北海道 市町村ガイド
当麻町、2026年6月

上川総合振興局

当麻町 Toma

とうまちょう

当麻町は上川盆地の東端、旭川市の北東約15kmに位置する稲作の町である。1893年に屯田兵400戸が入植して開かれた。真っ黒な「でんすけすいか」で知られ、そのシーズンの初競りで75万円の値がついたこともある。「二頭の龍が眠る」とされる小さな鍾乳洞は、町の祭りや太鼓の一座、そして地中で熟成させる日本酒を生んだ。123

人口(2020年国勢調査)
6,319
面積
204.9 km²
上川郡
公式サイト
www.town.tohma.hokkaido.jp

主な特色

  • でんすけすいか: 縞模様がなく黒に近い、重さ6〜8kgのスイカで、1984年から1株1玉で栽培されている。24 初競りでは、2007年に旭川で65万円、11 2019年に75万円の値がついた。4
  • 米: 2024年の農業産出額(推計)69億円のうち、米が49.4億円を占めた。12 ブランド米「今摺米」は籾のまま貯蔵し、出荷直前に籾摺りする。13 日本語版ウィキペディアによれば、町の米は北海道農協米対策本部の評価で12年連続1位となっている。英語版ウィキペディアには古い「7年連続」という記述が残る。49
  • 当麻鍾乳洞: 1957年、石灰岩の採掘中に発見された長さ135mの鍾乳洞。1961年に北海道天然記念物に指定され、珍しい「マカロニ状」(ストロー状)の鍾乳石で知られる。14
  • 蟠龍伝説: 鍾乳洞の形が、二頭の龍が並んで横たわる姿を思わせたことに由来する。この発想から、蟠龍太鼓、龍おどりの一座、夏のとうま蟠龍まつりが生まれた。3
  • 夏バラと菊: 「大雪の薔薇」として出荷されるバラは「日本一の夏バラ」をうたう。15 菊は町の花であり、当麻町は主要な産地でもある。16
  • 屯田兵のまち: 1893年5月に屯田兵400戸が入植した。1
  • 食育・木育・花育: 町のまちづくりのテーマである。その象徴が、当麻山の麓にある、町産材100%で建てられた「くるみな」の施設群である。7
  • 鍾乳洞熟成酒「龍乃泉」: 冬の約2か月間を鍾乳洞の中で過ごす純米大吟醸酒。17

観光・アクティビティ

自然・景観

  • 当麻鍾乳洞(開明4区): ジュラ紀の石灰岩にできた長さ135mの鍾乳洞で、14 狭い通路でつながった5つの空間からなり、天井の高さは7〜8mある。25 公開期間は4月第4土曜日〜10月第4日曜日、9:00〜17:00(入洞は16:30まで)。料金は大人600円、小人400円。車椅子では入洞できない。14 町のページでは「当麻鐘乳洞」とも表記される。17
  • 当麻山展望台: 約20分の無料の遊歩道を登ると、町を見渡す展望台に着く。無雪期の日中に利用でき、秋の紅葉が美しい。急な区間もあるので歩きやすい靴で。夏は虫よけを持参したい。28
  • くるみなの散歩道: 当麻山の麓にある3kmの森の散策路。7
  • くるみなの庭: 100種類以上の多年草が咲く無料の庭園で、「土のトンネル」や「グラス迷路」がある。開園は4月下旬〜10月下旬の9:00〜17:00。51

温泉

  • ヘルシーシャトー(6条西4丁目): 長万部町の二股ラジウム温泉の天然の湯の華を使い、ラジウム泉を再現した公衆浴場。数種類の浴槽、サウナ、レストランがある。営業は10:00〜22:00(入館は21:00まで)。1月1日と、6月・10月の各2日間は休館。町外の利用者は700円、子どもは400円。52
  • いちいの宿(6条東4丁目): 旭山動物園方面へ向かう道道沿いにある、1999年開業のペンション風の宿。内湯と、晴れた日には大雪山連峰を望む露天風呂がある。食事(11:30〜19:00)と人気のミルクソフトクリームも提供している。53

