北海道 市町村ガイド

後志総合振興局

泊村 Tomari

とまりむら

積丹半島西岸にある小さな漁村で、北海道唯一の原子力発電所が立地する。経済の柱がニシンから石炭、そして原子力へと移り変わってきたことから、泊村は自らを「エネルギーのふるさと」と称している。このほか、北海道最古の炭鉱、復元された鰊御殿、カブト岬の海岸、盃温泉がある。

人口(2020年国勢調査)
1,569
面積
82.27 km²
古宇郡
公式サイト
www.vill.tomari.hokkaido.jp

主な特色

  • 泊発電所:北海道電力の加圧水型原子炉3基で、合計出力は2.07 GW。村はこれを「北海道最大の電気エネルギー基地」と表現している。3基すべてが稼働していた当時は、北海道の電力の約40%を供給していた。9 3基とも2012年以降停止している10。3号機は2025年7月30日に原子炉設置変更許可(原子力規制委員会による安全審査の合格)を受けた11
  • 「エネルギーのふるさと」:村は自らの歴史をニシン漁とエネルギーの物語として語り、世界のエネルギーが石炭から石油、さらに原子力へと移り変わった流れと重ね合わせている12
  • 茅沼炭鉱:北海道最古の炭鉱である。1856年に石炭が発見され、108年後の1964年に閉山した。13 1869年には、新橋–横浜間の鉄道開業より3年早く軌道が敷設された。この軌道は日本初の鉄道と呼ばれることもあるが、一般にはその称号は1872年開業の旅客鉄道に与えられている。1415
  • ニシン漁の遺産:明治期の鰊漁最盛期には、泊に50を超える鰊番屋が建ち並んでいた。鰊御殿とまりはそのうち2棟の建物を保存している。沿岸では約40か所の袋澗が確認されている。袋澗は岩を掘り込んで造った小さな船溜まりで、獲れすぎたニシンを網袋に入れて蓄えておいた。16
  • カブト岬・カブトライン:険しい海岸線は後志十景の一つに選ばれている17。カブトラインは、半島を巡る国道229号の西側区間の愛称である18
  • 盃温泉:海辺の温泉郷で、1975年に国民保養温泉地に指定された。弁天島に沈む夕日で知られる。1920
  • 海産物:ウニ、ホタテ、秋サケ、養殖の「カブトサーモン」212223
  • 村の財政:発電所に伴う固定資産税と国の交付金があるため、泊村には普通交付税が交付されていない7。2026年度、北海道の179市町村のうち交付額がゼロだったのは泊村だけである。24

観光・アクティビティ

自然・景観

  • カブト岬(兜岩)とカブトライン:海岸にある兜の形をした岩と断崖。源義経が残した兜だとする伝説もある。17 カブトラインは半島西側を通る国道229号の海岸道路で、「積丹ブルー」の海と奇岩で知られる。泊観光協会が照岸に設置した看板には、カブトラインが後志十景に選ばれた理由が記されている。18
  • 弁天島・茂岩海岸:弁天島は盃温泉のシンボルで、夏はキャンプの人気スポットとなる。岩場の海岸は遠浅で、小さな子どもにも向く。45
  • 堀株海岸:広くきれいな砂浜で、マリンスポーツに利用される46
  • 末広の滝:盃川の上流にある滝47

温泉

  • 盃温泉郷:海と山に挟まれた温泉郷で、弁天島に沈む夕日を望める20。泉質は含芒硝石こう泉とされ、神経痛や筋肉痛に効くという19。Wikipediaは源泉温度を46 °Cとしている。村営の国民宿舎もいわ荘は2012年に宿泊の受け入れを、2015年に日帰り入浴をやめ、2016年に解体された。48
  • 茂岩温泉:日帰り入浴のみで、料金は大人500円、子ども400円。最寄りのバス停は「茂岩」。49
  • ホテル潮香荘:露天風呂のあるホテルで定員60人、「盃温泉湯元」バス停の近くにある。入浴のみの茂岩温泉のほか、村の宿泊施設一覧には8軒が載っている。このホテル、岩田旅館、5軒の小規模な民宿、カルチャーヴィレッジ泊である。カルチャーヴィレッジ泊は照岸の「兜岬」バス停近くにあり、食事なしの洋室で定員50人、カフェラウンジとWi-Fiを備える。49

