場線)沿いにある季節限定の滝。道道の冬期通行止めは2026年5月21日に解除されたが、その先の奈井江林道では、橋梁工事のため一部区間が通行止めになる場合がある45
  • 美唄山(986m)。 町の山の一つに挙げられており、同じ谷筋から登山道が通じている455
  • 直線道路そのもの。 国道12号は奈井江町・美唄市・砂川市・滝川市を通り、29.2kmにわたってカーブなしで続く1

温泉

  • ないえ温泉。 町は1989年に温泉を買収した。温泉ホテル「ホテル北乃湯」は1990年4月に開業し、1997年に露天風呂を増設した。2001年までに日帰り入館者数は200万人に達し、2008年に民営化された9。2026年の観光協会の掲載情報には含まれていないため、現在の営業状況は未確認である。訪問前に確認すること。

博物館・遺産

  • 郷土館。 社会教育センター内にある43
  • 三井鉱山奈井江専用鉄道跡。 1949年から1968年まで運行された路線で、豊沼奈江川に架かる橋の遺構や築堤の一部が残る17。町の観光パンフレットにも掲載されている46
  • 遍照寺。 北海道三十三観音霊場の第12番札所41

アウトドア・季節のアクティビティ

  • 春。 春のにわ山では花見や山菜採りが楽しめる。公園内ではヒグマの出没が確認されている44
  • ゴルフ。 北海道奈井江カントリークラブは、住友の社有地跡に1992年に開場した9
  • 寿公園。 パークゴルフ場と芝生のサッカー場がある22
  • 水泳。 町民プール「なえっこ」は、道の駅と同じ団体が運営している47

食の体験

  • からまつ園。 ボタン種のそばを使った手のべそば30
  • たまりば。 炭火焼き鳥33
  • 喫茶「木菟(みみずく)」。 道の駅にあり、手作りアイスクリームが味わえる48
  • ゆめぴりかフェス。 毎年9月、炊きたての新米が味わえる39

宿泊

  • ゲストハウス 泊まれる音楽室。 字奈井江10-32にある、その名のとおり「泊まれる音楽室」。洋室3室と和室1室があり、共用のオーディオ機器と防音室を備える24
  • 松島屋旅館。 駅前にある家庭的な旅館27

道の駅

  • 所在地
    • 住所:空知郡奈井江町字奈井江28番地1。電話:0125-65-4601。
    • 国道12号沿い、29.2kmの直線道路のほぼ中間点にある482
    • 道の駅の運営団体は、町民プール「なえっこ」と町体育館も運営している47
  • 営業時間(2026年9月現在。訪問前に確認のこと)
    • 本館:北海道の道の駅公式サイトでは8:30〜18:0048。運営団体のサイトでは9:30〜18:00(5月〜10月)、10:00〜16:00(11月〜4月)47、観光協会では夏季9:30〜17:00としている32。年末年始は休館47
    • 喫茶「木菟」:4月中旬〜10月は10:00〜17:00、11月〜4月中旬は10:00〜16:00。月曜日と12月28日〜1月3日は休業48
    • ミルクファクトリー:4月〜11月の平日は10:00〜16:00、4月〜10月の土日祝日は10:00〜17:00。水曜定休で、12月1日〜3月31日は冬期休業48
    • らあめん がんてつ:11:00〜21:00、水曜定休48。運営団体のサイトでは11:00〜20:00としている47
  • ショップ・商品
    • 「ふるさと市場」では、奈井江町や近郊の農家が育てた野菜・果物・加工品を販売している47
    • 地元の特産品には、トマトジュース「太陽のトマト」28やちひろ餅31がある。
    • 喫茶「木菟」では陶器や手染めの品も販売している48
  • 飲食
    • 喫茶「木菟」は、挽きたてのコーヒーと、バニラ、コーン、かぼちゃなどの手作りアイスクリームで知られる4832
    • 地元産のななつぼしを使ったソフトクリーム32のほか、パティシエが監修した道産牛乳のソフトクリームもある47
    • 「おむすびころりん」は、札幌の佐藤水産の具材を使ったおにぎりを作っている47
    • ミルクファクトリーと、らあめん がんてつもある4827
  • 設備
    • 駐車場:公式サイトでは普通車38台・大型車20台48。ウィキペディアでは普通車40台・大型車20台・身障者用2台49、運営団体では無料62台としている47
    • 24時間利用できるトイレ49。身障者用トイレ、温水洗浄便座、おむつ交換台、Wi-Fi48
    • キャッシュレス決済(クレジットカードは不可)48
    • 建物裏手に小型犬専用のドッグランと子ども用遊具がある248
    • ヘリコプターの離着陸場として使える芝生がある。防災拠点に指定されている49
    • EV充電器、RVパーク、温泉の掲載はない。
  • 備考
    • 1996年4月16日に北海道の登録番号26として登録された50。建物は1995年11月に完成した9
    • ログハウス調の建物で、名称は奈井江町のフィンランドの友好都市ハウスヤルビ町に由来する。2階の「休み処 奈井江」は、大正期の家屋を部分的に復元した古民家である2
    • スタンプは休館日も含め24時間押すことができる48
    • 指定管理者は奈井江町日本一直線道まちづくり研究会である47