博物館・歴史

  • 郷土資料館ここから: 4条南3丁目。入館無料、10:00〜19:00、火曜休館。Wi-Fiが使えるカフェスペースがある。24
  • 世界の昆虫館パピヨンシャトー: 世界各地の昆虫標本と、生きた昆虫の展示室がある。開館は4月下旬〜10月下旬の9:00〜17:00。大人600円、小人400円。54
  • おべんろの旅: うんちの妖精キャラクター「ウン精」の看板5体をめぐる、遊び心のある「パワースポット」の旅。スポットはJR当麻駅、当麻山展望台、くるみなの庭、くるみなの散歩道、鍾乳洞の5か所。5か所すべての写真を送ると、町産材で作ったお守りが郵送で届く。55

アウトドア・季節のアクティビティ

  • 当麻山キャンプ場: 4月下旬〜10月下旬に加え、冬はスノーキャンプもできる。テントサイト800円から、ログハウス3,600円、コテージ13,000円で、サウナバスもある。予約は電話(0166-84-3163)または「なっぷ」で。56
  • とうま山パークゴルフ場: 4コース36ホール。4月中旬〜10月30日、1日600円。57
  • 当麻山スキー場: 無料のロープトウがある初心者向けの無料ゲレンデ。12月下旬〜3月上旬、10:00〜16:00。58
  • FRONTIER VILLAGE: 2025年にスキー場に開業したモンゴルゲルの宿泊施設で、天井のパネルを開けて星空を眺められる。27 季節営業で、5月中旬頃にオープンする。59
  • くるみなの木遊館(6条西4丁目): 町産材で建てられた木の遊び場で、隣接する木材加工施設を窓越しに見学できる。10:00〜17:00、水曜休館。町外の子どもは1人100円。毎月木工教室を開いている。60

食の体験

  • コーヒーとカレーの店 MERB: 道の駅の隣にあり、牛骨スープを使ったスパイスカレーを出す。店主は、惜しまれつつ閉店した旭川のカレー店「米々亭」(2017年閉店)で約30年働き、その味をここで再現している。11:00〜18:00、火曜定休。61
  • ピザハウスココペリ: 当麻山近くの森に建つログハウスの店で、薪で焚く石窯を備える。月曜・火曜定休。62
  • 山本精肉店: 「山ジン」ジンギスカンを買って、キャンプ場で焼くのもよい。42

道の駅

  • 所在地: 上川郡当麻町宇園別2区(〒078-1332)、電話0166-58-8639。26 国道39号沿い、市街地の入口に位置する。63

  • 営業時間(2026年9月時点。訪問前に要確認):

    • 駅・売店:9:00〜18:00。食事処:11:00〜17:00。冬期は時間が変わる。
    • 休業日:12月31日〜1月3日。63
    • 町の飲食店情報では、食事処の営業時間を11:00〜19:00、木曜定休としている。64 2026年6月10日付のお知らせで食事処の営業内容の変更と臨時休業が告知されたが、詳細はオンラインでは確認できなかった。65
  • 売店・商品: 駅の中心は当麻町物産館「でんすけさんの家」である。63 主な商品は次のとおり。

    • でんすけすいか(6月下旬頃〜8月中旬)とでんすけすいかのグッズ
    • トマトジュース、バジルペースト、ポップコーン
    • 3種類の玄米の量り売り
    • 町内限定の日本酒「龍乃泉」
    • オリジナルブレンドのコーヒーとコーヒー豆37

    農産物直売コーナーの季節のメロンやトウモロコシもあり、全国発送に対応している。63

  • 食事:

    • 食事処(電話0166-84-5393)はそばが中心。大きな豚の角煮がのった角煮そば、冷たい梅おろしそば、かつ丼、角煮丼などがある。辛味噌ラーメンや生姜ラーメンもある。64
    • 名物はすいかソフトと「すいかミックス」。2026年4月4日に販売が再開された。41
    • 隣にはカレーのMERBがある。61
  • 設備:

