北海道 市町村ガイド

空知総合振興局

歌志内市 Utashinai

うたしないし

日本で最も人口の少ない市。かつての炭鉱のまちで、人口は1948年に約46,000人でピークを迎え、現在は約2,400人である。閉山後は、スイスの山小屋風の建築、旧炭鉱の坑口から湧く温泉、雲海で知られる山を軸にまちの再生を図ってきた。

人口(2020年国勢調査)
2,989
面積
55.95 km²
公式サイト
www.city.utashinai.hokkaido.jp

主な特色

  • 人口が日本一少ない市。 1975年の国勢調査で全国で最も人口の少ない市となった。1981年には日本の市として初めて人口1万人を下回り、2007年11月以降は5,000人未満が続いている6
  • 炭鉱の歴史。 1890年に空知炭鉱で採炭が始まった。最盛期には年間約70万トンの石炭を産出し、人口は1948年7月に46,171人に達した。最後の炭鉱である空知炭鉱は1995年に閉山した6
  • なんこ。 馬の腸を味噌で煮込んだ炭鉱マンの料理で、市を代表する食べ物である9
  • スイス・チロル風の景観。 道の駅や温泉宿泊施設「チロルの湯」をはじめとする公共施設が、「トレーニングキャンプ歌志内スイスランド計画」に基づいてスイス風に建てられている10
  • チロルの湯。 旧炭鉱の坑口から毎分650リットル湧出するナトリウム-炭酸水素塩泉11
  • かもい岳。 夜明けの雲海と、かもい岳国際スキー場で知られる山1213
  • 悲別ロマン座。 炭鉱の旧会館で、倉本聰脚本の1984年のテレビドラマ『昨日、悲別で』の舞台となった14。現在は日本遺産ストーリー「炭鉄港」の構成文化財である15
  • 桜並木のサイクリングロード。 旧JR歌志内線の廃線跡を利用した10kmの道で、5月上旬には桜並木となる16

観光・アクティビティ

自然・景観

  • かもい高原の雲海。 山頂まで車で行ける。雲海は夜明けから早朝にかけて発生しやすく、春と秋に多い12。山頂付近には神威岳東展望台がある16
  • 桜並木のサイクリングロード。 旧JR歌志内線跡に沿った約10kmの道で、メモリアルパークから砂川市の旧焼山駅跡にあるサイクリングレストハウスまで続く。桜は5月上旬に咲き、秋には紅葉が見られる16。市内の旧駅跡5か所には駅名標のレプリカが設置されている18
  • 歌志内公園は市街地の近くにある16

温泉

  • チロルの湯(字中村78番地3)
    • 泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉。旧炭鉱の坑口から毎分650リットル湧出する。少しぬるぬるとした湯で、「美人の湯」として知られる1142
    • 浴場:露天風呂、サウナ、バブル湯、一人用の壺湯、ブラックシリカ休憩処42
    • 日帰り入浴:6:00〜8:00(朝風呂)、10:00〜22:00。大人500円、小学生300円42
    • 宿泊:和室10室・洋室2室。大人料金は素泊まり6,000〜6,500円、1泊2食付き9,800〜10,300円43
  • 雲海の里かもい岳。 スキー場に隣接するホテルで、ロウリュができるフィンランド式サウナ、大浴場、薬湯がある。日帰り入浴料は500円だった44。施設改善のため、日帰り入浴と宿泊は2026年3月29日から休止している。再開は公式サイトで告知される24

博物館・遺産

  • 郷土館ゆめつむぎ(字本町1027番地1)。 開館時間は10:00〜17:00。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)と12月30日〜1月4日。入館無料41
  • こもれびの杜記念館(字本町74番地4)。 旧空知炭鉱倶楽部。洋風の本館と数寄屋造りの別館が修復されている。公開は5月初旬〜9月下旬で、1週間前までに郷土館を通じて予約する必要がある(電話0125-43-2131)16
  • 悲別ロマン座。 炭鉱従業員の福利厚生施設だった旧住友上歌砿会館1614。日本遺産ストーリー#068「炭鉄港」の構成文化財となっている15
  • その他の炭鉱遺構。 旧住友歌志内砿の坑口跡は歩道から見ることができるが、周囲の私有地には立ち入らないこと。上歌地区には史跡広場もある16

