北海道 市町村ガイド
士別市、2026年5月

上川総合振興局

士別市 Shibetsu

しべつし

天塩川上流の農業のまち。1899年、最後にして最北の屯田兵村として開かれた。サフォーク羊(「サフォークランド士別」)をまちの顔としてきたほか、自動車・タイヤメーカーの冬季試験場があり、夏にはスポーツ選手の合宿地となっている。

人口(2020年国勢調査)
17,858
面積
1,119.22 km²
公式サイト
www.city.shibetsu.lg.jp

主な特色

  • 羊のまち「サフォークランド士別」。 市は1967年にオーストラリアからサフォーク羊100頭を輸入し、1969年にもさらに100頭を輸入した。1982年からは市民運動によって羊がまちの顔となり、ブランドラム「士別サフォークラム」は道内で高級品として販売されている。12
  • 羊と雲の丘: サフォーク羊が放牧された丘の上の牧場。世界各地のめん羊の品種を集めた展示館、羊毛工芸の工房、ラム料理のレストランがある。1314
  • 最後の屯田兵村。 1899年7月、屯田兵100戸が入植した。北海道の屯田兵村のうち、最後にして最北のものである。715
  • 冬季の車両試験。 5か所の試験場(トヨタ、ダイハツ、ヤマハ発動機、ブリヂストン、交通科学総合研究所)が計約1,670haを占める16。ミシュランは士別を「スタッドレスの聖地」と呼んでいる。17
  • 合宿の里。 毎年約20,000人の選手がここで合宿を行い、1970年代以降の累計は500,000人を超える。18 サフォークランド士別ハーフマラソン大会は1987年から開かれている。6
  • 米・小麦・大豆・甜菜。 市は自らの農業を「北海道農業の縮図」と称している19。当地では1936年から甜菜糖が製造されている。20
  • 天塩川上流の地: 北見山地の最高峰である天塩岳と、天塩川最上流のダム湖である岩尾内湖。2122

観光・アクティビティ

自然・景観

  • 羊と雲の丘(西士別町5351):
    • JR士別駅から車で西へ約10分の、37haの牧歌的な丘。5253
    • 5月から10月までは、天候が良ければ放牧されたサフォーク羊と無料でふれあえる。入口で餌を販売している。13
    • 5月から10月にかけて、不定期でシープドッグショーが行われる。13
  • 満天の星の丘: 羊と雲の丘の先にある丘で、かつて北海道一の星空観察スポットとうたわれた。天の川がはっきりと見える。駅から車で約15分。54
  • かわにしの丘: 士別剣淵ICのすぐ東に広がる、起伏のある農村の丘陵。1
  • 祖神の松: 樹齢1,000年以上とされるイチイ。樹高18m、幹回り7.5m。1990年の全国の巨樹調査でイチイとして全国2位(道内1位)となり、市の天然記念物に指定されている。25
  • 岩尾内湖とエリカ公園: エリカ公園では11種60,000本のエリカ類が6月から9月に花を咲かせる。紅葉の見ごろは9月中旬から下旬。2243
  • 温根別のコスモスロード: 温根別を通る国道沿いに、毎年約150,000本のコスモスが植えられる。8

温泉

  • 日向温泉(日向保養センター)、多寄地区:
    • 入浴は10:00〜21:00(最終受付20:30)。当面の間、水曜日は休業。
    • 中学生以上550円、小学生270円。
    • 食堂は14:00までに注文すればテイクアウトができる。士別駅からの路線バスが1日2回停車する。55
  • 朝日地域交流施設「和が舎」: 朝日地区のコミュニティ施設で、宿泊ができ、大浴場とサウナがある。営業は14:00〜21:00(土日祝は正午から)。天塩岳登山の拠点に適している。5621

博物館・史跡

  • 士別市立博物館(西士別町2554):
    • 開館時間は4月〜9月が9:30〜16:30、10月〜3月が10:00〜16:30。
    • 休館日は月曜日・火曜日、12月29日〜1月3日、1月20日〜2月末の平日。
    • 一般100円、中学生以下無料。57
  • 屯田兵屋(博物館隣の不動公園): 67番兵屋(川津万次郎宅)。2007年に、元の柱や梁をできる限り再利用して改修された。入館無料。11月上旬から4月下旬までは閉館。25
  • 上士別遺跡: 縄文時代前期の住居跡で、市指定史跡。25

