北海道 市町村ガイド
砂川市、2026年3月

空知総合振興局

砂川市 Sunagawa

すながわし

砂川市は空知川が石狩川に合流する地点にある小さな市で、札幌と旭川のほぼ中間に位置する。炭鉱鉄道の分岐点、化学工場のまちとして発展した。現在は、国道12号沿いとその周辺に菓子店・カフェ約20店が集まる「すながわスイートロード」と、数多くの公園で知られる。市によれば、その都市公園面積はかつて日本一であった。12

人口(2020年国勢調査)
16,486
面積
78.68 km²
公式サイト
www.city.sunagawa.hokkaido.jp

主な特色

  • すながわスイートロード: 菓子店やカフェ約20店が市内に点在する。1 北海道を代表する菓子店・北菓楼の本店14や、「夕張メロンピュアゼリー」のメーカーであるホリ15もその一つである。観光協会によれば、炭鉱労働者の疲れを癒やしたお菓子がその始まりだという。16
  • 砂川ハイウェイオアシス館: 1991年4月26日開業。道内初、全国で二番目のハイウェイオアシスである。道央自動車道の利用者も一般道の利用者も、館内のショップやレストランを利用できる。17
  • 北海道子どもの国: 1976年に設置された面積232.5 haの道立公園。「ふしぎの森」には世界の七不思議を模した遊具がある。1819
  • 「公園の中に都市がある」まち: 1984年、環境庁が全国20か所を指定したモデル地域「アメニティ・タウン」に、道内で初めて指定された。市によれば、都市公園面積はかつて日本一であった。2
  • 砂川ポークチャップ: 砂川産のトマトと玉ねぎを使ったご当地グルメ。20店以上の飲食店がそれぞれ独自のメニューを提供している。20
  • 見学できるものづくりの工場: 馬具・革製品メーカーのソメスサドルが工場とショールームを置いている。2122 SHIROのオープンな化粧品工場「みんなの工場」では、ガラス越しに製品づくりを見学できる。23
  • 工業と医療: 最盛期には、東洋高圧の化学工場の周辺に従業員と家族約10,000人が暮らしていた。2 現在は北海道三井化学が市内で操業している。4 砂川市立病院は現在、中空知の地域センター病院である。24

観光・アクティビティ

自然・景観

  • 砂川オアシスパーク: 石狩川の旧河道の一部を遊水地として整備した水辺の公園。池を一周する遊歩道があり、夏はアジサイが咲き、樺戸山地のピンネシリに沈む夕日が見られる。16 ヨットやカヌーができ、夏から秋にかけては自転車を無料で借りられる。19 観光協会は、貸し出し期間を4月下旬から10月31日までとしている。16 遊水地の管理棟は休憩所として開放されており、ステンドグラスの窓がある。16
  • 北光公園: 面積23.5 ha5の公園で、105種約11,000本の樹木がある。市内の桜の名所で、ヨット、カヌー、釣りができ、ドッグランもある。19 1932年に堤防敷地を借り受けて開設した「北光園」が始まりである。12
  • 夏の花: 黒瀬ラベンダー園ではラベンダー畑が咲き誇る。那須ファームでは毎年、遅咲きのひまわり約20万本を植えている。16

温泉

  • 市内に温泉施設は確認できなかった。確認できた最寄りの温泉は、丘陵を越えた歌志内市の道の駅うたしないチロルの湯で、日帰り入浴と露天風呂がある。49

博物館・文化遺産

  • ソメスサドル砂川ファクトリー・ショールーム(北光237-6):馬具やバッグを製造する工場に併設された直営店。2250
  • SHIRO「みんなの工場」(豊沼町54-1):ショップやカフェからガラス越しに工場の様子が見える。「ブレンダーラボ」では予約不要、約15分で自分だけの香りを調合できる。工場見学やキッズスペースもある。23 ショップは10:00〜19:00、カフェは11:00〜19:00の営業で、カフェでは砂川本店でしか味わえない薪窯焼きのピッツァを提供している。5152
  • 北泉岳寺砂川神社:「文化・祭り」の節を参照。