アウトドア・季節のアクティビティ

  • かもい岳国際スキー場(字歌神95番地9)
    • リフト:第1リフト(1,002m)と第2リフト(584m)の2基。
    • コース:バンビコース(600m、12〜18°)、第1ゲレンデ(1,400m、最大27°)、大会コース(1,200m、17〜29°)、トレーニングバーン、第2ゲレンデ。
    • コース外:積雪が十分になると、上級者限定の西パウダーエリアが開放される。リフト券とは別に2,900円が必要で、戻りは無料シャトルを利用できる45
    • 2025–26シーズンの料金:1日券は市民6,000円、市民以外8,000円だった46
    • 例年の営業期間は12月上旬から3月下旬まで13
  • かもい岳ビレッヂ。 オートキャンプ場を併設したコテージ。近くにパークゴルフ場がある16。これらは2022年のガイドマップに掲載されたもので、現在も営業しているかは未確認。

食の体験

  • チロルの湯のレストランでなんこ鍋を味わえる。ランチは11:30〜14:00(14:00〜14:30は麺類のみ)、ディナーは17:00〜20:0032
  • チロルの湯の売店でかもい高原はちみつを購入できる34

道の駅

  • 所在地: 歌志内市字中村72番地2。道道114号赤平奈井江線沿いにあり、温泉施設「チロルの湯」の表玄関にあたる226。マップコード:179 016 09522
  • 営業時間: 道の駅・売店は9:00〜18:00(4〜10月)、10:00〜16:00(11〜3月)。レストラン・カフェは同じ期間にそれぞれ10:00〜18:00、11:00〜16:0022。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)と12月30日〜1月4日47。営業時間が短縮されることもあり、たとえば2026年3月には平日の数日が10:00〜15:00の営業だった48。(2026年9月時点。訪問前に要確認)
  • 売店・商品: 2025年4月のリニューアル後は、観葉植物、園芸用品、アロマ商品を販売している49。道の駅公式サイトでは、飲食・土産の情報は現在も「準備中」となっている22。かもい高原はちみつは道の駅ではなく、隣接するチロルの湯の売店で販売されている34
  • 飲食: 2025年のリニューアルでカフェが設けられた49。しっかり食事をするなら、隣接するチロルの湯のレストランでなんこ鍋定食、天ぷら定食、とんかつ定食、天丼、ラーメン、あんかけ焼きそばが食べられる32。ソフトクリームなどの名物メニューは確認されていない。
  • 施設:
    • 駐車場:市の案内では86台47、道の駅公式サイトでは大型8台・普通車65台22
    • 雪の日でも使える屋根付きの障害者用駐車場と、トイレまでのロードヒーティング付き通路。
    • 温水洗浄便座付きトイレ、多目的トイレ、オストメイト対応トイレ。
    • Wi-Fi、授乳室、おむつ交換台。
    • クレジットカードなどのキャッシュレス決済。
    • 気象・道路情報を提供する観光情報端末。
    • 温泉・宿泊施設「チロルの湯」に直結2247
    • 公式サイトにEV充電設備や24時間利用可能なトイレの記載はない(未確認)。
  • 備考:
    • 1998年4月17日に北海道の道の駅(登録番号56)として登録された22
    • スタンプは休館日を含め24時間押印できる22
    • 建物は市のスイス風公共建築の一つで10、館内には歌志内の歴史写真が展示されている47
    • 2025年4月8日、新たな指定管理者のもとでリニューアルオープンした2249
    • 近隣の道の駅:芦別市の道の駅スタープラザ芦別、奈井江町の道の駅ハウスヤルビ奈井江、滝川市の道の駅たきかわ50