アウトドア・季節のアクティビティ

  • 天塩岳登山:
    • 複数の登山ルートが、ポン天塩ダムから9km奥にある無料の天塩岳ヒュッテから始まる。ヒュッテの定員は40人で、周辺は携帯電話の圏外である。
    • 旧道は土砂崩れのため通行止めとなっている。21
  • つくも水郷公園:
    • 2018年にリニューアルされた20.6haの河畔公園。砂浜の遊び場、アスレチック遊具、パークゴルフ場、キャンプ場、ゴーカート、ボートがある。
    • 冬はスケートとカーリングが楽しめる。3058
  • 岩尾内湖白樺キャンプ場:
    • 車の乗り入れができるフリーサイトはテント1張1泊500円、バンガロー(3棟)は1泊3,000円。シャワーとコインランドリーがある。
    • 2026年の営業期間は4月25日から10月12日までであった。59
  • 日向スキー場: 営業は12月上旬から3月下旬まで。6か所のスキー場で使える広域リフト券「ダイヤモンドダストパス」の対象である。60
  • 朝日三望台シャンツェ: 通年利用できるスモールヒルとミディアムヒル。全日本スキー連盟公認のA級サマー大会が開かれる。18

食の体験

  • レストラン羊飼いの家: 丘の上にあり、営業は11:00〜15:00、水曜定休(繁忙期を除く)。ラム焼肉セット、ジンギスカン丼(1,600円)、ラムバーグのスープカレー(1,600円)などがある。14
  • ペコラキッチン(かわにしの丘しずお農場): 自家農場のトマトやハーブを使ったラム料理を提供する。水曜定休。61
  • くるるん: 羊毛工芸の工房。ブローチやコースターなどの短時間の制作は約15〜30分でできる。4244

道の駅

  • 所在地:
    • 士別市大通東5丁目440番地23(〒095-0019)。国道40号と239号が交わる市街地にある。3862
    • バスの拠点も兼ねており、札幌行きの高速バスと市内循環バスが停車する。63
  • 営業時間: 2026年9月時点。訪問前に確認のこと。
    • 道の駅・売店:9:00〜18:00(5月〜10月)、10:00〜17:00(11月〜4月)。3864
    • レストラン武士:10:00〜20:30(ラストオーダー20:00)。62
      • 運営会社は11:00〜20:30としている。63
      • 以前の道の駅紹介では、ランチ・カフェ・ディナーの時間帯に分かれ、水曜定休と記載されていた。38
      • 営業時間は電話で確認のこと:0165-26-7353。
    • 休業日:北海道の公式サイトには定休日の記載がない38。運営会社によれば、売店とレストランの休業は12月31日から1月3日までのみである。63
  • ショップ・商品:
    • アンテナショップでは、道内のほかの場所では入手しにくい士別サフォークラムや、地元産の新鮮な野菜を販売している。
    • 近隣の和寒町、剣淵町、幌加内町や、友好都市である愛知県みよし市の特産品も扱う。38
    • 代表的なおみやげは冷凍の羊と雲のライスバーガー(880円)と天サイダー(約200〜210円)。3839 秋には甜菜糖のイベントが開かれる。49
    • 通信販売も行っている。62
  • 食事:
    • カフェ&レストラン武士では士別サフォークラムを使っている。おすすめは道産牛の鉄板焼きハンバーグ(150g、1,100円)で、カフェタイムにはハンバーガーやフレンチトーストもある。38
    • ソフトクリームには白い恋人のソフトクリームや道産あずきなどがある。63
    • 祭りの際には、コンテナの売店でラム串、ラムコロッケ、ラムメンチカツを販売する。48
  • 設備:
    • 駐車場:北海道の公式サイトでは大型車18台・普通車44台、日本語版ウィキペディアでは64台。一部は屋根付き。3824
    • トイレ:温水洗浄便座、身障者用トイレ、オストメイト対応設備。38
    • EV充電器、Wi-Fi、おむつ交換台付きの授乳室、キッズスペース。38
    • クレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応。38
    • 観光案内のほか、移住コーディネーターが常駐する「移住ナビデスク」がある。38
    • レンタサイクル、公衆電話。24
    • いずれの設備一覧にも、RVパーク、キャンプ場、温泉の記載はない。最寄りのキャンプ場はつくも水郷公園である。58
  • 備考:
    • 2021年3月30日に道内129番目の道の駅として登録され、2021年5月1日に開業した。6524
    • スタンプは、公式サイトによれば24時間押印可能、運営会社によれば売店の営業時間内。3863
    • 運営はまちづくり士別株式会社。山田デパート士別店など、長く空き地となっていた旧市街地の店舗跡地に建つ。24
    • ポケモンマンホール「ポケふた」にはロコンとメリープが描かれている。66 2022年7月には、さほっちファミリーのマンホールが加わった。6
    • 名称の「侍」は市の愛称に由来する。24