    • 駐車場:大型10台、普通車40台。
    • 温水洗浄便座付きトイレ、多目的トイレ。
    • 授乳室、おむつ替え台。
    • Wi-Fi、クレジットカード・キャッシュレス決済、無料休憩コーナー。63
    • 北海道の道の駅公式サイトには、24時間トイレやEV充電器の記載はない(未確認)。
  • 備考:

    • 1998年4月17日、北海道の道の駅一覧の48番として登録された。26
    • スタンプは営業時間内のみ押すことができ、休業日は押せない。63
    • 町はこの駅を観光案内所として位置づけている。8
    • 駅の紹介文は、「でんすけ」の名の由来を自分で確かめてほしいと来訪者に呼びかけている。63(由来はコメディアンの芸名である。「特産品・名物」を参照。)
    • 近隣の道の駅には、旭川市神楽の道の駅あさひかわと、東川町の道の駅ひがしかわ「道草館」がある。26

アクセス・交通

  • 鉄道: JR石北本線の当麻駅は新旭川駅から13.9km。普通列車と特別快速「きたみ」が停車する無人駅で、2024年の1日平均利用者は約111人だった。旧駅事務室には1998年から農産物直売所「アグリステーションTOHMA」が入っている。23 当麻グリーンライフが農産物やソフトクリームを販売している。66 愛別寄りの伊香牛駅は1988年築のログハウスの駅舎で、1日の利用者は約6人。20 駅の隣にはJAのれんが倉庫が建つ。67 宗谷本線も町内を通るが、駅はない。4
  • 札幌から: 特急「カムイ」または「ライラック」で、札幌〜旭川間136.8kmを約1時間25分。68 旭川からは石北線の列車に乗る。旭川までは車・鉄道とも30分圏内である。8
  • 道路: 国道39号が町内を通り、旭川から比布、愛別、上川へと続く。69 旭川北ICと愛別ICへはいずれも約15分圏内。8 旭川紋別自動車道が町内を通過しているが、町内にインターチェンジはない。70 役場によれば、当麻の中心部から旭川までは車で約30分。1
  • バス: 道北バスが旭川方面と、愛別町上川町方面へ運行している。町内を経由する長距離路線もいくつかある。町内ではオンデマンド交通「のるーと当麻」が運行している。4
  • 空路: 最寄りの空港は東神楽町にある旭川空港。町の計画は空港に近いことを強みとして挙げている。8

旅のヒント

  • 訪れる時期:
    • 鍾乳洞、昆虫館、くるみなの庭、キャンプ場は4月第4土曜日〜10月第4日曜日のみ営業する。14545156
    • 夏の旅行はでんすけすいかの季節(6月下旬頃〜8月中旬)に合わせるとよい。37 蟠龍まつりは8月第1日曜日、48 仮装盆踊りは8月中旬に開かれる。49
    • 冬はスノーパーク、キャンドルライトフェスティバル、無料のスキー場を楽しめる。454658
  • 冬: 積雪は1mを超えることがあり、夜は−20℃を下回る。8 町は除雪が非常に行き届いているとしているが、北海道の冬道を前提に運転すること。71
  • 野生動物: 山歩きの前に、北海道のヒグマ出没情報マップ「ひぐまっぷ」で当麻町の情報を確認すること。72 当麻山では歩きやすい靴と長袖を着用し、夏は虫よけを用意する。28
  • 定休日: 郷土資料館ここからは火曜休館。24 木遊館とNANGA SHOP TOHMA(11:00〜18:00)は水曜休み、6036 山本精肉店は月曜定休。42
  • 宿泊: いちいの宿、53 FRONTIER VILLAGEのゲル(公式サイトから予約)、27 当麻山キャンプ場のコテージとログハウス。56 旭川のホテルまでは約30分。1