博物館・歴史遺産

  • 鰊御殿とまり:移築・復元された2棟の建物、旧川村家番屋と旧武井邸客殿(1916年頃)からなる。2001年に村初の有形文化財に指定され、2006年には水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれた。1650 2026年は4月11日に開館し、営業期間は11月中旬まで。開館時間は9:30〜16:30で、月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日)だが、7〜9月は毎日開館する。51 入館料は大人300円、子ども100円。16
  • 袋澗:積丹半島に約100か所あった袋澗のうち40か所が泊村にあり、葛間の澗もその一つである。村によれば、北海道遺産「ニシン漁の記憶『袋澗十選』」に村内から3か所が選ばれている。16
  • 茅沼炭鉱跡:今もボタ山を見ることができる14
  • 原子力PRセンター「とまりん館」:科学コーナーや温水プールを備えた原子力PR施設。入館無料。展示館は9:00〜17:00、プールは10:00〜17:00(遊泳は16:45まで)。月曜日と年末年始は休館。44 しおかぜラインには「原子力PRセンター」停留所がある31

アウトドア・季節のアクティビティ

  • 泊村アイスセンター「とまリンク」:後志管内唯一のアイスリンクで、1998年から通年営業している。アイスホッケー、フィギュアスケート、カーリングに利用される。料金は村外の大人のスケートが300円、貸靴100円、カーリングは1シート1時間1,000円。営業時間は9:00〜21:00で、月曜休館。52
  • とまりカブトラインパーク:日本海、カブト岬、カブトラインを望む公園。ナイター照明付きの18ホールのパークゴルフ場、テニスコート、バーベキューハウスがある。53 2026年の営業期間は4月中旬(4月11日開業)から11月中旬まで、9:00〜17:00。パークゴルフは村外者300円。54
  • 盃野営場:茂岩川沿いのテント専用キャンプ場。6〜10月に開設され、無料で予約は不要。55
  • 磯釣り:春から秋にかけて海岸は釣り人でにぎわい、カブト千畳敷は人気の釣り場である5617

食の体験

  • 群来まつりのウニ・ホタテの取り放題は、地元の海産物を産地で味わう絶好の機会である40。持ち帰り用の特産品は「特産品・名物」の節を参照。

道の駅

泊村内に道の駅はない。北海道の公式一覧にも村内の道の駅は載っていない。57 最寄りの道の駅は次のとおり。

  • 道の駅オスコイ!かもえない神恵内村):北側の国道229号沿い、赤石村字大森292-1。しおかぜラインで道の駅から泊村役場まで約25分。5731 地元の海産物や水産加工品を販売し、水槽には活ホタテもある。ホッケバーガーは季節限定で、週末と夏季に販売される。営業時間は9:00〜17:00、12月31日〜1月3日は休業(2026年9月時点。訪問前に要確認)。駐車場は普通車29台・大型車4台分で、Wi-Fi、キッズスペース、授乳室がある。58
  • 道の駅いわない岩内町):南側、国道229号と276号の分岐付近の万代47-4。しおかぜラインで泊村役場から岩内ターミナルまで約34分。5731 水産品、菓子、地元産米を使った日本酒、クラフトビールを販売する。営業時間は9:00〜18:00(4〜10月)、9:00〜17:00(11〜3月)。11月から4月20日までの月曜日と年末年始は休業(2026年9月時点。訪問前に要確認)。駐車場は普通車94台・大型車8台分で、Wi-Fiもある。59
  • 道の駅ふるびらたらこミュージアム古平町):2025年1月31日登録57。古平町は山を隔てて泊村と接しているが7、車では半島を大きく回らなければならない。