アクセス・交通

  • 鉄道。 JR函館本線の奈井江駅は1891年7月5日に開業した20
    • 2022年4月1日から無人駅となっている。2018年の1日平均利用者数は478人であった20
    • 隣の駅は茶志内駅(南へ6.2km)と豊沼駅(北へ4.7km)である20
    • 札幌からは岩見沢乗り換えで約54分、旭川からは滝川乗り換えで約55分、新千歳空港からは約1時間20分51。英語版の町のガイドでは、乗り換え時間を除いて札幌から56分、旭川から53分と、やや異なる所要時間を示している27
  • 道路。
    • 道央自動車道の奈井江砂川ICは1988年10月8日に開通した5
    • 高速道路利用時の距離:札幌69km(約1時間10分)、旭川65km(約1時間5分)、新千歳空港79km(約1時間20分)51
    • 国道12号が市街地の中心を通る。道道114号(赤平奈井江線)と139号(江別奈井江線)が町内を通る5
  • バス。
    • 平日は町営バスが2路線運行している。市街地循環線は5便、向ヶ丘線は平日5便・土日祝日4便。郊外地区では乗りあいタクシーが運行されている21
    • 北海道中央バスは滝川奈井江線を廃止した。2026年10月からは美唄自動車学校のバスが利用でき、町内では奈井江町役場前や奈井江高校前を含む12か所の停留所で乗り降りできる21
  • 空路。 主な玄関口は新千歳空港。旭川空港からはバスと鉄道で約2時間かかる27

旅のヒント

  • おすすめの時期。
    • にわ山の桜は5月上旬〜中旬。
    • 産業まつりと花火大会は8月下旬。
    • ゆめぴりかフェスで新米を味わうなら9月下旬353639
  • 季節による閉鎖。
    • にわ山森林自然公園は11月1日から4月下旬まで閉園する44
    • 不老の滝へ向かう林道は冬期通行止めとなる45
    • 根雪は通常12月上旬から4月上旬まで続く4
  • 野生動物。 にわ山ではヒグマの目撃や痕跡が確認されており、クマの活動状況によっては閉園することがある。目撃した場合は産業観光課(0125-65-2118)へ連絡すること44。空知の農地ではシカもよく見られる。これは地域全般の注意事項であり、町独自の資料に基づくものではない。
  • 情報。
    • 町は英語版の観光パンフレットをPDFで公開している。現地に印刷版は置いていない46
    • 駅近くの交流プラザ「みなクル」では、暖かい室内でバスを待つことができる。月曜休館19
  • 直線道路の運転。 変化に乏しい国道12号の長い直線区間は、集中力が途切れやすい場所として知られる。道の駅などで休憩を取ること。これは一般的な運転上の注意である。