写真

当麻町についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別
振興局 上川総合振興局
上川郡(旧石狩国)4
人口 2020年国勢調査で6,319人。2025年国勢調査の速報値は5,826人で、493人(−7.8%)の減少。5 住民基本台帳では2026年8月31日現在、5,850人・3,001世帯。6
面積 204.90km²。東西17.3km、南北13.5km。1 森林が約65%を占める。7
人口密度 約28.6人/km²(住民5,850人)。2020年国勢調査時は30.8人/km²。
沿革 1893年に入植が始まった当時、この地域は永山村(現在は旭川市の一部)に属し、「永山村字トオマ」と称していた。1900年6月に分村して當麻村となった。1906年に二級町村制、1919年に一級町村制を施行し、1958年4月に町制を施行して当麻町となった。8 以後、合併はしていない。
隣接自治体 旭川市比布町愛別町上川町4
シンボル 町の木:イチイ。町の花:菊。4 町の鳥は確認できなかった。
マスコット 町の公式サイトでは公式マスコットは確認できなかった。英語版ウィキペディアは緑色の龍「Ryuta-kun」を挙げているが、その日本語名を「おとっきー」としており、これは音威子府村のマスコットの名である。この記述は信頼できない(未確認)。9 町のマンホールカードには、町に伝わる蟠龍伝説の青い龍が描かれている。10
公式サイト https://www.town.tohma.hokkaido.jp/ (ドメインでは町名を「tohma」と表記)

地名の由来

  • 町の説明: 町は町名の由来を、アイヌ語の「ト」(湖沼)、「オマ」(入る、ある)、「ナイ」(川)とし、おおよそ「沼に入る(沼にある)川」の意であるとしている。1
  • ほかの説: 日本語版ウィキペディアは「トオマ」(湿地の多いところ)とする。4 コトバンクは「トウオロ」(沼の中)とする。18 3説とも、盆地の底の湿った低地を表している。
  • 漢字: 「当麻」の字は音に合わせて選ばれた。町のページでは、この字を「麻が当たる場所」とゆるやかに説明してもいる。1 1958年に町制を施行するまでは旧字の「當麻」が使われていた。8
  • 読みと表記: 読みは「とうま」。町はウェブのドメインや施設名で「Tohma」とローマ字表記している。同じ字を書く奈良県の旧當麻町(たいまちょう)と混同しないよう注意したい。同町は現在、当麻町の友好交流先となっている(後述)。19

歴史

  • アイヌの時代: 参照した資料では、町内の遺跡は記録されていない。伊香牛や牛朱別川などにアイヌ語の地名が残る(後述の「アイヌ文化」を参照)。2021
  • 江戸時代: 英語版ウィキペディアは、江戸時代のこの地域を松前藩の勢力圏としている。9 参照した資料には、町内の交易所などの接触地点は見当たらない。
  • 屯田兵の入植(1893年): 1893年(明治26年)5月10日、屯田兵400戸がこの地で開墾を始めた。1 第3大隊に属する各200戸の2個中隊で、第5中隊が西当麻兵村、第6中隊が東当麻兵村に入った。22 町は主な出身県として広島県と山口県を挙げている。1 コトバンクはこれに徳島県と愛知県を加えている。18 当麻神社は1894年に創建された。4
  • 村の成立: 入植地は永山村に属していたが、1900年6月に分村して當麻村となった。1906年に二級町村制、1919年に一級町村制を施行した。8
  • 鉄道(1922年): 1922年11月4日、石北線の新旭川〜愛別間が開通し、当麻駅と伊香牛駅が開業した。2320 町の沿革は、これにより当麻が「大きく飛躍した」と記している。8 1926年には村役場の新庁舎が建てられた。現在は郷土資料館となっている。24
  • 戦後の入植: 1945年、旧陸軍演習地の約6,000haが緊急開拓地として開放され、500戸以上が入植した。8
  • 鍾乳洞の発見と町制施行: 鍾乳洞は1957年に発見され(町の計画では4月、ウィキペディアでは1月13日)、1961年3月17日に北海道天然記念物に指定された。825 1958年4月に町制を施行。1959年には当麻ダムが、1972年からは大雪頭首工と当麻山の「とうまスポーツランド」が続いた。8
  • 人口減少と産地化: 1960年の人口は13,592人だった。9 1970年からの稲作転換とオイルショックにより、小規模農家の離農と若者の流出が進んだ。8 その対応策の一つが(1984年からの)でんすけすいかで、名前は「田助」(田を助ける)の掛け言葉になっている。42 1989年に商標登録され、2005年には生産者が第35回日本農業賞の大賞を受賞した。11
  • 近年: 1998年に道の駅が登録された。26 2021年3月13日に将軍山駅が廃止され、4 2022年に町は開拓130年を迎えた。8 2020年国勢調査の人口6,319人は1965年の12,622人から49.9%の減少であり、8 2025年の速報値は5,826人だった。5 2025年にはスキー場にゲルのグランピング施設が開業した。27