アクセス・交通

  • 鉄道: 1988年4月25日にJR歌志内線(砂川〜歌志内間、14.5km)が廃止されて以来、市内に鉄道はない21。最寄り駅は函館本線の砂川駅と根室本線の赤平駅。車でスキー場まではJR砂川駅から約18分、JR赤平駅から約13分51
  • バス: 北海道中央バスの「歌志内線」が、滝川駅前から砂川市立病院を経由して赤平(昭和・宮下町)まで運行している52。市によると、所要時間は滝川駅から砂川経由で約60分、赤平駅から約20分53
  • 車:
    • 高速道路:道央自動車道の最寄りの出入口はETC専用の砂川SAスマートICで、スキー場まで約12分51。奈井江砂川ICからは市まで約20分53
    • 道路:主な道路は道道114号赤平奈井江線と道道115号芦別砂川線6。市内を東西に通る幹線道路が国道12号・38号と結んでいる53
  • 所要時間:
    • 札幌から車で:市の案内では約60分53、スキー場と日本遺産ポータルサイトでは1時間20〜22分5154
    • 札幌から鉄道・バスで砂川経由:約2時間30分54
    • 旭川から:滝川IC経由で約50分53
  • 空港: 新千歳空港から車で約90分、旭川空港から約80分12
  • 市内の移動: 市内のバスの便は少ないため、かもい岳、スキー場、郊外の遺構を回るには車が現実的である。

旅のヒント

  • おすすめの時期。 サイクリングロードの桜のトンネルは5月上旬37。かもい岳の雲海を見るなら春か秋に訪れ、夜明けに到着するとよい12。7月上旬にはSYOTTEKEが開かれ38、12月上旬から3月下旬まではスキーシーズンである13
  • 出かける前に休業情報を確認すること。
    • 道の駅は月曜日が休館47
    • チロルの湯は毎年6月と11月に各2〜3日間、設備点検のため休館する11
    • 雲海の里かもい岳のホテルと温泉は2026年3月から休止している24
    • 2025–26シーズン終盤、スキー場は営業日をブログで1日ずつ告知していた40。その後3月22日から27日まで休業し、3月28〜29日の営業でシーズンを終えた55
  • 遺産の見学。 こもれびの杜記念館は、1週間前までに郷土館を通じて予約する必要がある16
  • 冬の運転。 年間約10mの降雪がある27。山道では時間に余裕を持ち、11月から4月は冬用タイヤを装着すること。
  • サイクリング。 サイクリングロードは数か所で道道と交差するため、車に注意すること16
  • 野生動物。 北海道の山林ではどこでも同様だが、特にかもい岳へ早朝に車で向かう際は、ヒグマやエゾシカに注意すること(一般的な注意事項)。
  • 観光案内。 問い合わせは歌志内市産業課(電話0125-42-3215)へ12

歌志内市についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別
振興局 空知総合振興局
なし(市は郡に属さない)
人口 2,989人(2020年国勢調査、令和2年国勢調査)1、2,430人・1,539世帯(住民基本台帳、2026年8月31日現在)2。2025年国勢調査の人口概数は2,451人3。英語版Wikipediaは2020年12月31日時点の人口を3,019人としているが、これは国勢調査ではなく市の人口統計に基づく数値である4
面積 55.95km²5
人口密度 約43人/km²(2,430 ÷ 55.95km²)
沿革 1897年7月1日、奈江村(現・砂川市)から分村して歌志内村となる。1906年に二級町村制、1919年に一級町村制を施行し、1940年4月1日に町制を施行して歌志内町、1958年7月1日に市制を施行した。1949年には区域の一部が新設の上砂川町に移った。2003〜04年と2006〜08年に近隣市町との合併協議が行われたが、合併には至らなかった6
隣接市町 芦別市(東・南)、赤平市(北)、砂川市上砂川町(南西・西)7
市の木・花・鳥 木:ナナカマド、花:ツツジ、鳥:ウグイス8
シンボルキャラクター ホルンくん。スイス風の衣装を着たヒツジで、1998年に公募で誕生した8
公式サイト https://www.city.utashinai.hokkaido.jp/

地名の由来

  • 市の公式説明。 市によると、市名は市内を西へ流れるペンケウタシュナイ川に由来し、アイヌ語で「砂のたくさんある沢」を意味する8
  • アイヌ語の語形。 Wikipediaが引く地名研究者・山田秀三の説では、語源は「オタウㇱナイ」(ota-us-nay、「砂浜・についている・川」)である。これが「オタシナイ」に縮まり、和人の入植者によって「ウタシナイ」または「ウタシュナイ」と発音されるようになったとされる。「ペンケ」は「上の」の意で、さらに下流には対応する「パンケ」(「下の」)ウタシュナイ川が流れている17。英語版Wikipediaは ota-us-nay を「砂浜につながる川」と訳している4
  • 漢字の由来。 鉄道が敷かれるまで、当地には正式な地名がなかった。ベンジャミン・ライマンによる空知炭田の調査以降は「オタシナイ炭山」と呼ばれていた。1891年の鉄道開業時、終点駅に当て字で「歌志内」の名が付けられた。反対側の起点駅には、同じアイヌ語名を意訳した「砂川」の名が付けられた。両駅名はのちにそれぞれ自治体名となった18