近隣市町の最寄りの道の駅:

アクセス・交通

  • 鉄道: 市内にはJR北海道宗谷本線の駅が3つある。士別駅多寄駅瑞穂駅である。下士別駅は2021年3月に廃止された。1
    • 士別駅には、特急「宗谷」「サロベツ」を含むすべての列車が停車する。28
    • 特急で札幌まで約2時間(190.7km)、旭川まで約40分(53.9km)、名寄まで約15分、稚内まで約3時間。67
  • バス:
    • 道北バスが旭川―士別―名寄線を運行しており、旭川から約1.5時間。671
    • 高速バス「高速なよろ号」で札幌まで約3時間。671
    • 宗谷バスの「天北号」「えさし号」がさらに北へ向かう。士別軌道が市内路線を運行し、朝日地区にはコミュニティバスが走る。1
  • 車:
    • 道央自動車道の士別剣淵ICを利用する。ICは市境に接する剣淵町内にあり、市街地から約5分。日本最北の料金所がある。3267
    • 札幌ICから約2時間、旭川北ICから約30分。67
    • 市街地で国道40号と239号が交差する。162
  • 空路: 最寄りの空港は旭川空港で、車で約1時間。67
  • 市内の移動: 距離が長く、羊と雲の丘、満天の星の丘、日向温泉、岩尾内湖、天塩岳へはいずれも車が必要である。日向温泉へは路線バスが1日2回ある。道の駅では観光用にデマンド型の「さほっちタクシー」を手配できる。5563

旅のヒント

  • おすすめの季節:
    • 5月から10月は羊のシーズンで、放牧、毛刈りショー、シープドッグショーが見られる。1344
    • エリカ公園は6月から9月、ランニングやジャンプの大会は7月、湖の祭りと花火は8月。2243
    • 岩尾内湖の紅葉は9月中旬から下旬。43
    • 雪まつりは2月。43
  • 水曜日の休業: 羊と雲の丘のほとんどの施設は水曜日が休み。世界のめん羊館は10月から3月は木曜日も休館する。繁忙期は例外。5314
  • 冬: −30℃級の冷え込み(記録は−35.1℃)や、市街地でも1mに及ぶ積雪を覚悟したい。運転には時間の余裕を持ち、冬用の装備を携行すること。357
  • ヒグマ:
    • 市の2026年のヒグマ出没情報は9月1日までに59件目に達し、上士別、温根別、多寄、岩尾内地区で目撃や痕跡が確認されている。68
    • 9月1日から10月31日までは秋のヒグマ注意特別期間である。単独で入山しない、音を出す、食べ物やごみはすべて持ち帰る、を守ること。68
    • 2026年5月、朝日三望台シャンツェに数日間居座ったヒグマが緊急銃猟によって駆除され、施設は利用中止となった。33
    • 天塩岳はヒグマの生息域である。21
  • 道路・湖の情報(2026年):
    • 朝日愛別道路は2026年7月17日から茂志利トンネル付近で通行止めとなっており、再開の見通しは立っていない。市は天塩岳と岩尾内湖キャンプ場のページにこのお知らせを掲載しているので、ルートを確認すること。2159
    • 2026年は水位低下のため、岩尾内湖での動力船と水上バイクの利用が中止された。カヌーは引き続き利用できる。22
  • 観光案内: 道の駅が観光案内所を兼ねている。38