アクセス・交通

  • 鉄道:村内に鉄道は通っていない。最寄り駅は共和町にあるJR函館本線の小沢駅である。7
  • バス:北海道中央バスの高速バスが岩内ターミナルまで運行している。村の案内では、所要時間は札幌から約2時間30分、小樽から約1時間30分。60 2024年10月の時刻表では、札幌駅10:05発、岩内12:39着である31。岩内からはしおかぜラインが海岸沿いに泊村を経て神恵内村の川白まで運行している。2024年9月30日で廃止された中央バス神恵内線に代わり、岩宇地域の4町村(共和町、岩内町、泊村、神恵内村)が運行するコミュニティバスである。2024年10月時点で平日は片道5便、週末は便数が少ない。岩内ターミナルから泊村役場までの運賃は500円で、12月31日〜1月3日は運休。31 このほか、とまり循環バスが村の中心部と盃・茂岩を結んでいる7
  • 道路:国道229号が村内を縦貫し、北海道道342号茅沼鉱山泊線と北海道道1178号泊共和線が分岐する。7 車では札幌から約100 km・約2時間、新千歳空港から約145 km・約2時間20分60
  • 最寄り空港:新千歳空港(札幌または小樽市経由)60

旅のヒント

  • ベストシーズン:海水浴、盃でのキャンプ(6〜10月)、カブトラインのドライブが楽しめる夏から初秋。鰊御殿とまりとパークゴルフ場の営業は4月中旬から11月中旬までに限られる。555154
  • :冬は風が強く、神恵内では月平均風速が12月に最も大きい。南の共和観測所では年間降雪量の平年値が6 mを超える。3638 屋内で過ごせる施設はとまリンクととまりん館のプールで、いずれも月曜休館5244
  • バスは本数が少ない:しおかぜラインは1日5便程度しかないため、利用する前に時刻表を確認したい。宿泊先も旅館・民宿数軒に限られる。3149
  • 野生動物と海岸:北海道の他の農山村と同様、山道や川の近くではヒグマに注意し、海が荒れているときは磯場で十分に気をつけること。2025年夏には親子のクマが目撃されたため、村はカブト千畳敷を7月29日から8月18日まで立入禁止とした。村は釣り人にごみの持ち帰りも呼びかけている。61

泊村についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別
総合振興局 後志総合振興局
古宇郡(神恵内村と共に属する)1
人口 1,569人(2020年国勢調査。男784人、女785人、813世帯)2。住民基本台帳では2026年8月31日現在1,371人(男684人、女687人、829世帯)3。2026年5月29日公表の2025年国勢調査速報値は1,490人(男803人、女687人、832世帯)4
面積 82.27 km²(国土地理院、2026年4月1日)5。村の公式ページでは旧数値の82.35 km²を掲げている。村域は東西11.8 km、南北14.6 kmである。6
人口密度 1 km²あたり19.1人(2020年国勢調査)2。2026年8月の住民基本台帳人口では1 km²あたり約16.7人
沿革 村は開基を1601年、開村を1880年3月1日としている6。現在の村は1909年4月1日、古宇郡の泊村・盃村・興志内村と岩内郡の堀株村・茅沼村が合併し、二級村として発足した。1923年4月1日に一級村となり、1923年9月1日には村域の一部が発足村(現・共和町)に編入された。1 その後の合併の記載はない7
隣接自治体 神恵内村共和町古平町7
シンボル 村の木はサクラ、村の花はエゾスカシユリで、いずれも1994年3月10日に制定された。村章は1937年2月25日に制定されたもので、「泊」の字を図案化し、外側の円がさんずい、内側が「白」を表す。村の鳥の記載はない。8
マスコット 確認できなかった
公式サイト https://www.vill.tomari.hokkaido.jp/

地名の由来

村によれば、村名はアイヌ語のヘモイトマリ(「マスを寄せる入海」)に由来する8。北海道のアイヌ語地名リストでは、泊村の村名をmoyre-tomari(モイレトマリ、「静かな泊地」)としている。永田方正はこれを「緩潮の泊」と訳した。地名研究者の山田秀三の解説によれば、アイヌ時代には現在の村の中心部にある入江がモイレトマリと呼ばれていた。この海岸には「トマリ」の付く地名がほかにもいくつかあり、村名はおそらくこの中心部のものに由来する。25 同リストは江差の泊の項で、tomariという語そのものが和語からアイヌ語に取り入れられたものだとしている25。日本語の「泊」は「船着き場」あるいは「船が停泊する」ことを意味する。

