北海道 市町村ガイド

空知総合振興局

由仁町 Yuni

ゆにちょう

空知の最南端に位置する、米と野菜の静かな町。札幌から約1時間、新千歳空港から約35分の距離にある。秋にコキアの丘が赤く染まる広大な英国風庭園「ゆにガーデン」と、走者どうしが足首を結び合わせて走る夏の「百足競走」で知られる。

人口(2020年国勢調査)
4,822
面積
133.74 km²
夕張郡
公式サイト
www.town.yuni.lg.jp

主な特色

  • ゆにガーデン: 面積14ha、15のテーマエリアからなる庭園で、国内最大級の英国風庭園とされる。32,000株のコキアが植えられた「コキアの丘」は北海道最大級で、秋には緑から赤へと色を変える56
  • 百足競走: 1975年に始まり、現在も毎夏開催されている。2026年の大会は第49回であった。6人1組のチームが縦一列に並び、足を縄で結んだまま走る競技で、町境に立つ道路標識(カントリーサイン)の図柄にもなっている578
  • 農業の町: 1960年代前半に川端ダムが建設されると、由仁の畑作地帯は約4,000haの水田地帯に変わった。現在も米が中心作物で、小麦、豆類、野菜、切り花も生産している1。花きの販売額は3億円を超える9
  • ユンニの湯: コーヒー色の湯が特徴の温泉で、肌がすべすべになると評判である5
  • ヤリキレナイ川: 日本語で「やりきれない川」と読める名前がテレビで珍名として取り上げられ、地元の撮影スポットにもなっている105
  • 氷河期の化石: 町が「日本最古」とするマンモスの臼歯と、オオツノシカの角の化石が1990年に由仁で発見され、ゆめっく館で展示されている11
  • ご当地の味: 半世紀の歴史をもつ東京ホルモンのみそホルモン、点在する農家カフェ、原木しいたけ59
  • ゴルフ: 札幌ゴルフ倶楽部由仁コースは井上誠一の設計で、ANAオープンを3回開催している5

観光・アクティビティ

自然・景観

  • 庭園ゆにガーデン: 伏見134-2、電話0123-82-2001。面積14 ha、15のテーマガーデンからなる。春はムスカリ、チューリップ、桜、夏はシャクヤクやバラ、秋はコキアが見どころ。2026年の営業期間は5月22日〜11月3日、営業時間は10:00〜16:00(最終入園15:30)。5〜9月は水曜定休(9月23日は営業)、10月は無休。10月の一部の日は、混雑緩和のため開園時間が変更される29。入園料は中学生以上が5〜9月は800円、10〜11月は1,000円で、小学生は無料。カフェテリア「バジル」と、体験農園のそばにジンギスカンハウスがある。札幌から車で約50分、新千歳空港から約35分6265
  • 伏見台公園: 伏見70。由仁駅から約2 km、馬追丘陵の標高146 mの地点にある。春は桜とつつじ、秋は馬追山の紅葉が楽しめる。展望台からは東に夕張岳を望み、田園を見渡すことができ、雲海が見られることもある。ロング滑り台のある大型遊具エリアや、1936年の天皇統監を記念する碑がある155
  • ヤリキレナイ川の看板: 川の名前が人気を集める撮影スポット5

温泉

  • ユンニの湯: 伏見122、電話0123-83-3800。泉質はナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)。地下約800 mから湧き出る湯はコーヒーのような褐色で、古い石炭層によるものともいわれる。「美人の湯」として知られ、週替わりのハーブ湯もある。宿泊はログ調の客室15室と露天風呂付客室4室で、レストランでは由仁産の食材を使った料理を提供している。日帰り入浴もできる53025

博物館・歴史

  • ゆめっく館: 中央202、電話0123-83-3803。6万冊を超える蔵書をもつ図書館と資料館の複合施設。マンモスとオオツノシカの実物大模型、1990年に発見された臼歯と角の化石の実物、郷土資料コーナーがある。開館時間は火〜金曜10:00〜18:00、土・日曜10:00〜17:00で、月曜と祝日は休館(2026年9月現在)11