地理・気候

  • 位置: 上川盆地の東端に位置する。東部の山地は大雪山系へと連なる。4 川沿いの平地は農地として利用されている。平坦部の土壌は主に粘土質で、石狩川沿いでは砂質となる。8
  • 河川: 石狩川が北西側で比布町との境界をなす。4 牛朱別川(36.8km)は当麻町と上川町の境界付近に源を発して北西へ流れ、当麻駅付近で南西へ向きを変え、旭川市の中心部で石狩川に合流する。21 当麻川も町内を流れている。8
  • 山: 主な高峰は安足山(850.8m)、東山(690.5m)、月見山(678m)、上米飯山(622.9m)である。4 市街地のそばにある小さな森の山・当麻山には町を見渡す展望台があり、町の公園やレジャー施設の多くはその麓に集まっている。288
  • 土地利用: 森林は約13,391ha(65%)で、大半は道有林(4,985ha)と町有林(4,393ha)である。2025年の水田は3,566ha、畑は400haだった。8 参照した資料では、町内に国立公園・国定公園の区域は見当たらなかった。
  • 気候: 夏と冬の寒暖差が大きい内陸性・大陸性の気候である。年平均気温は7℃前後。夏は30℃を超える日があり、冬の夜は−20℃を下回ることもあって、積雪が1mを超えることもある。8
    • 町内に気象庁の観測所はない。29 石狩川を挟んで北北西約5kmにある比布アメダスの平年値(1991〜2020年)は、年平均気温6.4℃、1月−8.3℃(日最低気温の平年値−13.6℃)、8月20.6℃(日最高気温の平年値26.3℃)、年降水量1,081.7mmである。30
    • 比布の観測史上の記録は、最高気温36.9℃(2021年8月7日)、最低気温−31.4℃(1985年1月25日)、日降水量の最大165.5mm(2024年7月24日)である。31
    • 比布では積雪を観測していない。当麻の中心部から南西約14kmにある旭川の観測所では、年間降雪量の平年値が557cm、最深積雪の平年値が89cmである。3032

経済・産業

  • 農業産出額: 2024年の農業産出額(推計)は69億円。内訳は米49.4億円、野菜17.9億円、花き4,000万円で、畜産はほぼない。12
  • 米: 2025年の水稲は作付面積2,600ha、収穫量14,400tで、全道の収穫量の2.5%を占めた。当麻町の田の面積3,680haは全道の田の1.7%にあたる。12 町独自の数字では、2025年の水稲作付面積は2,570haである。8
  • 複合経営: 多くの農家が稲作に野菜や花きを組み合わせている。米に次いで産出額が大きいのは、キュウリ、ミニトマト、スイカ、キク、バラ、カーネーションである。当麻農業協同組合はカントリーエレベーター(1997年)と、キュウリ・でんすけすいか・ミニトマトの選果施設を運営している。8 当麻町のキュウリの生産量は道内有数である。33
  • 農業構造: 販売農家は569戸(2005年)から342戸(2020年)に減り、平均経営面積は9.9haである。2020年の農業就業者767人のうち、64.8%が60歳以上だった。8
  • その他の産業と雇用: 製造業は木製品、コンクリート、アスファルト、砂利、鉄工所、電子管工場など。2021年の経済センサスでは商店が63店、販売額は107.5億円だった。商工会は電子地域通貨「でんすけペイ」を運営している。就業者に占める第一次産業の割合は1960年の72.7%から2020年には27.2%に下がり、第三次産業は56.7%に上昇した。8
  • 観光: 道の駅が観光案内所の役割を担い、見どころの多くは「とうまスポーツランド」として当麻山に集まる。町は観光客の減少を報告しているが、入込数は公表していない。8
  • 人口: 2020年の65歳以上の割合は42.1%(全道30.4%、全国26.9%)だった。町の将来展望では、2030年に5,391人、2060年に3,665人と推計している。2006年以降の転出超過は2017年には均衡し、当麻町は現在、旭川市のベッドタウンとなっている。8
  • 地域活性化: 「食育・木育・花育」のテーマ、34 「ニュータウンとうま」「ハートフルタウンとうま」の宅地分譲、8 2026年度からの国のふるさと住民登録制度(予定)と連動した「とまふる応援団」の登録制度などに取り組んでいる。35 滋賀県発祥のアウトドアブランドNANGAは、当麻山キャンプ場の隣に旗艦店を開いた。36