アウトドア・季節のアクティビティ

  • 北海道子どもの国(北光401-1):面積232.5 haの道立公園で、約255種の樹木や野草がある。エゾリス、ウサギ、タヌキ、キツネが生息する。1989年に「日本の都市公園100選」に選ばれた。駐車場は無料で929台。開園期間は1月4日〜12月28日で、各施設の営業時間は季節によって異なる。18 2025年の「ふしぎの森」の料金は、高校生以上が500円(9:30〜17:00、4月中旬〜9月)、10月〜11月10日は300円であった。中学生以下は無料。キャンプサイトは一泊1,000円。ユニバーサル対応遊具のある「ヤッホーの森」や、青少年体験活動施設「ネイパル砂川」もある。夏にはホタルが見られる。19
  • 冬: オアシスパークでは1月から2月末まで、氷上のワカサギ釣りができる。19 子どもの国には雪のすべり台がある。17
  • オートスポーツランドスナガワ: 舗装のカートコースと未舗装のダートコースがある。排気音が100デシベルを超える車両は走行できない。19
  • ドライブ・サイクリング: 観光協会は、果樹園や花の農園をめぐる裏道の「カントリーロード」のドライブを紹介している。同協会の英語ページでは、9月下旬に北空知・中空知の菓子店を自転車でめぐるイベント「Hokkaido Sweets Ride」も紹介しているが、現在も開催されているかは確認が必要である。16

食の体験

  • スイートロードめぐり。市の一覧には、岩瀬牧場、北菓楼、ナカヤ、ほんだ、いよだ、吉川食品、プチ・トリフ山屋(マカロン)、Donut cafe 豆豆。zuzu、カフェ くるみるなどが載っている。1 季の庭 YA-YELLはオアシスパークを見渡す庭のカフェで、生フルーツ入りのソフトクリームバーで知られる。冬季はソフトバーの販売を除いて休業する。53

道の駅

砂川市内に道の駅はない。北海道の道の駅の公式一覧にも、市内の道の駅は載っていない。54 最寄りの道の駅は次のとおりである。

  • 道の駅ハウスヤルビ奈井江奈井江町、国道12号を南へ):国道12号の29.2 kmの直線区間のほぼ中間にある、ログハウス風の道の駅。カフェ「木莵(みみずく)」は自家製アイスクリームで知られ、地元の特産品も販売している。28
  • 道の駅たきかわ滝川市江部乙、国道12号を北へ):札幌と旭川のほぼ中間にある。55
  • 道の駅うたしないチロルの湯歌志内市、市の東):日帰り入浴と露天風呂がある温泉の道の駅。49
  • 道の駅つるぬま浦臼町、石狩川を渡った国道275号沿い):特産品の販売と野菜の直売所がある。56