アウトドア・季節の体験

  • 古山貯水池自然公園オートキャンプ場: 古山430、電話0123-83-3979。キャンピングカーサイト、カーサイトのほか、2つのフリーサイト(うち1つにドッグラン)がある。炊事棟ではお湯が使え、薪割り体験が無料でできる。トレッキングやバードウォッチング、夏にはクワガタや蛍の観察も楽しめる195
  • ゴルフ: 札幌ゴルフ倶楽部由仁コース(光栄588)は井上誠一の設計で、1975年に開場した5。ユニ東武ゴルフクラブ(山形132)は3コース27ホール531
  • パークゴルフ: 薫りの里パークゴルフ場 ゆにっPA!(伏見138)と三川パークゴルフクラブ(西三川354-1)は、いずれも36ホール。三川のコースはすべてバリアフリー対応である531
  • 果物狩り・きのこ狩り: 河島農園ではいちご狩り。千田ぶどう園(山形309)では9月中旬頃から10月中旬頃まで無農薬ぶどう。三木田果樹園(山形81、直売のみ)では9月中旬から翌年2月までりんご。北井農園(山桝798)では10月から12月まで原木しいたけ531
  • サイクリング: 交通量の少ない農道となだらかな丘が続く由仁町はサイクルツーリズムの拠点となっており、年間を通じてイベントが開かれている5
  • Yuniウォーターランド: 通年営業の大型温水プール。10:00〜21:00、日曜と年末年始は休業31

食の体験

  • キッチンファームヤード(西三川913): 大正時代から続く農家の4代目が営む農家レストラン。「スープスパイス」は、自社農場の10種類以上の野菜を使ったスープカレー風の料理である523
  • cafe KALAMA(古山589): ガーリックシュリンプなどハワイをテーマにしたランチを、自社農園の米や野菜とともに提供している5
  • うどんの五衛門(山形322-1): 季節の天ぷらうどんや椎茸うどん5
  • あぜっこ(東三川926): 薪かまどで炊いた由仁産ななつぼしのおにぎり5
  • そば処井むら(東栄174-4): 1987年から営業し、わかめを練り込んだ緑色のそばを出している5
  • Be nut's(三川錦町118-1): ピーナッツ味のソフトクリーム5
  • はらぺこパンや(山形138): 農場で穫れた小麦と卵を使った天然酵母のパン5

道の駅

由仁町内に道の駅はない。北海道の道の駅の公式一覧にも、由仁町に所在する駅は含まれていない32。最寄りの道の駅は次のとおり。

  • 道の駅マオイの丘公園長沼町):馬追丘陵を越えてすぐの国道274号沿いにある。農産物直売所、薪窯ピザ店、スイーツ店、展望台がある。普通車駐車場は176台、EV充電器は4基。営業時間は4〜11月が9:00〜18:00、12〜3月が9:00〜17:00(2026年9月現在。訪問前に要確認)33
  • 道の駅あびらD51ステーション安平町追分):由仁町の南、国道234号沿い。鉄道をテーマにした道の駅で、農産物の販売、テイクアウトの飲食、ドッグランがある。営業時間は4〜9月が9:00〜18:00、10〜3月が9:00〜17:00(2026年9月現在。訪問前に要確認)34
  • 道の駅夕張メロード夕張市紅葉山):由仁町の東、国道274号沿い。夕張メロンやメロンを使った菓子を販売している。月曜定休で、営業時間は季節により異なる(2026年9月現在。訪問前に要確認)35

由仁町内では、次の2か所が道の駅に代わる旅行者向けの拠点となっている。

  • ポッポ館ゆに:旧JR由仁駅舎の跡地にある観光案内所(本町364-2)で、駅の待合室も兼ねる。「由仁のもの」の商品を販売し、無料Wi-Fiやオストメイト対応トイレを備える514
  • 由仁パーキングエリア(由仁PA):川端にある道東自動車道のPAで、上下線ともにトイレ、24時間稼働の自動販売機、EV充電設備がある。Wikipediaによれば、ガソリンスタンドがありながら売店がないという珍しいPAである17