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士別市についてもっと詳しく

基本情報

項目 内容
種別
振興局 上川総合振興局
なし(市はいずれの郡にも属さない)
人口 17,858人(2020年国勢調査)2。住民基本台帳人口は15,739人(2026年8月31日現在)3。北海道の集計では2026年1月1日現在16,001人であった。4
面積 1,119.22km²5。上川総合振興局管内で面積が最も大きい自治体である(次いで上川町の1,049.47km²)5
人口密度 約14.1人/km²(15,739人÷1,119.22km²、2026年8月)35。2020年国勢調査時は約16.0人/km²2
沿革 1899年7月1日、屯田兵の入植により開基。1902年に剣淵から分かれて士別村に単独の村役場が置かれ、1906年に二級町村制を施行した。1915年11月に町制を施行。6 1954年7月1日、士別町が上士別村・多寄村・温根別村と合併して市制を施行し、道内20番目の市となった。7 2005年9月1日に朝日町と合併し、現在の士別市となった。7
隣接自治体 名寄市和寒町剣淵町下川町比布町上川町愛別町幌加内町(以上上川管内)、滝上町(オホーツク管内)1
市の木・花 市の木はナナカマドとアカエゾマツ。市の花はコスモス、エゾノリュウキンカ、エゾムラサキツツジ。8 市の鳥は確認できなかった。
マスコット さほっちは、本名を羊田黒助というサフォーク種の雄羊である。誕生日は市の開基記念日と同じ7月1日。2014年にメイちゃんと「結婚」し9、家族には子羊のみーちゃんもいる。10 朝日地区には独自のマスコットとして、2014年にお披露目されたスキージャンプの妖精「ジャンプん」がいる。11
公式サイト https://www.city.shibetsu.lg.jp/

地名の由来

  • 地名はアイヌ語の si-pet(シペッ/シペㇳ)に由来する。110
  • 訳は出典によって異なる。市の統計書と日本語版ウィキペディアは「大いなる川」とし61、士別市立博物館の英語版展示解説は "true river"(真の川)とする。23
  • 市の公式年表によれば、1857年に松浦武四郎が天塩川をさかのぼって訪れた際、この地には少数のアイヌが暮らしており、一帯を「シュペツ」(大いなる川)と呼んでいた。6
  • 参照した出典に別の語源説は見られず、si の訳にこの二通りがあるのみである。
  • 「士別」の漢字は音を当てたものである。「士」は「さむらい」とも読めることから「サムライ士別」の愛称があり、道の駅の名称にも同じ言葉遊びが使われている。124

歴史

  • 縄文時代: 上士別遺跡には縄文時代前期の住居跡がある。市は約7,000年前のものとしているが、博物館の歴史展示パネルでは約6,000年前とされている2526。1971年の発掘調査では平地式の住居跡と屋外の炉跡が見つかっており、人々は夏の狩猟期にのみここで野営していたと考えられる。25
  • 江戸時代の接触: 1798年に幕府の役人が天塩川をさかのぼった。6 近藤重蔵、間宮林蔵、松浦武四郎はいずれも、当地に暮らすアイヌについて記録を残している。27 松浦が1857年の旅の後に著した『天塩日誌』には、地元のアイヌの暮らし、儀礼、食生活が描かれている。2723
  • 1897〜1899年、屯田兵: 1897年に士別村が告示された。1898年には最初の和人入植者が深川から移り住んだ。6 1899年7月1日、中隊長名越源五郎の率いる屯田兵100戸(のち99戸)が入植した。彼らは隣接する剣淵に本部を置く屯田歩兵第3大隊の第5中隊を構成した。市はこの日を開基の日としている。615 同月、士別神社が創建された。6
  • 団体移住: 本州からはほかの入植団体も入った。奈良県の吉野団体が上士別に、山形団体が多寄に、鳥取団体が温根別に入植した。15 富山県からの入植者は、1905年から貸し下げられた御料地で朝日(奥士別)地区を開いた。257
  • 鉄道、1900〜1903年: 官設鉄道は1900年8月5日に和寒から士別まで開通し、1903年に名寄まで延伸された。2829
  • 村から町へ、1902〜1915年:
    • 1902年9月、剣淵から分かれて士別に単独の村役場が置かれた。
    • 1906年に二級町村制を、1915年4月に一級町村制を施行した。
    • 1915年11月に町制を施行し、遠藤康之が初代町長となった。6
    • 他の出典では記述が異なり、日本語版ウィキペディアは二級町村制の施行を1902年とし1、英語版ウィキペディアは町制施行を1925年としている。10 本項は市の公式年表に従う。
  • でん粉・亜麻・薄荷・木材: 明治から大正にかけて、この地域ではジャガイモ、薄荷、亜麻が栽培され、駅の周辺には製材所が集まった。20 1919年には士別が北海道のでん粉の40%を生産した。6 士別軌道は1920年から上士別方面へ馬車軌道を運行し、1928年に蒸気動力に切り替えた。路線は1959年に廃止された。29
  • 製糖、1936年: 明治製糖の工場(現在の日本甜菜製糖士別製糖所)が1936年10月に操業を開始した。620 同年、地元の稲の育種家山崎永太が、もち米「山崎糯」の育成について天皇に言上した。6
  • 村の分立と1954年の市制合併: 1913年に上士別村が士別から、1927年に温根別村が剣淵から、1938年に多寄村が風連から分村した。6 朝日村は1949年に上士別から分村し、1962年に町制を施行した。7 1954年7月1日、士別町と上士別村・多寄村・温根別村が合併して士別市となった。人口は38,854人であった。6
  • 戦後: 1956年2月に初めての士別雪まつりが開かれた。6 1967年、市はサフォーク羊を輸入した。12 岩尾内ダムは1971年3月に完成した。30 市立博物館は1981年に開館した。31 トヨタの士別試験場は1984年10月に完成した。16
  • 羊のまちの再興: 1982年に市民団体「サフォーク研究会」が結成された。1994年には世界のめん羊館が開館した。126
  • 姉妹都市と高速道路: 1999年の開基百年の際に、オーストラリアのゴールバーンとの姉妹都市提携が結ばれた。6 道央自動車道は2003年10月4日に士別剣淵ICまで延伸された。32
  • 2005年の合併: 2005年9月1日、士別市と朝日町が合併し、新たな士別市が発足した。7
  • 近年の出来事:
    • 2020年5月7日に新しい市庁舎が開庁した。6
    • 2021年3月13日に下士別駅が廃止された。1
    • 2021年5月1日に道の駅が開業した。6
    • 2022年2月、市は2050年までのゼロカーボンを目指すことを宣言した。6
    • 2026年5月24日、市は朝日三望台シャンツェに居座ったヒグマに対して緊急銃猟を命じた。道内で2例目の緊急銃猟であった。33
  • 人口減少: 1970年ごろから、離農や若者の都市への流出により人口が減り続けている。7 2015年から2020年の国勢調査の間に10.3%減少し(19,914人から17,858人)、2020年には住民の41.2%が65歳以上であった。2