市内の代替施設:砂川ハイウェイオアシス館。 登録された道の駅ではない。一般道の車も利用できるサービスエリア複合施設で、実質的には道の駅と同じ役割を果たしている。

  • 所在地:北光336-7、北海道子どもの国の敷地内。砂川SAで道央自動車道の上下線と接続している。国道12号からは、北菓楼本店近くの「北海道子どもの国」の看板で曲がり、道道1027号を進む。175758
  • 営業時間:2026年9月は平日9:00〜17:00、土日祝日9:00〜18:00。2026年10月1日から2027年4月30日までは毎日9:00〜17:00。12月31日は15:00に閉館し、1月1日は休館。レストランは10:30〜17:00(ラストオーダー16:30)。営業時間は2026年9月時点のもので、訪問前に確認が必要である。17
  • ショップ・商品:館内には五つの店舗がある。17 オアシスプラザでは北海道土産を販売している。「空知の産直 そらいちマーケット」(2017年開業)では、生産者の写真を添えた野菜、米、味付けジンギスカン、ホルモン、トマトジュース、浦臼町の「神内和牛あか」などを扱う。46 北菓楼の店舗では、バウムクーヘン、おかき、同店限定の「葡萄と小麦」を販売している。38
  • 食事:「レストランおあしす」は各フロア180席。ポークチャップ定食(1,450円)、浦臼の和牛を使ったハンバーグ(1,650円)、ラムジンギスカン、幌加内産そば粉を使った滝川産の鴨のそばなどを提供している。37 「オアシスキッチン空の森」では、岩瀬牧場のソフトクリーム(460円)、約10種類のジェラート(シングル480円)、赤平の「ホットレッグ」(780円)、米粉のマルゲリータピザ(720円)、よしかわのおはぎ(180円。価格は2024年4月時点)が味わえる。43 北菓楼の店舗ではソフトクリームとシュークリームも販売している。38
  • 設備:駐車場と入館は無料。高速道路側の駐車場は普通車313台・大型車104台、子どもの国駐車場は普通車337台・大型車22台、夏期限定の北側駐車場は普通車125台を収容する。5758 そのほかの設備は次のとおりである。
    • オストメイト対応のバリアフリートイレ、おむつ交換台、キッズトイレ58
    • 無料Wi-Fiと道路交通情報のある休憩スペース17
    • 2階の「ふるさと活性化プラザ」(最大約1,000人を収容できる貸ホール)に設けられた無料の屋内遊具ひろば(10:00〜16:00)1917
  • 備考:高速道路の利用者は、6:00〜22:00の間、ハイウェイオアシスを通ってUターンできる。57 砂川SAスマートIC(ETC専用、車長12 mまで、6:00〜22:00)で一般道と結ばれている。24 北海道子どもの国は、この施設を高速道路でUターンが可能となった全国初の場所と紹介している。18

アクセス・交通

  • 鉄道: 市内にはJR函館本線の砂川駅(A20)と豊沼駅の二つの駅がある。4 砂川駅には、「オホーツク2号」と上りの「宗谷」を除くすべての特急が停車する。25 特急で札幌から約50分、旭川から約40分、千歳から約90分である。27 砂川駅は1891年7月5日に開業した。25
  • 道路: 国道12号が市の中心部を通る。道央自動車道には、市内に砂川SAスマートIC(ETC専用)があり、近くに奈井江砂川IC(奈井江町)と滝川ICがある。427 車では札幌から約80 km(高速道路で約45分、一般道で約100分)、旭川から約60 km(高速道路で約35分)である。27
  • バス: 中央バスの旭川・富良野方面の都市間高速バスが「高速砂川石山」に停車し、ハイウェイオアシス館までは徒歩約15分。冬期は子どもの国の北口が閉鎖されるため、さらに時間がかかる。57 路線バスは再編の時期にある。中央バスの滝川奈井江線は2026年9月30日で運行を終了し、10月1日からは美唄自動車学校が運行する浦臼砂川線が市内を走る。運賃は乗車時に支払う。59 SHIROは砂川駅から工場まで無料のシャトルバスを運行している。51
  • タクシー: 砂川駅または滝川駅からハイウェイオアシス館まで約10分。57
  • 空路: 新千歳空港からは特急で約90分。旭川空港も利用できる(羽田から空路約95分)。2716

旅のヒント

  • 訪れる時期:
    • 5月:北光公園の桜と「緑と花の祭典」
    • 7〜8月:ラベンダー、ひまわり、花火のあるラブ・リバー砂川夏まつり
    • 9月下旬:大収穫祭とスイートマラニック
    • 12月:街頭もちつきと義士祭
    • 1〜2月:オアシスパークのワカサギ釣り4716
  • 観光案内: 砂川観光協会の窓口は、駅近くの「すないる」(西1条北2丁目1-20)にある。同じ建物内のSuBACoは平日10:00〜17:00に開館している。36 すないるには無料Wi-Fi、カフェ、レンタサイクルもある。24
  • ヒグマ: 2026年度、市内では9月14日までにクマの目撃や足跡、フンが36件記録された。東2条南4丁目の線路付近での子グマの目撃(9月2日)や、市街地の工場敷地内でのクマの目撃(9月3日)も含まれる。60 北海道子どもの国では、2026年6月24日に園路上で子グマが目撃された。18 SHIROは、駅から歩かずにシャトルバスを利用するよう来訪者に呼びかけている。51 鈴を携帯し、やぶを避け、明け方や夕暮れに一人で歩かないようにしたい。18
  • 冬の運転: 大雪を想定しておく必要がある。近隣の滝川の最深積雪の平年値は114 cmである。29 国道12号の流雪溝により目抜き通りは通行しやすく保たれているが、2 脇道や東側の丘陵では路面が凍結していることがある。
  • 季節ごとの休業: 子どもの国の各施設は営業期間外には閉鎖され、公園は12月29日〜1月3日が休園となる。18 YA-YELLは12月から4月下旬まで休業する。53 スマートICはETC専用で、夜間は閉鎖される。2724