アクセス・交通

  • 鉄道: JR室蘭本線(岩見沢—苫小牧)が町内を南北に走り、三川、古山(ふるさん)、由仁の3駅がある1236。町の南部をJR石勝線が横断し、川端駅がある12。運行本数は少なく、2025年10月現在、室蘭本線は1日上下各7本、石勝線の普通列車(追分—新夕張)は上り3本・下り2本である1
  • 札幌から鉄道で: JR函館本線で岩見沢まで約40分、室蘭本線に乗り換えて由仁まで約30分5
  • 新千歳空港から鉄道で: 快速で南千歳まで5分、石勝線で追分まで約20分、室蘭本線に乗り換えて由仁まで約20分5
  • 車: 札幌から約1時間、新千歳空港から約35分、北広島市(エスコンフィールド)から約30分5。国道234号が南北に、国道274号が東西に走る。道東自動車道が町内を横断して由仁PAがあり、追分町ICはPAから7.4 kmの距離にある。道央圏連絡道路の南長沼ランプも近い117。札幌までは約40 km、新千歳空港までは約30 km、岩見沢市までは約25 kmである1
  • バス: 北海道中央バスが岩見沢長沼線を運行している。札幌—夕張間のバスは2023年9月に、岩見沢—由仁間のバスは2025年10月に廃止された。2024年10月からは町が由仁—北広島間のデマンドバスを運行している1。観光パンフレットでは、札幌駅前から中央バスで栗山町まで行き(約1時間)、そこから列車で隣の由仁駅へ向かう方法を紹介している5
  • 最寄りの空港: 新千歳空港(CTS)。東京・羽田空港から空路で約1時間30分5

旅のヒント

  • ベストシーズン: ゆにガーデンが営業する5月下旬〜11月上旬。8月上旬の百足競走、秋のコキアの紅葉、9〜10月の果物狩りに合わせて計画するとよい2685
  • 休業日: ゆにガーデンは5〜9月の水曜、ゆめっく館は月曜と祝日が休み。カフェの多くは週に数日しか営業していないため、事前にInstagramや観光協会のガイドで確認したい261123
  • 観光案内: JR由仁駅のポッポ館ゆに(電話0123-83-2355)5。一般社団法人由仁町観光協会は由仁町商工会内(中央27)にある(電話0123-83-2136、平日9:00〜17:00)522
  • 町内の移動: 列車の本数が少なく、見どころが32 kmに及ぶ町域に点在しているため、車か自転車があると便利12
  • 冬: 雪は北海道の多くの地域より少ないが、年による変動がある(2023年の累積降雪量は500 cm)1。路面の凍結に注意が必要で、ゆにガーデンは11月上旬から5月下旬まで休業する26
  • 野生動物: 馬追丘陵や南東部の森林は手つかずの自然に接している。北海道の農村部ではどこでも同じだが、夕暮れ時の道路ではシカに注意し、ハイキングの前には地元のクマ出没情報を確認したい(一般的な注意であり、由仁町について個別に確認したものではない)。

由仁町についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別
総合振興局 空知(空知総合振興局)。由仁町は同振興局管内で最も南に位置する自治体である1
夕張郡
人口 4,822人(2020年国勢調査)1、4,411人・2,270世帯(住民基本台帳、2026年9月1日現在)2
面積 133.74 km²(国土地理院、2026年4月1日時点)3。町域は瓢箪形で、東西約8 km、南北約32 km2
人口密度 約33人/km²(2026年の住民基本台帳人口÷国土地理院の面積)。2020年国勢調査時点では約36人/km²
沿革 1886年に開拓が始まる。1892年2月4日に由仁村が設置され、1902年に二級町村制を施行、1950年11月1日に町制を施行した41
隣接自治体 夕張市栗山町(夕張川を挟む)、長沼町(馬追丘陵を挟む)、千歳市安平町厚真町1
シンボル 町木:イチイ(北海道ではオンコと呼ばれる)。町花:菊。いずれも1982年に制定され、町章(「ユ」を図案化したもの)は1968年に制定された。町の鳥の記載はない2。なお、町の歴史年表では町章・町旗の制定を1967年12月20日としている4
マスコット 確認できず
スローガン 町公式サイトのキャッチフレーズは「小さくてもキラリと輝くまち」。2024年度に始まった第7次総合計画は、町の将来像を「小さくてもキラリと輝くまちへ」と掲げている21
公式サイト https://www.town.yuni.lg.jp/

地名の由来

町によれば、町名はアイヌ語の 「ユウンニ」(温泉のあるところ)がなまったものである212。英語版Wikipediaも同じ意味を挙げ、語形をYu-u-n-niと表記している13。一般に yu(湯・温泉)+ un(〜にある)+ i(ところ)と分解されることが多いが、この語構成は参照した資料では 未確認 である。町の現代の温泉「ユンニの湯」は、アイヌ語風の語形を名前に用いている。町名について、ほかの語源説は見つからなかった。