歴史

  • アイヌの時代。 当地はアイヌの居住・狩猟の地だったと考えられている6
  • 江戸時代。 1800年代初頭には西蝦夷地の上カバタ場所に属し、1831年以降はイシカリ場所に属した。支配は松前藩と幕府の間で移り変わり、1859年から明治維新までは庄内藩の警護地であった6
  • 1869年。 石狩国空知郡に属した6
  • 1890年。 北海道炭礦鉄道(北炭)が空知炭鉱を開坑した。市はこの年を「歌志内開基」としている6
  • 1891年7月5日。 砂川からの鉄道が開通し、歌志内駅が開業した18
  • 1897年7月1日。 歌志内村が奈江村から分村した。当初の村域は現在の歌志内市・赤平市・芦別市にわたっていた6
  • 1897年。 北炭が空知炭鉱の社員合宿所を建設した。のちに同社の接待用の倶楽部となり、現在は「こもれびの杜記念館」として残っている16
  • 1900年代初頭。 1900年に芦別、1922年に赤平が分村した。歌志内神社は1900年に創建された6
  • 東北からの鉱夫。 秋田をはじめ東北地方から多くの鉱夫が移り住んだ。彼らが「なんこ」を持ち込んだため、現在も当地で食べられている19
  • 炭鉱災害。 ガス爆発により、1924年に上歌志内炭鉱で76人、1929年に住友坂炭鉱で70人、1940年に24人、1959年に住友歌志内炭鉱で14人が死亡した6
  • 1940〜1958年。 1940年に町制を施行した。人口は1948年7月に46,171人でピークに達した。1949年には区域の一部が新設の上砂川町に移り、1958年7月1日に市制を施行した6
  • 閉山。 1953年に住友新歌志内炭鉱、1963年に北炭神威炭鉱、1971年に住友歌志内鉱業所、1988年に上歌志内鉱業所、1995年に空知炭鉱が閉山した6
  • 1964年。 炭鉱に代わる雇用を確保するため、市はオリエントレザーを誘致した。同社は現在の鞍・革製品メーカー、ソメスサドルで、1995年に砂川工場を開設し20、2019年に本社所在地を砂川へ移した6
  • 1973年。 かもい岳温泉が開湯した6
  • 1975年。 全国で最も人口の少ない市となった6
  • 1988年4月25日。 JR歌志内線が廃止された21
  • 1998年4月17日。 道の駅うたしないチロルの湯が登録され22、同年にホルンくんが誕生した8
  • 2000年代後半。 2006年、空知の旧産炭地の市町が地域の基金から不適切な長期借り入れ(ヤミ起債)を行っていたことが発覚した。2007年には市内唯一の高校が閉校し、人口が5,000人を下回った。2009年には国から財政健全化団体に指定された6
  • 2019年。 スキー場とかもい岳のホテルの運営会社が経営破綻し、両施設とも2月末で休止した。いずれも2020年に営業を再開した6。同年、鉄道の代替路線であった中央バス焼山線も廃止された18
  • 2021年。 3月に人口が3,000人を下回った。4月には小学校と中学校が統合され、義務教育学校「歌志内学園」となった6
  • 2025年。 小規模ワイン製造に関する国の特区に認定された6。道の駅は4月8日に新たな運営者のもとでリニューアルオープンした22
  • 2026年。 第40回なまはげ祭りが中止となった23。かもい岳のホテルは3月29日から一時休業している24。チロルの湯は工事のため9月1日から14日まで休館し、9月15日に営業を再開した2526