特産品・名物

特産品 分類 概要・入手先
でんすけすいか 農産物 黒い皮に赤い果肉を持つ「タヒチ」系品種のスイカ。7〜8月に出荷され、品質によって3等級に分けられる。11 名前は「デン助」の芸名で知られたコメディアン大宮敏光にちなむ。米に代わる作物であることから、「田助」(田を助ける)の掛け言葉にもなっている。2 道の駅では6月下旬頃〜8月中旬に販売される。37 問い合わせは当麻農業協同組合へ。2
今摺米 籾のまま低温で貯蔵し、出荷の直前に籾摺り・精米する。堆肥と有機質肥料を使って栽培。当麻農業協同組合が販売している。13 道の駅では3種類の玄米を量り売りしている。37
とっとき米 農業法人の当麻グリーンライフが、有機質肥料のみで栽培する有機栽培米・減農薬米。4品種がある。38
町産きたくりんのおむすび 食品 「当麻のおむすび屋さんmusubi」(北星2区)が、町内産の「きたくりん」でおむすびを作っている。営業は11:00から売り切れまで、不定休。39
夏バラ「大雪の薔薇」 花き ハウスで栽培される。本州で梅雨のため品質が落ちる6〜9月に出荷する。15
キク 花き 町の花。生産者団体は2004年に全国規模の施設園芸の賞を、2007年にホクレン夢大賞を受賞した。16
キュウリとトマト 野菜 キュウリは厳しい出荷基準のもとで生産されている。33 トマトは樹上で完熟させる。40 道の駅ではトマトジュースを販売している。37
龍乃泉 日本酒 当麻町の農家が栽培した「彗星」を使い、旭川市の高砂酒造が醸造する純米大吟醸酒。冬の間の約2か月、鍾乳洞で熟成させ、搬入・搬出はボランティアが担う。少量生産で、町内の店舗とふるさと納税の返礼品としてのみ販売される。17 道の駅でも取り扱っている。37
すいかソフト スイーツ 道の駅の看板ソフトクリームで、「すいかミックス」もある。2026年のシーズンは4月4日に始まった。41
ジンギスカン「山ジン」(山本精肉店) 4条南3丁目にある老舗精肉店・山本精肉店の自家製ジンギスカン。現在は若いスタッフが営んでいる。営業は9:00〜18:00、月曜定休。42
ふるさと納税の返礼品 返礼品 170品目以上がある。43 ふるさとチョイスでの人気品は、山本精肉店のジンギスカン(寄附額20,000円・23,000円)、生産者を指定した特別栽培の「特Aゆめぴりか」、肉球の鍋敷きやキーホルダー、トマトジュース「たいせつなトマト」、木工品など。44