町内のほかの地名にもアイヌ語に由来するものがある。ヤリキレナイ川の名は、「ヤンケ・ナイ」(魚の住まない川)に由来するとする説と、「イヤル・キナイ」(対になった川の片割れ)に由来するとする説がある。1800年代後半から1900年代初めにかけて川がたびたび氾濫したことから、入植者たちはこれを「やりきれない」という意味の日本語に言い換えた105

歴史

  • 先史時代: 1990年、町内でマンモスの臼歯とオオツノシカの角の化石が発見された。観光パンフレットは、これらを約5万年前の氷河時代のものとしている115
  • アイヌの時代・江戸時代: 日本語版Wikipediaは町の文化財として由仁町岩内遺跡を挙げているが、その年代や性格は記されていない12。参照した資料には、松前藩政期に由仁に交易拠点が置かれた記録は見当たらない。
  • 1886〜87年: 下国皎三、沼山兵七らの開拓者が入地し、農業が始まった4
  • 1891年1月: 熊本県から119人の入植団(熊本団体)が入植した4。町内には現在も熊本という地区がある5
  • 1892年: 2月4日に由仁村が設置され、戸長役場が置かれた。8月1日には室蘭—岩見沢間の鉄道が開通し、由仁駅が開業した414
  • 1894年: 由仁で初めて水稲の試作に成功した1
  • 1895年: 愛知県三河地方(現在の碧南市)出身の加藤平五郎が19人の小作人を連れて移住し、三川地区を開拓した。これが由仁町と碧南市の縁の始まりである42
  • 1897年6月: 山形県からの入植団(山形団体)が入植した4。町内には山形という地区がある5
  • 1902年: 二級町村制を施行した1
  • 1905年: 10月、古山に大規模な灌漑用貯水池が完成した。町の年表はこれを北海道初としている4
  • 1936年: 陸軍特別大演習が石狩平野で行われ、昭和天皇が伏見の高台(現在の伏見台公園)に設けられた野外統監部から統監した。同地には記念碑「聖上御統監之地」が建つ。日付について、町の年表は10月3日、公園のページは11月3日としている415
  • 1950年: 11月1日に町制を施行した4
  • 1950〜60年代: 1953年に国営大夕張かんがい排水事業が始まった。川端ダムの完成は、町の年表では1962年、町の振興計画では1963年とされる。ダムの完成によって用水不足が解消し、畑作地帯は約4,000haの水田地帯へと一変した14。人口は1957年の13,404人がピークであった1
  • 1966年: 洪水の後、町の担当職員が災害復旧の補助金申請書に通称の「ヤリキレナイ川」と書き、この名が事実上の正式名称となった10
  • 1972〜82年: 農村地域工業等導入促進地域の指定を受け、1982年に工業団地が造成された1
  • 1988年: 4月、愛知県碧南市と青年友好都市の調印を行った2
  • 1993年: ゆめっく館とユンニの湯が開業した。続いて2000年にハーブガーデン総合交流ターミナル、2001年にゆにガーデンが開業した16
  • 2003〜05年: 由仁町、南幌町栗山町は合併協議を行い、新市名を「東さっぽろ市」と決めた。長沼町が加わらなかったため、南幌町は新市のほかの地域と地続きにならない状態だった。2004年10月の住民投票で南幌町の有権者が合併に反対し、同町議会も合併を否決したため、合併協議会は2005年3月に解散した12
  • 2009〜10年: 「財政健全化団体」となったが、経費削減によって財政を立て直した1。町の年表によれば、財政健全化計画は予定より2年早く、2011年9月に完了した16
  • 2011年: 由仁商業高等学校が閉校した。由仁パーキングエリアが10月22日に完成し、10月29日に道東自動車道の区間開通とともに供用を開始した1617。8月には由仁町と碧南市が災害時相互応援協定を締結した16
  • 2018年: 北海道胆振東部地震で、由仁町は震度5弱を観測した16
  • 2019年: 石勝線夕張支線が廃止され、石勝線の普通列車は追分—新夕張間のみの運行となった1
  • 2020年以降: 2020年に小中一貫教育が始まり、2022年には開町130年を迎えた162。2024年10月には北広島市へ向かう町営デマンドバスの運行が始まり、2025年度には南空知の4市5町による「南空知定住自立圏」に加わった1