写真

奈井江町についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別
総合振興局 空知。町は空知の中央部、石狩平野の北部に位置する4
空知郡5
人口 5,120人(2020年国勢調査、2,312世帯)。住民基本台帳では2026年8月31日現在4,527人・2,544世帯。ピークは1960年国勢調査の18,458人6
面積 88.19 km²(国土地理院、2026年4月1日)7。英語版ウィキペディアは88.05 km²としており8、これは1989年11月の改定後の町の公式面積であった9
人口密度 2026年の住民基本台帳人口で約51.3人/km²、2020年国勢調査人口で58.1人/km²(上記の数値から算出)
沿革 1890年5月、滝川村から奈江村が分村した。1903年に砂川村と改称し、砂川は1923年に町制を施行した。1944年4月、砂川町から奈井江村が分村し、1950年9月に町制を施行した。2003年の住民投票では、73.61%が近隣との合併に反対した9
隣接自治体 砂川市(北)、芦別市(東、夕張山系を挟む)、美唄市(南)、浦臼町新十津川町(西、石狩川を挟む)4。日本語版ウィキペディアは上砂川町も挙げている5
シンボル 町の木:ナナカマド。町の花:つつじ、ヘメロカリス4。ナナカマドは1970年7月、つつじは1974年12月に選定された9。町の鳥は確認できなかった
マスコット 公式のゆるキャラは確認できなかった。町のキャッチフレーズは「ずどーん」で、直線道路と広大な農地をイメージさせる言葉である10
公式サイト https://www.town.naie.hokkaido.jp/

地名の由来

  • 町の公式説明。 町名は、アイヌ語で「砂多き川」を意味する「ナヱ」が転訛したものとされる4
  • 山田秀三の説。 アイヌ語地名研究者の山田秀三は、別の語源として「ナイ」(川)の処格形「ナイェ」を挙げた。この解釈では、町名は単に「川で」という意味になる15
  • 初期の記録。 1870年の踏査記録には、すでに「ナエイ」と「ナエ」という2つの川の名が見える9。現在の奈井江川は延長23.6kmで、美唄山の西斜面に源を発し、町内で石狩川に合流する15