文化・祭り

行事 時期 見どころ
スノーパーク 1月中旬〜2月中旬、9:00〜17:00。雪解けとともに終了 フィールドボール場での無料のそり遊び・雪遊び。タイヤチューブとそりを無料で貸し出す。2026年の入雪式は雪不足のため中止された。45
キャンドルライトフェスティバル 2月上旬(2026年は2月1日14:00から) 公民館まとまーる前の駐車場で開催。昼はスノーモービルが引くバナナボート、アイスキャンドルづくり、ランタンづくりがある。日が暮れるとアイスキャンドルとイルミネーションが灯る。ハンバーガーやラーメンなどの屋台も出る。46
とうま蟠龍まつり 8月第1日曜日 公民館まとまーる前(3条東2丁目)の特設会場で開催。47 長崎くんちをモデルにした青と銀の「龍おどり」、蟠龍太鼓、「千人踊り」、屋台、フィナーレの花火が見どころ。48 東京当麻会の元町民もこの祭りのために来町する。8
仮装盆踊り 8月中旬 JR当麻駅の特設会場で開催。まず子ども盆踊りがあり、続いて夜に団体・個人の賞金付きの仮装コンテストが行われる。町外からの参加も歓迎している。49
  • 蟠龍伝説: 1992年の絵本『蟠龍伝説』は、二頭の龍が自然災害から村を救う物語である。元当麻中学校教諭の監修で作られ、アニメ版がYouTubeで公開されている。鍾乳洞は当初「蝦夷蟠龍洞」と名付けられた。3
  • 神社・寺院・文化財: 当麻神社は1894年の創建。町指定文化財は次のとおり。
    • 法隆寺の忠魂堂
    • 誓王寺とその鐘楼
    • 旧当麻神社跡丘陵地4
  • 資料館: 郷土資料館ここからは1926年築の村役場庁舎にあり、1982年に資料館として開館した。2階には屯田兵屋がそのまま移築され、昔の農具や生活用品とともに展示されている。24
  • マンホールカード: 当麻町のカードには青い龍が描かれている。ここから(10:00〜19:00、火曜休館)で配布しており、火曜日は役場で受け取れる。郵送は行っていない。10

アイヌ文化

  • 地名: 町名そのもの(「地名の由来」を参照)のほか、伊香牛は「イイカウシイ」(越す所)に由来する。知里真志保はこれを石狩川の渡り場と解釈した。1973年の鉄道関係の資料は「いつもあふれる所」と読んでいる。20 牛朱別川は「ウシㇱペッ」(ひづめ跡の川)に由来し、かつて川沿いに見られた鹿の足跡にちなむ。洪水にちなむ「イシㇱペッ」(荒れ狂う川)とする説もある。21
  • 遺跡・施設: 参照した資料では、町内にアイヌの遺跡、文化施設、伝承活動の団体は見当たらなかった。上川地方のアイヌ文化については、旭川市神楽の旭川市博物館が最寄りの大規模な収蔵施設である。開館は9:00〜17:00、観覧料は大人350円。50

姉妹都市・友好都市

  • 奈良県葛城市: 当麻町は1995年8月、同じ字を書く奈良県の當麻町と友好交流提携を結んだ。當麻町は2004年10月1日に新庄町と合併して葛城市となり、葛城市は当麻町を友好都市としている。1973
  • 海外の姉妹都市は確認できなかった。

ゆかりの人物

  • 加登川幸太郎:当麻町出身。陸軍中佐で、のちに戦車戦や戦史について多くの著作を残した。474
  • 曽根健孝:当麻町出身。外交官。在ロサンゼルス総領事(2022〜2025年)を経て、2025年9月から駐チリ大使。475
  • 原一平:コメディアン。4
  • 林路一(1891〜1938年):山口県生まれで、1893年に2歳で当麻へ移住した。村長(1919〜1927年)を務めたのち、北海道会議員、衆議院議員(1928〜1938年)となった。1931年にはネスレの北海道進出に反対した。476
  • 山田真裕:政治学者、関西学院大学教授。4