地理・気候

  • 地形: 由仁町は「由仁安平低地」に位置し、西部から南部に連なる平均約250 mのなだらかな馬追丘陵と、南東部の夕張山地へと続く丘陵との間にある。標高は24.7 mから506.6 mで、町域の大部分は平坦で肥沃な農地である1
  • 土壌: 夕張川沿いは沖積土、丘陵地は洪積土である。大部分は樽前火山系の火山性土壌で、地力はやや低い1
  • 河川・水辺: 夕張川が南北に流れ、夕張市・栗山町との境界の一部をなしている1。このほか由仁川や、石狩川水系の一級河川で夕張川の支流であるヤリキレナイ川(長さ約5 km)がある1012。ヤリキレナイ川の流域面積は6.8 km²とされる18。古山貯水池(「ふるさん」と読む)には自然公園とキャンプ場がある19
  • 展望地: 標高146 mの伏見台公園の展望台からは、田園越しに夕張岳や馬追山を望むことができる15
  • 気候: 内陸にあるため寒暖の差は大きいが、町は積雪が少なく北海道としては温暖な気候だとしている。2023年の年平均気温は9.0 ℃、年間降水量は811.5 mm、累積降雪量は500 cmで、降雪量は年による変動が大きい1。観測史上の最高・最低気温は、参照した資料には見当たらなかった。

経済・産業

  • 農業: 農家戸数は2000年の534戸から、2020年に304戸、2025年に258戸へと減少した。農業従事者は2015年の895人から2025年には504人に減り、2025年にはその54.8%が65歳以上であった。1戸あたりの耕作面積が広がったため、経営耕地面積は5,651 ha(2025年)とほぼ横ばいを保っている1。米づくりが基盤であったが、国の米の生産調整(減反)を受けて、小麦、豆類、野菜、花きへと多角化した1
  • 特色ある農業: カスミ草やトルコギキョウを中心とする切り花の販売額は3億円を超え、色の鮮やかさと日持ちの良さで本州の市場で評価されている。このほか、原木しいたけ(道内産しいたけのうち原木栽培はわずか3.4%)、2月中・下旬から出荷される加温ハウス栽培のいちご、「マンモス」の名を冠したメロンやスイカも生産している9
  • 製造業: 2021年の事業所数は28、従業者数は389人、製造品出荷額は約110億5,000万円であった1。日本食品製造(「日食」ブランドのオートミールやシリアルのメーカー)が三川に工場を置いている5。町内にはほかに自動ドア、金網、コンクリート製品のメーカーがある13
  • 商業: 2021年の商店数は61店、従業者数は354人、年間販売額は103億円で、1991年の147店から減少した1
  • 観光: ゆにガーデンを核に、温泉ホテル、ゴルフ場・パークゴルフ場、体験農園、オートキャンプ場、農家レストランなどがある。町は、町全体で観光客を受け入れる体制づくりが依然として大きな課題だとしている1。観光協会は年間を通じてサイクルツーリズムのイベントを開催している5。年間観光客数は確認できなかった。
  • 人口構成: 65歳以上の人口の割合は、1960年の5.0%から2020年には42.9%に上昇した。就業者数は1960年の5,965人から2020年には2,597人に減少し、第一次産業の割合は60.1%から35.9%に低下した1。町は、人口が2040年に約3,482人、2060年に2,423人になると推計している1
  • 地域活性化: テレワークやサテライトオフィスの企業誘致に取り組み、移住・定住の支援センターを運営するほか、ゼロカーボンシティを宣言している120