地理・気候

  • 規模と地形: 市域は東西58km、南北42kmに及び、約75%が山林である。7 市街地は名寄盆地の南部、剣淵川が天塩川に合流する付近にある。東部は北見山地へ、西部の温根別地区は天塩山地へと高まっていく。1
  • 天塩川: 市は天塩川を「北海道第二の大河」と呼んでいる。その源流は市内の天塩岳にある。730
  • 岩尾内湖: 天塩川の最上流にある貯水池。洪水調節・発電・かんがいを目的とする多目的ダムの岩尾内ダムは、1965年4月から1971年3月にかけて建設された。湖には岩尾内大橋が架かり、湖畔ではキャンプ、バンガロー、釣り、カヌーが楽しめる。3022
  • 天塩岳(約1,557m): 北見山地の最高峰。周辺の9,369haが1978年1月6日に天塩岳道立自然公園に指定された。稜線にはキバナシャクナゲなどの高山植物が生え、ナキウサギが生息する。山麓にはクマゲラ、キタキツネ、ヒグマがすむ。21
  • その他の山: 前天塩岳(1,540m)と天塩富士(1,450m)。市街地にある小高い丘・九十九山には士別神社が鎮座する。1
  • 気候(アメダス士別、1991〜2020年の平年値):
    • 年平均気温6.1℃、1月の平均気温−8.5℃、8月の平均気温20.1℃。
    • 年降水量1,117.6mm。34
    • 観測史上の最高気温は37.0℃(2021年8月7日)、最低気温は−35.1℃(1985年1月25日)。35
  • 雪: 11月中旬ごろから雪が降り始める。積雪は平地で約1m、山間部では2mを超える。7 市は特別豪雪地帯に指定されている。1