歴史

  • アイヌの時代。 現在の町域におけるアイヌの居住について残る記録は少ない。初期の記録では、アイヌ語の川の名(「ナエイ」と「ナエ」)が主な痕跡である9
  • 1869〜1870年:最初の踏査。 1869年10月、空知郡全域の統治が伊達邦直に委ねられた。1870年5月、伊達は17名の踏査隊とともに石狩川を遡って奈井江に上陸し、2つの川の河口に標杭を立てた916
  • 1874年:炭田調査。 アメリカの地質学者ベンジャミン・スミス・ライマンが奈井江川を遡り、炭田を調査した9
  • 1886〜1891年:道路・駅逓・鉄道。 現在の国道12号にあたる上川仮道路が1886年に開通した16。1889年8月には官設の駅逓が置かれた。1890年5月、滝川村の一部を分けて奈江村が設置された。1891年7月、岩見沢〜歌志内間の鉄道開通に伴い奈井江駅が開業した9
  • 1893〜1895年:土地の貸下げと農業移民。 広島県の和田郁次郎(約248ha)、岩手県の伊藤広幾と佐藤庄五郎(約188ha)、神奈川県の高島嘉右エ門(横浜の実業家、約826ha)、埼玉県の清水宗徳(約248ha)が大規模な土地の貸下げを受け、それぞれ小作人を募った。1894年5月には屯田工兵30戸が茶志内に入地した。1895年には京極高徳が茶志内の屯田兵用地の貸付を受けて農地を開いた。高島・京極の地区名はこれらの農場に由来する9
  • 1895〜1903年。 1895年12月に石炭が発見され、1896年に採炭が始まった。1895年には奈井江川の水を引いて初めて水稲が作付けされた。1903年、村名を砂川村と改めた9
  • 1923〜1944年:砂川の一部として。 砂川は1923年に町制を施行した。1924〜25年には森永が練乳工場(森永練乳空知工場)を建設し、1938年5月には住友鉱業が本格的な採炭を開始した。1944年4月、奈井江は砂川町から奈井江村として分村し、1950年9月に町制を施行した916
  • 1949〜1968年:三井の専用鉄道。 三井鉱山は、奈井江駅から東へ約10kmの東奈井江まで専用鉄道を運行した17
  • 1960年代〜1973年:石炭時代の終わり。 人口は1960年国勢調査の18,458人でピークを迎えた6。その後、炭鉱は次々と閉山した。
    • 1963年、住友奈井江鉱。
    • 1967年9月、三井奈井江鉱。これにより町の人口は約5,000人減少した。
    • 1969年に新奈井江炭砿、1971年に大日興産。
    • 石狩炭鉱では1972年11月に炭じん爆発が起こり、31名が死亡した。同鉱は1973年1月に閉山し、1973年6月には滝口炭鉱も閉山して、町から炭鉱がなくなった9
  • 1968年以降:電力と工業。 北海道電力の石炭火力発電所である奈井江発電所は、1968年と1970年に出力175MWの2基が運転を開始した18。炭鉱に代わる雇用の受け皿として工場が進出した。釜屋電機(1969年)は産炭地への誘致企業の第1号であり、北海道住電精密は1980年に操業を開始した9
  • 1981年の水害。 1981年8月、総雨量400.4mmの集中豪雨で奈井江川の堤防が決壊し、被害額は約73億6,000万円に上った9
  • 1985〜2003年:福祉と単独町政。 1985年に第1回奈井江産業まつりが開かれた。1988年には、自治体が運営する老人保健施設として全国第1号とされる「健寿苑」が開設された。1995年4月にハウスヤルビ町との友好都市提携が始まった。同じ1995年に開放型病診連携も始まり、同年11月には道の駅の建物が完成した。子どもの権利に関する条例は2002年4月に施行され、2003年10月の住民投票で合併は否決された。並行して行われた子ども投票でも、84.19%の児童・生徒が反対した9
  • 2019〜2026年。 奈井江発電所は2019年3月31日に運転を停止し、2027年3月までに廃止される予定である18。交流プラザ「みなクル」は2022年4月に開設され19、同月、奈井江駅は無人駅となった20。新しい役場庁舎は2024年5月に開庁した5。北海道中央バスは滝川奈井江線を廃止し、2026年10月からは美唄自動車学校が運行するバスがこれに代わる21

地理・気候

  • 位置。 空知地方の中央部、石狩平野の北部に位置する。東には芦別市との境をなす夕張山系、西には浦臼町・新十津川町との境をなす石狩川がある。平坦で肥沃な農地は、南は美唄市、北は砂川市へと続く4
  • 面積と土地利用。 町域は東西18.9km、南北9.9km。山林が46.79%、畑が21.50%、田が20.66%を占める22
  • 山。 美唄山(986m)、芦奈江岳(930m)、奈井江槍(830m)、向山(311m)、爾波山(270m)5
  • 川。 石狩川、奈井江川、豊沼奈江川、二股沢川、茶志内川5
  • 自然公園。 参照した資料には、町内の国立公園・国定公園・道立自然公園についての記述はない。主な緑地は町営のにわ山森林自然公園と奈井江川上流の渓谷である。
  • 気候(町の概要)。 比較的内陸性の気候で、最高気温は30℃前後、最低気温は−20℃前後。初霜は10月下旬、根雪は12月上旬に始まり、4月上旬に雪解けを迎える4
  • 気候(町政要覧)。 町政要覧は2008〜2014年の気象庁データを掲載しているが、観測地点は明記していない。
    • 年平均気温:7.0〜7.9℃
    • 最高気温:33.2℃(2014年)
    • 最低気温:−26.2℃(2010年・2012年)
    • 年間降水量:886〜1,496.5mm22