写真

砂川市についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別 市(1958年7月1日市制施行)3
総合振興局 空知(空知総合振興局)
なし(市)。1958年以前は空知郡砂川町であった34
人口 2020年国勢調査では16,486人、7,599世帯。5 2025年国勢調査の速報値は14,998人で、1,488人(9.0%)の減少であった。6 住民基本台帳では2026年8月31日現在14,801人、8,316世帯。このうち65歳以上は6,080人(41.1%)、外国人住民は104人である。7
面積 78.68 km²。8 市域は東西約11.3 km、南北約12.7 km。9 土地の31.4%が山林、10.1%が田、7.6%が畑、7.4%が宅地である。5
人口密度 2026年8月時点で約188人/km²。2020年国勢調査時の約210人/km²から減少した(上記の数値から算出)
沿革 1890年に奈江村が設置された。市の資料編は開基日を1890年8月7日としている。5 1897年7月に歌志内が分村。奈江村は1902年4月1日に二級町村となり、1903年8月23日に砂川村へ改称、1907年4月1日に一級町村となった。1923年6月15日に町制を施行した。3 ただし市の資料編では1923年6月21日としている。5 1944年4月1日に奈井江村、1949年1月1日に上砂川町が分立した。1958年7月1日に市制を施行し、1959年に新十津川町の一部を編入した。3
隣接自治体 滝川市(北、空知川を挟む)、赤平市歌志内市上砂川町(東)、奈井江町(南)、新十津川町(西、石狩川を挟む)9
市のシンボル 市の木はナナカマド(1966年10月25日制定)、市の花はスズラン(1987年8月19日制定)。市章(1948年6月21日制定)は「砂川」の「す」を図案化したものである。10 市の鳥は確認できなかった。
マスコット 市全体を代表する汎用のゆるキャラはない。すながわスイートロード協議会の公式キャラクターは「スィップちゃん」(使用に関する取扱要項では「スイップちゃん」と表記)である。111 「みまもりんご」は、市の高齢者見守り事業のため2013年に誕生したりんご型のキャラクターである。1213
公式サイト https://www.city.sunagawa.hokkaido.jp/

地名の由来

  • 市によれば、「砂川」はアイヌ語の「オタ・ウシ・ナイ」を意訳したもので、「オタ」は砂、「ウシ」は多い、「ナイ」は川を意味する。市内の二つの川には今もこのアイヌ語の名が残る。上流を意味する「ペンケオタウシナイ川」は歌志内を源とし、下流を意味する「パンケオタウシナイ川」は市街の中央を流れる。9
  • 北海道は同じ語を「オタシナイ」とし、意味は同じく「砂・多い・川」としている。3 北海道の上砂川町の項では「大きな砂の川」と訳している。上砂川(「上流の砂川」)の名は、砂川の上流に位置することに由来する。3
  • 日本語版ウィキペディアは別の解釈として「砂浜・についている・川」を挙げている。また、同じアイヌ語の名を意味ではなく音で表記したものが「歌志内」になったとしている。4 北海道も、歌志内の名がペンケオタシナイ川に由来することを示している。3
  • 最初の村名「奈江」は、1903年に「砂川」へ改められた。3 砂川駅は1891年からこの名を用いていた。鉄道会社は当初この分岐駅を「歌志内」と名付ける予定だったが、最終的に「砂川」とした。25