地理・気候

  • 位置。 北海道のほぼ中央、石狩平野の東北端の山麓に位置する。市域の約75%を森林が占める7
  • 市街地。 ペンケウタシュナイ川が狭い山あいを東西に貫流し、両岸の平坦地と斜面に市街地が広がる7。同川は砂川市を経て石狩川に注ぐ17
  • 山並み。 東部と南部は600m前後の山々を境に芦別市と接し、北部は赤平山とかもい岳を境に赤平市と接する7
  • 主な山。 辺毛山(ペンケ山、811m)は歌志内市と上砂川町の最高峰で、登山道はない67。そのほか西山(543m)、神威岳(467m)、赤平山(364m)がある6
  • 自然公園。 市内に国立公園・国定公園はない。
  • 気候。 内陸性気候である。市によると、過去10年間の年間平均降雪量は約10mで、風水害は少ない27。市内に気象庁の気温観測地点はない。
  • 最寄りの観測地点。 最も近いのは隣接する芦別市の観測地点(標高91m)である。1991〜2020年の平年値は、年平均気温7.4℃、1月の平均気温−6.4℃(日最低気温−11.3℃)、8月の平均気温21.4℃(日最高気温26.9℃)、年降水量1,142mm、年間降雪量666cm、年最深積雪の平均81cmである28。歌志内市は芦別より標高が高く、雪も多い。

経済・産業

  • 石炭の時代。 閉山まで石炭が主力産業で、最盛期の生産量は年間約70万トンに達した6
  • 工業団地。 市は札幌圏や道央自動車道へのアクセスの良さを売りに、文珠団地の分譲を進めている6
  • 健康と福祉。 空知総合振興局は歌志内を「健康と福祉の里」と紹介し、チロルの湯やかもい岳を中心とする観光と、高齢者向けのデイサービスや介護施設を挙げている29
  • ワイン。 市は2016年頃から炭鉱跡地でブドウの試験栽培を始め、2021年頃にブドウ畑を地元の民間事業者に譲渡した。2025年には、ワイン製造免許に必要な年間最低製造量を6,000リットルから2,000リットルに引き下げる国の特区に認定された。事業者は2025年秋頃からワインの醸造を始める予定だった6。市が紹介している生産者はL'atelier du sol(ラトリエ デュ ソル)で、ソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールを栽培している30(ワイナリーが開業したかどうかは未確認)
  • 小規模事業者。 かもい高原はちみつを生産する吉田養蜂園、木村精肉店、無添加のペット用おやつを作るピーチアンドフラワー31、宝石・化石を研磨する加藤樹石苑30などがある。
  • 人口。 2026年8月末時点で、65歳以上は1,358人(55.88%)であった2。2015年と2020年の国勢調査の間に、人口は3,585人から2,989人へ596人減少した1
  • 市の財政。 ヤミ起債問題と2009年の財政健全化団体指定からの立て直しにより、市の財政は厳しい状態にある6

特産品・名物

特産品 分類 詳細・購入場所
なんこ/なんこ鍋 ご当地グルメ 馬の腸を柔らかくなるまで煮込み、味噌で味付けしたもの。こんにゃく、竹の子、たまねぎ、ごぼうなどと一緒に調理することが多く、家庭ごとに独自の味がある9。秋田の鉱夫は江戸時代に馬肉を食べていたが、北海道の産炭地では馬腸の料理に変わった19。チロルの湯のレストランで「なんこ鍋定食」を注文できるほか32、SYOTTEKEの屋台でも販売される33
かもい高原はちみつ スイーツ・はちみつ 吉田養蜂園が生産し、アカシアと百花蜜がある31。2024年11月13日からチロルの湯の売店で販売されている。価格はアカシアが450gで4,500円、150gで1,800円、百花蜜が450gで3,300円34
歌志内ワイン ワイン ふるさと納税の返礼品として、歌志内産ブドウで造られた「ペンケ・ウタシュナイ」の2007年・2008年ヴィンテージを組み合わせたセットがある31
ラムジンギスカン 精肉 創業60年の地元精肉店、木村精肉店による厚切り(7mm)のラム肉。ふるさと納税の返礼品として提供されている31。2022年の観光ガイドマップには「歌志内名物ナンコ」の看板を掲げた同店(肉の木村)が載っている16
エゾシカ製品 ジビエ りんどうのエゾシカカレーと、猟師直送のエゾシカロース。いずれもふるさと納税の返礼品31
ペット用おやつ ブランド品 ピーチアンドフラワーによる無添加の犬・猫用おやつで、チキン、鹿肉ジャーキー、りんごチップスなどがある。市のふるさと納税で特に人気の返礼品である31
観賞石 工芸品 字中村58番地の加藤樹石苑が、北海道の流紋岩やアンモナイトを研磨している。市は店主の加藤園美を国内唯一の女性研磨師と紹介している30
純平の椅子 工芸品 自然木を使った手づくりの椅子。ふるさと納税の返礼品としてのみ扱われている30