特産品・名物

特産品 分類 詳細・入手先
米:ゆめぴりか、ななつぼし、おぼろづき、豊作米®、六代目米将軍、命米 農産物 複数の農家が独自ブランドの米を販売している。豊作会農園の「豊作米®」と、賀集農産の低地土栽培米「六代目米将軍」はふるさと納税の返礼品になっている。片桐農園の「命米」は本三川で栽培され、同農園の青果店「片桐農園マーケット」で販売されている(店舗は町境を越えた長沼町にある)。ゆんに直売所(東三川926)には年中無休のお米の自動販売機があり、夏の週末には野菜も販売する215
ゆきひかり 農産物 喜井ファームが栽培する品種で、アレルギーのある人にやさしい米として販売されている21
減農薬米 農産物 ゆに減農薬米生産組合が、農薬を通常の半分以下に抑えて栽培する「YES!clean」米9
由栗いも(ゆっくりいも) 農産物・菓子 由仁町と隣の栗山町が共同でブランド化したさつまいもで、「由」と「栗」の字がそれを表している22。由仁では町内の若手農家が栽培し、タルト、きびだんご、キャラメルに加工されるほか、ゆにガーデンの人気ソフトクリームにも使われている5
原木しいたけ 農産物 7戸の農家が生産している。山桝の北井農園では、10月から12月まで予約制でしいたけ狩りができる。乾燥野菜の「野菜めし」にも使われている95
マンモスイカ・マンモスメロン 果物 マンモス化石の発見にちなむ名前で、スイカの名はマンモスとスイカを組み合わせたもの。東三川の森田農園が8月頃から国道274号沿いの直売所でスイカを販売し、由仁ナチュラルメロン組合の赤肉メロンは贈答用として人気がある9
いちご 果物 贈答用の高級品種「あきひめ」のハウス栽培いちごが、2月中・下旬から販売される95。河島農園(中三川324)では「百々の幸」の摘み取り体験ができる(要電話問い合わせ)5
つるきち夏穂®小麦 穀物 岩崎農園と誇夢技による高タンパクの小麦で、小麦粉、ラーメン、スペルト小麦(ホーヘンローハー)の粉として販売されている5
とうもろこし・野菜の加工品 加工品 喜井ファームは、収穫したその日のうちに加工する「ぎゅぎゅっと!とうもろこし」、バターじゃが、かぼちゃのレトルト食品をつくっている。アスパラガスやスイートコーンの缶詰もある95
日食のオートミール・シリアル 加工品 日本食品製造の三川工場で製造されている。町内ではセイコーマート由仁店とてらさわで販売している59
ゆにドレ 調味料 由仁産の玉ねぎとハーブを使ったドレッシングで、町内の商店で販売されている95
くにをの鮭キムチ 保存食品 大きな鮭の身を秘伝のキムチだれで和えたもの。会社は中央149-1にある。町内では、てらさわ(1902年創業の地元商店)とゆにガーデンで販売している5
ヤリキレナイ川 日本酒 北海道米を使い、川の名を冠した純米酒59
とうきみ100 焼酎 そらち南農協産のとうもろこしだけでつくった、アルコール分25%の焼酎9
みそホルモン 郷土料理 東京ホルモン(本町299)が約50年にわたり提供している。秘伝のみそだれを加え、専用の鉄板でホルモンを煮焼きし、締めに麺を入れる。「ホルモンまんじゅう」もある5
逆バーガー 郷土料理 由仁産の肉でバンズを挟んだ、肉が外側でパンが内側のバーガー。駅前食堂の食事処まるやま(本町153)で提供している523
工芸品 工芸 UNI絹窯美術館ぎゃらり~の陶器「万華陶®」がふるさと納税のカタログに掲載されている。金属工房のyurisuke(ユリスケ)は銅や真鍮の製品を制作しており、訪問は要予約215
ふるさと納税の返礼品 返礼品 さとふる、楽天、ふるさとチョイス、ふるなび、Amazonを通じて寄附できる。返礼品は米や農産物が中心で、寄附額の30%相当のユニ東武ゴルフクラブのデジタルゴルフクーポンもある2421