歴史

  • アイヌの時代と探検: 現在の市域におけるアイヌの居住についての記録は少ない(「アイヌ文化」の節を参照)。1857年、松浦武四郎が上川探検の途中で、空知川河口の空知太を踏査した。1872年には、高畑利宜が上川地方の調査のため石狩川を遡る途中、空知太で一泊した。12
  • 道路・渡船・石炭(1886〜1890年): 1886年、樺戸・空知の両集治監の囚人約500人が、岩見沢から忠別太(旭川)方面へ上川道路を開削した。242 同年、三浦米蔵が空知太に渡船場を開設し、市はこれを定住の始まりとしている。125 北海道の滝川市の項では、三浦を山形県出身としている。3 1887年に歌志内炭鉱が開坑し、この地は上川と産炭地を結ぶ分岐点となった。1890年に奈江村が設置された。2
  • 鉄道のまち(1891〜1920年代): 1891年7月5日、北海道炭礦鉄道が岩見沢〜砂川間と砂川〜歌志内間の鉄道を開通させ、砂川駅はその分岐駅となった。25 道庁は土地を区画測量して農民に貸し付けた。人口は1890年の11人から、1894年には2,331人、1900年には7,000人余りに増えた。2 1902年に三井物産が製材工場を開設した。1909年には大火で約120戸が焼失した。12 1899年、阿波(徳島)出身の木場の労働者が年末の街頭もちつきを始め、今日まで続いている。26 1915年に上砂川で三井砂川炭鉱が開坑し、1918年には支線が開通した。12
  • 河川・水害・工業(1920年代〜1945年): 1923年に町制を施行した。3 1929年からは灌漑溝による水田への通水が始まった。昭和初期にはたびたび水害に見舞われ、町は大きな打撃を受けた。122 1939年に東洋高圧北海道工業所の建設が、1940年には北海道電力の前身が運営する豊沼の火力発電所の建設が始まった。12 1944年2月の砂川の人口は40,022人であった。同年4月に奈井江が分村した。5
  • 戦後の発展と市制施行(1946〜1970年): 1946年に東洋高圧が硫安の生産を開始した。高度成長期には、従業員と家族約10,000人が工場周辺に住んでいた。2 1949年に上砂川が分町した後の人口は23,072人であった。5 1951年に北海道電力砂川発電所が発電を開始した。12 1958年に市制を施行し、翌年には人口が市制施行後最多の32,495人に達した。9 1962年の石狩川の水害では1,252戸が床上浸水した。12 市は新水路の建設で対応し、1970年に総工費36億円で完成させた。2
  • 公園とアメニティ(1970年代〜1990年代): 1974年に緑化都市宣言を行った。10 1976年に北海道子どもの国が設置された。18 国道12号沿いに流雪溝が整備され、1982年に最初の区間、1984年に全体が完成した。12 アメニティ・タウンの指定も同じ1984年である。2 1988年に高速道路が市内に開通し、同年にJR歌志内線が廃止され、1994年には上砂川支線も廃止された。12 1991年にハイウェイオアシスが開業し、17 1995年には現在のオアシスパークである砂川遊水地が完成した。12
  • 菓子とものづくり: ホリは1947年4月に砂川で創業し、1987年に夕張メロンピュアゼリーを発売した。1991年4月には北菓楼を設立した。15 ソメスサドルは1964年にオリエントレザーとして歌志内で創業し、約30年後に生産拠点を砂川の新工場・ショールームへ移した。21
  • 近年: 2010年に新しい砂川市立病院が開院した。24 2015年8月に砂川SAスマートICが開通した。27 新庁舎の完成は、市の年表では2021年、12 2024年版の市勢要覧では2020年とされている。24 2025年4月には駅前に交流と観光案内の拠点「すないる」が開館し、2026年4月には義務教育学校「砂川学園」が開校した。2 2003〜04年に中空知の市町の間で合併協議が行われたが、合併には至らなかった。12