経済・産業

  • 米。 稲作は地域農業の中心である。町の水稲作付面積の半分以上をゆめぴりかが占め、ななつぼしやきらら397も栽培されている23。2009年から2011年まで、低タンパク米の比率で3年連続全道一となった。また、雪を利用した低温倉庫「雪米の蔵~ゆめのくら~」もある11。出荷量が最も多かったのは1968年で、181,279俵であった9

  • その他の農産物。 メロン、トマト、ミニトマト、そば23

  • 農業構造。 2010年の農家戸数は217戸で、うち販売農家が184戸、1戸あたりの平均経営面積は10.37haであった22。奈井江の農協は1998年2月に砂川の農協と合併し、JA新すながわとなった9

  • 製造業。 工業は町のもう一つの柱である。2013年には12事業所・従業者915人で、製造品出荷額は約240億円であった。主な企業は次のとおり。

    • 北海道住電精密(超硬工具、従業員約500人)
    • 釜屋電機(チップ抵抗器)
    • 北海道電気(電線)
    • 北海道精密ツール
    • 石黒鋳物製作所(プラント機械)
    • 太田精器(電子部品)

    茶志内の空知中核工業団地(空知団地)のうち、町の分譲分は約48.8haである22。2009年、太田精器は「元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれた9

  • エネルギー。 北海道電力の奈井江発電所は国内炭を燃料とし、出力は350MWであった。2019年に長期計画停止となり、2027年3月までに廃止される予定である。2025年4月、同社は地元自治体と、跡地の今後の活用に関する連携協定を締結した18

  • 人口。 人口は1960年の18,458人から、2020年には5,120人、2026年8月には4,527人に減少した6。死亡数が出生数を大きく上回っており、2013年の出生は28人、死亡は98人であった22

  • 地域活性化。 主な取り組みは次のとおり。

    • 交流プラザ「みなクル」(2022年)。全世代が集える場で、バスの待合所も兼ねる19
    • 音楽をテーマにしたゲストハウス24
    • 複数のポータルサイトを通じたふるさと納税25
    • キャッチフレーズ「ずどーん」を軸にしたイメージづくり10
  • 観光客数。 町の観光入込客数は確認できなかった。

特産品・名物

特産品 分類 内容・入手先
ゆめぴりか・ななつぼし 農薬と化学肥料を通常の半分以下に抑えて栽培した特別栽培米。第1回ゆめぴりかコンテストで最高金賞を受賞した26。町のガイドにはふっくりんこも掲載されている27
北海キングメロン 果物 果肉がオレンジ色で糖度が高く、網目が細かい。贈答用メロンとして販売される13
トマト・ミニトマト 野菜 地域の主要作物の一つ23。江口農園はトマトジュース、トマトソース、バジルソース、ピクルスを製造している27
無添加トマトジュース「太陽のトマト」 飲料 道の駅で販売28
奈井江の椎茸 きのこ 奈井江福祉会の就労施設で、職員と障がいのある人たちが栽培している。肉厚でジューシーな椎茸で、全国や北海道の賞を受賞している29。2011年には奈井江学園の出品物が第8回北海道しいたけ品評会で最優秀賞を受けた9。椎茸醤油や椎茸カレーも販売されている27
手のべそば 1971年から国道12号沿いで営業するそば店「からまつ園」の手のべそば。「幻のそば」とも呼ばれる道産のボタン種のそばを使用している30。同店は2012年4月発刊のミシュランガイド北海道特別版に掲載された9
ちひろ餅 菓子 「味わい手作り工房 土梨夢」が奈井江産の米で毎日作る無添加の餅。味はプレーン、黒豆、よもぎなど。購入当日中に食べる。道の駅とオンラインで販売31
ななつぼしソフトクリーム 菓子 地元産のななつぼしを使ったソフトクリーム。道の駅で販売32
焼き鳥 地元の味 英語版の町のガイドは、奈井江の焼き鳥を「名物」と紹介している27。国道12号沿いの「炭火焼き鳥 たまりば 奈井江」では、店主が半年かけて選んだ岩塩で味付けし、炭火で焼き上げる33
オータンブラー 工芸・金属加工 太田精器が手作業で磨き上げるステンレス製のビアタンブラー。ビールにきめ細かくクリーミーな泡が立つよう仕上げられている34
モンスターウルフ 地元発の発明品 太田精器が製造する、野生動物を追い払うオオカミ型ロボット12
ふるさと納税の返礼品 ふるさと納税 ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税、さとふる、ふるなびなどのポータルサイトで受け付けている。返礼品には江口農園やあきよしファームなど地元農家の米、奈井江福祉会の椎茸、土梨夢の製品などがある25