村内のほかのアイヌ語由来の地名:

  • 照岸terke-us-i(「飛び越える所」、永田方正の訳)に由来する。山田秀三の解説は、海岸の岩を跳び越えて行くことを指したのではないかとしている。25
  • 茂岩mo-iwa(「小さな山」)に由来する。ここでは海中に立つ鋭いピラミッド形の岩を指す。26
  • 渋井sinpuy(「泉、井戸」)に由来する。渋井川を遡る道の脇で、井戸のように石で囲まれた湧き水が見つかっている。27
  • カブト岬カムイシレパ(「神の岬」)と呼ばれ、神聖な場所とされている17

歴史

  • アイヌ時代:沿岸の地名(moyre-tomarimo-iwasinpuy)や、カブト岬・弁天島の伝説はアイヌ時代に由来する(「アイヌ文化」の節を参照)2517。確認した資料では遺跡は見つからなかった。
  • 江戸時代:松前藩がこの地にフルウ場所を開いた。泊稲荷神社は1682年、場所請負人である福島屋の田付新助が創建したと伝えられる。1730年には興志内にも稲荷神社が創建された。1 村は開基を1601年としている6。この地域は1807年に幕府直轄領となり、1821年に松前藩領に戻った。1855年に再び幕府直轄領となり、庄内藩が警備を担った。1
  • 石炭(1856年以降):1856年、漁師が茅沼の山中で石炭を発見した13。1864年には箱館奉行所がアメリカ人技師を招いて採掘を始めた15。ただし村の観光ページは、本格的な採掘の開始を1862年としている14。1869年、坑口から茅沼港まで2.8 kmの軌道が開通した。石炭を積んだ車両は重力で坂を下り、帰りは牛や馬が引き上げた。1881年には木製のレールが鉄製に替えられた。1514
  • 明治の漁村:古宇郡は1869年に置かれた1。1873年、旧泊村は82戸・299人だった。1879年には90戸・426人、和船167艘を数え、産物はニシン、マス、サケ、タラ、昆布だった。28 ニシン漁の最盛期には50を超える番屋が浜に建ち並んだ。現在、鰊御殿とまりに保存されている川村家の番屋は明治27年(1894年。村のページでは西暦を1884年と記載)の建築である。16 盃温泉は1905年頃、ニシン漁の漁夫のための銭湯として開発され、「高島の湯」と呼ばれた19
  • 1909〜1923年:5村が合併して泊村が成立し(1909年)、のちに一級村となった(1923年)1
  • 石炭の最盛期と閉山:1931年、軌道に代わって岩内港への索道が設けられた。1946年からは発足–岩内間に私設鉄道が走ったが、1962年に台風で堀株川の橋梁が破壊され、同年までの運行となった。15 炭鉱は1964年8月30日に閉山した15。その後、地域振興と暖房用炭の供給のために開かれた泊炭鉱も1969年に閉山した。13 最盛期の泊村の人口は約10,000人で、そのおよそ半数が茅沼に住んでいた13。住民基本台帳人口は1960年の8,934人から1965年には4,771人に減少した29
  • 原子力の時代:1号機は1989年6月、2号機は1991年4月、3号機は2009年12月に営業運転を開始した9。発電所は当初、共和町との境界付近の内陸部に「共和・泊発電所」として計画されていた。1978年、建設地は堀株の泊海岸に変更された。10 2012年5月5日に3号機が定期検査のため停止したことで、日本国内で稼働する原子炉はゼロとなった10
  • 近年の出来事:2024年3月に新たな防潮堤の工事が始まった30。2024年10月1日、北海道中央バスの神恵内線に代わってコミュニティバス「しおかぜライン」の運行が始まった31。2025年7月30日に原子力規制委員会が3号機の許可を出し11、2025年9月20日には北海道が3号機に関する住民説明会を村内で開いた32。2026年7月、北海道電力は防潮堤の完成時期を2027年8月とした33。同社は2026年8月19日に発電所での死亡事故を公表し、2026年9月4日に原因と再発防止策に関する報告書を公表した34