地理・気候

  • 位置: 砂川市は石狩平野にあり、石狩川の東岸、空知川が石狩川に合流する地点のすぐ南に位置する。両河川が市の西と北の境界をなす。東は夕張山系の低い丘陵を境に、旧産炭地の赤平・歌志内・上砂川と接する。市街地は平地と石狩川の間に南北に延びる。国道12号、道央自動車道、JR函館本線がいずれも市の中央を貫いている。9 この区間の国道12号は、日本一長い直線道路(29.2 km)とされる区間の一部である。1528
  • 山と水: 名のある山の最高峰は豊平山(261 m)で、石山は237 mである。河川には石狩川、空知川、奈江豊平川、パンケ歌志内川・ペンケ歌志内川がある。沼には袋地沼、北光沼がある。4 オアシスパークの遊水地は、石狩川の旧河道の一部に造られた。16
  • 公園: 市が管理する都市公園は26か所で、供用面積は363.98 haである。石山公園として計上される面積232.5 haの広域公園(子どもの国と同じ区域)、23.5 haの北光公園、63.4 haの石狩川緑地などが含まれる。5 住民一人あたり約245 m²にあたる(2026年の住民基本台帳から算出)。市内に国立公園・国定公園・道立自然公園は確認できなかった。
  • 気候: 市によれば、夏と冬の寒暖差が大きい内陸性気候で、夏は降雨量が、冬は降雪量が多い。9 市内に気象庁の観測所はない。最寄りは空知川を挟んですぐ北にある滝川のアメダスである。その1991〜2020年の平年値は、年平均気温7.0 ℃、1月の平均気温−6.9 ℃(日最低気温の平均−11.7 ℃)、8月の平均気温20.7 ℃(日最高気温の平均26.0 ℃)、年降水量1,156 mm、降雪の深さ合計844 cm、最深積雪の平均114 cmである。29 同地点の観測史上の記録には、最高気温36.0 ℃(2021年7月28日)、最低気温−27.2 ℃(1977年1月29日)、最深積雪167 cm(2018年2月23日)がある。30

経済・産業

  • 就業: 2020年国勢調査の市内在住の就業者は7,444人であった。最も多いのは医療・福祉の1,710人(約23%)で、市立病院や介護施設の存在を反映している。次いで卸売業・小売業(1,037人)、製造業(890人)、建設業(832人)、農業(377人、5.1%)の順である。5
  • 製造業: 2024年の調査では、事業所数27、従業者数719人、2023年の製造品出荷額等は467億円であった。首位は化学工業で、4事業所の出荷額が261億円。次いで食料品製造業が10事業所、従業者278人、159億円である。5 市内に拠点を置く企業には、ホリと北菓楼、1531 ソメスサドル、22 北海道三井化学、王子コーンスターチ北海道工場がある。4 北菓楼だけでも、2026年4月時点でグループ会社やパートを含め247人を雇用している。31 市内には現在も火力発電所があり、市は国の電源立地地域対策交付金を受けて保育事業に充てている。32 道央砂川工業団地に立地する企業には助成制度を設けている。33
  • 商業: 2021年経済センサスによると、卸売業・小売業は164事業所、従業者1,583人、年間商品販売額505億円であった。5
  • 農業: 農家戸数は2005年の308戸から2020年には193戸に減った。2024年度の作付面積は水稲467 ha、そば175 ha、玉ねぎ89 ha、牧草202 ha、とうもろこし34 haであった。ほかに乳用牛221頭、豚9,256頭が飼養されていた。5 市のふるさと納税の返礼品には「ななつぼし」「ゆめぴりか」などの米がある。市内の酒店は、砂川産の酒米で造った日本酒を販売している。24
  • 観光: 観光入込客数は、2021年度の903,000人から2024年度には1,476,000人に増えた。5
  • 医療: 砂川市立病院は、地域センター病院、災害拠点病院、地域周産期母子医療センター、地域がん診療病院の役割を担う。34 24時間対応の救命救急センターも運営している。24 2024年度の一日平均患者数は、入院302人、外来946人であった。5
  • 人口と地域活性化: 人口は、1949年以前の40,000人超のピークから半分以下に減った。9 市の活性化の取り組みには次のものがある。
    • スイートロードのブランドと、スイーツスタンプラリー35
    • 観光協会と商工会議所が入る駅前の「すないる」24
    • 地域おこし協力隊が運営する中心市街地の情報発信施設「SuBACo」36
    • 移住希望者向けの家具付き「お試し暮らし住宅」24
    • ふるさと納税(最もよく知られた返礼品はSHIRO製品)34