文化・祭り

行事 時期 見どころ
由仁町夏まつり・百足競走 8月上旬。第49回は2026年8月2日に開催 1975年、町の青年団体協議会が結成30周年を記念して始めた。6人1組のチームが縦一列に並び、足を縄で結んで走る。種目は男子の部・女子の部(中学生以上)、ちびっこの部、小さな子どもと保護者がペアで走る「カルガモの部」で、コースは100 mまたは30 m。当日は50人百足、餅まき・お菓子まき、馬追太鼓、屋台、大ビンゴ大会も行われる。会場は文化交流館ふれ~る前785
ゆにガーデンのコキアの紅葉 晩夏から秋。10月に真っ赤に色づく(ガーデンは11月3日まで営業) 32,000株のコキアが緑から赤へと色を変え、期間限定で夜間ライトアップも行われる62526
ゆにポタリング 2022年から年に数回。第9弾は2026年9月6日 田園地帯や地元の飲食店を巡る「見る・食べる・体験する」サイクリングツアー2722
ゆにSNOWポタリング 2月(2026年2月7日) 冬のサイクリングイベント2722
由栗いもフェスティバル 開催月は未確認。2021〜2024年に開催 町のブランドさつまいもを紹介するイベント22
ゆに新じゃがフェスティバル 開催月は未確認。2020〜2023年に開催 新じゃがいもの収穫イベント22
三川地蔵まつり 開催月は未確認 三川地区の伝統的な祭り。町は夏まつりとともに、運営を支援する行事として挙げている1
  • 芸能・文化: 町の文化連盟が文化祭や音楽・芸能発表会を開いている。多目的ホールの文化交流館ふれ~る(東栄87-1)ではコンサートや舞台公演が行われる1288。夏まつりでは馬追太鼓が披露される5
  • 神社: 町の中心部に由仁神社、三川に三川神社がある5
  • 博物館: ゆめっく館は図書館と郷土資料館を兼ねた施設である(「観光・アクティビティ」を参照)11

アイヌ文化

由仁町のアイヌ文化の痕跡は、主に地名に残っている。町名の「ユウンニ」や、ヤリキレナイ川の名の背後にあるアイヌ語の語形がそれである210。参照した資料には、町内のアイヌ関連の遺跡、文化施設、現在に受け継がれている伝統についての記録はない。アイヌ文化に関心のある旅行者は、白老町のウポポイ(国立アイヌ民族博物館)を訪れることが多い。

姉妹都市・友好都市

  • 愛知県碧南市: 1988年4月に青年友好都市の調印を行った。縁は、碧南地域の出身で、1895年に由仁町の三川地区を開拓した加藤平五郎にさかのぼる24。1990年代から2000年代にかけて青少年の訪問団やスポーツチーム、文化団体が相互に訪問し、2011年8月8日には両市町が災害時相互応援協定を締結した16
  • 海外: 確認できなかった。

ゆかりの人物

  • 鹿内信隆(1911〜1990年): フジサンケイグループ議長で、ニッポン放送、フジテレビ、産経新聞の社長を務めた。由仁町で育ち、本人の自伝を含むほとんどの評伝は出生地を由仁町としているが、作家の佐野眞一は留萌生まれだとしている37
  • 亀渕昭信(1942年生まれ): ラジオDJで、1999年から2005年までニッポン放送社長を務めた。由仁町出身で、由仁町ふるさと大使を務めたことがあるが、一部のプロフィールでは出生地を札幌としている38
  • 杉基イクラ: 由仁町出身の漫画家で、『ナナマルサンバツ』で知られる39

出典

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  2. 由仁町の紹介 — 由仁町 JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) — 国土地理院 JA 閲覧日 2026-09-23
  4. 由仁町の歴史 — 由仁町 JA 閲覧日 2026-09-23
  5. ゆにじかん GUIDE BOOK(2026年4月改訂) — 一般社団法人由仁町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  6. ゆにガーデン — 由仁町 JA 閲覧日 2026-09-23
  7. 由仁町夏まつり・百足競走 — 一般社団法人由仁町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
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  10. ヤリキレナイ川 — 由仁町 JA 閲覧日 2026-09-23
  11. ゆめっく館 — 由仁町 JA 閲覧日 2026-09-23
  12. 由仁町 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  13. Yuni, Hokkaido — Wikipedia EN 閲覧日 2026-09-23
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  22. イベント情報 — 一般社団法人由仁町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  23. 観光ガイド:グルメ — 一般社団法人由仁町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  24. ふるさと寄附金 — 由仁町 JA 閲覧日 2026-09-23
  25. 観光ガイド — 一般社団法人由仁町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
  26. 庭園ゆにガーデン 公式サイト — 庭園ゆにガーデン JA 閲覧日 2026-09-23
  27. 由仁町観光協会 トップページ — 一般社団法人由仁町観光協会 JA 閲覧日 2026-09-23
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  36. 古山駅 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  37. 鹿内信隆 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  38. 亀渕昭信 — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23
  39. 杉基イクラ — Wikipedia JA 閲覧日 2026-09-23