文化・祭り

行事 時期 見どころ
にわ山森林自然公園の桜 5月上旬〜中旬 エゾヤマザクラ約1,800本が咲き、第1展望台付近では桜のトンネルが見られる35。5月の桜まつりの期間中は、展望台にモンスターウルフが設置される27
ないえ産業まつり・奈井江町納涼花火大会 8月下旬(第39回は2026年8月22日に開催) 1985年から9町公民館前で開かれている。太鼓、学校の吹奏楽、カラオケ、もちまき、屋台などがあり、午後8時から奈井江中学校のグラウンドで花火が打ち上げられる3637
ないえはしご酒 9月(2026年9月12日) 奈井江町商工会を発着点とする飲み歩きイベント。参加店を3軒回ると抽選会に参加できる38
ないえのゆめぴりかフェス 9月下旬(2026年9月26日) 新米の収穫を祝うイベントで、炊きたてのゆめぴりか、地元産品の販売、ステージショーがある。ティラノサウルスの着ぐるみレースも行われ、奈井江での開催は5年目となる39
  • 備中神楽。 面を着けて演じる神事の舞踊劇で、現在は岡山県高梁市の一部である成羽町との交流を通じて奈井江に伝わった。国の重要無形民俗文化財に指定されている。1986年に奈井江で保存会が結成され、現在は会員約13名が地元の祭りなどで上演している40
  • 神社・寺院。
    • 奈井江神社は、1892年に埼玉県からの移住者の所有地に建てられた小祠に始まり、1899年に正式に創建された9
    • 空知山遍照寺は千手観音を本尊とする高野山真言宗の寺院で、北海道三十三観音霊場の第12番札所である41
  • 文化施設。
    • 文化ホール「コンチェルトホール」:246席。JR奈井江駅から徒歩1分、月曜休館42。1993年11月に開館した9
    • 字奈井江152-1の社会教育センターには、公民館、図書館、郷土館が入っている43。郷土館は1981年1月に開館した。町には陶芸センター(1985年)もある9
  • 町の歌。 「奈井江音頭」は1964年に公募で選ばれ、1980年には「新奈井江音頭」が制定された9

アイヌ文化

奈井江町内におけるアイヌの歴史について残る記録は少ない。参照した資料では、アイヌ文化の施設や博物館の展示は確認できなかった。アイヌの遺産は主に地名に残っており、町名、奈井江川、そして発電所がある字キナウスナイがその例である41522