特産品・名物

特産品 分類 内容・購入場所
砂川ポークチャップ ご当地グルメ 地元産のトマトと玉ねぎを使ったポークチャップ。20店以上の飲食店が、定食、ステーキ、カレーなどの形で提供している。20 ハイウェイオアシス館の「レストランおあしす」では、上富良野産の豚肉と雨竜産の米を使ったポークチャップ定食を1,450円で提供している。37
北菓楼 菓子 1991年に砂川で創業。31 西1条北19丁目の本店(ショップ・喫茶)は9:00〜18:30営業で、休みは1月1日のみ。14 看板商品は約七日かけて作るおかきと、しっとりしたバウムクーヘン。24 ハイウェイオアシス館店では、同店限定のレーズンケーキ「葡萄と小麦」を販売している。38
ホリ 菓子 1947年に砂川で創業。1987年に夕張メロンピュアゼリーを発売した。同商品と「とうきびチョコ」は、2005年にともにモンドセレクション最高金賞を受賞した。15
林檎ロマン 洋菓子 「ほんだ」の一番人気の商品で、りんごの果肉入りホワイトチョコクリームをサブレで挟んだもの。店舗は西1条北11丁目にあり、営業は9:00〜18:00。39
ナカヤのアップルパイ 洋菓子 ナカヤは1948年創業のまちのお菓子屋さん。アップルパイは一日に何度も焼き上げる。40 市のスイートロードのページによれば、一日に2,000個以上売れることもある。1
きぬたもち 和菓子 1897年創業のいよだが製造する、24 道産もち米に砂糖、醤油、くるみを加えて蒸した餅菓子。1955年の全国菓子観光大博覧会で名誉総裁賞を受賞した。41
おはぎ 和菓子 東豊沼の吉川食品が、こしあん、きなこ、ごま、ずんだのおはぎを製造している。42 ハイウェイオアシス館でも一個180円で販売している。43
岩瀬牧場のジェラート 乳製品 100年以上の歴史を持つ牧場のジェラートで、一番人気は「しぼりたて」(生乳)。44 一の沢237-6の牧場の店舗にはイートインスペースがある。45
米と日本酒 農産物・日本酒 「ななつぼし」「ゆめぴりか」はふるさと納税の返礼品になっている。1909年創業の酒店「いりやま小山商店」は、砂川産の酒米だけで造った日本酒「砂川彗星」を販売している。24
りんご・ブルーベリー 果物 三谷果樹園がりんごとブルーベリーを栽培し、ジャムやりんごジュースを製造している。24
ソメスサドルの革製品 工芸品 馬具と手作りのバッグ。平成の即位の礼では馬車の馬具を、2008年のG8北海道洞爺湖サミットでは首脳への贈呈品を手がけた。21 工場とショールームは北光237-6。22
SHIROの化粧品 ブランド品・ふるさと納税 SHIROの砂川工場で作られるフレグランス、ランドリーリキッド、ヘアケア製品は、市のふるさと納税で特に人気の高い返礼品である。34
空知の味付けジンギスカン・ホルモン ハイウェイオアシス館の「空知の産直 そらいちマーケット」で販売している。同店は空知を味付けジンギスカン発祥の地と紹介している。46