地理・気候

泊村は北海道西部、積丹半島の南西側に位置し、日本海に面する。5つの集落が国道229号沿いに連なっている。6 村域82.35 km²(村の公表値)のうち、70.57 km²が山林、6.00 km²が原野である。畑はわずか2.19 km²、宅地は0.43 km²で、田はない。6 記載されている最高峰は熊追山(805.4 m)で、滝ノ沢山(714.0 m)、天狗山(688.7 m)が続く。主な河川は茶津川、玉川、モヘル川、盃川、茂岩川である。このほかの主な地物にカブト岬、弁天島、大川ノ滝がある。7 盃地区はニセコ積丹小樽海岸国定公園の区域内にある19

気象庁の観測所は泊村内にないため、以下は村の両隣にある観測所の数値(1991〜2020年の平年値)である35

  • 神恵内(北側):年平均気温は9.1 °C、1月の平均気温は−2.3 °C、8月は21.4 °C。年降水量は1,257.6 mm。平均風速が最も大きいのは12月で4.7 m/s。36 観測史上の最高気温は33.6 °C(2026年8月12日)、最低気温は−13.8 °C(2019年2月8日)で、北海道としては穏やかである。日最大風速の記録は西の風24.5 m/s。37
  • 共和(南側):この観測所は2008年11月まで「岩内」という名称だった35。年間降雪量の平年値は643 cm、最深積雪の平年値は106 cmである。38

経済・産業

  • 電力:発電所は堀株地区の泊海岸にある。3基の出力は579 MW、579 MW、912 MWで、合計2.07 GWである。910 北海道電力は2025年10月、3号機が再稼働すれば家庭向けの規制料金が約11%下がるとの見通しを示した39。2015年国勢調査では、村の就業者837人のうち電気・ガス・熱供給・水道業が117人を占めた。建設業は168人、サービス業は284人だった。29
  • 漁業:漁業就業者は1980年には1,202人中282人だったが、2015年には65人にまで減った29。古宇郡漁業協同組合は泊に本所、盃に支所を置く7。事典は主な沿岸漁獲物としてスケトウダラとイカを挙げている28。地元の店ではホタテ、ウニ、サケの加工品が売られている21。現在は漁協と地元漁業者が海面のいけすでサーモンを約6か月間養殖しており、「カブトサーモン」として販売している22
  • 財政:発電所にかかる固定資産税と国の電源立地交付金があるため、泊村には普通交付税が交付されていない7。2025年度・2026年度ともに、北海道の市町村で交付額がゼロだったのは泊村だけである。24
  • 人口:住民基本台帳人口は8,934人(1960年)から1,399人(2025年3月31日)に減少した29。国勢調査人口は2015年から2020年にかけて11.4%減少し2、2025年の速報値ではさらに5.0%減って1,490人となった。この速報値では男性が2.4%増えた一方、女性は12.5%減った。4
  • 観光:公式の観光入込客数は見つからなかった。

特産品・名物

特産品 分類 詳細・入手先
とまりカブトサーモン 海産物(養殖) 漁協と地元漁業者が泊沖の海面いけすで約6か月育てたトラウトサーモン。脂のりはほどよく、臭みが少ない。ふるさと納税の返礼品(ハーフロイン6個、約660 g)は寄附額19,000円。22
いくら醤油漬け 海産物 泊産の秋サケの卵を醤油漬けにしたもので、余市町で加工される。ふるさと納税の返礼品(100 g)は寄附額11,000円。23
甘づけウニ 海産珍味 無添加で一晩薄塩に漬けたウニ。夏から冬にかけて販売される。21
鮭トバ 海産珍味 地元産の銀毛鮭を調味し、寒風で干したもの。冬季限定で、村内の複数の漁業者が扱う。21
サケの飯寿司 発酵食品 米麹で漬け込んだサケにいくらをのせたもの。冬季限定で、古宇郡漁協が扱う。21
活ホタテ 海産物 古宇郡漁協が販売する。刺身、バター焼き、フライに向く21
ほたての心 菓子 泊産のホタテを丸ごとプレスし、1枚ずつ焼き上げたせんべい。共栄の製造。21
泊の宴 日本酒 村の新たな特産品として売り出されている純米吟醸酒。宇留間商店で販売。21