姉妹都市・友好都市

  • 岡山県高梁市。
    • 1982年7月、成羽町と友好都市を提携した940
    • 成羽町が高梁市と合併したことを受け、2007年2月に高梁市と改めて提携を締結した9
    • 1985年から児童・生徒の交流が始まった40
    • 日本語版ウィキペディアは1983年としている5。町の記録では1982年である。
  • フィンランド・ハウスヤルビ町。
    • 1995年4月に友好都市を提携した149。日本語版ウィキペディアは1997年としているが5、町の公式ページでは1995年である。
    • ハウスヤルビ町はヘルシンキの北約70kmに位置し、人口は約8,800人。同町の保健医療・福祉のあり方は奈井江町の手本となっている。
    • 毎年、訪問団が行き来している。2024年度は9月26日から10月4日まで、町長と生徒による訪問が行われた14

ゆかりの人物

  • 北修二(1925〜2007年)。 北海道選挙区選出の参議院議員(1977〜1995年)。1992〜93年に北海道開発庁長官と沖縄開発庁長官を兼ね52、1997年に奈井江町の第4号名誉町民となった9
  • 北良治(1936〜2021年)。 8期(1986〜2018年)にわたり町長を務めた。福祉・医療の充実と近隣町との広域連携に力を注ぎ、合併ではなく単独町政を選んだ53
  • 北勝太郎。 1944年に初代奈井江村長に就任した。1960年に名誉町民に推戴された9
  • 粥川由美子(1970年生まれ)。 奈井江町出身の漫画家・イラストレーターで、現在はシアトルを拠点に活動している54

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. 国道12号 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  2. 道の駅「ハウスヤルビ奈井江」 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 町のプロフィール — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  4. 町の概要 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  5. 奈井江町 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  6. ないえの人口 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  7. 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) (PDF) — 国土地理院 JA 閲覧日 2026-09-23
  8. Naie, Hokkaido — Wikipedia EN 閲覧日 2026-09-23
  9. 奈井江町町政要覧 年表編 (PDF) — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  10. 町のキャッチフレーズ「ずどーん」 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  11. 奈井江のお米 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  12. モンスターウルフ — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  13. 北海キングメロン — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  14. 友好都市 ハウスヤルビ町(フィンランド共和国) — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  15. 奈井江川 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  16. ないえのあゆみ — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  17. 三井鉱山奈井江専用鉄道 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  18. 奈井江発電所 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  19. 奈井江町交流プラザみなクル — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  20. 奈井江駅 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  21. 公共交通 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  22. 奈井江町町政要覧 資料編 (PDF) — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  23. 奈井江の農業 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  24. ゲストハウス 泊まれる音楽室 — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  25. ふるさと納税 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  26. ゆめぴりか — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  27. 奈井江町 TOWN GUIDE (English version, PDF) — Naie Town EN 閲覧日 2026-09-23
  28. 無添加トマトジュース太陽のトマト — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  29. 椎茸 — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  30. 手のべそば — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  31. ちひろ餅 — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  32. 道の駅 ハウスヤルビ奈井江 — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  33. 炭火焼き鳥 たまりば 奈井江 — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  34. オータンブラー — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  35. にわ山森林自然公園 — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  36. 産業まつり — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  37. 奈井江町納涼花火大会 — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  38. ないえはしご酒 — 奈井江町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  39. ないえのゆめぴりかフェス — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  40. 友好都市 高梁市(岡山県) — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  41. 北海道三十三観音霊場 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  42. 文化ホール「コンチェルトホール」 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  43. 社会教育センター(公民館・図書館・郷土館) — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  44. にわ山森林自然公園 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  45. 不老の滝 — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  46. 奈井江町の観光パンフレットについて — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  47. 国道12号沿い、日本一長い直線道路29.2kmにある北海道 奈井江道の駅「ハウスヤルビ奈井江」 — 奈井江町日本一直線道まちづくり研究会 JA 閲覧日 2026-09-23
  48. ハウスヤルビ奈井江 — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  49. 道の駅ハウスヤルビ奈井江 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  50. 住所等一覧 — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  51. 奈井江町への交通アクセス — 奈井江町 JA 閲覧日 2026-09-23
  52. 北修二 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  53. 北良治 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  54. 粥川由美子 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23