ふるさと納税の寄附は、ふるさとチョイス、楽天、さとふる、ANA、JALの各サイトから行える35

文化・祭り

行事 時期 見どころ
歌志内なまはげ祭り 2月(例年は第1日曜日)、17:00〜18:00 秋田県男鹿半島の「なまはげ」を独自にアレンジした行事。鬼の面をかぶり、みのをまとったなまはげがコミュニティセンター駐車場を練り歩いた後、市内の事業所や家庭を訪れて商売繁盛と家内安全を祈願する36。2026年2月8日に予定されていた第40回は、衆議院議員総選挙と同じ日になったため中止された23
サイクリングロードの桜 5月上旬 旧線路跡に沿ってエゾヤマザクラが花のトンネルをつくる37
うたしない市民祭り「SYOTTEKE」 7月上旬(2025年は7月6日) コミュニティセンター「うたみん」の駐車場で開催される。重さ約1トンの石炭みこしが子どもみこしとともに練り歩くほか、太鼓演奏、バンド演奏、よさこい、花火があり、なんこを出す屋台も並ぶ3833
チロル グリーンフェア 2026年春(4月25〜26日) 道の駅で開かれる観葉植物・ガーデニングのフェア。植え替えサービスやクラフトの出店がある39
かもい岳の冬のイベント スノーボードやスキーのイベント。例として、2026年3月8日のバンクドスラローム「UTARI SOX 2026」がある40
  • 神社。 歌志内神社は1900年に創建された6。ガイドマップには中村八幡神社も記載されている16

  • 博物館。 郷土館ゆめつむぎは旧歌志内駅の跡地に建つ。主な展示は次のとおり。

    • 大正期の炭鉱長屋を再現したジオラマと映像「炭鉱の生活」
    • 館が「日本でもここだけ」とする真っ暗な坑道体験室
    • 手宮・幌内間に次いで道内で二番目に開通した鉄道とされる歌志内線の資料
    • 芥川賞作家・高橋揆一郎のコーナー(芥川賞の実物を展示)

    入館料は2022年4月から無料である4118

  • 文学・映像作品。 国木田独歩の『空知川の岸辺』と高橋揆一郎の『友子』は歌志内を舞台としている6。倉本聰脚本のテレビドラマ『昨日、悲別で』によって悲別ロマン座が広く知られるようになった14

アイヌ文化

当地のアイヌの歴史に関する記録は少ない。市内にアイヌ文化施設はなく、主な痕跡は地名である。

  • 市名は「オタウㇱナイ」(ota-us-nay、砂浜の川)に由来する17
  • 神威岳(かもい岳)はアイヌ語の「カムイヌプリ」に由来し、日本語版Wikipediaはこれを熊や狼など野獣の多い山の意と説明している6
  • 最高峰の辺毛山は、パンケウタシナイ川上流部の古名「ペンケソーオマプ」にちなむ6
  • 1941年の字名改正以前は、「サクシ」「ルークシ」などアイヌ語に由来する字名があった6

アイヌ文化に関心のある旅行者は、白老町のウポポイを訪れることが多い。

姉妹都市・友好都市

姉妹都市・友好都市は確認されていない。かつては同じ炭鉱都市である福岡県の山田市と姉妹都市提携を結んでいたが、2006年に山田市が合併して嘉麻市となったことで提携は消滅した6。提携開始年は未確認。

ゆかりの人物

  • 佐分利信: 映画俳優。歌志内出身6
  • 高橋揆一郎: 市ゆかりの芥川賞作家。郷土館にメモリアルコーナーがある641
  • 正司歌江: 漫才師・歌手。「かしまし娘」のメンバー6
  • 佐々木富雄: 1968年のグルノーブル冬季オリンピックに出場したアルペンスキー選手6
  • 若狭繁行: スキージャンプ選手6