文化・祭り

行事 時期 見どころ
群来まつり 毎年開催。開催月は未確認のため村のサイトで要確認 地元の海産物の試食、ウニ・ホタテの「取り放題」、歌謡ショーなどのステージ、夜の花火40
  • 松前神楽:泊村は松前神楽北海道連合保存会の構成市町村に名を連ねている。松前神楽は2018年3月8日に国の重要無形民俗文化財に指定された。41
  • 寺社:泊稲荷神社の創建は1682年と伝えられる1。智竜寺の創建は1862年である1。法輪寺は曹洞宗の寺院で、村は創建を1862年としているが、Wikipediaでは1863年としている。格天井の一枚一枚には、花鳥、風景、人物、十二支などがすべて異なる図柄で描かれている。これらは明治中期に旅の絵師が数日かけて描いたと伝えられる。421
  • 神木:樹齢約320年のハルニレで、北海道の銘木に指定されている。枝を切った人々が数日後に高熱で亡くなったという言い伝えがある。43
  • 資料館:鰊御殿とまり(ニシン漁の歴史)16と原子力PRセンター「とまりん館」44。いずれも「観光・アクティビティ」の節で紹介する。

アイヌ文化

泊村のアイヌの歴史は、主にmoyre-tomarimo-iwasinpuyterke-us-iといった地名252627と、地元の伝説の中に残っている。カムイシレパ(「神の岬」)と呼ばれるカブト岬には、アイヌの乙女の物語が伝わる。乙女は大切にしていた金の兜を洞窟に隠し、その死後、兜は兜の形をした岩に姿を変えたという。また、年老いた村の長がアイヌの人々の幸せを願い、岬に金の舟を、弁天島に銀の舟を捧げたという話もある。17 弁天島には、美しいアイヌの娘が毎日恋の成就を祈りに通い、ついに想いを実らせたという伝説がある45。村内のアイヌ文化施設や記録された遺跡は見つからなかった。

姉妹都市・友好都市

  • 伊方町(愛媛県西宇和郡):1998年2月から姉妹都市7。村によれば、原子力発電という共通の縁から提携が生まれた。これを記念し、伊方町の酒造組合の協力を得て日本酒「泊の宴」が造られた。21

ゆかりの人物

  • 文字一志(1963年生まれ):泊村生まれ。1歳で倶知安町に移り、2019年1月から倶知安町長を務めている。62
  • 牧口準市(1931–2024):泊村出身の弁護士。札幌弁護士会会長(1988年)、日本弁護士連合会副会長(1991年)を務めた。63