文化・祭り

特記のない限り、日程は市の2026年度観光イベントカレンダー(2026年4月〜2027年3月)による。47

行事 時期 内容
すながわスイートスタンプラリー 2026年5月1日〜9月30日 スイートロードの店舗でアプリのスタンプを集め、景品やクーポンと交換できる35
すながわ緑と花の祭典 2026年5月17日(第52回) 1975年から北光公園で開催。24 ガーデンマーケット、苗木の無料配布、ステージショーなど1648
全日本ダートトライアル選手権・全日本ジムカーナ選手権 2026年5月23〜24日、6月27〜28日 オートスポーツランドスナガワで行われるモータースポーツの全国選手権の大会47
アメニティ・タウンすながわマラソン大会 2026年6月28日(第39回) 子どもの国周辺を走るロードレース47
ラブ・リバー砂川夏まつり 2026年8月8日(第29回) 1995年からオアシスパークで開催。24 露店やステージショーがあり、最後を第54回砂川納涼花火大会が飾る。同日には仮装盆踊りや子ども盆踊りのある盆踊り大会も開かれる48
砂川市民祭り 2026年8月25〜27日 中心市街地の祭り。8月26日には「緑粋みこし」が練り歩く47
砂川手打ちそば祭り 2026年9月13日 地域交流センターゆうで開催47
すながわスイートマラニック 2026年9月19日 オアシスパークで行う、ランニングとピクニックを組み合わせたイベント47
なかそらち大収穫祭 2026年9月26〜27日 中空知の五市五町の農産物や加工品が集まる。会場はハイウェイオアシス館48
砂川街頭もちつき 2026年12月12日 1899年から毎年年末に続く行事。2008年に市指定無形民俗文化財の第一号となった。2025年は市内の三か所でもちが配られた26
北海道義士祭 毎年12月14日 北泉岳寺で「忠臣蔵」の赤穂義士47人を偲ぶ。居合奉納、墓前祭、義士に扮した行列などが行われる4816
子どもの国ウィンターフェスティバル/砂川冬まつり 2027年2月7日/2月上旬 子どもの国での雪遊び、オアシスパークでの冬まつり47
  • 神社・寺院: 砂川神社(東5条南4丁目)は1891年の創建である。空知太と富平にも小さな神社がある。4 北泉岳寺にある赤穂義士47人の墓は、東京・高輪の泉岳寺から運んだ土の上に建てられている。16
  • 博物館・文化遺産: 大規模な市立博物館はない。1981年の公民館新築に合わせて郷土資料室が開設されたが、現在の公開状況は確認できていない。24 地域交流センターゆう(2007年開館)では、市民劇、子どもジャズスクール、市民文化祭が行われている。24
  • その他の伝統: 1899年に始まった街頭もちつきは、徳島(阿波)から来た労働者の記憶を今に伝える。26 9月のそば祭りは、2024年度に175 haのそばを作付けした市にふさわしい行事である。475

アイヌ文化

砂川に固有のアイヌの歴史はほとんど記録されておらず、市内にアイヌ文化の施設や遺跡は確認できなかった。アイヌの遺産は主に地名に残っている。

  • 砂川と歌志内は、ともに砂の多い川を指すアイヌ語名「オタ・ウシ・ナイ」に由来する。砂川の名はその意訳、歌志内の名は音訳である。パンケオタウシナイ川とペンケオタウシナイ川は元の名を残している。93
  • 豊平山は奈江豊平川にちなんで名付けられた。日本語版ウィキペディアは、アイヌ語地名の辞典『北海道蝦夷語地名解』を引き、この名をアイヌ語の「ト゚イエピラ」(崩れた崖)に由来するとしている。4
  • 空知太は空知川の合流点にあり、1857年に松浦武四郎が立ち寄った地として記録されている。12 北海道は、隣接する滝川の名をアイヌ語「ソーラップチプト」(滝が下る川)に由来するとしている。3

姉妹都市・友好都市

確認できなかった。市のウェブサイトにも2026年版の資料編にも、姉妹都市・友好都市の記載はない。ただし近隣市町とは「中空知定住自立圏」を通じて連携しており、その形成協定は2014年に締結された。12

ゆかりの人物

  • 金田たつえ(1948年生まれ): 砂川出身の演歌歌手。1973年の「花街の母」は発売から六年後に全国的なヒットとなり、1979年のNHK紅白歌合戦出場につながった。61
  • 栗良平(1943年生まれ): 1989年に社会現象となった童話『一杯のかけそば』の作者。砂川生まれで、地元の高校を卒業した。62
  • 根本幸典: 砂川生まれの衆議院議員(愛知15区選出)。63
  • 長井満也(1968年生まれ): 砂川出身のプロレスラー。64

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

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  4. 砂川市 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  5. 砂川市勢要覧資料編 2026 — 砂川市 Sunagawa City JA 閲覧日 2026-09-23
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