経済・産業

  • 基幹産業の農業:
    • 主要作物は米で、小麦、ジャガイモ、豆類、甜菜のほか、タマネギ、カボチャ、ブロッコリーも作られている。19
    • 2020年の耕地面積は13,731ha(田8,120ha、畑5,611ha)。1戸当たりの平均経営面積は27.0haで、2010年の20.8haから拡大した。19
    • 農家戸数は10年間で約30%減少して2020年には553戸となり、農業経営者の59.4%が60歳以上であった。19
    • 統計書ではより広い基準で耕地面積を16,600haとしている。2022年度の作付面積は、水稲2,280ha、大豆2,290ha、小麦2,180ha、甜菜618ha、ジャガイモ176ha、タマネギ147haである。6
  • 畜産(2023年2月1日現在): 乳用牛4,368頭、肉用牛10,906頭、豚15,580頭、めん羊1,009頭。6
  • サフォークラム: 士別サフォークラムは牧草ではなく穀物で肥育される。飼料にはトウモロコシ、地元産の小麦と大豆、市内の製糖所で出るビートパルプが使われる。12 2018年からは札幌の事業者が士別産サフォークの皮を革製品に加工し、「SHIBETSU Suffolk Leather」として販売している。12
  • 製糖: 日本甜菜製糖士別製糖所が地元産の甜菜を加工している。20 副産物の糖蜜からは液状甘味料「ビートオリゴ」が作られる。36
  • 車両試験:
    • 1969年にヤマハ発動機がこの地でスノーモビルの試験を行い、その後、常設の試験場が相次いで開設された。トヨタ(1984年、温根別)、交通科学総合研究所(1987年)、ダイハツ(1992年)、ヤマハ発動機(1994年)、ブリヂストン(1996年、多寄)である。16
    • これらの試験場の面積は合わせて約1,670haで市域の約2.8%を占め、年間約20,000人の来訪者をもたらしている。16
    • トヨタの試験場には約4kmの直線路と約10kmの周回路がある。16
  • スポーツツーリズム: 市は「合宿の里」を掲げ、年間約20,000人の選手を受け入れている。18 2008年の北京五輪と2021年の東京五輪の前には、ドイツの陸上チームがここで事前合宿を行った。6
  • ふるさと納税: 2024年度の寄附は4,795件、1億2,034万円であった。37
  • 人口: 合併前の士別市の人口は1960年代初めに約41,000人であった6。合併後の市の住民は2026年8月時点で15,739人である。3 観光入込客数は参照した出典では確認できなかった。

特産品・名物

特産品 分類 内容・購入場所
士別サフォークラム 食肉(ブランドラム) 穀物で肥育したサフォーク種のラム。やわらかく臭みが少なく、道内の店頭では珍しい。12 道の駅のアンテナショップで販売している38。羊と雲の丘のレストランのラム焼肉セットは140gで2,950円、提供はおおむね6月ごろから10月または11月ごろまで。14
ジンギスカン 郷土料理 羊と雲の丘オリジナルの味付けラムを、5月から10月にBBQハウスで焼いて味わえる。付け合わせはいももちとかぼちゃもち。持ち帰り用のパックも販売している。14
ラムバーグのスープカレー 郷土料理 サフォークラムのパティを入れたスープカレー(1,600円)。レストラン羊飼いの家で提供している。14 地元商品「羊のまちのスープカレー」は2007年8月に発売された。6
羊と雲のライスバーガー 冷凍みやげ サフォークラム100%のパティと北海道産チーズを士別産米のバンズで挟み、山わさびを添えたもの。880円。道の駅で販売している。38
天サイダー 清涼飲料 天塩川の水に地元産の甜菜糖とビートオリゴ糖を使ったサイダー。2021年に士別翔雲高校の生徒と地域おこし協力隊によってリニューアルされた。330mlびん1本210円(2025年11月時点)。39
ビートオリゴ 甘味料 甜菜の糖蜜から士別で作られる液状甘味料。ふるさと納税の注目返礼品である。36
士別米(ゆめぴりか、ななつぼし) 市は、天塩川の水で育った低タンパクで甘みのある米としてPRしている。36 ふるさと納税の返礼品には満月農園の米や朝日町産の米がある。40
山崎糯の遺産 米の歴史 名誉市民の山崎永太が育成したもち米の品種。山崎は寒冷地稲作における温床育苗の先駆者でもある。416
たよろの春よ恋 小麦粉 多寄産の春まき小麦を製粉したパン用小麦粉。ふるさと納税の返礼品。40
くり将軍 野菜 士別産のカボチャ。季節限定のふるさと納税返礼品。40
恋し羊 焼酎 多寄産の春まき小麦を原料とする焼酎。2013年9月発売。6
サフォークせんべい 菓子 トリタ製菓が作る地元の菓子。1
くるるんの羊毛工芸 工芸 めん羊工芸館くるるんで、士別産の羊毛を使ったフェルト、編み物、織物を体験できる。体験メニューは20種類以上。42
SHIBETSU Suffolk Leather 工芸 士別産サフォークの皮を使った革製品(2018年から)。12
トヨタ士別試験場の見学体験 ふるさと納税返礼品 通常は非公開のトヨタのテストコースを見学できる。ふるさと納税の返礼品としてのみ提供されている。1636