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. 当麻町(とうまちょう)について — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  2. でんすけすいか — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 蟠龍伝説 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  4. 当麻町 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  5. 令和7年国勢調査速報 北海道の人口・世帯数(要計表に基づく人口・世帯数の集計) — Hokkaido Government, Statistics Division JA 閲覧日 2026-09-23
  6. 当麻町ホームページ(人口・世帯数) — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  7. 食育 木育 花育からつながる心育 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  8. 当麻町過疎地域持続的発展市町村計画(令和8年度~令和12年度) — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  9. Tōma, Hokkaido — Wikipedia EN 閲覧日 2026-09-23
  10. マンホールカード — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  11. でんすけすいか — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  12. わがマチ・わがムラ 北海道当麻町 — Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries JA 閲覧日 2026-09-23
  13. 今摺米 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  14. 当麻鍾乳洞 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  15. バラ — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  16. キク — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  17. 当麻鐘乳洞熟成酒「龍乃泉」 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  18. 当麻町(とうまちょう)とは — Kotobank JA 閲覧日 2026-09-23
  19. 當麻町 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  20. 伊香牛駅 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  21. 牛朱別川 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  22. 屯田兵 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  23. 当麻駅 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  24. 郷土資料館ここから — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  25. 当麻鍾乳洞 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  26. 道の駅一覧 — Hokkaido Michi-no-Eki Liaison Council JA 閲覧日 2026-09-23
  27. FRONTIER VILLAGE(フロンティアビレッジ) — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  28. 当麻山・当麻山展望台 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  29. 地点の選択(上川地方) — Japan Meteorological Agency JA 閲覧日 2026-09-23
  30. 比布(上川地方) 平年値(年・月ごとの値) — Japan Meteorological Agency JA 閲覧日 2026-09-23
  31. 比布(上川地方) 観測史上1~10位の値 — Japan Meteorological Agency JA 閲覧日 2026-09-23
  32. 旭川(上川地方) 平年値(年・月ごとの値) — Japan Meteorological Agency JA 閲覧日 2026-09-23
  33. きゅうり — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  34. まちづくりのテーマ — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  35. とまふる応援団 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  36. NANGA SHOP TOHMA — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  37. 道の駅とうま「物産館でんすけさんの家」 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  38. とっとき米 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  39. 当麻のおむすび屋さんmusubi — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  40. トマト — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  41. 2026年すいかソフト始まります! — Hokkaido Michi-no-Eki Liaison Council JA 閲覧日 2026-09-23
  42. 山本精肉店 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  43. 北海道当麻町 自治体情報 — Furusato Choice JA 閲覧日 2026-09-23
  44. 北海道当麻町のふるさと納税 返礼品一覧 — Furusato Choice JA 閲覧日 2026-09-23
  45. スノーパーク — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  46. キャンドルライトフェスティバル — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  47. 公民館まとまーる — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  48. 蟠龍まつり — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  49. 盆踊り — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  50. 旭川市博物館 — Asahikawa City JA 閲覧日 2026-09-23
  51. くるみなの庭 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  52. ヘルシーシャトー — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  53. いちいの宿 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  54. 世界の昆虫館パピヨンシャトー — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  55. 当麻町おべんろの旅 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  56. 当麻山キャンプ場 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  57. とうま山パークゴルフ場 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  58. 当麻山スキー場 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  59. FRONTIER VILLAGE — Frontier Village JA 閲覧日 2026-09-23
  60. くるみなの木遊館 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  61. コーヒーとカレーの店 MERB — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  62. ピザハウスココペリ — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  63. とうま — Hokkaido Michi-no-Eki Liaison Council JA 閲覧日 2026-09-23
  64. 道の駅とうまお食事処 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  65. 道の駅とうま 食事処営業内容変更及び臨時休業のお知らせ — Hokkaido Michi-no-Eki Liaison Council JA 閲覧日 2026-09-23
  66. JR当麻駅 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  67. JR伊香牛駅 — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  68. カムイ (列車) — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  69. 国道39号 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  70. 旭川紋別自動車道 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  71. 除雪は大変? — Toma Town JA 閲覧日 2026-09-23
  72. ひぐまっぷ 当麻町2026年度 — Higumap JA 閲覧日 2026-09-23
  73. 葛城市 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  74. 加登川幸太郎 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  75. 曽根健孝 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  76. 林路一 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23