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. 古宇郡 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  2. 第1表 男女別人口、面積、人口密度及び世帯数(令和2年国勢調査結果 統計表) — 北海道総合政策部計画局統計課 JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 泊村公式ホームページ(トップページ・人口表示 2026年8月31日現在) — 泊村 JA 閲覧日 2026-09-23
  4. 令和7年国勢調査速報 北海道の人口・世帯数(要計表に基づく人口・世帯数の集計) — 北海道総合政策部計画局統計課 JA 閲覧日 2026-09-23
  5. 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) — 国土地理院 JA 閲覧日 2026-09-23
  6. 地勢 — 泊村公式ホームページ JA 閲覧日 2026-09-23
  7. 泊村 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  8. 概要(村章・地名の由来・村木・村花) — 泊村公式ホームページ JA 閲覧日 2026-09-23
  9. 泊原子力発電所(エネルギーのふるさと) — 泊村 JA 閲覧日 2026-09-23
  10. 泊発電所 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  11. 泊発電所3号機の原子炉設置変更許可について(2025年7月30日) — 北海道電力 JA 閲覧日 2026-09-23
  12. エネルギーのふるさととまり — 泊村 JA 閲覧日 2026-09-23
  13. 茅沼炭鉱(エネルギーのふるさと) — 泊村 JA 閲覧日 2026-09-23
  14. 茅沼炭鉱跡 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  15. 茅沼炭鉱軌道 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  16. 鰊御殿とまり — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  17. カブト岬(兜岩) — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  18. 国道229号 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  19. 盃温泉郷(温泉) — 泊村 JA 閲覧日 2026-09-23
  20. 盃温泉郷 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  21. 特産品 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  22. 北海道とまりカブトサーモン ハーフロイン6個(計660g前後) — ふるさとチョイス JA 閲覧日 2026-09-23
  23. 北海道とまり産 いくら醤油漬け 100g×1パック — ふるさとチョイス JA 閲覧日 2026-09-23
  24. 令和8年度 市町村別普通交付税決定額(参考:令和7年度当初算定) — 総務省 JA 閲覧日 2026-09-23
  25. アイヌ語地名リスト P81-90(2007; Internet Archive copy) — 北海道環境生活部アイヌ政策推進室 JA 閲覧日 2026-09-23
  26. アイヌ語地名リスト P121-130(2007; Internet Archive copy) — 北海道環境生活部アイヌ政策推進室 JA 閲覧日 2026-09-23
  27. アイヌ語地名リスト P51-60(2007; Internet Archive copy) — 北海道環境生活部アイヌ政策推進室 JA 閲覧日 2026-09-23
  28. 泊村(日本歴史地名大系/ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典) — コトバンク JA 閲覧日 2026-09-23
  29. 統計情報(人口・産業別就業人口) — 泊村公式ホームページ JA 閲覧日 2026-09-23
  30. 泊発電所の安全対策 — 北海道電力 JA 閲覧日 2026-09-23
  31. 「神恵内線」の廃止について(しおかぜライン路線図・運賃表・時刻表を含む、2024年9月6日) — 北海道中央バス JA 閲覧日 2026-09-23
  32. 泊発電所3号機に関する住民説明会開催のお知らせです。 — 泊村 JA 閲覧日 2026-09-23
  33. 泊発電所における防潮堤工事の完了時期について(2026年7月30日) — 北海道電力 JA 閲覧日 2026-09-23
  34. プレスリリース 2026年度一覧 — 北海道電力 JA 閲覧日 2026-09-23
  35. 過去の気象データ検索 後志地方 地点選択 — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
  36. 神恵内 平年値(年・月ごとの値) — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
  37. 神恵内 観測史上1~10位の値 — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
  38. 共和 平年値(年・月ごとの値) — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
  39. 泊発電所3号機再稼働後の電気料金の値下げ見通しについて — 北海道電力 JA 閲覧日 2026-09-23
  40. 群来まつり — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  41. 重要無形民俗文化財 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  42. 法輪寺 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  43. 神木 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  44. 原子力PRセンター「とまりん館」 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  45. 弁天島・茂岩海岸 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  46. 堀株海岸 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  47. 観光スポット一覧 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  48. 盃温泉 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  49. 宿泊 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  50. 未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  51. 鰊御殿とまりの営業開始について(2026年4月7日) — 泊村 JA 閲覧日 2026-09-23
  52. 泊村アイスセンター「とまリンク」 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  53. とまりカブトラインパーク — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  54. とまりカブトラインパークの営業開始について(2026年4月7日) — 泊村 JA 閲覧日 2026-09-23
  55. 盃野営場 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  56. 釣り場 — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  57. 道の駅一覧(住所等一覧) — 北海道道の駅連絡会 JA 閲覧日 2026-09-23
  58. オスコイ!かもえない — 北海道道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  59. いわない — 北海道道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  60. アクセス — 北海道泊村観光情報 JA 閲覧日 2026-09-23
  61. カブト千畳敷通行止め及び立入禁止解除について(2025年8月18日) — 泊村 JA 閲覧日 2026-09-23
  62. 文字一志 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  63. 牧口準市 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23