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. 令和2年国勢調査結果(人口等基本集計)をお知らせします — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  2. 人口 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 令和7年国勢調査の人口概数 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  4. Utashinai, Hokkaido — Wikipedia EN 閲覧日 2026-09-23
  5. 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) — 国土地理院 JA 閲覧日 2026-09-23
  6. 歌志内市 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  7. 位置と地勢 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  8. 地名の由来、市章、歌志内市民憲章、市の花・木・鳥、シンボルキャラクター — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  9. 郷土料理 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  10. スイス風の景観 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  11. チロルの湯 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  12. かもい高原の雲海 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  13. かもい岳国際スキー場 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  14. 悲別ロマン座 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  15. 本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~ 構成文化財 — 日本遺産ポータルサイト(文化庁) JA 閲覧日 2026-09-23
  16. 歌志内観光ガイドマップ(2022) — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  17. ペンケウタシュナイ川 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  18. 歌志内駅 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  19. 「なんこ」名前の由来・歴史 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  20. ソメスについて(ソメスサドルの歴史) — ソメスサドル株式会社 JA 閲覧日 2026-09-23
  21. 歌志内線 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  22. うたしないチロルの湯 — 北の道の駅(北海道の道の駅公式総合情報サイト) JA 閲覧日 2026-09-23
  23. 歌志内なまはげ祭り中止について — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  24. 営業時間の変更 および 一時休止のお知らせ — かもい岳国際スキー場&宿泊施設・雲海の里かもい岳 JA 閲覧日 2026-09-23
  25. 休館のお知らせ — うたしない チロルの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  26. 営業開始 — うたしない チロルの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  27. 気候 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  28. 芦別 平年値(年・月ごとの値) — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
  29. 空知管内の市町村 — 北海道空知総合振興局 JA 閲覧日 2026-09-23
  30. 特産品の紹介・取扱店の紹介 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  31. 北海道歌志内市のふるさと納税 お礼の品ランキング — ふるさとチョイス JA 閲覧日 2026-09-23
  32. お食事 — うたしない チロルの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  33. うたしない市民祭り「SYOTTEKE」 2025年7月6日(日) 開催予定! — かもい岳国際スキー場&宿泊施設・雲海の里かもい岳 JA 閲覧日 2026-09-23
  34. 歌志内市特産品をうたしないチロルの湯で販売開始します。 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  35. ふるさと納税~歌志内の未来へのご支援を~ — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  36. なまはげ祭り — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  37. 桜並木のサイクリングロード — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  38. うたしない市民祭り「SYOTTEKE」 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  39. 4/25(土),26(日)【TIROL GREEN FAIRE チロル グリーンフェア】開催 — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  40. かもい岳国際スキー場&宿泊施設・雲海の里かもい岳 公式ホームページ — KG worx合同会社 JA 閲覧日 2026-09-23
  41. 郷土館 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  42. 温泉 — うたしない チロルの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  43. 宿泊 — うたしない チロルの湯 JA 閲覧日 2026-09-23
  44. 日帰り入浴 — 雲海の里かもい岳 JA 閲覧日 2026-09-23
  45. かもい岳国際スキー場(MT. KAMOI) — かもい岳国際スキー場 JA 閲覧日 2026-09-23
  46. リフト券・レンタル料金表(25'-26'シーズン) — かもい岳国際スキー場 JA 閲覧日 2026-09-23
  47. 道の駅「うたしないチロルの湯」 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  48. 3月営業時間に関するお知らせ(うたしないチロルの湯) — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  49. 道の駅リニューアルオープン — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  50. 道の駅 住所等一覧 — 北の道の駅 JA 閲覧日 2026-09-23
  51. 運営会社(ABOUT US) — かもい岳国際スキー場&宿泊施設・雲海の里かもい岳 JA 閲覧日 2026-09-23
  52. 滝川路線 — 北海道中央バス JA 閲覧日 2026-09-23
  53. 交通 — 北海道歌志内市 JA 閲覧日 2026-09-23
  54. 本邦国策を北海道に観よ! 基本情報(アクセス) — 日本遺産ポータルサイト(文化庁) JA 閲覧日 2026-09-23
  55. 2026年3月22日(日)–3月27日(金)の間、かもい岳国際スキー場を休業いたします。 — かもい岳国際スキー場 JA 閲覧日 2026-09-23