文化・祭り

行事 時期 見どころ
羊と雲の丘の牧柵整備 4月 羊を放牧する前に、市民が杭打ちや柵のペンキ塗りを行う。43
士別神社の桜 5月 九十九山で約2,000本のエゾヤマザクラが咲く。43
羊の毛刈りショー 5月(例年ゴールデンウィーク中) 世界のめん羊館で開催。来場者は毛刈りを体験できる。44
天塩岳山開き 6月上旬 2026年6月7日に第42回が行われ、65人の登山者が参加した。45
サフォークランド士別ハーフマラソン大会 7月 日本陸上競技連盟公認コースで、10kmと5.2kmの部もある。2026年7月12日に第39回が開かれた。4346
ホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会 7月 市陸上競技場でトップクラスの中・長距離選手が走る(2026年7月18日)。観戦無料。47
全日本サマージャンプ大会・全日本サマーコンバインド朝日大会 7月 朝日三望台シャンツェでのスキージャンプと、ローラースキーのレース。43
道の駅夏まつり 7月中旬 ラム串、ラムコロッケ、かき氷。2026年は7月18〜20日に開かれ、「砂糖サマーフェスタ」も行われた。48
岩尾内湖水まつり 8月 湖畔での体験イベント、ステージイベント、屋台。43
士別天塩川源流まつり 納涼花火大会 8月 音楽に合わせて1,600発の尺玉花火が打ち上げられる。43
砂糖オータムフェスタ 10月 道の駅で甜菜糖を使ったパン、ベーグル、菓子を販売。49
士別雪まつり 2月 巨大滑り台、雪像、屋台。1956年に初めて開かれた。436
MFJ全日本スノークロス選手権 2月 スノーモビルのトップ選手が出場する。43
  • 芸能:
    • 瑞穂獅子舞: 朝日地区の獅子舞。富山県からの入植者が故郷の越中獅子舞をもとに作り、1916年に奥士別神社の祭典で初めて奉納した。市指定無形文化財で、朝日神社の祭典で披露されている。2550
    • 日向神代神楽: 多寄に伝わる神楽。岩手県一関の大門神楽に由来するとされ、1908年に始まった。50
  • 神社: 士別神社は屯田兵が入植した1899年の創建で、九十九山に鎮座する。多寄神社は1901年の創建である。1
  • 博物館:
    • 士別市立博物館は開基80年を記念して1981年に開館した。郷土の考古、アイヌの歴史、屯田兵の暮らし、農業、産業、自然を紹介している。3126
    • 隣には公会堂展示館がある。士別公会堂は1915年に最初に建てられ6、議場や集会場、公民館として使われた。1989年に展示施設として復元された。版画家の小池暢子や彫刻家の阿部晃工など郷土の作家の作品を展示している。また、女優で冒険家の和泉雅子の北極遠征資料や、ボクサー輪島功一のトロフィーとチャンピオンベルトもある。51
  • 文学とのゆかり: 作家の村上春樹は、『羊をめぐる冒険』のために羊について取材しようと士別を訪れた。1
  • スポーツ: 独立リーグの野球チーム士別サムライブレイズは2020年に創設された。1

アイヌ文化

  • 屯田兵が入植する以前、天塩川上流域はアイヌの土地であった。近藤重蔵や間宮林蔵の記録、そしてとりわけ松浦武四郎の『天塩日誌』(1857年)は、士別周辺のアイヌの暮らし、儀礼、食生活を伝えている。27 市の年表によれば、松浦が訪れた当時、ここに暮らすアイヌはわずかであった。6
  • 博物館の「開拓前史」の展示では、アイヌが使っていた衣服などの品々が、松浦武四郎に関する資料とともに展示されている。2627
  • アイヌ語の地名は「士別」(si-pet)のほかにも、山などの名に残っている。
    • 糸魚岳:イトイヌプリ(「高い崖崩れの山」)に由来。
    • 登和里山:かつての沢の名トモリ(「アイヌネギの多い所」)に由来。
    • 似峡岳:ニイサマウエンシリに由来。1
  • 参照した出典からは、現在の市内にアイヌ文化施設や活動中のアイヌの地域団体があることは確認できなかった。

姉妹都市・友好都市

  • オーストラリア・ニューサウスウェールズ州ゴールバーン・マルワリー市(姉妹都市、1999年7月3日): めん羊飼育を通じて交流が深まった。高校生や外国語指導助手の交流を行っている。6
  • 愛知県みよし市(友好都市、2000年10月6日): 双方に自動車関連企業が立地していることが縁となった。2011年には災害時の協力に関する協定が結ばれた。6
  • 福島県川内村: 2013年に「絆づくり協定」を締結した。士別市は2011年から川内村の子どもたちをサマースクールに受け入れていた。6

ゆかりの人物

  • 輪島功一:元WBA・WBC世界チャンピオンのプロボクサー。1 1943年に樺太で生まれ、士別で学校に通った。片道7kmの通学で脚力が鍛えられた。69
  • 和泉雅子:女優で、日本人女性として初めて北極点に到達した。ヤマハのスノーモビルがきっかけで1986年に初めて士別を訪れ、1996年にここに別荘を建て、2016年にふるさと大使となった。696
  • 小椋裕介:士別出身の長距離走者。青山学院大学の選手として、2015年と2016年の箱根駅伝で7区の区間賞を獲得した。6
  • 山崎永太:もち米「山崎糯」の育成者で、温床育苗の先駆者。市の最初の名誉市民である。416
  • 高橋しん:漫画家。士別出身者の一人として挙げられている。1

出典

本文中の番号は、この出典一覧につながっています。 数値は2026年9月23日時点のものです

  1. 士別市 — ウィキペディア日本語版 JA 閲覧日 2026-09-23
  2. 令和2年国勢調査 人口等基本集計結果(確定値)が公表されました — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  3. 士別市住民基本台帳人口及び世帯数(令和8年8月末現在) — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  4. 住民基本台帳人口・世帯数(令和8年1月1日現在) — 北海道総合政策部計画局統計課 JA 閲覧日 2026-09-23
  5. 令和8年全国都道府県市区町村別面積調(4月1日時点) — 国土地理院 JA 閲覧日 2026-09-23
  6. 2023年版 士別市統計書(第19号) — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  7. 士別市の概要 — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  8. 市の木・市の花 — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  9. さほっち — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  10. Shibetsu, Hokkaido — Wikipedia EN 閲覧日 2026-09-23
  11. ジャンプん — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  12. 羊のまち サフォークランド士別 — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  13. ふれあう | 羊と雲の丘 羊のテーマファーム — 羊と雲の丘観光株式会社 JA 閲覧日 2026-09-23
  14. 羊飼いの家 | 羊と雲の丘 羊のテーマファーム — 羊と雲の丘観光株式会社 JA 閲覧日 2026-09-23
  15. Settlement (Exhibition Guide 5) — Shibetsu City Museum EN 閲覧日 2026-09-23
  16. 自動車等試験研究のまち・士別市 — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  17. MICHELIN X-ICE スペシャルページ — 日本ミシュランタイヤ JA 閲覧日 2026-09-23
  18. 合宿の里 士別サイト — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  19. 士別市の農業 — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  20. Manufacturing (Exhibition Guide 9) — Shibetsu City Museum EN 閲覧日 2026-09-23
  21. 天塩岳 — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  22. 岩尾内湖 — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  23. The History of Shibetsu (Exhibition Guide 2) — Shibetsu City Museum EN 閲覧日 2026-09-23
  24. 道の駅羊のまち 侍・しべつ — ウィキペディア日本語版 JA 閲覧日 2026-09-23
  25. 士別市の指定文化財 — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  26. 歴史展示 — 士別市立博物館 JA 閲覧日 2026-09-23
  27. Pre-settlement History (Exhibition Guide 4) — Shibetsu City Museum EN 閲覧日 2026-09-23
  28. 士別駅 — ウィキペディア日本語版 JA 閲覧日 2026-09-23
  29. Transportation (Exhibition Guide 13) — Shibetsu City Museum EN 閲覧日 2026-09-23
  30. 水とみどりの里・士別市 — 士別市 JA 閲覧日 2026-09-23
  31. Shibetsu City Museum (English guide page) — Shibetsu City Museum EN 閲覧日 2026-09-23
  32. 士別剣淵インターチェンジ — ウィキペディア日本語版 JA 閲覧日 2026-09-23
  33. 北海道士別市:ヒグマがスキージャンプ台の中腹に、市が緊急銃猟…18日からほぼ毎日出没で施設は利用中止に — 読売新聞オンライン JA 閲覧日 2026-09-23
  34. 士別(上川地方) 平年値(年・月ごとの値) — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
  35. 士別 観測史上1~10位の値(年間を通じての値) — 気象庁 JA 閲覧日 2026-09-23
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